ハートゴールドがBWよりも1年前に販売してたなんて忘れてた。
なので前話の技の範囲をBWまでとします。BWは狂ったバフ技が出てきますからね。当時はホントにビビりました。
クチバシティ
今日もこの海にいるポケモン達に怯えながら泳ぐ。そう、僕は弱かった。
小さいヒレに尾しかない僕は泳ぐだけしかできないけど泳ぐ速さは誰にも負けなかった。雨が降っている時なんて普段よりも、もっと速い。
ある日、海で逃げる事しかできないのが嫌になり地上向かって勢いよく泳ぎ跳ねる。
無事に地面(コンクリ)に着地することに成功したけど海とはまるで違う。跳ねる事しか出来なかった。なんて事だ、これでは海の方がマシじゃないか・・・。なんとか跳ねて海に戻ろうとしていると笑い声が聞こえた。
「おいおい、こんなところにコイキングがいるぜ!」
「ハハハ、跳ねてるだけでなっさけねぇ姿だよなぁおい!」
笑っていたのは人間だった。普段あまり余裕がないから人間を見る機会がなく初めて見た。ヒレや鱗もない、海にいるポケモン達の方がずっと強そうだった。
「アイツ、もしかして海に戻ろうとしてんじゃねぇの?」
「ならオレが手伝ってやる、よ!」
そう言って1人の人間が僕に向かって走り出して僕の腹に蹴りを入れた。
腹を中心に痛みが走りその後にドボンと海に僕の体が落ちた。
何故だろう、あれほど居たくなかった海の方が地上よりもマシに思えた。
ある日いつも通り海を泳いでいると水中の中に美味しそうなものが浮かんでいた。ちょうど今お腹が空いている、他のポケモン達に取られないためにも僕がとってやる!
口を開け、食べ物を口に取り込むとチクリと痛みが発した。ワナだ!
体がどんどん上へ水面に上がっていく、なんとか下を見るとポケモン達がニタニタと笑っていた。みんなワナだと気づいていたんだ。教えてくれたって良いのに!
そのまま水面に上がり地面に転がされた。前に見た人間とは別みたいだった。
そして、赤白の球体を取り出して僕の方に向けると僕の体がその球に吸い寄せられ取り込まれた。人間は弱そうだけど釣り上げたり、球を使って取り込んだりとなんて恐ろしい物を使いこなしているんだ・・・
球に入れられてしばらく経つと再び外に出ることが出来た。捕まえた人間の他に2人いた。
「さあ、選べ! この中の一体がお前の最初のパートナーだ!」
僕を捕まえた人間が2人いた人間の小さい方に向かって言う。この子が僕のパートナーになるの?
いや、まて。他にもポケモンがいる。ニョロモに強そうなポケモンがいた。
ああ、弱い僕は選ばれないんだろうな・・・。と思っていたら小さい人間が僕の方を見ていた。なんでだろう?
「コイキングが良い!」
小さな人間がそう言って僕を選んだ。他のポケモン達も目を丸くして驚いていた。気持ちは分かるよ、僕も驚いた。
小さな人間が近寄ってきて僕の腹に触れる。以前に蹴られたこともあるから少し触れられることが怖かったけどほのかに温かく優しい手だった。
「オレはカイト、よろしくね」
小さな人間の名はカイトという名前らしい。僕は弱い、そんな僕でも彼のパートナーになれるのだろうか・・・
クチバシティ カイト
父さんがポケモンをくれるというので3体見せてもらったがニョロモにワンリキーにコイキング、普通ならコイキングを選ばないだろう。だがオレは選ぶ。
ゲームをやっていた時からずっと相棒だったのだ。今では仕様が変わりコイキングからギャラドスにするなんて簡単なことだった。
昔は違う、やったことのわかる人なら分かる。(古参アピ)
コイキングがギャラドスになったらもう止まらない、レベル差なんて関係なしに【りゅうのまい】さえ覚えてしまえばやりたい放題だ。
あと自分がまだ幼いのもあるからコイキングが安全というのもあるし育て甲斐もある。
個体値?そんなこと知ったことではありません。ゲームとは違うんだ。この世界のバトルをテレビで知った。本来当たるはずの技が避けられるそんな世界、トレーナーの指示が遅れれば躱すのが容易なのだ。
ポケモンの力はトレーナーの指示によって最大限に発揮される。トレーナーがポンコツならどんなに最高のポケモンであろうと力を発揮できなくなる。
トレーナーを無視すれば本来の発揮できるのかもしれない、だがそれでは野生のポケモンと同じ動きが単調なものとなり勝つのは簡単だ。
まずはコイキングと触れ合い仲良くなることから始めよう、そして努力値貯めをする。オレと会う前に他のポケモンと戦っているかもしれないから母さんに努力値を下げるきのみを植えてもらえるようにおねだりしよう。あとバトルに役立つきのみも植えてもらおう。
テレビで見たバトルではポケモンに物を持たせて戦っていなかった。多分持たせる物が存在していないのかもしれない。けどきのみならいけるはず、けどコイキングとギャラドスがどうやってきのみを持つんだろうか?口の中に入れておけば良いのかな?
不正だとか騒がれそう・・。
クチバシティ ミナ
「よし、行くぞコイキング!行ってきまーす!」
「ンボ!」
「はい、行ってらっしゃい。カイリキー、見守りお願いね」
「ウホ!」
私の子、カイトはコイキングを抱えてさらに釣竿を持って家を出て行った。また海に行くのだろう。カイリキーがいれば大丈夫。私はカイトが欲しがったきのみの苗を取り寄せて育てている。植物を育てるというのも楽しいものね。
それにしてもあの子は本当に不思議な子、あのコイキングを選んだ後から他のポケモンを捕まえようとしない。コイキングだけを育てている。リョウヘイさんが捕まえてきたニョロモとワンリキーはそのまま逃すわけにもいかず私が育てている、ようはお手伝いさんね。とても頼もしいわ。
コイキングばかり育ててどうして他のポケモンを捕まえようとしないのか聞いてみたら
「コイキングがいるのに他のポケモンをみていたらコイキングが寂しい、可哀想!」
コイキングの事を思いやれる、なんて優しい子なんでしょう。そばにいたコイキングも目が潤んでいたように思えました。それ以降コイキングはカイトにさらに懐いたように思えます。
しかし、1体のポケモンで出来る事はそう多くない、苦手な相手だっている。その時は手持ちを増やさないといけないわ、いったいどうするのかしら?
クチバシティの海辺
ようやく海辺に着いた。3歳児には砂浜の移動は辛いぜ・・・
では釣りを早速始めよう、針に餌をつける。コイキングがじっと針を見つめている、なんだか針を恐れているような感じがする。父さんに釣り上げられた事が嫌だったのだろうか。ならこれからはオレは出来るだけコイキングに針を見せないようにしよう。
海に釣り糸を垂らし待つ、しばらくすると竿が海に引き寄せられるような感覚がした。ひいてる!ひいてる!
引き上げるとそこには赤い体のコイキングがいた。オレのコイキングは若干同情しているように見えた。うーん、やり辛い。心の優しいやつなんだろう、バトルをやらせない方がいいのかな。
悩みながらもバトルを開始する、跳ねている野生のコイキング対跳ねているオレのコイキングだ。側から見るとすごい間抜けな光景だろう。
「コイキング!【はねる】、からの【たいあたり】だ!」
「ンボ!」
コイキングは思いっきり跳ね、野生のコイキングの真上から落ちる。もはや【たいあたり】ではなく【とびはねる】か【のしかかり】ではないだろうか。
技教え人とかに教わらなくても工夫次第で習得できそうな気がする。
「・・・ンボボボ」
コイキングがコイキングの上で【はねる】を繰り返した事で体力を失ったのか目を回して気絶した。オレのコイキングの勝利だ。何故こんな事をしているかというと努力値を貯めているのだ。
ゲームの方の隠し要素でこれを貯めれば貯めるほどステータスに影響が出てくる。コイキングを倒す事で素早さの努力値が貯まる。なのでこれを続ける必要がある、他のポケモンでも可能だがオレのコイキングでは他のポケモンをまだ倒せそうにないからコイキングと戦う。
これでコイキングに勝った回数は100回だ。後152回勝つ必要があるな、先は長そうだ。途中で倒した数を忘れないようにするために【正】の字を書いてメモもしている。この世界の人には訳の分からない暗号に見えるだろうな。
攻撃の方はワンリキーがいいだろう。今のコイキングで勝てるビジョンがまるで浮かばないが・・・
低レベル過ぎる戦いに母さんのカイリキーが退屈であくびをしている、悪いな付き合わせちゃってもう少し付き合ってくれよ。
コイキング♂
現在の性格は おくびょう→まじめ
本当に弱い
苦手な物 釣竿
だがこれがなかったらカイトと出会う事がなかったので複雑な気持ちになっている。
性格って変えようと思えば変えられますので性格による能力の補正はなしにします。
臆病だから力が弱いというのはなんか違う気がするので。