この話を書くとき、クチバシティに水道管を引けないことに気づき頭を抱えてました。それにどこから出てくるかわからないディグダ、ダグトリオが害悪すぎる・・・しかも物によっては木の根をかじるとか書いてあるし(サンバージョン)
クチバシティ カイトの家
今日もクチバシティはいい天気だ。目を覚まして顔を洗い軽く食べ物を食べ、庭に出る。
「おお、育ってる育ってる。今回もちゃんと実をつけてくれよ」
現在オレは親元を離れ、少し離れたところに家を建てて住んでいる。実家の庭でもきのみの木を育てたこともあってこちらでも育てている。そして今、目の前にあるのはなんとチイラのみがなる木なのだ!
チイラのみはホウエン地方のまぼろし島という、なかなか見つからない島でみつかるらしい。オレはそこに行ったわけではないが別ルートで購入することに成功し、植え、育て、実を付けさせることに成功した。
超レアなきのみの量産の成功はポケモン界に激震を走らせた。オレはポケモン協会にチイラのみの育て方のレポートを提出、そして特許権を得ることに成功した。
育てるには元の場所にあった環境を再現するのが一番と考え、海に近く潮風がよく吹く場所に植えればいけるとやってみると大成功!
実際にバカ高いきのみを植えるときは躊躇したし無駄になるかもと不安にもなった。そもそもなんでホウエン地方の人たちが先にやっていないのかというのがこの時分かったかもしれなかった。希少で高価、成功するかわからない、あまりにもリスクが高すぎたからだろう。
クチバシティに嵐がやってきたときなんて(ルギアのせい)家にいても全然落ち着かず庭に飛び出し木が痛まないようにできる限りのことをして必死に守った。
その時、台風の日に田んぼの様子を見に行く人の気持ちが分かった気がした。
そんな苦労もあって出来たチイラのみの量産方法を売ることで今ではクチバシティの南側でチイラのみの木が大量にあり、クチバシティの特産品となってそれを求める人が大勢来るようにもなった。チイラのみの売買による利益の数パーセントを受け取っているのでオレは働かなくてよくなった。
そのこともあってわざわざイッシュ地方からやってきたマチスにジムリーダーの座を任せるのは別の話だ。
「焦げ目がつかないように、右に左にぐるぐるっと・・・よし!甘辛ポフィンの完成!」
今は屋台に出すポフィンを作っている。さすがに働かないのはちょっと気まずいのでポフィンを売ったり、ビーチの清掃にいったり、かつてお世話になったポケモンスクールで子供たちのお世話をしたり、豪華客船に乗ってきた人たちに対して高額の技教えおじさんとして活躍している。ああ、最高のセカンドライフだ・・・
「カイトいるか!?大変なんだ!!」
楽しくチイラのみを使った贅沢ポフィンを作っていると外からオレを呼ぶ声が聞こえた。
一度手を止めて外に出るとそこにはクチバシティの南側でチイラのみを作っている町内の人だった。
「どうしたんですか?そんなに慌てて?」
この人はチイラのみで大儲けして成金となりオレの懐を厚くしてくれる人だ。そんな人が慌てているとするならばやはりチイラのみか?
「落ち着いて聞いてくれ!チイラのみ、オレのチイラのみが!」
「・・・」
「盗られちまったんだよ!!」
・・・大問題だった。急いでクチバシティ南に行かなくては
「ほら、かなりなくなってるだろ・・・」
家を出て現場にたどり着くと言われた通りの状態になっていた。騒ぎが聞こえたのかほかの人たちも集まっている。それにしてもいったいどうしてなくなっているのだろうか?
「クチバの皆はこれが如何にクチバのためになってるのか知っている。仮に盗ったとしてもこんなにたくさん盗るなんてありえねぇ!野生のポケモンだとしてもここいらで現れる奴でこのきのみを食べるかどうかは実験済み、だから植えたってのに・・・」
町人さんは答えを見つけるために声に出して考え始める。クチバの人がやっていなくても何にも知らない観光客が盗っていくというのもあり得るが木の下に近づくと人やポケモンの足跡が見当たらなかった。
まあ、エスパータイプの【サイコキネシス】で遠くからきのみを盗るなんてことは簡単だけどな、それを言ったらもうなんでもありだ。
「・・・あまりにも候補が多すぎます。かってな憶測もよくないですし、今日はこのくらいにしておきませんか?あまり気分がよくないかもしれませんけど・・・」
「ああ、そうだな。ちょっと家に戻って一人で考えるわ。このままだと言っちゃいけねえことを言いそうだ・・・くそ、盗んだ奴絶対に許せねえッ!」
町内の人は怒り心頭といった感じで帰っていった。オレも帰るまえに木を見た。
足跡が見当たらず、葉っぱは散乱している。エスパータイプによる超能力を使った後みたいなものなかった。いったい何なんだろう・・・
オレも家に戻り庭にあるチイラのみの木が気になり庭を見た。
鋭いくちばしにオレンジと赤色の燃える翼、そして鋭い目つきのファイヤーが羽ばたきながらチイラのみを食っていたのだ! いや、なんでいるんだよ!!
「ギヤーオ!?」
驚きを隠せないファイヤー、だが食べることを止めない。このままでは貴重なきのみが食い尽くされてしまう!!
「カントー伝説の三鳥の名が泣くぞ!この害鳥が!!ギャラドス!庭から叩き出せ!」
「ヴォオオ!」
「ギャア?ギャギャギャ!」
ファイヤーは突然現れたギャラドスに気づくとその場を離れ、空に移動。追ってこれない(ギャラドスはかなりの高さまで浮くことができるので追えなくはない)オレ達を見て馬鹿にしているかのように見えた。だが逃がさない!
「あの野郎!エルレイド!【くろいまなざし】!」
「エルレイ!」
ボールを投げて指示するとエルレイドの目が怪しく光る。遠くへ逃げようとしていたファイヤーはそれ以上遠くへ行けなくなり、こちらに向きなおり睨めつけてくる。オレたちも周りに被害が出ないように場所を移す。
さぁ、ここからだな。
「ギャアア!」
ファイヤーは空中にいることを生かし、空気の刃を飛ばす【エアスラッシュ】を連発してくる。まずは牽制といったところだろうか
「エルレイド【みきり】・・・は要らないよな?」
「エルレイ!」
当然だと言わんばかりにスイスイと避けるエルレイド、当たってはいないとはいえ凄まじい風圧でオレの動きは制止されられる。動きが止まったオレが見えたのかファイヤーは急激に速度を増しオレに接近してきた。【こうそくいどう】に【つつく】か!?
だがオレにとっては即死級の威力であることに違いはなかった。ただでさえチイラのみをバク食いした状態、こうげきは6段階、いや、ギャラドスの特性の威嚇で一段階落ちて5段階か、どっちみち当たったら死ぬな・・・
「エル!?」
標的を変えたファイヤーに驚きながらも【テレポート】で移動しカイトの前に現れファイヤーの攻撃を腕の刀で受け止め逸らす。無事ファイヤーの【つつく】はカイトから逸れて再びファイヤーは空へと舞い戻った。
エルレイドはカイトを守れたことに安堵するも受け流したとはいえ弱点である飛行タイプの技であり、凄まじい攻撃力であったため立っていられず片膝をついた。ひんしに近い状態だろう、攻撃は受けられない・・・
「ヴォオオ!」
「エ、エル・・・!」
倒れるな、立て。とギャラドスは後輩に叱咤する。エルレイドもその言葉を力に変えて立ち上がった。
「ギャアアアア!!」
ファイヤーは立ち上がったエルレイドを見て独特のポーズを取る。どんどんファイヤーのプレッシャーが高まっていくのを感じる。まさか、【ゴッドバード】か!?アイツ、オレ達を消すつもりなのか!?
そっちがその気なら痛い目を見てもらうぞ!
「ギャラドス、アイツがさっき接近してきた時にアレをやったか?」
「ヴォ!」
「よし、ならエルレイド。お前が決めるんだ、あの害鳥を叩き落してやろうぜ!」
「エルゥ!」
オレは先ほど作ったチイラのみを混ぜたポフィンをエルレイドに食べさせる。これによりエルレイドの攻撃力が上昇していく。チャンスは一度きり、いけるか?
「ギャアアア・・・」
ファイヤーの【ゴッドバード】の溜めも終わろうとしていた。標的は地上にいる飛ぶこともできない哀れなポケモンたち、だが自分の食事を邪魔した奴は消すだけだ。あの不愉快な人間もろともな・・・
ファイヤーの【ゴッドバード】は準備を終え、神速をもって突撃しようとしたその時
「ギャ!?」
突然体にしびれが走り思わずのけ反った。からだがしびれて うごけない!
さきほどファイヤーがカイトに攻撃をし空中に戻るとき、ギャラドスは【でんじは】をファイヤーに放っていたのだった。
「いまだ!【テレポート】!!」
カイトの指示によりエルレイドはその場から消え、のけ反ったファイヤーの後ろに現れる。
エルレイドは【テレポート】で消える前から別の技モーションもしていた。そして次に現れた時にはすでに狙った場所に腕の刀が触れている。飛んでいようがどこにいようがお構いなし!まさに必中必殺の
「【つじぎり】!!」
「ギッ!?」
エルレイドの腕の刀がファイヤーのうなじを切り裂く、きゅうしょに当たったのだろうかファイヤーの意識はわずかにとんだ。
「ギャアアア!!」
ファイヤーはすぐに意識を取り戻した後、自身を焼くかのように【ほのおのうず】を展開する。エルレイドはすでに瀕死の状態、これを食らえば逃げられなくなり燃え尽きるだろう。逃がさないようにしていたやつが逃げられない、なんと皮肉なことだろうか。
だがポケモンの悲鳴も人間の嘆きも聞こえなかった。ファイヤーが困惑していると炎の外から声が聞こえてきた。
「エルレイドには一撃を当てた後は必ず【テレポート】をして戻ってくるように決めてある。お前のように往生際の悪いやつはいるからな」
人間の声が聞こえ、自分のやろうとしていたことが読まれていたことに苛立ちを覚えつつも【ほのおのうず】を解除、次はどうするかを重症のファイヤーは考えているとひんし寸前のエルレイドは倒れた。これにより【くろいまなざし】は解除される、逃げることができる!
「ギャ、ギャアアアアア!!」
ファイヤーはすぐさま【こうそくいどう】をしてその場を離れクチバから逃げた。風から香るうまそうな匂いに誘われてやって来て、たらふく食べたというのに。おいしい思いをしたはずなのに・・・
「ギャアアアアアアアアアアア!!!」
嗚呼、どうしてこんなに不味いのだろう・・・
ファイヤーは空を飛んでいるときに風に乗ってきた香りに惹かれクチバシティにやってきました。
ずっとチャンピオンロードにいるわけないですしね
そして攻撃6段階上昇とかいうインチキファイヤー爆誕、そらチイラのみを量産なんてできませんわ。でも止められないのが人間なんだ・・・
クチバシティ(ゲーム主人公たちがいる時代)
港町でジムリーダーはマチスと変わらない点はあるが先代ジムリーダーのカイトの案により、船で運んだコンテナを透視できるレントラーによる危険物の発見、ゴミ対策のためにアローラベトベトンなどの導入により地域の治安が向上している。
それだけでなくクチバのビーチを利用したポケスロンの競技を行っていたり、ポケモンコンテスト会場を作ったりしてクチバシティに人をより多く訪れさせて金を落としていくようにと発展をしている。
バトルタワーの設置によるトレーナーの質の向上も望まれていたが土地柄(ディグダの穴のせい)と人件費、維持費、そもそもジムがあるなどの理由で断念した。