転生先は大好きな世界でした   作:Monburan

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告白は突然に

私が転生してから早くも3ヶ月が経ちました。

 当初は大好きなこの世界で原作のイベントを見ながらAクラスを目指そうと思っていましたが、私がこの世界に干渉することで全てが全て、原作通りにはならないことを知りました。

 今思えばそれは当然のことで、だけどベッドの上で原作を読んでいただけの私には不思議なことのようにも感じます。

 私が存在する限り必ず原作から外れたこともおきてしまう以上、これからは原作から多少外れようとも今までの知識を生かしつつAクラスに上がれるように頑張ろうと思います!

 

 

私は一枚のラブレターを両手で持ちながら、強くそう思うのでした。

 

 

本日は7月2日。先日は須藤くんの暴力事件写真をみんなで確認し、授業が終わるとそのまま帰宅しました。

 そしてポストを見ると、このラブレターが入っていました……

 

原作でもこの時期に千尋ちゃんが一之瀬さんに、ラブレターを渡して振られるというイベントがありましたが

 ……まさか私のところにくるなんて。

 

どぉしましょぉ!? 

 ラブレターには今日の放課後、大切なお話があるので……と場所が指定されて書いてあります。

 原作のように綾小路くんを彼氏代わりで連れていっても意味がないですし、断るというのも……

 かといって、付き合うというのも…うぅ

 

結局、私は答えを出すことができないまま学校へ向かい、昼休みになり、気がつけば放課後。

 そして告白される場所までたどり着いていました…

 

うぅ……どぉしたらいいのぉ、原作で千尋ちゃんに告白された一之瀬さんの気持ちを、こんな形で知ることになるなんて……

 

私が待っていると5分ほどで千尋ちゃんは姿を現しました。

 

「栞ちゃん……」

 

千尋ちゃんは私の前まで歩いてきて、緊張しながらも、強い瞳で私の名前を呼びます

 

「栞ちゃん…… わたしっ!」

 

「申し訳ありませんが……その告白、すこしお待ちいただけませんか?」

 

急に響いた見知った声に、私は振り返って声の主を確認しました。

 え?なんでここに有栖が?

 あと、ひよりちゃんと櫛田さんも……

 

「あの、栞ちゃんこの人たちは……?」

 

「えっと、なんで3人はここにいるのっ?」

 

「ふふっ、栞さんの行動はAクラスの情報網で常に把握しておりますから」

 

ねぇ、それまだやってたの!?

 そろそろクラスのために使ってよ!?

 

「えっとね、私は朝から月野さんの様子が変だなぁ、と思って後をつけてたんだっ」

 

櫛田さん、そぉいうのストーカーって言うんですよ!?

 

「私は栞ちゃんのために、ここへ来なくてはいけない気がして来てみました」

 

ひよりちゃんだけ次元違うよ!?

 

「あの、どこかに行ってもらえませんか。私これから、栞ちゃんに大切なお話があるんです」

 

「告白のことですか?それでしたら私もしますので無理ですね」 

 

えっ…?

 

「勝手にダメだよっ、月野さんは私と付き合うんだよっ!」

 

んっ…?

 

「栞ちゃんはわたしのですよっ?」

 

あれっ……なんか原作よりもひどいことになってる。

 

「そもそも白波さん、あなたはまだ栞さんと知り合ったばかりですよね。すこし早すぎませんか?」

 

「好きな気持ちに早いも遅いもないんです」

 

「栞さんはどう思いますか?」

 

えっ、ここで私に振るの!?

 

「えっと……どうって言われても」

 

わたしの言葉に4人が牽制し合っています。

 

「ふぅ、仕方ないですね。本当は言うつもりはなかったのですが……」

 

有栖が何かを決心したように

大きく息を吸い込んで言います。

 

 

「わたしは栞さんと……ち、ちぇすしたことがありますっ!!」

 

 

有栖っ! 顔、真っ赤にしながら叫んでるけど

それ、チェスだから!それチェスしただけだからっ!!

 

「っつ、でも最初にラブレターを送って、気持ちを伝えようと思ったのは私です」

 

今の、っつはなに!?

 

「待って、私だって月野さんに胸揉まれたことあるもんっ!」

 

待って!?それって裏の顔守るための切り札だよね!

 こんなところで使ってこの先どぉするの!?

 

「私も栞ちゃんに抱かれて朝を迎えたことありますよっ」

 

いいかたぁぁぁ、もぉやだぁぁぁ

 

「っつ……どうやら今すぐ決着をつけるのは難しそうですね。3年後に栞ポイントを一番ためて卒業できた人が勝ち、というのでいかがですか?」

 

ねぇ、栞ポイントってなに?

 

「わかりました。けど、私も栞ちゃんのために負ける気はありません」

 

あ、わかっちゃうんだね

 

「いいよっ、同じクラスが一番ポイント的に有利だしねっ」

 

そーなんですね

 

「栞ちゃんは渡しませんよ?」

 

……

 

何かが勝手に決まってしまいました。とりあえず、千尋ちゃんの告白は回避できたので良かったことにしましょう……

 

 

 

こうして私たちの戦いは始まるのです

 

 

 




櫛田桔梗

身長:155cm

スリーサイズ:B82(D)/W55/H83
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