ストーリー オブ ザ 球磨   作:ヤングコーン

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伏線の回収ができず物語の落とし所がわからなくなった作者。
打ち切りエンドさえ視野に入ってきたばかりか趣味へと奔走する。
この作品の明日はどっちだ!


24話 廃都の悪夢、スペースコロニーにて

私はランニングから帰って来た。ここ最近体力低下を実感したためだ。それに健康にもいい。私はにとり雑貨店の中に入って水を飲んだ。それからにとり雑貨店の一室に作った夢の世界に入る。

 

それからバレない様に隠し部屋を開けた。前はバカなことをした。まさか隠し部屋に入るための水着とシュノーケルを置きっぱなしにしてしまうだなんて。ここも今のままじゃわかりやすいしギミックは近いうちにかんがえておかないと。

 

部屋に入ると、私は並べたイミテーションから弾を補給する仕組みを作る。

 

「あれから悪さはしまいとしていたから使わない予定だったけど、自分の能力だし有効に活用しないとね」

 

私は誰かと組んで真価を発揮する能力だと思ってる。最初に異変を起こしたときはアリスさんがいたからこそ遠隔でイミテーションを操る事が出来たが私だけの能力ならイミテーションは作れても動かせない。

 

動かす事さえできれば弾幕をある程度は再現できる。動かせないだけ。

 

虚空から私の武器、コルトアックスを取り出した。今までは誰かに触れたりする事で弾を補充していたが、あれじゃ妖精と戦うのが精いっぱいだ。もっと工夫しないと…。様々な改造を加えつつ、試しに撃ったりする。

 

「早くテストプレイできるようにしないと…」

 

私は作りかけの装置を組み立てる。もう少しすれば妖精のイミテーション1体までなら動かせるようになる。私は時間を見てまだ余裕がある事を確認すると1段階の仕上げまで急いだ。

 

ようやく簡単なテストプレイができるようになると、私は妖精のイミテーションを動かして戦ってみる。一応撃破はできたが、やはり弾速が遅いのがネックだ。

 

今回弾にしたモデルの妖精の弾は遅くないはずなので私の調整が間違っている可能性が高い。私は銃の組み換えなどを工夫する。いや、むしろこっちをこうして…。

 

 

 

 

 

私は手袋をしながらにとり雑貨店に向かった。店に入ると、にとりさんは毛布をかぶりながらカウンターに座っていた。

 

「おー。おはよう」

 

「おはようです、にとりさん」

 

ここ最近になってようやく冬らしい季節になって来たが、にとり雑貨店の売れ行きも冷え込んでいっていた。喜ばしい事ではあるけれど、人間の里の文化レベルも思っていたより上がらず根幹から変わる様子はないようだった。

 

生活に困らない程度には金が入っていて、それで忙殺もされない。私としてはこれで充分に良いのだが、会社としてはやっぱりあまりよくないんだろうか。

 

「改良品を作っても中々売れんなぁ。一体どうしてしまったやら」

 

「うちの製品、多分長持ちしてるんですよね。改良品を作っても満足しちゃって、いいかなってなってると思うんです」

 

「しかし粗悪品を作れば信頼が落ちる。何かいい案はないものか…」

 

「それで考えたんですが…」

 

「うんうん、はあはあ、なるほどね。そりゃいいや!」

 

具体的な準備などはにとりさんと話し合う。これでコストも抑えられるし私達の懐も温まる。にとりさんは早速と人間の里の向上に電話をした。

 

私は商品のデザインと設計の見直しをする。

 

「いやあ、最近あんまりいい子してるもんで悪だくみがしたかったんだ」

 

「悪だくみだなんて、そんな。長い目で見たらお互いに幸せになるだけです」

 

「いうじゃないか」

 

実際に悪だくみというほどじゃない。単に商品の寿命を従来より短くするのだ。今でも機会を修理に出しに来る事はよくあるが、ちゃんと説明書を読めば簡単に壊れない様になっている。それを壊れやすくする。

 

その頃にはその改良品が出ていて、修理するよりそっちを買った方がいいとお勧めするか、または従来の機械に使っていた方の修理パーツがないと言って新しいのを買わせようという作戦だ。

 

とはいえ、今のこの冷え込んだ経営状況はそれはそれで他に何か手段を考えなきゃいけない。

 

あれやこれやと考えを巡らせているとドアが開いた。

 

「うーっ、やっぱり店内は温かいですね」

 

早苗さんだった。

 

「あれ、射命丸さんはいないんですか?」

 

「妖怪の山で年末にかけて新聞社ごとの発行部数を競うイベントが激化してるらしく最近はめっきりあっちですね」

 

「最近はやけに新聞が届いて、代わりに内容が薄いと思ったらそれだったんですか…」

 

文々。新聞…。最近はとにかく地上に止まってる時間も惜しいと言う事で、ついに…。

 

パリン!

 

空から家の中をめがけて新聞を投げるようになった。苦情が出ていてもお構いなしで、あまりに突然家の中に新聞が入って来るかわからず怖すぎるので巷では恐怖新聞とまで言われている。壊した窓代はまとめて請求するつもりだ。おお、こわいこわい。

 

…ガラララララッ。

 

おや、お客様だ。私は入り口に向かうと、レミリアさんがいた。なしてここに?

 

「チルノから聞いたけど、ゲームが上手いんだって?」

 

「いや、まあ上手いという程でもないですけど」

 

「今は球磨の手を借りたいぐらいなの。ちょっとついてらっしゃい」

 

「えっ、いやそげな事言われましても…」

 

にとりさんの方を向くと、彼女はただ手をひらひらとさせる。行ってもいいようだ。それにしても一体何の話なんだろう。要領を得ない。

 

外は曇っている。この気温ならまだ雪ではなく雨がふりそ…。そういえばヴァンパイアって雨大丈夫なのかな。途中まではレミリアさんに腕を引っ張られていたが途中から離した。

 

「もう面倒だから飛ぶよ。ちょっと四つん這いになって」

 

「は、はあ…」

 

私は膝と手を地面についた。彼女は私のお腹を抱えてビュンッと飛ぶ。は、早い…。

 

いだだだだだだだ、体の各所が痛い。おろしてもらうように説得しようと考えていた頃、紅魔館に到着した。彼女はまだふらつく私の手を引っ張って案内してくれる。えっと、こっちの道ってレミリアさんの部屋だっけ?

 

「ムッムッホァイ!!」

 

早苗さんの声が聞こえたかと思うと地面から上攻撃ポーズで生えてきた。レミリアさんの手に引っ張られて回避できた。危ない、誰かが攻撃を放った時はその巻き添えを食らいやすい私だ。今回は無事で済んだようだ。

 

「姉歯城を攻略する変態みたいな動きで攻撃してこないで欲しいんだけど」

 

「滅びよ☆…じゃなくて、よりにもよって私の目の前であの話をして止めない訳ないじゃないですか」

 

御幣を振り回すポーズ、どこかのヴァンパイアハンターを思い出すなぁ。

 

「あんただって困ってるでしょう、アレが出たんだよ。タケノコワッフル」

 

「いや、凍結されましたってあいつ。どんだけ通報したと思ってんですか」

 

間に挟まれてあーでもないこーでもないという会話が続く。かいつまんで聞くに、レミリアさんが私に見せようとしているものは早苗さんとしてはあまり見せたくないものらしい。レミリアさんはやむを得ないといった様子だ。

 

それにしても分からない単語が飛び交ってて訳が分からない。

 

「タケノコワッフルぐらい、私1人で倒してやりますよ」

 

早苗さんが意気揚々とレミリアさんの部屋に入って行った。レミリアさんは私に部屋の前で待つように言ってから中に入って行った。

 

しばらく暇そうにしていると、パチュリーさんがやって来て五目並べで遊んでくれた。次の手を考えてる時のパチュリーさんの表情があまりに可愛かったので勝敗について殆ど覚えてない。あんな表情もするんだなぁ。

 

 

 

 

「多分、球磨さんがやっても同じ事ですよ」

 

早苗さんの元気がない声が聞こえた。私は許可を得て中に入る。部屋に入って右側、隠し部屋に入ると中には大きなカプセルがあった。なんだこれ。車??いや、タイヤついてないし。凄いかっこいい改造がされたプレハブというか…いやマジでなんだこれ。

 

私は中に案内された。えっと…中はロボットものにありそうな操縦席になっている。

 

「いいです?今からプレイしながらやり方を説明するので見ててくださいね」

 

ボタンを押すと、入ってきた入り口が閉まった。上から四方を囲う壁が下りてきて画面が映し出される。

 

画面に対戦相手が映る。ハンドルネーム(以下、HN)にタケノコワッフルと表示されている。ああこれ、対戦相手の事だったのか。ボタンを押すと主観の画面が表示される。ゲーム画面で目測2㎞先に敵機がいる。

 

早苗さんはまず障害物に隠れた。そこで操作の仕方を教えてくれた。

 

「ちなみにこの状況についての説明はいつ聞けます?」

 

「また今度ね」

 

聞かせてもらえないやつだ。早苗さんはテキパキと動いている。それにしても敵はどこにいるんだろう。ステージは滅びたスペースコロニーだ。操作機体はガッシャンガッシャンと言わせてステージを駆け抜ける。

 

開始して20秒、最初に隠れていこう敵の姿が全然見当たらない。

 

「ああもう、このステージは障害物が多くてやだなぁ!」

 

「早苗、危ない伏せて!」

 

レミリアさんが身を乗り出すようにして言った。よく見ると画面の隅、建物に隠れてスコープをこちらに向けている。早苗さんは瞬時に伏せて攻撃を回避しようとする。しかし、発射されたのは追尾式ミサイルだった。

 

標準装備の剣の腹で打ち爆破させる。しかし、爆破の破片が飛んでわずかに損傷する。

 

対戦相手からの通信の通知が来た。早苗さんはオンにする。

 

「とっとと出てきてください!さっきからこそこそと!」

 

『これそういうゲームじゃないしなぁ。ほら、やっつけてあげるからちょっとジャンプしてみ』

 

挑発している。早苗さんは大きな建物の後ろに隠れて偵察機を飛ばす。数10m飛んだ所を一機が撃墜された。偵察機を撃ち落としたビーム砲の方角を向きながらロケットブーストで飛んだ。そして敵機に向けて銃を構える。

 

「捉えた!」

 

早苗さんはビームライフルで相手の胴体を狙って撃つ。ビームが相手の機体に着弾する前に回避され反撃を受ける。撃たれたビームライフルの弾は3発。2発はかろうじて剣で防いだが1発左肩の部位に被弾してしまった。

 

だが、敵機の位置は分かった。早苗さんはビームライフルを撃ちながら徐々に距離を詰めていく。相手はこちらと距離を取りながら攻撃してくる。相手がビルの後ろに隠れるとすぐに追って攻撃をする。

 

「ちょこまかと…えっ!?」

 

空中に浮遊していた機雷に当たってしまった。左肩から先が完全に使い物にならなくなってしまった。軽微ながら、左足の腿にもダメージがある。損傷部位は確認しつつ敵を追って角を曲がると敵はすぐそばにいて斧を振り下ろしてくる。

 

急いでビームライフルを盾にして防ぐ。辛うじて防御に成功したようだ。こちらは下がりながら近距離武装に変えようと試みる。相手はその間にも詰め寄って来る。こちらは剣を装備して振り下ろした。

 

「はい、乙したー」

 

相手は半身を反らして剣を肩に当てつつ自身の斧をこちらの頭部にあてた。コクピットが頭にあるのでゲームオーバーとなってしまう。

 

「むきーっ!球磨さん、私の仇を取ってください!」

 

「そ、そんな事言われても…」

 

「できるかどうかじゃない、やるんだ球磨!」

 

早苗さんとレミリアさんに背中を押されて操縦席に座った。

 

「もう、どうなっても知りませんからね!球磨、行きまーす!」

 

 

 

 

 

 

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