郡千景
銀河帝国軍 上級大将。初代 統帥本部次長。帝国暦8年、若葉大帝に対し叛逆を企てたがクーデター計画が漏れ事を起こす直前で逮捕、処刑された。彼女の叛逆に加担しようとしていた共和主義者3万人も社会秩序維持局に捕らえられ処刑された。
彼女は結果的に銃殺されたが、処刑後軍医が脈を確認するため顔を覆う革袋を外したところ、その顔は叛逆し損ねた敗北者としての顔では無く、むしろ安堵したかのような微笑みの中で息絶えていたらしい。
今作の結城友奈は本来の結城友奈と皇帝ラインハルトが7:3で混ざっており覇気に満ちています。原作の結城友奈より遥かにメンタルが強固であり、どっしり構えていられます。彼女の背中を幼馴染 兼 副官 ジークフリード・キルヒアイスが支えます。
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「
「反応が遅い。低能はどこにでもいるもんだねジーク。」
「はい。ですが友奈様が労せず、尚且つ無用な犠牲を出さずに元帥杖をお手にできるにこしたことはありません。ここは素直に喜んでもよろしいではありませんか。」
「エルラッハ中将とフォーゲル少将がサボらないと良いけど。」
「では念のため遠回しに警告の連絡を致しますか?」
「大丈夫。私の勇者適正値ならなんとかなるよ。それにサボったならサボったでブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯に文句付けて喧嘩を売れるし。
ウルリッヒ君の手帳もたまには使わないと亡くなったグリンメルスハウゼン大将に怒られちゃう。
サボらなかったらサボらなかったで私の元帥杖が確実になるだけだから、ヴァルハラのグリンメルスハウゼン大将も喜びこそすえ、怒ったりしないだろうしね。
カール君、ブリュンヒルトをもうちょっと前進させて。」
「御意。」
アースグリム 艦橋
「なるほど。“勇者”の加護を受けて戦うのは初めてだが・・・これは気分が良い。」
勇者とは皇帝から指名され、地の神々から人々を守護する力を与えられた若き女性達のこと(一人だけ例外あり)である。特に勇者の近くで戦っている帝国軍艦艇は各スペックがカタログスペック4割増になる。ファーレンハイト少将の艦隊3000は高速戦艦、巡航艦、駆逐艦のみで構成されており鋭さに特化した艦隊なのだ。当然突撃による破壊力は(バーテックスにとって)中々にエグいものになる。
「戦闘艇、発進せよ。近接戦闘に移るぞ。」
「はっ。ワルキューレ発進!」
「この戦い、長引けば挟撃されるのみならずエルラッハとフォーゲルにサボタージュの機会を与えかねん。友奈の為にも早めに撃破せねば・・・。」
実はファーレンハイトは以前、父親の喘息が急激に悪化し病院入りしていたタイミングで運悪く僻地に一時的ながら中期出張を強いられてしまい、かといって幼い弟妹を保育施設に預ける金も無い。それを風の噂で聞き付けた友奈(当時はまだ中将だった)に下宿先で一時的に預かって貰った(勿論無償で)事があったのだ。その恩を返す一環として勇者部に入部し、今回の出兵に志願したのだ。
「間も無く制宙権を掌握できます。」
「よし。ザンデルス、メルカッツ提督に打電。『下処理完了』とな。」
「はっ。」
「私自身の手柄の前に・・・とにかくは勝つ。それだけだ。」
ネルトリンゲン 艦橋
「ファーレンハイト少将より入電。『下処理完了』。」
「よし、我が艦隊も前進。雷撃艇を前に。」
「はっ。雷撃艇発進。」
メルカッツ大将の艦隊3000は宇宙空母かそれを護る標準型戦艦か、或いは巡航艦(少数)しかいない。汎用性に乏しい編成だが、他の艦隊と連携するのが前提なので問題は無い。メルカッツ大将の十八番戦術、
おびただしい数の戦闘艇と雷撃艇による高価値目標への集中砲火
↓
敵指揮系統の破壊
↓
艦載機を収容し長距離砲撃でローリスクでジワリジワリと削る
に最適化された艦隊編成なのである。
「脆いな・・・。」
「ご不満ですか?」
「うむ・・・せっかく後輩(友奈)が上級大将入りと専用艦恩賜の口実の為に私を出兵司令官リストに入れてくれた以上、強大な敵と戦い、これを撃破しようと考えていたのだがな・・・全く、この貧乏性が災いして出世できないことをわかっていても直せんのは愚かも良いところだ。」頭をかく
「ですがそんな閣下の人望を慕ってケンプ中将以下結城上級大将に次いで勇者部部員の中で最も擁する部下が多いのです。そこは誇ってもよろしいかと。それに小官は長らく閣下にお仕えしてきましたが、閣下に似合うのは戦場と軍教育機関の校長のみです。軍務省や統帥本部で暇をもて余すのは似合いません。」
「・・・ハッハッハ。卿も言うようになったな。ならば儂も自分に似合う仕事を果たすとしようか。」
ブリュンヒルト 艦橋
「友奈様、最後の敵はスコーピオン型が旗艦です。ファーレンハイト少将を後方予備に下げ、メルカッツ大将には艦載機で攪乱して貰いますが、高価値目標を撃破次第同様に下がって貰いましょう。後は私が出ます。友奈様は総司令官としてどっしり構えておられますよう。」
「いいやジーク。私も勇者だから、今回は出るよ。リュッケ君、私とジークの装甲服、クロスボウとトマホークを。」
「はっ。」
「私達は生きるも死ぬも一緒。幼年学校で約束したでしょ?」
「・・・では友奈様、せめて後衛で私を援護して下さい。前衛にはお出になられませんよう。」
「・・・わかった。じゃあ行こう。宇宙を手に入れる為に。」
「はい、友奈様!」
次回、結城友奈英雄伝説 第2話 『第4次アスターテ会戦(後編)』
銀河の歴史が、また1ページ