僕のヒーローアカデミア:Be ULTRA   作:マーベルチョコ

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明けましておめでとうございます。

昨年は新卒として仕事が始まり、色々と上手く仕事がいかず、小説を書こうにも内容が思いつかない、ストレスで書く気が起きない等もあり、あまり投稿できない状態でした。
今年もぼちぼち投稿していこうと思いますので、他の作品等もよろしくお願い致します。


8.悪意の予兆

新星チームと八百万チームとの戦闘訓練が終わり、ブリーフィングルームで講評が行われた。

 

「それでは!先の戦闘訓練での講評をしていこうか!今回MVPだったのは……八百万少女だな!」

「……え?」

 

先まで何もできずに終わったと思い、気落ちしていた様子の八百万はまさか自分がMVPに選ばれるとは思っておらず、驚いてしまう。

 

「何故だか分かる人!?」

「はい!オールマイト先生!」

 

手を挙げたのは飯田だ。

 

「八百万さんは僅か5分という短い時間で各階に罠を張り巡らし、明銀君達の足止めに成功しました。更に峰田君への指示をこなし、準備を進めていました。結果は負けに終わってしまいましたが、敵という役においては彼女は最善のことしました。逆に勝った明銀君達は序盤で足を止めたことが悪かったことだと思います。長時間その場で足を止めてしまっており、打開策が思いつかなくても、動くことが最善の行動です。その場で止まるのは敵に狙い撃ちされる可能性があり、危険性が高まります」

 

「う、うん…そうだな!(また殆ど言われた……)。まぁ、八百万少女も咄嗟に対応できていないところがあったがそれは経験で補える。他の皆も各々の反省点をしっかりと省みて次に活かしていこう!!」

 

『はい!』

 

こうして初のヒーロー基礎学は終わった。

 

 

そして、次の日。

新星と耳郎が共に登校していると校門前で多くのメディア人達がたむろしており、校門を通ることができない状態だった。

 

「うわ、何アレ?」

 

「オールマイト目当ての人たちじゃないか?」

 

その様子を見て、どう校門をを通ろうかと考えていると1人のメディア人が新星たちに気づき、詰め寄ってきた。

 

「君たち!雄英の生徒たちだよね!オールマイトの様子について聞きたいんだけど!?」

 

それに続いて、他のメディア人も新星たちに近づいて質問責めをしてくる。

 

「あの、通して欲しいんですけど……!」

 

あまりの圧に耳郎と新星はたじたじになる。

このままでは学校に入れないと思った新星は素早く、耳郎の肩を抱き、膝裏に腕を掛けて持ち上げた。

所詮、お姫様抱っこの状態だ。

 

「えっ、ちょっ……!」

 

「ごめん!あと、舌噛むなよ!」

 

新星はその脚力で高く飛び上がり、校門を飛び越えた。

メディア人達からは一瞬で消えてしまったように見えたに違いない。

 

「っと、何とか抜け出せたな」

 

「………」

 

一瞬の出来事で呆然としていた耳郎だが、今の自分の姿を改めて頭の中で整理し始めると途端に顔に熱が集まるのを感じるのと同時に恥ずかしさが湧き出してきた。

 

「は、早く離せって!」

 

「あっ、ごめん」

 

腕を新星の顔に向かって振って、離れると改めて新星の顔を見て更に顔を赤くする。

するとそこに相澤がやって来た。

 

「朝から何やってんだ。お前ら」

 

「おはようございます。相澤先生」

 

「………」

 

新星は普通に挨拶するが耳郎は顔を赤くし俯いたままだ。

 

「校内と言えど個性の無断使用は校則違反だぞ」

 

「いや、あの人達のせいで学校に入れなくて」

 

新星が校門前でたむろしているメディア陣達を指差し、相澤がそっちに目を向けると溜息をついた。

 

「はぁ……あの人目当てか。これから先が思いやられる」

 

オールマイト目当てのメディア陣に相澤はあからさまな疲れた表情をして校門に向かっていく。

 

「さっさと教室に行け。あっちは俺が何とかする」

 

そう言って相澤はプレゼント・メディアが先にメディア陣を抑えていたところに向かい、新星は見送った。

 

「ヒーローになるとあーいう苦労があるんだろうな。なぁキョーカ。キョーカ?」

 

新星が振り向くと耳郎は校舎に走ってしまっていた。

その後、教室に行っても耳郎は新星と顔を合わせようとしなかった。

 

「よお、明銀。今日は耳郎と一緒じゃないのかよ?」

 

新星の前の席である峰田が話しかけてくる。

 

「よお、峰田。いつも俺と耳郎が一緒みたいな言い方だな」

 

「違うのかよ?」

 

「……いや、その通りだな」

 

ふと思い返すと登校も下校も一緒だったことを思い出した。

そして、耳郎に無視された状態のまま昼休みまで過ぎていき、新星は何とも言えない悶々とした時間を過ごした。

そして、昼休みは蛙水や峰田を誘うタイミングを逃し、1人で昼食を取っており、少し心細い気持ちになっていた。

そして、その時自分が思った以上に耳郎を頼りにしていたことがわかった。

いつも一緒にいてくれたおかげでわからなかったが、こうしていなくなることでわかってしまう。

 

「ふー……(やっぱり朝のこと気にしてるんだろうな……謝らないと)」

 

早いうちに謝ろうと決めたとき、耳郎が昼食を乗せたプレートを持って新星が座っていた席にやってきた。

 

「おっす、ここいい?」

 

「えっ、あ、う、うん」

 

さっきまで無視をしていたのに突然何もなかったかのように話しかけてきた耳郎に新星は戸惑い、そして変に緊張してしまっていた。

 

「(謝らないと)あのさ、今朝のことなんだけど突然あんなことしてごめん。配慮が足りなかった」

 

新星は耳郎に向かって頭を下げる。

耳郎は頭を下げる新星を黙って見ていると口を開く。

 

「いや、ウチの方こそごめん。助けて貰ったのに避けるようにな態度しちゃってさ。その……やっぱ恥ずかしくてさ」

 

朝のことを思い出して、照れ臭そうに頬を掻く。

 

「そうだよな。いきなりお姫様抱っこは恥ずかしいよな。なんか段々俺も恥ずかしくなってきたな」

 

「何それ」

 

そう言って新星と耳郎は笑い合った瞬間、学校にサイレンとアナウンスが鳴り響いた。

 

「なんだ?」

 

「何かあったんですか?」

 

「警報システムだよ!それにレベル3って言えば最高レベルの警報さ!今までこんなことなかったのに……」

 

耳郎が隣に座っていた他学科の生徒に聞くと慌てた様子で教えてくれたが、我先にと食堂の出口に急いだ。

しかし、避難に急ごうとする生徒たちで食堂はパニック状態になってしまった。

 

「なんかヤバくない?ウチらも行った方が移動した方がいいかな?」

 

「いや、下手に動くと返って巻き込まれるかも……っ!?」

 

耳郎に促され立ち上がった瞬間、頸に鋭い悪寒のようなものが走り、頸を手で抑える。

 

「どうしたの?」

 

「いや、なんか変な感じが……」

 

悪寒はすぐに収まった。

その後、食堂にいた飯田のおかげでパニックは収まり、警報も何故か雄英の敷地内に入ってきたマスコミが原因だとわかり、事態は収拾がついた。

そして、クラス委員長が緑谷から飯田に変わったりと色々あったが、新星は食堂で感じた悪寒が気がかりだった。

 

 

 

 

 

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