ポケモンの世界へ   作:カルビン8

3 / 14
ミナのカイリキー♀

主にミナの手伝いをする、穏やかな性格。
カイトが悪い事をした時【はたきおとす】を尻にかます。だいたい道具を持っている場合が多く、1.5倍の威力を喰らうことになる。
最近、カイトの尻を叩くのが楽しくなってきている様子



優秀なお子さんですね!(知識)

クチバシティ 海辺 カイト

 

「コイキング、【はねる】、そして【たいあたり】だ!」

 

「ンボ!」

 

今日も元気よくコイキングは飛び跳ね野生のポケモンに体を叩きつける。今日も絶好調だ。

 

「メノ・・・」

 

相手にしていてのはメノクラゲ、陸に上がったらどうやら調子が出ずコイキングにやられてしまった。目を回す前にコイキングの事をキッ!と睨めつけていたからよほどコイキングに負けるのが悔しかったのだろう。それに対してコイキングは跳ねに跳ねて大喜びしている。なんか因縁があったりしたんだろうな。

あれから2年、オレは5歳になった。コイキングはまだギャラドスになっていない、正直コイキングの弱さを舐めていた。この2年間、外を歩き回ってコイキングを育てている人を見つけようとしたが誰一人といなかった。ギャラドスが強い事は知ってるけどコイキングを育てたくない、そんな人ばかりだった。コイキングはとんでもなく上級者向けの育成ポケモンのようだ。

みんなオレのことを馬鹿にしたりあり得ないものを見るように見ていた。ただしオレの両親と父さんの船乗り仲間は別だった。

 

父さんはお前の好きなようにやれ、見返してやれとガッハッハ!と笑いながら応援してくれた。

母さんはコイキングに無理をさせないように、じっくりゆっくりやりなさいと言って心配しつつ、同じく応援してくれた。庭には状態異常を治すラムのみ、努力値関連の実が沢山なっている。コイキングの努力値貯めはもう完了している。

体力をそこそこ、素早さに全振りで残りは攻撃に全振り。攻撃があっても体力、タフさがないと戦えないだろうからそのため体力には多めに振っておいた。

 

船乗りの人達は未だにコイキングを逃さず一体だけ育てているオレを大した奴だ、根性のあるやつだと言ってくれた。オレの悪口を言ってる奴を見るとそいつをブン殴り、お前にあいつの真似が出来るのか?出来ないのなら笑うんじゃねぇ!と啖呵を切ってくれた。

ちょっと荒っぽいけど庇ってくれたこと、理解してくれた事がたまらなく嬉しかった。そこから殴られた人がキレて船乗りさんとポケモンバトルになり船乗りさんが勝ちお金を奪い取るまでがいつもの流れだった。この世界の人達血の気が濃過ぎる・・・

 

そんなボロクソに言われている我がコイキングはバトルに勝てるようになってきて最初にパートナーになった時に比べて明るくなったような気がする。バトルにも慣れてきてワンリキーにだって勝てるようになってきた。ただし、自分よりも弱い場合によるが。

そんな頑張っているまじめなコイキングがオレは好きだ。弱いから使わない?そんな事はあり得ない。こんなに毎日頑張っているんだ、愛着が湧く。なんとかして勝たせてやりたい、見返してやりたい!そんな気持ちがどんどん強くなってくる。

 

今日も頑張ったコイキングの体をタオルで拭く。コイキングは気持ちよさそうにしている、触られる事に怯えていたはずなのに今ではこれをしないと跳ねて抗議してくる。かわいい奴だ、お前は今滝をどのくらい登っているんだろうな。滝を登り切ったお前の姿を見るのをオレは楽しみにしているよ。

 

「カイト、少し良いかしら」

 

コイキングを拭いていると母さんがオレに話しかけてきた。話を聞くと5歳になったからポケモンスクールに通う事になったらしい。

ポケモンスクールはその名の通りポケモンについて学ぶ学校だ。各町に必ずある・・・はず。マサラタウンにあるのだろうか?

正直言って行かなくてもいいと思うがオレの知らない事がたくさんあるかもしれないし行こう。ポケモンを持つ者同士で仲良くなれるだろうか。

 

クチバシティ ミナ

 

「うん、学校行ってみたい!」

 

カイトはポケモンスクールに行く事を了承してくれた。正直ホッとした、この子はいつも1人で海辺に行きポケモンバトルばかり、他の子達との触れ合いは全くというほどしていない。その割にリョウヘイさんの同僚さん達には気に入られてるわ。

人間関係だって生きていく上で大切な事、カイトのポケモンと触れ合う時間を奪ってしまうことになるかもしれないけどこの子の将来の為。それにこの子は思いやれるいい子、学校に行ってもすぐに友達ができるはずよ。

 

ポケモンスクール カイト

 

「えー、であるからしてここ最近分かった事ですが、きのみを持たせておくとポケモンが戦闘中に食べてくれます。バトルでも有利になりますので知っておいてくださいね!」

 

「「「ハーイ!!」」」

 

・・・暇だ。なんだこれは、いや5歳ならこのレベルが普通なんだろう。話してる教科書の内容が簡単で退屈すぎる。スクールが始まる前に早速教科書をワクワクして読んでみたが全て理解してしまった。予習完了だ、前世で喜んで予習をしたことなんてないのになんだか拍子抜けだった。

ポケモンの技を当てる為飛距離を計算せよとかそんなヤバいのがなくてよかったけど。

そんな事を思っていると授業終了のチャイムが鳴った。退屈な時間の終わりだ、みんなのノートにはびっしりと文字が書いてあり熱心だ。ただそれは全て教科書に書いてある事、ノートに書く意味はあまりない。オレは先生が教科書に載ってない事を言った内容だけを書く。

・・・マジで前世のオレは要領が悪かったんだなぁ。予習は大切だ、真面目にやっとけばよかった。

 

「カイトくん、先生の授業面白くない?」

 

先生は教室から出ずにオレのいる机にやって来た。正直全部知っている事なので面白いかと言われると面白くない。けどそんな事は言えない。

 

「・・・予習してきたから知ってた」

 

「あら、偉いわね!みんな、カイトくんを見習って予習をするように!そうすれば先生の言ってる事が少しでも良くわかるようになるわ!」

 

「「「え〜!?やだよ!ポケモンバトルをもっとしたい!!」」」

 

生徒たちは不満を爆発させる、今は遊びたい盛り。勉強なんかより遊ぶことのほうが大事だ。どうみても5歳で予習をしているオレのほうがおかしい。

先生はそんな〜とか言いつつ教室を後にした。教師って大変だな、低学年ほど手がかかるだろう。いつもお疲れ様です。

 

「ねぇねぇ、カイトくん!私、ここら辺のところよく分からなかったんだけど教えてくれない?」

 

ノートを見ながらコイキングの育成の事を考えていると隣の席から声がかかった。髪色は明るめの茶色で可愛らしい顔つきの女の子で明るい性格のサラ。相棒はプリン、このクラスで人気者だ。だが生憎とオレは平凡な男、この陽キャは眩しすぎる。

 

「よ、良ければボクもいいかな?」

 

後ろの席からも声が聞こえた。そこにいるのは黒髪のおどおどした感じの男の子、名前はウーノ。相棒はトランセル。そのおどおどした感じもあって虐められ気味な子だ。キャタピーの時はそこまで酷くなかったもののトランセルとなりポケモンバトルで一方的にやられるようになってから虐めが多くなったような気がする。コイキングを育てているオレにも思うところがあってすぐに仲良くなれた。

バタフリーになればバトルにも勝てるようになるからもうちょっとの辛抱のはずだ。

 

「いいよ、オレもちょっと確認したいから」

 

「「ありがとう!」」

 

頼られるというのもいいものだ、休み時間もすぐに終わるし早く教えよう。

 

「おいおいおい!頭が良いからって調子に乗ってんじゃねぇぞ、雑魚が!」

 

「そーっす!」

 

「そうでやんす!」

 

「そうでがす!」

 

またやって来たよ、ガキ大将達が。

同い年の中で少し背の高く声のデカいゴウキ、相棒はワンリキー。サラに気があるようでサラがオレに話しかける度に邪魔をしてくる。ちなみにサラはゴウキの事をなんとも思っていない。

 

取り巻きのタロウ、ジロウ、サブロウ。相棒はコラッタ、ポッポ、オニスズメだ。なかなかに小物臭溢れる喋り方をするのが特徴の奴らだ。

 

「別に頭は良くない。良くないから予習をするんだ」

 

「チッ、ああいえばこういう!ムカつくぜ!やい、ポケモンバトルしやがれ!」

 

「断る、オレ負けるし無駄に怪我をさせるわけにはいかない」

 

休み時間もあまりないというのにゴウキはポケモンバトルを仕掛けて来そうになったが拒否した。それにゴウキとは入学してから一度だけ戦った事がある。戦闘スタイルは幼いだけあって力押しなのだがこちらが戦闘不能になっても続けて攻撃するのだからたまったものじゃない。コイキングが死んだらどうするんだ。多分今はどうとも思わないんだろうな・・・。コイキングが死ぬことでアイツが反省するための犠牲になんてさせるかよ。

あれ以来コイキングはワンリキーに対して苦手意識を持つようになった。

 

「ケッ!腰抜けが!」

 

「腰抜けっす!」

 

「腰抜けでやんす!」

 

「腰抜けでがす!」

 

取り巻き達も腰抜けと言ってきた。いくらでも言うがいい、ギャラドスになったら全員粉砕してやる。

 

「ちょっとゴウキくん達邪魔しないで!私、カイトくんに聞きたい事があるんだから!」

 

「わ、分かったよ。お前ら行くぞ!」

 

「「「うーす!」」」

 

サラに邪魔扱いされてちょっとショックを受けたゴウキと取り巻き達は離れていった。ウーノは彼らから虐められているのもありホッと息をついた。さて、さっきの授業の復習をしよう。

 

ポケモンスクール ゴウキ

 

「クソッ!面白くねぇ!」

 

教室を出たオレはトイレに向かう。あの雑魚のいる場所なんていられるか!

なぜだ、オレはあの雑魚より強いのになぜサラはオレの事を見てくれない?それどころが邪魔扱いする。分からねぇ!

 

「ゴウキさん・・・おいたわしやっす」

 

「サラさんはゴウキさんのカッコ良さを分かっていないからでやんす!」

 

「ゴウキさんがもっと強くなればいいはずでがす」

 

「・・・そうだな。強くなればいい、強くなって悪い事はない!行くぞお前ら!」

 

「ゴウキさん!?授業始まっちゃうっすよ!?」

 

「知らん!行くぞ、特訓だ!!」

 

「「「・・・うーす(父ちゃんや母ちゃんに叱られる)」」」

 

そうだ、オレはまだまだ強くなれる。必ず振り向かせて見せる!!




話を書く時、悪役を輝かせたい・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。