結城友奈英雄伝説   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説

勇者の谷

銀河帝国首都星オーディン、宰相府近くの山の中腹にある乃木若葉大帝自身を含む勇者として戦い、死んでいった(戦死しなくとも死後谷に入る)者達が眠る墓地。若葉大帝の一際大きい御陵を中心にそれを囲むように歴代の勇者達が葬られている。何故か叛逆者として処刑されたはずの郡千景 上級大将も初代帝国軍三長官、土井球子 上級大将らと共に葬られている。


英雄と 友と 部員達と

惑星オーディン 帝国軍地上ドック

 

「閣下、接舷致しました。」

 

「ありがとうカール君。じゃあ行こうかジーク。」

 

「はい、友奈様。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新無憂宮 黒真珠の間

 

「これより、結城友奈元帥の叙任式を執り行います。全人類の支配者にして、全宇宙の統治者。天界を統べる秩序と法則の保護者。神聖にして不可侵なる銀河皇帝。園子陛下の御入来!」

 

「・・・。」玉座に座る

 

「結城友奈 伯殿!」

 

「・・・。」跪く

 

「アスターテ星域におけるバーテックス討伐の功績により、汝結城伯友奈を帝国元帥に任ず。また帝国宇宙艦隊副司令長官に任じ、宇宙艦隊の半数を汝の指揮下に置くものとす。帝国暦151年 銀河帝国皇帝 乃木園子。」元帥杖を下賜する

 

 

 

 

 

 

 

「・・・14歳の元帥か。確かにあの娘はそれなりの功績はあげているが、歳が幾分若すぎる。宇宙艦隊の半数を任せられるほどの能力がまだあるとは思えませんな・・・閣下はいかがお考えですか?」

 

「・・・確かに卿の言う通り若いのは事実であるし、さらに加えるのであれば彼女は復讐心と副官に対する依存によってその精神が安定していると言ってよく、私などからすればまだまだ若いと言わざるを得まい。だが私と宰相代理の思惑と陛下の御意が重なってしまった以上あの者にもそれなりの地位を今のうちに得ていてもらわねば困るのだ。」

 

「・・・なるほど。あの娘にゴミ掃除をさせるというわけですか。」

 

「神樹様も面倒な者に力を与えたもうたものだ。あれを後任に据えねばならぬ私の心中も考えてくれ、オフレッサー。」

 

「・・・心中お察しします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結城元帥府の創設に伴い、軍務省勇者部は結城元帥府の指揮下に移されることとなった。宇宙艦隊の半数と、現職の勇者達への指揮権が友奈に与えられる形になったのである。

 

 

 

 

「皆、準備できた?」

 

「「「はい。」」」

 

「じゃあ“勇者の谷”に報告に行くよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結城元帥府の特徴として、大会議室の机は円卓であるという特徴がある。正式な式典以外では、結城元帥府のメンバーは皆対等でありたいという友奈の意思の現れであった。

 

 

 

「皆、私のお母様の墓に花を置いてくれてありがとう。これで正式に私の元帥府が始まった訳だけれども・・・さてまずどうしようか?」

 

「では閣下、ひとまず創設記念パーティー、その最初に犬吠埼総監に女子力、淑女の嗜みの一つということで一発芸をやっていただこうではありませんか(笑)!」

 

「女子力とは(哲学)。」

 

「なんで私にふったんだビッテンフェルト!?」

 

「いきなり余計なことを言い出すなビッテンフェルト。ロイエンタール、卿からも言ってやれ。」

 

「犬吠埼上級大将におかれましては、是非とも女子力(笑)をお見せいただきたい。オフレッサー上級大将を素で破った女子力(笑)とやらを。」

 

「おーいロイエンタール!女子力のうしろに(笑)がついてるぞ!馬鹿にすんな!」

 

「犬吠埼上級大将はどうやら女子力を戦闘力と勘違いしておられるらしい。」

 

「メックリンガー、犬吠埼総監に女子力を教育してやれ。」

 

「そうはおっしゃるがメルカッツ上級大将、私は男ですが?」

 

「芸術とピアノを教えてやれば、少しはお淑やかになるだろうからな。帝国騎士〈ライヒスリッター〉出身(=名ばかりの貴族)とはいえ帝国が誇る装甲擲弾兵総監がこれでは故郷の総監の母君もさぞや嘆くだろうからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひたすらカオスになりましたね友奈様。」

 

「まあ元気が無いよりかはずっと良いよジーク。ジークも昇進おめでとう。少将の制服、様になってるよ。」

 

「ありがとうございます。これも友奈様のご助力あってのものです。」

 

僕はオリジナルのキルヒアイス程有能ではないから。

 

「でねジーク、前 財務尚書カストロプ公の件は頭に入ってる?」

 

「地位を傘にきて不正蓄財をしていたとか。その額およそ100億帝国マルク。前財務尚書の事故死後にこの件が内部告発(大嘘)で露見、息子のマクシミリアンに返還を要求するも拒否、叛乱を起こしたと。」

 

「そう。シュムーデ少将とブラウンシュヴァイク公系・リッテンハイム侯系若手が討伐に出たけど多分負けるから、明後日付であげる艦隊と工作艦を率いて叛乱を鎮圧して。

勅命が出るから勝てば箔がつく。堂々と中将にできるからね。頑張ってジーク。」

 

「御意。」

 

 




次回、結城友奈英雄伝説 『カストロプ動乱』

銀河の歴史が、また1ページ
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