転生先は大好きな世界でした   作:Monburan

37 / 82
作戦開始

昨晩、桔梗ちゃんの更正に成功した私は、

現在午前7時59分。

 

豪華客船のデッキの上で、試験の開始を待っていました。

 そしてこの後、ここである人物と会う約束をしているのです。

 

 

そして午前8時、私の携帯にメールが届きました。

 

 

『厳正なる調整の結果、あなたは優待者に選ばれませんでした。グループの一人として自覚を持って行動し試験に挑んでください。本日午後1時より試験を開始いたします。本試験は本日より3日間行われます。竜グループの方は2階竜部屋に集合してください』

 

うんっ、原作通りだね。

 そしてすぐにもう1通のメールが届きました。

 

「栞ちゃんっ、私優待者だったよぉ、どうしたらいいかなっ?」

 

桔梗ちゃんです。

 

「桔梗ちゃんは平田くんにもメール送ってあげて。後は、9時にまたお部屋で作戦会議だね、あ、メールはちゃんと消してね?」

 

「わかったよっ!」

 

 

 

「ふぅ……」

 私がメールを送り終わると後ろから声がかかりました。

 

 

「おはようございます、栞さん。今日から特別試験ですね」

 

 

「うん。おはよう、有栖。今回の試験は……」

 

 

 

 

 

有栖との話が終わった私は、平田くんから原作どおり、竜グループの桔梗ちゃん、兎グループの軽井沢さん、そして馬グループの南くんが優待者だという報告のメールをもらい、平田くんに作戦会議でのお願い事をしてお部屋に向かいました。

 

 

そして朝の8時59分。

 私は平田くんの部屋に入りました。

 相変わらず混んでますね……

 私が入ると、ギリギリに来たせいかみんなの視線が私に集まります。

 

……うっ、なんか恥ずかしいです。

 

桔梗ちゃんが昨日と同じところに座っていますが、今日は違うところに行きます。

 遅くきたせいで、座るところがないのでスカートを軽く押さえながら立ってます。

 

「うん、高円寺くん以外は全員揃ったみたいだし、作戦会議をはじめるね。まず、優待者の人は報告ありがとう。おかげ様で、この試験を乗り越えるための作戦に目処がたったよ」

 

高円寺くんはこういうことには基本的に参加しませんからねぇ、昨日もいなかったですし……

 

「マジかよ、すげえな」「さすが平田くんっ」「てか優待者だれだよ、うらやましいぜ!」「お前、それ自分は優待者じゃないって言ってるようなもんだぞ」

 

みんな、作戦の目処がたったという言葉を聞いて盛り上がっています。

 

「みんな聞いてほしい」

 

平田くんが声をあげます。

 

「まず、優待者についてだけど、優待者はなによりも守らなくてはいけない存在だ。だからこそ、僕を含めて一部の人以外には、誰が優待者なのかについては秘匿しておきたいんだ」

 

「平田くんがそぉいうならいいと思うっ」

「まぁ、妥当なところだな」

 

 

「そして、試験を乗り越えるための作戦だけど……みんなには悪いんだけど、これも秘匿させてほしいんだ」

 

「え?なんでっ?」

「俺らを信用できないってことか!?」

 

 

「もちろん、みんなのことは信用しているよ。それでも今回は他クラスを交えた話し合いが毎日2回行われるよね。みんなが黙っていてくれたとしても、作戦を知っていることによって何かしらのヒントを相手に与えてしまう可能性があることを僕は危惧しているんだ」

 

「なはは、寛治とかすぐ顔に出るからな」

 

「おいっ、春樹も同じだろ!」

 

「平田ひとつ聞いていいか?」

 

「うん、なんだい?幸村くん」

 

 

「さっき平田の言った一部の人間に月野は入っているのか?」

 

 

みんなが立ってる私を見ます。

 って、待って! 下から見上げないで!!

スカート見えちゃうからっ……

 

「うん、月野さんは入っているよ」

 

「そうか、なら俺はその指示に従う。俺も噂でしか聞いてはいないが、月野は無人島試験でAクラスのリーダーとして活躍していたんだろ?なら、能力は疑う余地もない。結果として無人島試験はAクラスが1位だったしな」

 

「うん、ありがとう幸村くん。みんなもそれでいいかな?」

 

「私も、栞ちゃんとがんばるよっ!」

「白……」

「月野ちゃんがいるなら勝てるぜ!」

 

 

「みんなもありがとう、じゃぁ最後にひとつだけ。この部屋を出てからみんなにやってもらいたいことだけど……」

 

 

 

そして作戦会議は終わり、みんな部屋を出ていきました。 

 平田くんは私がメールでお願いした通りの流れで進行してくれました。

 

平田くんと目があった私は、平田くんに頷きました。

 平田くんお疲れ様でした。あとは私に任せてください! 

 私は心の中で平田くんに、そう宣言して部屋を後にしました。

 

 

 

そして部屋を出たDクラスのみんなはさっそく行動を開始するのです……

 

 

 

こうして私たちの作戦は動き始めたのです

 

 

 




氏名 幸村輝彦

クラス 1年D組

学籍番号 S01T004708

部活 無所属
 
誕生日 7月11日

評価

・学力A

・知力A-

・判断力C

・身体能力D-

・協調性D-


担当官からのコメント

面接、筆記試験共に優秀な成績を収めたものの、小、中学校とコミュニケーションを疎かにしていたことから友人はおらず、部活動やボランティア等も一切していない。社会において学力は必要なものだが、学力のみで人を判断する傾向があるため改善を期待する。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。