無人島生活も終わりが近づいて来ました。
無人島生活6日目
外は曇天模様、今にも雨が降りだしそうな天気です。
4日目、5日目とビーチで無人島生活を満喫した私たちは、6日目の本日、洞くつの中で大人しく過ごすことが予定となっております。
私だけ少し外にお出かけすることがありますが……
つまり今、洞くつの中には多くのAクラスのメンバーがいて、みんなで輪になってCクラスから貰った物資のトランプや人生ゲームなどで遊んでいます。
そして私も、もちろんそのうちの一人です!
「はいっ、私の勝ち!」
私は今、葛城くん、戸塚弥彦くんと三人で大富豪をしています。
「ふむっ、奥が深い」
葛城くん、有栖と派閥争いをしている、堅実派のリーダーです。
スキンヘッドで体格の良い真面目な人です、戸塚くんはそんな葛城くんを慕っている人で、弥彦くんと呼ばれています。
「今回はAクラスが1位になるけど、次の試験はどうするの?葛城くん」
私はカードを配りながら話します。
「月野、すごい自信だな。ただやる事は変わらない。Aクラスが勝つために戦う、それだけだ」
「……そっかぁ、もし負けたらどうするの?」
「葛城さんが負けることはない!」
弥彦くんが私と葛城くんの会話に割り込んできます。
そんな弥彦くんをいさめながら葛城くんが答えます。
「その時は潔く身を引こう。ただ、坂柳のやり方は危険だ。賛同はできないだろう」
「それは残念だなぁ、次の試験ではライバルだからよろしくね」
「あぁ、受けて立とう」
そんな6日目の日々も終わりをつげ、ついに最終日。
長い長い無人島生活が幕を閉じます。
今、私たち1年生はフェリーの前に集合しています。
そして私は、Aクラスの担任である真嶋先生からリーダーを当てるための用紙を渡されて書き終えました。
真嶋先生に渡すと頷いて受け取ってくれました。
アナウンスが流れます。
「ただいま、試験結果の集計をしております。暫くお待ちください。既に試験は終了しているため、各自、飲み物やお手洗いを希望する場合は休憩所をご利用ください」
私が休憩所に移動するとDクラスのみんなが集まってくれました。
「栞ちゃん!」
桔梗ちゃんが抱きついてきます。
「桔梗ちゃん久しぶり、Dクラスのみんなも久しぶり」
「月野さん、僕たちのためにAクラスへ行ってくれてありがとう。おかげでなんとか試験を乗り越えられたよ」
平田くんが言います。
他のクラスメイトも
「お疲れ様ー」
「大丈夫だったぁ?」
っと声をかけてくれます。
見渡すと、原作通り堀北さんはいないようです。
きっとリタイアして他の人がリーダーなのでしょう。
これなら万が一、原作通り龍園くんが堀北さんを指名してても大丈夫ですね。
「よお、栞」
龍園くんが歩いてきます。
Dクラスのみんなは警戒しています。
「龍園くんお疲れ様、どう?自信のほどは」
「ククッ、まあみてろ。オレはお前の思い通りには動いてねえぜ」
「そぉなんだ、じゃぁ結果が楽しみだね」
キィンと拡声器がなり、先生の声が聞こえました。
『一週間ご苦労だった。我々教員はじっくりと君たちの特別試験への取り組みを見させて貰った。ではこれより、特別試験の順位を発表する。まず最下位はCクラスの0ポイント』
「0だと……」
龍園くん納得いかない顔をしています。
『続いて3位はBクラス60ポイント』
Bクラスの方をみると落ち込んだ表情をしています。
『2位はDクラス117ポイント』
『そして1位はAクラス203ポイント』
「うおおおおおおおおお!!」
「やったぜえ!」
Dクラスのメンバーが喜んでいます。
Aクラスのメンバーも満足そうな顔をしています。
「お疲れ様、月野。また別のクラスになるけどこれからもよろしくな」
と橋本くん
「お疲れ様、また今度ね」
と神室さん
「またよろしく頼む」
と鬼頭くん
鬼頭くん話せたんだね……
「月野さんありがとう!」「月野さんまたねー!」「月野さんかわいい」「月野さんまた次の試験で」
「月野、一週間世話になったな。感謝する」
私はAクラスの人達から労いの言葉をもらって、Dクラスへと戻りました。
Dクラスでは高円寺くんに対しての不満だったり、堀北さんへの称賛が溢れています。
どうやら今回のDクラスの2位という結果は、堀北さんのおかげだという風に綾小路くんが仕向けたみたいです。
私が携帯を見ると有栖からメールが届いていました。
「デッキで待っています」
私が船のデッキにつくと、銀髪の少女が杖をついて待っていました。
「ただいま、有栖」
「はい、おかえりなさい栞さん」
こうして私たちは次の試験へと進んでいくのです