とある日曜日
優斗「・・・・・・」カチカチ.......カチカチ..........
優斗は今他の全員が休みを過ごしている中、いかにも年季物で高そうな腕時計の修理を行なっていた。かれこれ2時間、休憩も無しにやっている。
優斗「.........」カチカチ........カチン!カチッカチッ
腕時計が動き始め動作を確認、異常もなく満足した優斗はフレームなどを元に戻していき修理を終えた。
優斗「ふぅ〜........今回は手強かったな、まさかネジが壊れていてそれを基準にそこから周辺のパーツにガタが来ていたなんてな。一から直す事ってこんなに難しいんだな。」
優斗は背を伸ばし体からパキポキと音が鳴る中時計を確認する。時刻は12:00を指そうとしていた。
優斗「やべぇ、今日はネフィリムをセレナに預けているとは言え作業に集中しすぎた。」
優斗は急いで昼食の準備をしようと扉を開けた時、鼻の中にとても良い匂いがした。
優斗「ん......美味そうな匂い」
未来「あっ、優斗さん作業終わったんですね。今昼食が出来上がるので座って待っていて下さい」
優斗「あぁ、悪いな...........じゃねぇよ!なんで未来が当然のように居て昼飯作ってるんだよ!?」
優斗は流されそうになったがなんとか持ち直し未来が何故写真館にいるのかを聞く。
未来の話によると、今日は響が翼とクリスと共にS.O.N.Gの任務にて不在の為写真館に訪れたらしい、しかし当の優斗は作業に集中していて気づいていなかった為時間も時間であった為昼飯を作っていたらしい。
優斗「だったら声を掛けてくれれば」
未来「優斗さんとっても集中していたので邪魔はしない様にしたんです。はい、今日の昼食は鮭のホイル焼きとキャベツとトマトのサラダにお味噌汁です。」
優斗「あぁ、悪いなわざわざ......いただきます」
未来「はい、召し上がれ。」
優斗はアルミホイルを開き中の鮭を先ずは何も付けずにいただく。程よい旨みそして玉ねぎや人参にも味がついており悪く無い。
優斗「うん、美味しい」
未来「ふふ、それは良かったです♪うん、しっかり味も染み込んでて良かった。」
続いてサラダをいただく、優斗はまず胡麻ドレッシングの蓋を開け一周まわして食べる。シャキシャキとした食感にトマトの酸味そして胡麻の味
優斗「うんやっぱり美味しい」
そして味噌汁を一口今日のは白味噌だろう風味が良い、具材は豆腐に玉ねぎそしてワカメ......優斗が好んで味噌汁に入れる具材達ばかりであった。
しっかりと味わい優斗は次々に平らげていく。少しとしないうちに全ての料理を食べ終える。
優斗「ごちそうさまでした。とっても美味しかったよ」
未来「はい、お粗末さまでした。そう言って貰えて嬉しいです」
優斗と未来は共に食器を片付け洗う。
洗い物を終え優斗はソファに座り向かいに未来が座る。
優斗「んで?何の要件があって来たんだ?」
前触れもなく優斗はストレートに質問する。未来は少し微笑んで答える。
未来「私達の告白についてです」
未来は特に照れるような様子もなく言い切る。優斗は顔に手を当てて言い出す。
優斗「やっぱりその事だよな.......」
未来「やっぱり悩んでいるんですか?」
優斗「当たり前だろ、実際日本じゃ一夫一妻制重婚なんてもっての外だ。・・・だけど俺はお前らからの好意をむげにしたく無い叶うなら俺は全員と一緒に過ごしたいと思っている。だから今は答えを出せない」
未来は優斗の話を聞いて目を瞑ると
未来「やっぱり真剣に考えてくれてたんですね..........嬉しいです」
優斗「でも答えを出せないんだ。なんなら見限ってもら」
未来「優斗さん私達の想いはそんなに小さくないですよ」
優斗が言葉を続けようとするのを未来は止めさせる、未来は真剣な表情で優斗を見つめる。
優斗「本当にいいのか、こんな優柔不断な男で」
未来「私達が選んだんです、後悔はありません。それに」
未来は優斗の手を優しく握り
未来「いつか答えを出してくれるって信じてますから。」
優斗「・・・ありがとう未来」
それから少しして優斗は未来を送るためにマシンディケイダーに乗る。優斗は予備のヘルメットを未来に渡す
未来「そんな送ってもらわなくてもいいのに」
優斗「今日は世話になったからな、送りくらいはいいだろ」
優斗は背中に未来を乗せてリディアンの寮までバイクを走らせる。
途中未来の要望でコンビニに寄った
未来「それじゃ、少し買い物をしてきます」
優斗「あぁ、俺は外で待ってるよ」
未来はそう言ってコンビニへと入っていった。優斗はバイクのスタンドを立て未来がやって来るまで待つ。
待っている時視界の隅に黒い服にピンクの豚を前に担ぎ背中には蝶の羽を生やした人物が視界に入る。
優斗「嘘だろ......」
優斗はその光景に堪らず声をこぼした。その人物は俺と目が合うと視線を逸らし路地裏へと向かっていった。
優斗は疲れているのかと目頭を軽くつまむ。そして丁度未来が帰ってきた。
未来「今戻りました......って目頭なんか抑えてどうしたんですか?」
優斗「いやちょっとな.........さぁ乗ってくれ」
未来「はい!」
未来はヘルメットを再び被り優斗の背中を抱きしめる。
優斗はエンジンを始動させ再びバイクを走らせる。その時頭の中では先ほど見た女性の右側、もっと言えばピンクの豚の右肩あたりに小さい天使が見えたように感じたのだった。
とある暗闇
???「グルルルル.........グラァァァァァァ!!」
そこでは暗闇の中でただ二つの赤い目が光り獣の雄叫びが響いていた
次回異世界漂流者編後半へと入ります
お楽しみに!