入学してから3週間がたちました。
先週のチェス部襲撃……じゃなかった。
チェス部に遊びに行ってからはポイントに余裕もあり、現在は60万ポイントほど残っております。
褒めてほしいです!
クラスポイントが残っていれば来週ポイントが入るはずですけど……
平田くんがやんわりと寝ている人やサボっている人を注意してくれるのですが、あんまり……というか全然改善されていないようです。
とりあえず5月になるまでは静かに過ごそうと思います。
そして本日の3時間目社会の授業。
「ちょっと静かにしろー。今日はちょっとだけ真面目に授業を受けてもらうぞ」
「どういうことっすかー佐枝ちゃんセンセー」
「月末だからな、小テストを行うことになった。後ろに配ってくれ」
あっ、原作でもありました。確か後ろの3問が難しいっていう小テストですね。
ふふっ、大学卒業までのぶんは勉強済みですからね、テストは全部満点でいきます!
「え~聞いてないよ~ずる~い」
「そう言うな、今回のテストはあくまでも今後の参考用だ。成績表には反映されることはない。ノーリスクだから安心しろ。ただしカンニングは当然厳禁だぞ」
テストは問題なく全部できました!
そういえば原作で教師の成績もクラスに関係するらしく、茶柱先生は下剋上でAクラスを目指していたはずです。今回のテストとか今後のテストでがんばるのでお小遣いくださいって交渉したら上手くいくかもしれません。
さっそく今日の放課後聞いてみましょう
そして放課後……
私は職員室のドアをノックしていました。
「失礼します。1年Dクラスの月野ですが、茶柱先生はいらっしゃいますか?」
「ごめんねぇ~サエちゃんならさっきまでいたんだけどぉ~あっ、けどすぐ戻ってくると思うから中に入って待ってて~」
星乃宮先生ですっ、原作どおりフレンドリーな感じですね。あんまりぐいぐいこられるのは苦手なのですが……
「あっ、月野栞ちゃんだよねっ!!
今日はどういう理由でサエちゃんに会いに来たの!?そういえば水泳得意って聞いたよ、男子より早かったんでしょ!?もう学校には慣れたかな、彼氏とかいるの!?」
ひぃ……か、顔が近いです!
やっぱり日を改めましょう、そうしましょう!!
『あの、私そろそ「何やってるんだ、星乃宮」』
……待ってましたぁ。
茶柱先生ぇ、助けてぇ……
「星乃宮、うちの月野に手を出すな」
「え~サエちゃんに会いに来たっていったから不在の間、相手してただけだよぉ~じゃあ月野さんまたね~」
「ふぅ、待たせたな、月野。ここじゃなんだ、生活指導室で話そうか」
「はい!」
茶柱先生がお茶を出してくれました。
ふぅ、落ち着きます。一瞬の出来事でしたがすごく疲れましたぁ。
「それにしても月野が会いに来るなんて珍しいな、どうしたんだ?」
「えっと……茶柱先生にお聞きしたいことがあって来ました。茶柱先生はAクラスを目指していますか?」
茶柱先生は目を見開いてこちらを見ながらいいます。
「どういう意味だ?」
私は少し間をとってから口を開きます。
「風の噂を聞いただけですっ」
茶柱先生は一度目を閉じて考えてから答えてくれました。
「目指していないと言えば嘘になるが、Aクラスを目指すかどうか、また上がれるかは担任の私でなく、お前たち自身で決め、実行するものだ」
つまり目指してはいるってことでいいよね、思ったより素直に答えてくれてよかったよっ。
「じゃぁ私もAクラスに上がるためにがんばるので、がんばったぶんのポイントがほしいです!」
茶柱先生は少し考てからお話を理解してくれたようです。
「なるほど。そういうシステムは存在している。例えばテストで高得点や高順位をとればそれに応じてポイントを付与することはできる」
「じゃあテスト頑張るのでそれでお願いします。あと、テスト以外にも茶柱先生からクラスのためにアドバイスがあれば貰えるポイントにもよりますが出来る範囲で承ります!」
「ふっ、わかった。なにかアドバイスがあれば伝えよう、テストについては次回のテストから対象とさせてもらう。詳細は後日伝える」
「はい、今日はありがとうございました!」
やったぁ、これでこれからはテストあるごとにポイントもらえるよぉ。私はうきうきで職員室をあとにしました。
茶柱先生は手に取ったタバコに火をつけて小さな声をもらしました。
「ふぅ……月野栞、か。Aクラスへ行くために守り抜かなくてはな」
「んーっ!」
私は腕を伸ばしながら寮に帰るため校内を歩いていました。
ん?なんか目の前に自分の頭くらいまで高さのあるプリントを運んでる人がいます……
今にも転びそうなんですけどっ。
「あの~少し持ちましょうか?」
「あ、いえ。大丈夫ですので……」
えっ、絶対大丈夫じゃないよ……
私はプリントを半分手に持ち相手の顔を見あげましたっ。
「すみません。間違ってプリント持っちゃったので最後まで手伝いますねっ」
ん、このお団子ヘアーは……
生徒会書記の3年A組、橘茜さんですね。
「そ、そうですか。間違えてしまったのなら仕方ないですね……すみません。生徒会室まで一緒に運んでいただけますか?」
橘先輩は申し訳なさそうな顔で頼んでくれましたが、私が勝手にやったことですから気にしないでっ!
「はい、3年Aクラスの橘茜先輩ですよね?いつも生徒会のお仕事お疲れ様ですっ。あっ、私は1年Dクラスの月野栞といいます」
「え、なんで私のことを知って……ってあなたが月野さんですか!?」
「橘先輩は生徒会活動してるところをよく見かけますし、知らない人のほうが少ないと思いますよ?むしろ私の名前知ってたんですか?」
「あ、はい。月野栞さんと言えば今年度の試験において筆記、面接ともに満点の主席合格な上に、水泳では男子にも勝てるほどの運動神経の持ち主だと聞いてますよ?」
あっ、そんな感じになってたんですね、私。
けど悪い評価ではなさそうなのでこのまま肯定しておきましょう。
チェス部襲撃は知られていないようでなによりです。
「えへへ、そう言われると照れちゃいますっ。私、先輩の知り合いとかいなくて……橘先輩みたいに頼れる先輩とお付き合いさせてもらいたいなぁと思ってたんですが……連絡先とか交換ダメですかぁ?」
「もちろんいいですよ、先輩にまかせてください!何かあれば相談してくださいね」
「はいっ、ちなみに橘先輩は今週末とかお時間ありますか?もし予定が空いてるようでしたら、オススメのカフェとか教えてほしいですっ」
「空いてますよ、じゃぁ今週の土曜日なんてどうですか?」
「はいっ、よろしくお願いします」
やったぁ、橘先輩と連絡先交換できたよぉ。
嬉しいです。
土曜日にオススメのお店も教えて貰おう。
その後プリントを生徒会室に運んで私は寮へと帰りました。生徒会長に会えなかったのは残念でしたが、橘先輩とお近づきになれただけで満足です!
そして、はやくも入学してから1ヶ月が過ぎ。
ついに5月1日を迎えるのです
氏名 平田洋介
クラス 1年D組
学籍番号 S01T004698
部活 サッカー部
誕生日 9月1日
評価
・学力B
・知力B
・判断力B+
・身体能力B
・協調性A-
担当官からのコメント
中学時代はクラスの中心人物として生徒、教師からも絶大な信頼を得ていた生徒である。表面上問題行動などを起こした事もなく非常に優秀な生徒であるが、一部の証言から当時ニュースとしても扱われたある事件への関与が発覚した。Aクラスへの配属予定を見送りDクラスとする。