転生先は大好きな世界でした   作:Monburan

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5月の終わり

中間テストまで残り1週間となりました。

 勉強会も長く続けてきたことにより、目に見えてメンバーの成績が上がってきているように感じています。

 感じてるだけかもしれませんが……

 そろそろ平田くんに過去問を渡してもいい頃合いかなぁとも思っています。

 もちろん原作通りみんなに配布する時期についてはお話しするつもりですが。

 あっ、そういえば須藤くんの勉強会も上手くいってるようです。昨日、櫛田さんが教えてくれました。

 櫛田さんとはあれからも今まで通り……いえ、今まで以上に仲良くなった気がします。

 

そして今日のお昼休み……

 

「みんな聞いて、中間テストの範囲が変更になったみたいなの。今から言うからメモしてくれないかな?」

 

櫛田さんが中間テストの範囲が変更になったことを伝えてくれました。

 クラスでは「マジかよ」「あと一週間しかないぞ!」と困惑の状態となっています。

 

そして放課後……

 

私は平田くんの席に足を運びました。

 

「平田くん、ちょっといいかなっ?」

 

「うん、いいよ。どうしたの?」

 

「はい、これ。中間テストの過去問だよ。毎年同じのがでるみたいだからぎりぎりまで勉強して、テスト数日前にみんなに配布したらいいかなぁって思うんだぁ」

 

平田くんはびっくりしながら過去問を見ていました。

 

「まさか……こんな裏技があったんだね。月野さん、ありがとう。これで退学者を出さずにすみそうだよ!」

 

さてっ、これで中間テストでの私のお仕事は終わりかなぁ……

 なんか入学してから、いろいろあった気がするけどまだ一つ目の試験なんだねっ、先は長いです……

 

 

 

今日も勉強会が終わって寮へ帰る途中。Bクラスの生徒がCクラスの生徒に囲まれていました。

 

 

「ちゃんと謝りなさいよ、制服汚れちゃったじゃん!」

 

「ご、ごめんなさい。けど、ぶつかってきたのはそっちで……」

 

「はぁ!?私たちが悪いっていうの?」

 

「……」

 

あれはCクラスの真鍋志保さんとBクラスの白波千尋さんかなっ。

 どうやらぶつかって飲み物こぼしちゃった感じだね。

 

「ねぇ、何してるのかな?」

 

「あんたには関係ないでしょ?てか、誰よ」

 

「私は月野栞、よろしくね。騒ぎたいなら私が相手してあげよっかっ?」

 

私は優しく尋ねてあげました。

真鍋さんたちがざわざわしてます。

 

「月野栞って……あの?」

 

「志保、帰ろう?」

 

「わ、私たちはもう用事ないから帰ります。それじゃぁ……」

 

あのって、どのでしょう?

 龍園くんあたりから名前が伝わってたのかなぁ?

 

私は座り込んでいる白波さんに目線を合わせて、ハンカチを渡してあげます。

 

「大丈夫だった?Bクラスの白波さんだよね?はい、これ。よかったら使って」

 

「あ、ありがとうございます。助かりました……このお礼はいつかさせてもらいます」

 

「うぅん、気にしなくていいよっ。せっかくだし、一緒に帰らない?」

 

「は、はい。よろしくお願いします……」

 

私たちは一緒に歩きながら帰ることにしました。

 

「そろそろ中間テストだけど、白波さんはどんな感じっ?」

 

「わたしは……正直、勉強はそこまで得意じゃなくて。赤点はないと思うんですけど、クラスの足を引っ張っちゃいそうで不安です」

 

「そっかぁ……あっ、よかったら一緒に勉強するっ?」

 

最近お馴染みの勉強会に飽きてきたんだよねぇ、Bクラスってまだ友達いないしちょうどよかったかも!

 

「えっ!?いいんですか?私、Bクラスだからクラス違うし、メリットがないというか。それに月野さんって、今まで満点しかとったことのないすごい人だって……」

 

えっ、なんか私の評価が飛躍しすぎてるような……

 けど確かに満点しかとってないかも。

 

「クラスが違っても大丈夫だよ、それに私が白波さんと仲良くなりたいなって思って誘っただけだから断ってくれてもいいよ?」

 

白波さんはちょっと下を向いて考えてから口を開きました。

 

「じゃぁ……放課後の勉強会が終わったあとに1時間だけ、お願いしてもいいですか?」

 

「うんっ、一緒に頑張ろうね」

 

私と白波さんは明日から毎日1時間だけ、一緒に勉強する約束をして部屋に戻りました。

 

 

 

 

 

翌日。放課後の勉強会が終わり、私と白波さんは私の部屋で一緒に勉強をしていました。

 

「んっと、ここは……この公式を使って」

 

「あっ、できました!」

 

「そうそう、あってるよ!」

 

あっという間に1時間がすぎ。そんな日々が5回続き。いよいよ中間テストまで残り2日となりました。

 今日も私の部屋で勉強中のこと。

 

「千尋ちゃん、昨日やってもらったテスト返すね。おめでとう、平均82点だよっ、がんばったね」

 

「栞ちゃん、ありがとう。

本番もこれくらい取れるようにがんばるから!」

 

「ふふっ、とれるよぉ。実はね、これ過去問なんだぁ。中間テストは毎年同じ問題が出るみたいだから、これ復習しとけば大丈夫だよっ」

 

「え……え!そうなの!?」

 

「うんうん。あっ、これはあげるね。Bクラスで使ってもいいよ!」

 

千尋ちゃんはあまりの衝撃に固まっているようです。

 

「え、えっと、こんな大事なもの本当にもらっちゃっていいの?栞ちゃんの迷惑になったりしない?」

 

私の心配してくれるなんて千尋ちゃんはいい子だなぁ。

 

「大丈夫だよ!私が先輩からもらったものだし、Dクラスの人にはもう渡してるからねっ」

 

「大好きっ、栞ちゃんっ!!」

 

座っていると千尋ちゃんがそのまま抱きついて来ましたっ。

 ここ数日、慣れてきたのか千尋ちゃんのスキンシップが激しいですっ。

 かわいくていいのですが……

 

「まってまって、たおれるっ」

 

私は千尋ちゃんを抱きしめながら、横に倒されます。

 

「待たないぃぃぃ」

 

千尋ちゃんは私の胸に顔をすりすりして幸せそうにしてますっ。

 そんな千尋ちゃんを私は撫でてあげました。

 

 

そして中間テストの当日、みんな自信満々の顔つきでした。

 これならきっと大丈夫そうです。

 原作では須藤くんが赤点でしたが、回避できるんじゃないかなって思ってます。

 あ、ちなみに今回の中間テスト。各項目で1位なら5万ポイントずつもらえるらしいので、私は25万ポイントを狙ってがんばります!

 

そして中間テストも無事終わりを迎え。私は全教科で満点。クラスに赤点は一人も出ませんでした。

 

 

 

こうして私たちは6月を迎えるのです

 

 

 




氏名 白波千尋

クラス 1年B組

学籍番号 S01T004744

部活 美術部
 
誕生日 11月28日

評価

・学力C

・知力C

・判断力D

・身体能力D-

・協調性C+


担当官からのコメント

物腰が落ち着いており柔らかい物腰は好感が持てる。協調性もあり、勉強においても平均的なものを持っているが、身体能力が低い点と弱腰な部分は改善が必要かと思われる。
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