ポケモンの世界へ   作:カルビン8

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カナエ先生 
所持バッチ 
グリーンバッジ(虫) 
オレンジバッジ(水 格闘) 
ゴールドバッジ(格闘) 
レインボーバッジ(草) 
グレーバッジ(岩)


折れたツノ 

クチバシティ ポケモンスクール 

 

「ピジョット、【かぜおこし】!!」

 

「ピジョッ!」

 

カナエ先生の指示を受けピジョットは自身の翼を羽ばたかせ風を生み出しゴウキのワンリキーにぶつける。

 

「リッキー!?」

 

「ああ、ワンリキー!?」

 

ゴウキのワンリキーはそれをモロに受けて吹き飛ばさせる。ワンリキーとピジョット、力の差は歴然だった。

なぜ二人がポケモンバトルをしているのかというとゴウキ達が先生のことを舐めきっており、言うことを全然聞かなかったからだった。

それに頭にきた先生はポケモンバトルで勝った方がいう事を聞くというルールでやったのだがまあ結果はこの通り、カナエ先生の勝利だった。

 

あの一件から1ヶ月ほど経った、スリーパー達がいなくなったので11番道路は封鎖を解除されてクチバシティはスリーパー対策に乗り出ることになったがやる事は夜回りくらいしかない。襲撃してくるのが夜中なので見回りの人もそのくらいまで起きていないといけなくなるのでやる気がないがあんなことがあった以上はやらざるを得なかった。いやいややっている分、不満が溜まっていた。船乗りの奥さんとかは夫が船に出ていて子供の世話もしなくてはならないと忙しいので免除されていた。

多分もう数ヶ月したら夜回りは無くなっていくんだろうな。

 

「くそ!」

 

「はい、先生の勝ちです。約束通り、言う事をちゃんと聞くように!」

 

「・・・はい」

 

何も出来ずに打ちのめされたのが効いたのか、約束はちゃんと守るのかは分からないが今後は少しずつ大人しくなっていくだろう・・・多分。

 

ポケモンスクール ゴウキ

 

くそッ!先生がこんなに強かったなんて全然知らなかった。しかも話を聞いてみるとバッジを5つ持っているとかなんとか、なんでそれを誇らないんだ!?

それはともかくひこうタイプはかなり厄介だな。オレのワンリキーじゃあ攻撃がまず届かない。

それにタロウの奴もあのウジウジしていたウーノに負けた。あのなんにも出来ないトランセルがバタフリーに進化しやがったからだ。あいにくとひこうタイプを持つジロウとサブロウにボコボコにされていたがオレもいずれは・・・。

くそ、面白くねぇ!・・・工夫が必要だ、ひこうタイプに攻撃を届かせる何かが!

 

ポケモンスクール カイト

 

授業も終わり今日もコイキングと一緒に海に行き、釣りをして釣れたポケモン相手に戦わせようかと教室を出て学校の門から出ると声をかけられた。

 

「・・・よお」

 

「ゴウキ?どうしたんだ?」

 

「・・・ッ!なんでもねぇ!じゃあな!」

 

・・・・・なんだったんだろう?何か聞きたいことがあったのだろうか?

 

「あ、カイト君!ちょうど良いところに!」

 

「フリー!」

 

ゴウキが離れていった後に学校側からウーノが現れた。そしてウーノの斜め上にバタフリーが飛んでいた。トランセルの頃はボールに入れっぱなしだったが今はボールの中にいることの方が少ないらしい。ポケモンバトルにも勝てるようになってきたようでイジメも減り、前より明るくなっている。良いことだ。

 

「何か用?」

 

「うん、あのね。ボク、新しいポケモンを捕まえようと思っているんだ!もし良かったらカイト君も来ない?」

 

「なんでまた急に・・・」

 

「前にあんな事件があったでしょ?自分自身を守るためにはもっと強くなる必要がある。バタフリーだけじゃ出来ることが限られているから他のポケモンが必要だと思うんだ!」

 

確かに複数のポケモンを持つ事で戦いには有利になるだろう、大切な事だ。

だが、オレはまだ手持ちを増やすつもりはない。コイキングが進化してからと決めている。あぁ、コイキングがいつ進化するのかは知っていても肝心のポケモンのレベルが分からないなんて、もどかしすぎるなぁ・・・

 

「どうしたの?カイト君」

 

「いや、なんでもないよ。コイキング、今日はどうする?特訓するか?それとも散歩にしようか?」

 

「ンボ、ンボ!」

 

ボールの中からコイキングを呼び出すとウーノ達を見てビチビチと【はねた】。どうやら今日は散歩に行きたいようだ。たまには息抜きもいいよな。

 

11番道路

 

一度家に帰って荷物を置きウーノと共に11番道路へ辿り着いた。その11番道路なんだが、草むらが刈り取られ焼き払われていて、森の木々も減っていてポケモンが住みづらい場所になっていた。どうみてもあの事件の影響だ。ポケモン愛護団体とかいたらブチ切れそうだな。そんな奴らには是非このスリープで溢れる場所で野宿をしていただきたいものだ。

 

「うわぁ・・・。ここに来たのは久しぶりだけどここまで酷いことになってるなんて」

 

「スリーパー達が余計な事をしたからだよ。けど、それに巻き込まれたポケモン達は困るよな・・・」

 

オレ達は雑談しながらウーノが欲しそうなポケモンを探している。ポケモンを見つけるとポケモンは怯えたような顔をして逃げていくか激昂して襲いかかって来る。オレは悪い事をしてないけどなんだか申し訳ない気持ちになってきてこの場所に居たくなくなってきた。

 

「・・・あっ!ヘラクロスだ!!」

 

そんな事を思っているとウーノは大きな声を上げた。ヘラクロスだと!?確かにこの11番道路で頭突きをしたら出てくるんだっけ。虫、格闘の複合タイプで種族値配分もなかなかに無駄のないポケモンだ。ノーマルタイプを多用するオーキドを倒すためにも是非とも欲しいポケモンだ、オレも欲しいよ!!

とはいえ今日はウーノの付き添いだ。オレはボールを持ってないしウーノが捕まえるだろう。悔しいけど持っていけウーノ。

だがウーノはボールを構えたまま投げる様子もなかった。

 

「いや、止めよう。カイト君、別のを探そうよ!」

 

「え!?なんで!?ヘラクロスだぞ!?」

 

ありえない!男の子にとっては自慢のポケモンになるであろうヘラクロスを捕まえないなんて!

 

「うん、だけどよく見なよ」

 

ウーノは先程の興奮した様子は消えて冷め切った表情でオレにヘラクロスをよく見るように言った。

 

「・・・?・・・あっ!?ツノが折れてる!!」

 

大きな声に驚いたのかビクリと体を震わせたヘラクロス。そう、ヘラクロスのツノの先が折れているのだ。メスならツノの先がハートマークになっているのだがそこのあたりがボキッと折れている。それに少しばかり小柄だ。ヘラクロスは平均で1.5mだがそれよりも小さいように見える。まだ幼いのだろう。体が出来上がっていないのに喧嘩か何かしてツノが折れてしまった、そんなところだろうか?

 

「でしょ?だから別のを探そうよ。カイト君、ここにひこうタイプに勝てるポケモンは出てきたよね?」

 

「・・・ああ。さっき見つけたんだけどでんきタイプのコイルがいたよ」

 

「いいね!よし、コイルを探そうか!」

 

ウーノは折れたツノのヘラクロスを捕まえるのを止めその場から離れた。オレもずっとこちらを見続けているヘラクロスから離れウーノの後を追った。

 

11番道路 ウーノ

 

ああ、腹が立つ。せっかく僕が欲しかったヘラクロスが出てきたのにそいつは自慢のツノが折れていた。それに体も小さかった。そんな弱っちいのはボクはいらない!

そんなのを捕まえたところでまたバカにされて虐められてしまう。そんなのはごめんだ。ボクは勝つんだ!あのゴウキ君、いや、ゴウキに!!

バタフリーでも多分勝てるはず、だけどジロウとサブロウのポケモンに勝つには厳しい。それを倒すための対策が必要だ。コイルか、あまり好みではないけど勝つためだ、仕方ない。

それにヘラクロスだってまだ他にいるはず、そいつを捕まえればいいさ!

 

それにしても見ててムカついたなぁ。あのヘラクロス、涙目でビクビクしててさ!まるで・・・ボク?あれはボクなのか?

・・・そんなはずはない、ボクは強くなったんだ!これからはどんどん勝ちにいってジムリーダーに、いや!ボクがチャンピオンになる!!

 

11番道路 カイト

 

「よし!バタフリー!【ねんりき】だ!」

 

「フリィ!」

 

「ビビビ!」

 

ウーノのバタフリーは野生のコイルと戦闘中だ。相性でいうとコイルのほうがいい。この世界ではまだ分かっていないがコイルはでんきタイプの他にはがねタイプがある。このはがねタイプはとんでもない耐性効果を持ったタイプでかなりなタイプの技を二分の一のダメージに抑えることが出来る。

あくとゴーストは等倍になってしまったがそれでも十分すぎるほどだ。セキチクジムの毒使いなんて自慢の毒は効かないし必ず当たる【スピードスター】さえ撃っていれば完封することができるだろう。ウーノがジム巡りに出たらセキチクジムに行く事をお勧めしよう。

 

「少しは効いたかな?【ねむりごな】!」

 

「フリリリィ!」

 

バタフリーはコイルの上に移動して鱗粉を振り落とすとコイルの動きが鈍くなってきた。どうやらうまく効いてきているようだ。

 

「ビビッ・・・ビ・・・ZZZ」

 

コイルは眠ってしまい空中に浮遊していたがボトリと地面に落ちた。地震って宙に浮いているときって当たるのか?・・・メッチャ気になる。

 

コイルはともかくウーノのバタフリーの特性はふくがんだ。この特性は技の命中率を上げる効果を持つ。【ねむりごな】の本来の命中率は75%、それにふくがんの効果でなんと97.5%!!ほぼ当たるのだ!・・・あくまでゲームでの話だが。

 

「それ、モンスターボール!!」

 

ウーノは眠ったコイルに向かってボールを投げた、投げたボールはコイルに触れると上下に開きコイルを取り込み地面に落ちて3回揺れた後にカチリと音が鳴った。捕獲成功だ!

 

「いよっし!捕まえた!」

 

「やったなウーノ!」

 

「うん!けどもう遅くなってきちゃったね・・・ヘラクロスを探すのはまた今度にしよう」

 

「そうだな。なら帰ろっか」

 

コイルを探すのに手間取ってしまい時間がかなり経過していた。もう夕暮れだ、これ以上遅くなったらカイリキーに尻を【はたきおとす】をされてしまうだろう。早く帰ろう!




おや?ウーノの様子が・・・?
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