かつての副官に出会うエルパニア卿はどうなるのか...。
ちなみに超長めです。作者の自己満足にお楽しみください。
1756年 : ルグニカ王国領大陸東海岸沿い
Time : 賢人会開催の前夜...。
ザザァーッ ザァーーーッ
波打つ音が良く海岸沿いに響いて聞こえる中、何百人もの灰色の人間達が...否、亡霊達とも言えるその集団が忙しく動いていた。
??「Vamos Vamos !」
何隻もの巨船が、その地に上陸していた。
それも、赤い十字架の帆をつけた船が...。
??「...エルパニア卿が失踪して以来、早200年以上が経過したが...私はまだ諦めてなどおりません...。皇帝陛下と共に私は貴女を追い求めます...きっと...ッ!」
そう言い残し、この熱い砂浜を汗ひとつ流さず、あのエルパニア卿と同じ様な黒い霧を灰色の軍服に包まれた身体から滲ませるこの者...。
同じように数百人規模の灰色の軍服を着こなした集団が、彼女の後に続いていく。
彼らは200年前とは違い、背中にポルティオアクチオーネ...ボルトアクション式ライフル銃を携え、腰には十字架を模した帯剣が込まれている。
??「北進開始...補給用荷車と砲兵隊は2日後に敵国首都に到着する様に。」
「...了解。」
そう言うと、後方にいる黒い兵装の者達は船から下ろした馬車とその積み荷の方へ忙しく向かう。
砲兵隊と呼ばれた、馬車に牽引された野戦砲もまた運ばれようとしていた。
そうして、そう言った役目の者以外は、
またもや彼女と同じ特異な移動方法で身体を霧状化させ、半径50m以内という限定範囲内に瞬時に移動を行うというのを繰り返しながら進んでいった...さながら生ける屍である。
だが彼らは知りもしなかったろう...もう片方、ルグニカ王国最南端の海岸にも同じように大船団が現れた、というのを...。
白髭を生やしたご老体が中へと入ったのを最後に、マーコスと言う巨体な老騎士が議事の進行を務め始める。
「それでは、騎士団騎士団団長である私 マーコスが賢人会を執り行います。まずは、畏れながらも今回の賢人会が開かれた経緯からご説明を」
「あのなあ、団長さんがビシッと決めたいのはわかるけど、ウチらも時間がないんよ。」
その重々しい雰囲気の中で、軽い甲高い声がマーコスの言葉を遮った。
「この際本題から入った方がええんのとちゃう?」
「アナスタシア・ホーシン様...。」
そう言ってあきれながら、あの娘は弁を垂れる。
名をアナスタシアと言う...確か文献ではルグニカ王国西側勢力におけるホーシン商会の長だ。
西側の経済における主軸であり、その財への渇望は潤うことなく尽き果てないようだと。
「......それにしてもキッツイ訛りのイスパニア語をよく喋るなあの娘は。」
私が不意に出した思いに、後ろに立つアルが
「西のカララギって国じゃ、あの方便が当たり前らしいぜ。」
「ふぅむ...興味深いな。」
我々旧大陸で言えばイベリアーノに於けるイスパニア語とポルティガリア語というわけか。
すると、彼女の意見に同じく賛同する様にして、真ん中の黒を主とした軍服を着こなした戦姫の様な女が
「道理だな...。格式を重んずるのも大事だが、時間が有限であることも考慮しなければならない。」
「クルシュ様...カルステン家当主であるお方がその様な発言...。」
次々と降ってかかる言葉に戸惑うマーコス騎士団長。
クルシュ・カルステン...カルステン家公爵は、長らく王国に仕えてきた随一のずば抜けた臣下...。
そうやって私がかの女の子名前を脳内で復唱していると、助け舟と言わんばかりに白髭を長く生やした賢人会の中でも上位に位置しているだろう老人が口を開き、
「ほぅ、クルシュ様は議会が開かれた目的をご存知のようですな。」
と、感心した様に一声漏らす。
すると、クルシュと呼ばれた女はさも自信ありげに
「あぁ、もちろんだ。...酒宴、だろう?我々はいずれ競い合う身...今から王選の親睦を深めておくつもりだろう?マイクロトフ卿。」
キッパリと断言して、まさにそれが的中するかの如き雰囲気が漂うが、
「...いえ、違いますが。」
と、マイクロトフ卿と呼ばれた賢人によってバッサリと切り捨てられた。
「え...フェリス、話が違うぞ。」
肩透かしを受けたかの如く、しかし冷静沈着にその話の根源を辿ろうとするクルシュ。
「やだな〜クルシュ様〜。私はただ『酒宴かもしれませんね〜』と言っただけじゃありませんか〜も〜。」
と、その元もあくまで推測であることを口にし、合点がいったようにクルシュは頷き、
「なんだ、では私の早とちりだったと言うわけか。済まない、先程までの発言は撤回させてもらう。」
と、おとなしく引き下がった。
だが、
「ちょっとー、クルシュさんが引き下がっても私は下がらへんで?みんなここに居るのは王選関係と知っておるんやし、勿体ぶる必要もないやん、なぁ。」
と、更にことを突き詰めていき、同意を求める声をあげる。
「わ......わ、私はちゃんと聞いておくべきだと思うの」
「あんたの意見は聞いてへんのや。」
ここでエミリアが進行に関して口を挟むと、案の定この女ホーシンは気に食わないのか彼女を突っぱねた。
「...王都に来てから思ったが、やはり彼女への風当たりの強さはやはり...。」
彼女への仕打ちから読書期間中に読み漁った文献の中にあった、銀髪のハーフエルフの話を思い出す。
すると、このままではどんどん空気が重くなるばかりと察したのか、気前のいい男が再び、
「ぁー...はーい!なんかよくわかんねぇけど続きが聞きたいです!」
またしても後方の耳鳴りがするほど大声でそう叫ぶ男 アルであった。
すると、それに反応したのかマイクロトフ卿が再び口を開き
「プリシラ様...彼は貴女の騎士と伺っておりますが...王選の話はなされておらんのですか。」
と問いかけるが、彼女は赤い派手なドレスを揺らしながら
「妾がしなくとも、話好きのお主らがペラペラと喋ってくれよう?続けよ、マーコス。」
と、プリシラはマーコスに促し、それに応えるべく彼も姿勢を正して
「...では、議事を進行します。」
と一言かけた。
「...半年程前、王城で疫病が蔓延。王室は全滅し、竜の詔に新たな王を選出する為に基づき5人の王選候補者である皆様方を探して参りました。」
と、マーコスが経緯を話し始める。
「ほぉ...ということは、今いる4人ではまだ...。」
そこまで言いかけると、
「そう、まだ王選は始まってもいなかったのさ。」
と、不意に真横から声をかけられる。
「っ...騎士ラインハルト、居たのか。」
「あぁ......、だけど、今日、歴史が変わる。」
彼はそう断言し、なぜか自信たっぷりに眼光を輝かせていた。
「それは、一体...。」
私が問いかけようとしたところで、
「騎士、ラインハルト。」
と、騎士団団長のマーコスから直接彼に指名が回る。
「はッ!」
と、威勢よく返答して壇上に上がってゆく赤髪の彼は、凛々しかった。
そして跪き、次のように述べる。
「近衛騎士団所属、騎士ラインハルト、ただ今任務完了の報告をさせて頂きます。」
そういうと彼は顔をあげ、賢人会の御人を見上げて、
「......最後の王選候補者、見つかりましてでございます。」
バッ
と、彼があらかじめ用意していたかの如く手を振りかざすと、玉座への扉が開けられ、外から何者かの足音が聞こえてくる...。
カツ...カツ...コツ...コツ...
そう軽く歯切りのいいハイヒールの音と共に歩いてきたのは...
「私が王として仰ぐお方...名を、フェルト様と申し上げます。」
「な、......。」
華々しく登場したのは、あの頃...最初に出会った盗品蔵でのあの少女とは似ても似つかないあの黄色を基調としたドレスに身を包んだ...フェルトその者であった。
私は思わずあんぐりと口を開けてしまった。
そうしている間にも、室内のあらゆる文官武将の目を一挙に集めて止まないこの女は、ドンドンとこちら側へと壇上に迫ってきており...
「...お、あん時の姉ちゃんじゃねぇか!なんでここにいんだよ!」
私の未だに驚いた顔で何も言い返せないのを見て嬉しそうに彼女は此方へと走ってくる。
そして
ドスンっ
と、私のお腹に...色々と複雑な気持ちだが、ダイブした。
「あん時は本当に助かったぜ...感謝してもしきれねぇや。」
と、素直に礼を述べられた。
「...ぁ、いや...そのだな...えぇいラインハルト!!この小娘を早く連れて行け!」
この娘への対応にアセアセとしてしまい、つい面倒になって彼に放り投げた。
「ゲッ、ラインハルトお前っ!」
すると、彼は「承知しました。」と一言かけてから
スッ
と、彼女 フェルトの目前まで瞬時に移動した...。
「フェルト様...エルパニア卿が困っておられです。さぁ、早く壇上へお上がりください。」
と、低い位置まで腰を屈めて跪き、彼女の手を握る。
その騎士たる凛々しい姿 可憐なる容姿に私もつい見入ってしまい...
「らいん......はる...と...。」
と、ぽろりと呟いてしまうほどであった。
だが、そんなことも知らずに彼女 当人のフェルトはあろうことか、大勢の目が周りにあることもお構いなしに
ヒュゥゥッ
と、風切り音をさせながらこの跪くラインハルトの首根っこ辺りを踵落としで仕留めようとしたのだ。
だが、
バッ
と、ラインハルトは手をそっと、その足に翳すだけで彼女の恐らく並大抵のものではない蹴り技を納め込んでしまった。
「フェルト様...何をなさるのですか。」
と、努めて冷静に困惑し始める。
「ばっかやろう!人を何ヶ月間も屋敷に閉じ込めておいて何が『フェルト様』だ!」
「それにつきましては、身のご安全のことも考慮しての事ですよ。フェルト様。」
どこまでの優男であり、異様なまでの忠誠心には心惹かれてしまう。
「あぁ、騎士ラインハルト......素晴らしいぞ...。感動した...ッッ!」
私は思わず感涙の涙を流すが、ラインハルトは私に向けて困った顔を更に顰めながら
「エルパニア卿、こんな所で泣き崩されてはいけませんよ。ほら、フェルト様のせいでこの様な有り様ではありませんか。早く責任を取って壇上にお上がりください。」
と、私をダシにしてこの少女を説得しにかかった。
フェルトも、それをどう取り違えて勘違いしたのか、「私のせい...なのか...そ、そりゃ済まねぇ事したな...。」などと言い始めている。
そんなやり取りに私の葛藤は抑えきれず、遂に
「ち、ちがぁぁぁう!私は騎士 ラインハルトの美しい振る舞いに感激しているのだ!フェルトよ!負い目を感じているならさっさと議場へ上がれこのばかっ。」
と、ついつい本音を口走ってしまった。
それには流石のラインハルトも、「はぁ...。」と、首を横に振ってため息をつきながらやれやれと言った感じである。
フェルトは、心外なことを言われ
「はぁ!?頭おかしいんじゃねぇのか姉ちゃん。
こんな奴のどこがいいんだよ!」
と、聞き返してくる。
エミリア様は壇上からオロオロとした様子で口パクを使い「変な事言わないでーッ!」と必死な形相で叫んでいるが、私の目と耳には生憎届かない。残念だったなエミリアよ、フッハッハ。
「ふっ、さすがはラインハルトきゅん。彼女の心もトリコにしちゃったのにゃ〜。」
「フェリス...賢人の方達の面前で戯言を申すな。」
「は〜い。ユリウス。」
すると、彼女にも横槍が入った。
その名はユリウス...一目瞭然、この前エミリア様と衛兵所の前でやりとりをしていた紫色の髪をした好青年だ。
「コホン...旧交を温められるのも宜しいですが、そろそろ本題に入りましょう。」
マイクロトフ卿もマジマジと眺めていたが、ついに口を割って出た。
すると、フェルトも流石に場の緊張感を覚えたのか、改めて壇上にラインハルトと一緒に上り詰めてこういう。
「...なんだよ、国の偉い爺さん達がこんなに勢揃いで。」
「フェルト様、ここは王選候補者の集う場です。どうかご理解を。」
ラインハルトがフェルトの疑問に速攻で答えるが、どうやら事前通達は何もなかった様だ。
すると、
ガクンッ!!
と、私の心臓に、鼓動が、普段は一回たりとも動きはしない心臓に...鼓動が一筋入ったのだ。
「ッッッ......ゥ......!」
少し胸を押さえ、気分が悪そうにするのを見て、後ろのアルは
「ん...?おいおい、議場で体調不良とかやめてくれよ。大丈夫か?」
と、心配をしてくれた。
本当にここは聖人の様な方々で溢れている。
心底そう思いながらも、その痛みの様な驚きも一瞬で落ち着き、
「...はぁ...はぁ...っん...大丈夫だ。ありがとう。」
「ったくしっかりしてくれよ。お前さんが倒れたら、迷惑被るのは俺なんだからよ〜...どうせあの銀髪のハーフエルフ娘から避難ぼーぼーだぜ?」
「はは、確かにそれは困るな。しっかりするとしよう。」
目の前ではフェルトが「はぁぁ!?王選!?」だとか、「いっとっけど、私は王になんかなんねぇぞ!」とか言っているが、全て無視。
今大事なことは先程の...
(...共鳴......。)
あの鼓動は、自分の最も親しい戦友と思い焦がれる者同士での位置確認のような簡単な仕組みだ。
互いの鼓動と共に位置情報を共有する単純な、しかし胸が文字通り痛むほど戦友達の......て、え?
「は?」
あまりにもな事実に、私は一瞬この間の抜けた声を出してしまった。
目の前ではちょうど、王にならないなどと言ったフェルトに対して騎士団長マーコスから
「王位継承権を放棄なさると?」と、問い詰められ、
「ったりめーだ!誰がそんなもんなるかっつーの!」と、議論していた所だったのに...。
「同胞が...イスパニアが...そんな、まさか...。」
心の中と、脳内では麻薬の如くドバドバと歓喜の想いが巡りに巡り、血が流れ、興奮剤でも打たれたかのように気分が高揚する。
「お、おい?今度はなんだよ...。」
と、アルも再び疑問の声を上げるが...。
シュゥゥゥ.............
と、この玉座の間のちょうど真ん中の床下から、何やら白い煙が出てきて
ボゥッッッッ!
と、爆発音を出し、白煙を周囲に撒き散らした。
この立て続けの事件に、周囲の騎士は皆身構え、文官も驚いている。
ドッドッドッドッ!!!
そして視界が晴れない間、
(...マズイ、何者かの侵入ッ!)
と、随分とデカい隠しきれていない足音を、感覚の研ぎ澄まされた私の耳は聞き逃すはずもなく、
ザンッッッ!!
と、私は黒霧を纏わせながら、この煙を一斉に腰の剣を引き抜き振り払う。
そうして正体が晴れると...、
「なっ...ロム爺!!」
と、これもまた懐かしい知人、あの巨体のロム爺殿であった。
ダッダッダッ ガキンッ!
スチャッ スチャッ ガチャンッ
ドスンッッ
「ぐぉッ...。」
すぐに彼は周囲を並んでいた騎士団達に取り囲まれ、囚われてしまった。
フェルトはラインハルトによって引き離され、苦い顔をする。
「どこの誰かは知らんが、王城に無断で入るとなれば死罪は免かれかれんぞ。」
と、騎士団長マーコスからそう宣告される。
「ロム爺ッ!」
フェルトから悲鳴が上がるが、それにもかかわらず、ロム爺殿は最後まで笑顔でいる様で、にっこりと自分の可愛がってきた娘に出会えたかの如く幸せそうだった...。
だが、しかし、だ。
剣を構える以外、の音が聞こえた気がしたのだが...。
「...そして、そこの棒状の筒を持っている不審な5名も同罪であろう。」
それも目の前で、だ。
「あれ...は...。」
今、ロム爺や周囲の者達に向けてその
棒状の筒
を持っている者...否、マスケット銃火器を装備している...そう、
「イスパニア海軍歩兵!!」
私は腰に剣をしまい入れ、咄嗟に叫んで彼らに近づき始めた。
エミリア様や王選候補者達は一線を下がっているが、彼女達は不安そうであったり、興味深そうにこちらを見つめている。
彼らに近寄った瞬間、彼らはその構えていた武装を背中へと回し、私に綺麗な直立姿勢を見せてくれた。
「我が友達よッ!!」
バッ、と、懐かしさのあまり、目の前の二人の兵士に抱きついてしまうが、彼らは無反応で直立したままだ。
「えっ、エル!あなたこの人達と知り合いなの!?」
と、エミリア様が戸惑いながらも私に質問をするが、今はそれどころではない。
周りでは誤解が誤解を招き、周囲の騎士達精鋭揃いに囲まれるこの大惨事に見舞われている...。
「む...確かに、従者エルパニア殿の服装に似ている様な...。」
と、マーコスも一定の理解を示し始めた。が、
その直後に...
バァンッッ
と、玉座の間の入り口の方から大きな音が聞こえ、荒々しく扉が2枚同時に開かれた。
そして一人の番兵であろうか、兜と鎧を着たその衛兵は汗水垂らして
ゼェ、ハァ ゼェ、ハァ
と過呼吸気味になりながらも、この部屋に入ってきた。
「何用だ、玉座の間に許可なく入れば死罪は免れないと言ったばかりだぞッ!」
マーコス騎士団長も流石に声を張り上げるが、
「き、きき緊急事態です!謎の集団が王城内に侵入!こちらに向かってきており」
グィッ
「あがッ...がががッ...。」
と、その切羽詰まった報告の最中にその兵士の首が何者かに掴まれ、
「...ふンッ!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
ドォォッ ザザザァーーーッ ストンッ
と、玉座の方へと投げられ吹き飛ばされていき、だらしなく地面を滑らせながら壁に頭を打ち、気絶した。
そして...何十人もの我らがイスパニア人達がこの部屋へと後ろの衛兵達を全員気絶させたのを尻目に我々を取り囲む様に入ってきたのだ...。
「何者だッ!」
各騎士達が獲物を抜き、ラインハルトですら
「...フェルト様、お下がりください。」
と身構える中、甲高い声が室内に響いた。
「...我らは誇り高き正当なるカトリック信仰者達、我らがイスパニア皇帝フェルナンド6世の命に基づき、私の大切な人を取り戻しにきたぞ!
竜を祀るこの異教徒どもが!その汚い手をどけろッッ!!」
そう、散々な罵りと罵声を浴びせると、彼女...茶髪で首回りまで切り揃えられた凛々しい容貌の、...
「ペトラ...副官...。」
「あ......エルパニア、卿......ッ............!」
互いに目を合わせ、その姿を確認した相手とは、かつてのアルマダ艦隊司令官の私の補佐を務めたその張本人...
そして今にも腰の十字架型の帯剣に手をかけようとする
ペトラ・ラスインその本人であった...。
私の頭は、完全に歓喜と、戸惑いと、困惑と、気まずさで溢れかえり、混乱に遭ったのだった...。
アルマダ艦隊第一補佐官 ペトラ・ラスインは勿論、その容姿のパクリ元は進撃の巨人に出てくるペトラ・ラルさんですはい(知らない人はごめんね。)