入れてください
無人島での特別試験を終えた龍園くんは豪華客船の男性屋外風呂で、ひとり浸かりながら考えていました。
「あのポイントはなんだ……いや、んなこたあ、わかってる」
今回の試験、CクラスはBクラスのリーダーを当てにいった。
当初はBとDを狙う予定だったが、Dの堀北はリタイアするだろうと、オレは踏んだ。
栞が一時的なAクラスになったところで、そのあとに戻るはずのDクラスを売るわけがねえ。
つまり、Dの堀北はハズレだ。
最初は気づかなかったが何度も穴を探してやれば、契約には現時点で月野栞が知り得るリーダーって言葉が入ってやがったからな。ここまでは読めた。
……たが、それならBクラスのリーダーを当てたCクラスは50ポイントになるはずだ。オレはそう考えた。
だが結果は0……
つまり、どこかのクラスがCのリーダーを当ててマイナス50になり、結果Cクラスは0になったってことだ。
じゃぁどこだ……
Aは契約をしてるからありえねえ。
Bもポイント的に考えて、ねえな。
つまり、Dだ。Dクラスがオレをリーダーだと当てやがった。
誰だ?栞のいねえDクラスにそんなことができるのか?
いつか必ずあぶりだしてやる。
待ってろよDクラス、そして栞。
最後に勝つのはこのオレだ。
時を同じくしてとある遊戯施設……
「ま、待って……桔梗ちゃん。もっと、もっと、ゆっくり…お願い、この穴にいれてっ!…っつ!?」
「あぁ、またはずしちゃったぁ!」
「だからもっとゆっくりっていったのにぃ!!」
私と有栖と千尋ちゃんと桔梗ちゃんは4人でビリヤードをしていました。
「ふふっ、お二人は相性がよろしくないようですね。やはり私が栞さんと組むべきでした」
「私も栞ちゃんがいいです」
「……うぅ、これで3連敗だよ」
「グーチーで決めるから片寄るんですよ……順番ならいいのに」
「そぉいえば栞ちゃん、なんでAクラスはあんなにポイントが高かったのっ?」
「あぁ、うんっ、あれはね……」
有栖の契約によりAクラスになった私は、2日目に洞くつ付近にあるスポットの地図作成をAクラスにお願いしました。
橋本くんに貰った地図には7箇所の通えそうなスポットが載っていたので、私の身体能力様の力を使って毎日朝の5時と夜の17時に更新し続けました。
契約によりDクラスがAクラス付近に近寄ることはないと思いましたし……
後はBクラスのリーダーを当てただけです。結局スポットだけで70以上、稼げました。
「ってことなんだよぉ」
そして1時間後。
「……うぅ、10連敗だよぉ」
「栞さん、私負ける原因がわかりました……」
「栞ちゃん、私もわかりました……」
「えっ、なんで! どこが悪いの!?」
「栞さんの応援が気になってしまいます
……あんなこと耳元で言われたら」
「そぉだよっ、栞ちゃんに原因があったんだよぉ」
「こればっかりは栞ちゃんのせいです……坂柳さんなんて、さっき動揺しすぎて自分の杖使って打ってました」
「……っつ、それは言わないでください!」
「うぅ……次こそは勝つんだからっ!」
こうして私たちは日常を取り戻すのです