MPが足りずにルーラを発動できなかった私は、その後なんとか平和に昼食を終えて午後からの推薦競技の準備を始めていました。
推薦競技の第一種目は借り物競走、4人一組での競走となります。そしてルールとしては……
『借り物競走では高い難易度の借り物が設定されている。その場合は引き直しもする事が出来るが、次に引き直すまで30秒の待機を要求する。また3名がゴールした時点で競技は終了する』
となっております。
スタートの合図が鳴り、さっそく私は紙を引いて借り物を読みます。
『好きな人』
無理だよおお!
誰を連れていっても後で事件発生するよ!?
「す、すみませんチェンジで」
私は審判にそう申し出て30秒待機してから次の紙を引きます。
『観覧車でキスした人』
なんで! どうして知ってるの!?
えっ? たまたま?
とりあえずこれもチェンジです!!
審判にチェンジを告げてまた30秒待ちます……
そろそろ次で動かないと負けてしまいます。次は頑張りましょう。そして私は紙を引きました。
『Aクラスの友達の靴下』
あっ、さっきより全然いい! って、思えちゃってる自分が悲しいよ!?
もうやるしかないんですね? わかりました、ちょっと行ってきます。
私はAクラスへと走っていき、椅子に座っている制服姿の有栖に言いました。
「有栖の靴下を私にくださいっ」
「あのっ、栞さん。それは……」
「借り物がね、Aクラスの友達の靴下だったの……」
私は有栖に紙を見せました、有栖は納得して椅子に座りながら恥ずかしそうに顔を横に向けて、片足を水平に上げました。
「ど、どうぞ……」
私は有栖の足から靴を脱がして、靴下をゆっくりと脱がせます。
「っつ……」
……うぅ、背徳感がすごいです。
私は靴下を脱がされて、さらけ出された有栖の素足を見ていました。
「栞さん、恥ずかしいのであまり……見てはダメです」
有栖は顔を赤らめながらもじもじと私を見てきます。
「ご、ごめんねっ。じゃぁ靴下借りていくね」
そして私はなんとか1位でゴールする事が出来ました。
「有栖っ、有栖の靴下のおかげで1位取れたよ!」
私は靴下を大切に手に抱えながら有栖の元へと戻りました。
「栞さん……靴下、靴下をはやく」
有栖は靴下を脱がせた時の体勢のまま、足をプルプルと震えさせながら待ってました。
「えっ!? あっ、ごめんね?」
私はすぐに有栖の前にしゃがみ込み靴下を履かせようとします。ふと、目の前を見ると先ほどは焦っていて気が付きませんでしたが、有栖のパ、パンツが、見えてます……
どうしよう……
言った方がいいのかな、むしろ有栖に自分で履いてもらえないかな……
「あ、あのね、有栖……とっても言いにくいんだけど、有栖のパ、パンツが……」
そこまで言うと有栖は自分の今の体勢と私の目の位置を確認してすぐにスカートを手で抑えました。
「し、栞さん……え、えっち……えっち……」
有栖は今にも泣きそうな顔で私に言いつけて来ます。
「うぅ……ごめんねっ。わざとじゃないの……か、可愛いパンツだったよ?」
「もう、お嫁に行けません。責任はとってもらいますからね、覚悟しておいてください」
「えぇぇぇ、そんなぁぁ。うぅ……」
私は顔を下に落として有栖に靴下を渡します。
「有栖だって一人で靴下くらい履けるでしょ? もう、自分で履いてよぉ」
有栖は渋々と靴下を受け取り、片足を曲げて椅子に置き、履き始めようとしました。
ねぇ、有栖さん? さっきよりもえっちなんですけど……
その後すぐに私の目の位置に気が付いた有栖が、頬を膨らませながら靴下を振り回して暴れたことは言うまでもありません。
こうして有栖の靴下は1位をとったのです