今回の話はホラー要素があります。クチバシティの東にはとある有名なポケモンがいるんですよ・・・(ニチャア)
クチバシティ カナエ 先生
「ただいま〜」
誰もいない部屋に帰ってきた事を告げる。私はカナエ、ポケモンスクールで教師を務めています。担当はカイトくん達のクラスです。
このクラス、基本的にいい子達ばかりなのですが若干問題も起き始めています。ゴウキくん、タロウくん、ジロウくん、サブロウくん達によるウーノくんへのイジメが続いています。
注意しても一応返事はしてくれてますがあまり納得した様子ではありません。多分私は舐められているのでしょう。一度ガツンと言った方がいいのかもしれません。
ガツンと言っても聞かないのであれば・・・ポケモンバトルしかないですね。
私、これでもカントー地方のバッチを5つ持ってたりします。ポケモン協会からはジムリーダーをやってみないかと誘われた事があったりして結構強かったりするのです!
ですが私はずっとやりたかった学校の先生の道を歩む事にして先生になっています。ジムリーダーにならなかった事を後悔はありません。だって自分の夢を叶えたんだから。
さて、明日も早いしご飯を食べて早く寝よう・・・
クチバシティ ?????
深夜、生き物が眠りについた時に活動する者達がいる。その生き物は今日も自分の為に活動を始めた。今日は電気のついていないあの家にしようと狙いを定め、足音を立てないようにゆっくりと移動しガラス窓に近づいた。
その生き物がガラス窓の鍵に手を近づけるとロックが外れて侵入が可能となる。しかしその生き物は慌てない、僅かに窓を開けて自身の鼻をその隙間に入れて薄い紫色の鼻息を吐く。
少しずつ、少しずつ部屋の中はその紫色の鼻息で充満になっていき、中にいた人物は息苦しそうに呻く。頃はよしとその生き物は部屋に侵入した。
クチバシティ カナエ
「(うう、なんなの・・・?この息苦しさ、身体がなんだかダルい・・・)」
息苦しさから意識が戻るが目を開けられず体をうまく動かすことができない。ぼうっとしているといきなり自分の腕を何者かに掴まれた。
「(な、なにッ!??)」
なにかが、なにかがこの中にいる!この身体のだるさもきっとその人物のせいだ!カナエはなんとか目を開いた・・・・・
「スリリンリン、スリリンリン!」
催眠ポケモン スリーパーがカナエの目の前にいた。窓の鍵を【ねんりき】で開けて部屋の中を薄い【どくガス】で満たしたのだ。かなり手慣れているのだろう。
「ヒッ!?」
カナエは悲鳴を上げようとするとスリーパーが素早くカナエの口を塞ぎ、手に持ってる振り子をカナエの目の前に持っていき揺らし始める。
「ン、ンンン!(ま、まずい!?い、いし・・き・・が・・・・)」
カナエは身をよじろうとするがスリーパーの身長は1.6m、体重75.6kgとかなりがっしりとした体つきであるので動けず目も逸らしたり出来ず意識が遠のいていく・・・カナエの目からハイライトが消えていき表情が消えていく、催眠完了だ。
「スリリリリ!!」
スリーパーはカナエを【さいみんじゅつ】にかける事に成功すると目をイヤらしく細め下卑た笑みを浮かべる。これからがお楽しみタイム・・・の前に首回りのふさふさとした襟巻き状の毛の中から桃色の実、モモンのみを取り出してカナエの口に突っ込む。このきのみは解毒作用があるのでカナエの体に溜まった毒も消えていった。
解毒効果があるとこのスリーパーが知ったのはわりかし最近の事でモモンのみの事を知らずに遊んでその後、人がどうなったのかは言うまでもないだろう・・・
カナエの顔色が良くなってきたのを確認すると【ねんりき】でカナエの体を浮かせて窓の外に出し自分も窓から外に出る。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
クチバシティから11番道路へ続く道にはカナエと同じく催眠をかけられた子供達の行列が出来ており全員11番道路の森の深いところまで行進をしていた。
なぜこんなことが起きたのか、それは至って簡単な事で子供達がいい夢を見たからだった。スリープやスリーパーは夢を喰らう。子供の夢が大好物なのだ。
【ポケモンリーグで優勝したい】、【将来、こんな自分になりたい】そんな眩しい夢を持った子供達を彼らが襲わないわけがない。この光景を見たスリーパーは笑いが止まらなかった。人間はなんて弱い生き物なのだろうと。
人間達がオレ達をの仲間を捕まえているんだ。オレ達が人間を捕まえたっておかしくはないだろう?
次の日 カイト 朝
「行ってきまーす!」
「はい、気をつけるのよー!」
今日もポケモンスクールに行くのだが何やら街の雰囲気がピリピリしていた。街のあちこちに謎の足跡があり家の壁にも付いていたりしている。また11番道路の入り口も船乗りさん達が封鎖していた。一体何があったというのだろう・・・
「今日はカナエ先生がお休みなので自習になります」
席につき待っていてもカナエ先生はやって来ず、代わりの先生がカナエ先生についての事情を伝えてきた。電子機器がないのでやはり情報伝達の速度が遅い。
ケータイ、この世界ではポケギアか、初代から3年進んだらポケギアが登場するのでまだまだ出てくる様子はないだろう。この不便に慣れるしかない。
「おっしゃあ!自習ならポケモンバトルについて勉強するぜ!」
「「うーす!」」
ゴウキは前にチャンピオンになるという夢を言ってたからだろうか、ポケモンの勉強について頑張るようになっていた。
タロウ、ジロウとサブロウも・・・ん?一人足りなくないか?
「あれ?サブロウは?」
「そ、そういえばいないね。それに今日はスクールに来ている人が少ないような・・・」
後ろの席のウーノに話しかけると今日サブロウは見ていなかったみたいでそれに生徒の数が少ない、特に女子が・・・
11番道路が封鎖で女子があまり学校に来ていない・・・そうか、ロリーパーの仕業か!!
ゲームでも図鑑にとても危険なポケモンと記されていただけな事はある。エスパータイプってのは本当に厄介だ。【テレポート】に【ねんりき】に【さいみんじゅつ】、悪い人間がエスパータイプを手に入れたら捕まえる事は相当骨が折れるだろう。不幸中の幸いか今回の犯人と思われるスリーパーは【テレポート】を自力では覚えないという事だ。まだ捕獲は出来るだろう。
「カイト君、僕達も自習しよう?」
「そうだな」
ウーノに勉強するように促されてオレも勉強をする。サラ、大丈夫なんだろうか・・・
カントー地方 サント・アンヌ号 リョウヘイ
船をジョウト地方に運んでそこからカントー地方に戻ってきた。早くミナとカイトの顔が見たいもんだ。
「お、おい!さっき連絡が入ったんだけどよ、オレ達のクチバシティで女子供がポケモンに襲われたらしい!」
「マジかよ!?怪我人は!?死者とかいないだろうなッ!?」
船乗り仲間がとんでもない情報をもたらした。クチバシティでポケモンに襲われるなんてそうそうないぞ!なんてこった、よりにもよってオレがいない時に・・・。
「怪我人は数名いただけで死者はいない」
「そ、そうか」
「ただ問題はその襲いかかったポケモンが・・・スリーパーとスリープだという事が分かった」
「「「スリーパーだとッッッ!?!?!?」」」
船員仲間が声を揃えてその犯人の名前を言った。スリーパー、かなり極悪なポケモンとして伝わっている。本来なら人間の夢を食うのを主にしているのが大半だが、中には人間を襲うついでに夢を喰らう変態なスリーパーも出現する。
ポケモンなのに人間に興奮するとはなんてヤツなんだ!!
「それで11番道路の森の奥に女子供が連れ去られていて、・・・とても子供に見せられないような状態で見つかったらしい。幸いにも操られている時の記憶はなかったらしい。・・・被害にあった人は気分的がスッキリしているとか」
・・・おい、そんなの冗談だろ?・・・ミナは?ミナは無事なのか!?くそっ、早くクチバシティに行って確認しないと!
「ちょっと11番道路に行ってくる」
「おい、待てよ。オレを置いていくなよ」
「オレもいくぜ。久々にキレちまったよ・・・」
船員仲間の殺気がどんどん高まっていく。当然だ、オレ達の大切なものに手を出したんだ!止められたって止まるかよ、スリーパーとスリープは全てクチバシティ付近から追い出してやる!!
後日、クチバシティに戻ってきた船員達はジムリーダー達と共に11番道路に襲撃しスリーパー、スリープを倒しスリーパーは全て捕獲、スリープは11番道路から北へと追い出した・・・はずだった。
「スリリリリ・・・(弱い人間のくせして小癪な。必ずオレは戻ってくるぞ!)」
肝心なカナエを襲ったスリーパーを取り逃がしていた・・・
どうしてカイトとミナは攫われなかったのか?
カイトは真っ暗な部屋でひたすら書類にサインを書く作業をするという虚無の夢を見ており、その夢を摘み食いをしたスリープが腹を壊した為。
ミナはリョウヘイとイチャついている夢をみていて甘過ぎて別のスリープが腹を壊した為。