殺滅のソテイラ   作:すかろく

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第1話 老将の哀傷◆

 

 ――その組織は、人類に霊長たる誇りを取り戻すという崇高な使命を背負っていた、はずだった。

  

 

 掲げられたエンブレム――“G”の一文字を、両刃の(つるぎ)が真っ直ぐと深々と貫く意匠を拝めば。その組織の存在意義は子供にだって理解できるだろう。

 ゴジラという人類の繁栄を脅かす絶対悪を確実に抹殺することを目的に設立された組織の名は、Gフォースという。

 

 留まることを知らないゴジラの脅威に対抗するために、世界が足並みを揃えその総力を結集した軍事連合組織。正確に称するのならば国連G対策センター(U.N.G.C.C)配下の一軍事組織だが、どちらも意味はそう大きく変わらない。

 

 望むものはゴジラの抹殺と、人類の栄光。

 

 輝かしい御旗を掲げ、世界中の俊英が集った勇者の殿堂。名実共に違うことなく人類史上最強の軍隊である。いや、そういう存在()()()。なる筈だった。

 

 

 ――今はその栄光は見る影もなく、組織としてはほぼ瓦解しかかっていると評してよい。

 

 

 鳴り物入りで投入された兵器はゴジラを害するには至らず、国が傾く予算とマンパワーが投入された巨大兵器――メカゴジラとMOGERAという大仰な建造物は灰塵と化した。

 無論どちらの敗北にもそれなりに考慮するべき事情はあるのだが、ゴジラ討滅という大義を果たせなかったことには変わりはない。

 

 国内のみならず諸外国からも、その存在意義を疑う声が上がりだすのは自然の成り行きというものだ。

 

 期待はずれの誇大兵器。その一方で脚光を浴びたのは、自衛隊のように有事においてのフレキシビリティを発揮する軍事組織であった。

 

 東京を火の海に変えるだけでは飽き足らず、あらゆる生物を絶滅させうる放射分裂光(ガンマレイ)の雨が世界に降り注ごうとした、黙示の一日(デストロイア・ショック)

 

 その土壇場で八面六臂の大活躍をしたのが、災害有事を想定した特殊兵装が配備された黒木特佐率いる自衛隊であった事実。

 多大な負担を諸国に強いる誇大な組織を尻目に自衛隊が活躍する光景が、Gフォース不要論の勃発に繋がったのは言うまでもない。

 

 そもそも各国が最終的に欲していたのはあくまで自国で怪獣と戦えるだけの戦力であり、全てが一つに纏まり敵を討つという王道的で輝かしい大義など建前に過ぎない。

 寄るは大樹の陰ともいうが、その大樹の成り立ち自体が破綻の要因を抱えているのならば即座に手を引くのは道理である。

 

 ……無論、どの国も他国の繁栄を憎悪しているわけではないだろう。

 他国と協調して巨悪(ゴジラ)を討つという眩い理屈が絶対的に正義なのは誰でも理解している。長期的に考えれば世界中の戦力を結集することこそが合理的な戦略なのも理解はしている。

 

 しかし()()()()()()()()()()()()()()()()()()のが世の道理だ。

 

 「他者と協力してこの苦難を乗り越える」――ああ正しいとも、身を粉にして貢献したいと切に願う。

 でもその前にまずは自国の安全を。そう考えてしまうのは当たり前だろう。

 個人ならばともかく、これは国家単位の話だ。まず優先するべきなのが自国なのは仕方がない。裏切りの誹りなど念仏以下だろう。

 

 かつてはGフォースの中核を担っていた日本ですら、それは同様である。

 

 対ゴジラ対策の要は、既により()()()()実績を数多く挙げているカリスマ黒木特佐――いや、黒木特将(・・・・)率いる自衛隊に移っている。

 寧ろGフォースへの風当たりが世界のどこよりも強いのが日本であるとさえ評せるだろう。

 日本にとっては、当時最新鋭のアビオニクスとメカトロニクスという最高の外交カードを諸外国にみすみす無償提供してしまった――という、政治的敗北の象徴に他ならないのだから。

 

 

 ……要するに。

 

 複雑なことなど何も存在しない。

 人類の希望を束ねてゴジラ(邪悪)を討つ勇者の殿堂など、世界のどこにも存在しなかったというだけの話である。

 

 

 何であれGフォースの御旗を中心に保たれていた世界のパワーバランスは、事実上ここに崩壊した。

 

 残ったのは恐怖と後悔と、そして根深い猜疑である。

 

 

 

 

 そして、それから三〇年という長い月日が経とうとしていた―――。

 

 

 ◆◆◆

 

 ――海の底。

 岩手県船越湾から数百キロ離れた荒れ模様の大海原。その、深い深い海底で。

 

 海が、吠えていた。

 

 津波などという生易しいものではない。

 海面が、その巨大な一潮一潮がまるで別々の生き物であるかの如く捻じれて猛り狂うその様は、明らかに既知の物理法則に反する現象だ。

 空は不吉な漆黒に染まり、巨大な雹が降り注ぐ。高速で渦巻く黒々とした雲の切れ目からは、人の心胆を震わす爆音と共に雷が荒れ落ちた。

 周期的な雷鳴と渦潮は、まるで生き物の鼓動のようだ。……実際、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ――その(怪獣)は、激怒していた。

 

 驕れる人類に裁きを下さなければならないと、震えていた。

 

 

 長きにわたって海の底で眠っていたその怪獣は、元はと言えば千年以上前――蝦夷(まつろわぬ民)と呼ばれ土蜘蛛と罵倒された人々が信仰していた荒覇吐。その最強にして最後の一柱である。

 

 怪獣が地上を跋扈していた時代――天地の全てが厳しい弱肉強食の掟に支配されていた時代。

 

 全ての生命は輪廻の営み(食物連鎖)を誰かに教わることもなく魂で理解し、草木に至るまでが調和を重んじ、分別(ふんべつ)と自制をもって繁栄していた。無論、その営みには当時蝦夷と呼ばれた人間たちも含まれている。

 

 怪獣とは――荒覇吐とは、自然の営みの中で一種族だけが出し抜くことが無いように、或いは滅びることが無いように庇護し、時には裁きを下す役割を担う古き神であった。

 人を含めた全ての生命から畏敬をもって讃えられ、神もまた彼らを慰撫していたのだ。

 

 天下平定を唱えた時の政権――大和朝廷の差し向けた軍勢を前に巣伏の地にて敗北し、海の底に封じ込められた今もその誇りは失ってはいない。

 

 過剰に森を切り開き、吐くほど命を喰らって、果て知ることなく大地を掘り進めては鉄を打つ。大和の民の唾棄すべき不義なる振る舞い。しかし敗北も封印も弱肉強食の理の一種と捉えたが故に、怪獣は不承不承ながらもその結末を受け入れた。

 

 だが、その封印はつい数刻ほど前に解かれた。

 

 怪獣が自力で戒めを脱したわけではない。

 海底に怪獣を封じた大和朝廷の忌々しい呪い。怪獣を千年に渡って縛ってきた戒めが、勝手に錆びて腐って落ちたのだ。

 

 呪術の効力が時の流れと共に経年劣化した、人類の更なる自然破壊、度重なる核実験で地上の放射能濃度が上昇した……理由は様々あるだろう。だが、そんな雑多な事項は怪獣にとってはどうでもよかった。

 この戒めが解かれた最大の要因とは――他の何よりも、大和の人々が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()に他ならないのだ。

 

 敗北の苦渋も無念の封印も、弱肉の理によるものと受け入れよう。――しかし忘却の屈辱だけは断じて許せぬ。

 

 

 

 泡立つ飛沫を鼻息だけで吹き飛ばし、水の抵抗などものともせずにかき分ける。

 かつて蝦夷に信仰された荒覇吐が一柱、海神ムーバはゆっくりとその巨大な鎌首をもたげた。

 

 

 

 虎とも獅子とも形容できぬ化外の面貌を歪ませる。縦に長い蛇の瞳孔を瞬かせ、視線の先――真っ直ぐに映すのは大和の国。千年たって随分と様変わりしたが、その見るに堪えぬ醜さ。見違う筈などありはしない。

 

 ――そこまで堕ちたか大和の子らよ、お前たちは間違っている。全て母なる海から生まれた過ちならば、今こそ父なる海神の裁きを受ける時だ。

 

 海嶺がそのまま動くが如き規格外。一振りだけで高層ビルを薙ぎ払う巨大な触手を震わせて、大海を掻き分けながら崇神の蛇体は進んでいく。

 

 その暴威が日本に振るわれる――()()()()

 

 

 

 だというのに。

 

 

 

 

 ―――――――()()は一体、何なのだ?

 

 

 

 

「―――――――■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」

 

 

 

 

 咆哮、一喝。世界中の生物が一斉に悲鳴を上げたとしても、その雄叫びには届くまい。

 

 ムーバの、その山脈をも削り穿つ触手の全身全霊の刺突が、()()()()()の腕の一振りで千切れ飛ぶ。音速すら置き去りにした速度の一振りは、海水どころか海底の土砂ごとまとめて巻き上げた。

 

 巻き上がる飛沫の向こうに見える爛々とした眼光は、殺意とも敵意とも怨念ともつかぬどす黒い色を込めてムーバを真っ直ぐに射貫いている。

 

 “黒き獣”はその腕の一振りの勢いのまま――その全身を旋回させた。

 

 一瞬、()()()()()()()()()()()()()。それは、“黒き獣”の全身の筋肉が限界まで圧縮されたからに他ならない。収束され歪に膨張し、ぼこぼこと、ぎちぎちと震える肉体。

 

 張りつめられた弦を幻視するその姿――込められていく、果ての知れない力学エネルギー。そして獣の背中の、山脈のように連なる純白の背鰭が発光するとともに、過分な力は超高速超効率で電気エネルギーに変換され、その長大な尾に一気に収束されていく。

 

 獣の眼球が、限界まで開かれる。牙が軋む。頬が狂気を形作る。鼻腔が膨らむ。

 そしてぶちり、と、何かがちぎれて爆ぜる音がした。

 

「■■■……■■■■■■■■■■■■■!!!」

 

 咆哮、一閃。

 

 音速を疾うの昔に通り越した速度で降り抜く、尻尾(抜刀術)。一瞬世界が純白に発光する。獣とムーバの間にあった海水面を全て等しく纏めてプラズマ化させながら、漆黒の電撃を纏った衝撃波が矢のように飛んでいく。

 

 回避などありえない。数十の触手を束ねて作り上げた即席の盾を炭に変えるに飽き足らず、ムーバの半身が砂のように両断された。大量の海水を巻き上げながら、かつて東北に最大の化外ありと大和朝廷を恐怖させた荒覇吐の巨体が、冗談のように空を舞う。

 

 意味が、解らない現象だった。

 理解が、及ばない現象だった。

 

 始まりは何だったか。海を越え、船越湾のノコギリ状の海岸が水平線の先に見えた、その瞬間。突如として海の底から怒涛の衝撃と共に、この黒き獣がムーバに超々高速の突撃を行った。触手を千切り、角をへし折り、ムーバの蛇鱗を引き剥がす。

 

 ムーバの有する探知範囲を突破したその隠密性もさることながら、驚愕はそんな次元に留まらない。

 

 ――冷えて固まった溶岩のような黒い外皮。限界まで鍛え上げられた黒鉄の四肢に、眩い輝きを放つ白銀の王冠(背鰭)()()()()()()()()()()()。大和にこんなものがあるはずがない。

 

 

 知らぬのは、当然だろう。

 これなるものは、地球始まって以来、最大最強にして、何より最新の化外。魑魅魍魎の進化の果て――怪獣王。

 

 

 

 ――その名を、ゴジラという。

 

◆◆◆

 

「……圧倒的すぎる」

 

 上空を飛行する無人哨戒機から送られてくる映像。その目を覆いたくなる暴威の具現に、麻生孝昭少将は思わず呻き声を上げた。

 

 四方数十メートル、一戸建てが十は軽く収まる高さと奥行きを有する巨大な空間は、世界最大最強の対怪獣戦闘集団と()()()()()()――Gフォースの、中央指令本部・情報統括ルームに他ならない。

 

 かつて国連から直接分配されていた年間予算は大幅に縮小され、人員及び組織規模は全盛期のそれの十分の一以下だ。この広大な箱物も、最早十全に機能しているとは言い難い。

 現在はもう、怪獣対策の司令塔としての役目は、通称“特自”――怪獣や宇宙人の脅威に対処するべく陸、海、空を統合した部隊に、事実上奪い取られていた。

 

 彼はGフォースに出向していただけの自衛隊側の人間なのだが、こんな現状にも拘らず未だにこの組織に居ついている。

 

 中空に浮きあがる空中ディスプレイが激しく点滅を繰り返し、ぬらぬらとした質感の青白い光が中央ルームに立つ麻生を不健康な色に照らす。老いた瞳にはあまりに毒だ。顔をしかめて瞼の上から眼球を押し回した。

 

 その目元を押さえる骨ばった指。だいぶ薄くなった髪に、目元に深く刻まれた皺。歴戦の軍人の証明だと言えば聞こえはいいが、同時にまともに怪獣に対処できる人材の深刻な高齢化を意味するものであった。

 

 しきりに瞬きする視線のその先。モニターに生中継されているのは、突如岩手近海に出現した怪獣を、同じく突如出現したゴジラが文字通りに粉微塵にしている様だ。

 

 謎の怪獣――名を付ける間もなく絶命しようとしている怪獣が、いったい如何にして海という海に張り巡らされた監視網を潜り抜け、日本近海に侵入したのかは実に興味深い命題だ。しかし、最早それを探る術はない。今、まさにその解答が灰すら残さず昇天しようとしているのだから。

 

 プラズマを収束させた長大な尻尾を、居合のように振り抜くことで()()()()()()絶技……プラズマカッターなどと言ったか。

 

 何万トンもの海水が瞬きする間もなく蒸発し、あの蛇か魚か蛸のような怪獣諸共に大海を上下に両断する。……嘆くべきは、海を割る神話の再現を成しているのが、指導者(モーセ)ではなく天魔の類だということか。

 

「ゴジラ……害獣風情が、地球の番長でも気取るつもりか?」

 

 何より麻生を、いや世界を悩ませている最大の原因が“これ”だった。

 

 この三〇年間。

 黙示の一日(デストロイア・ショック)から数えて三〇年――かくの如く、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 人類が生み出す如何なる戦略兵器をも上回る暴威を、同じく人類の脅威である怪獣にしか向けようとしていないのだ。

 

 人類の幸福と繁栄を嘲笑う悪魔、霊長の傲慢に神が遣わしたカウンター、地球生命の究極の回答……人々は恐怖や憎悪、或いは信仰心さえ込めてゴジラをそう呼んでいたが――いずれにせよ、それらは総じて“ゴジラは人類を攻撃する存在だ”という認識に基づく。

 生理か本能か、あるいはある種の哲学に基づくのかは知ったことではないが――ゴジラは、人類文明を徹底的に攻撃し排斥する存在の筈だった。

 

 それが当たり前の常識であり、故にこそ彼と我は断じて判り合えぬ。全てはどちらかが滅びるまで――とさえ謳われたゴジラが、黙示の一日(デストロイア・ショック)から数えて三〇年間、人類への敵対行動を全く示していない。

 

 周期的に海洋をゆったりと潜行し、揺蕩うように無人の島々を彷徨う。人類が羽虫に頓着しないように人類側の干渉を無視し、そして眠るように海底で動かない。市街地に近づこうとすらしないのだ。

 頭上に多数の哨戒機が飛び回ろうと一切気にせず、巡行船が随航していても視線すら向けない。巡航ミサイルやメーサー砲の砲火を食らおうが、地中貫通爆弾(バンカーバスター)が直撃しようが鬱陶しそうに手を払うのみ。

 

 その暴威が()()()()()()()()()()()()ことは、この三〇年間決してない。その存在自体が人類の脅威である事実は変わらないが、脅威度は落ちつつあることは間違いないのだ。

 

 

 ――そしてその反動かは知らないが、ゴジラはその溢れる獰猛と殺意を“他の怪獣”に向けた。

 

 

 この三〇年間でゴジラが屠ってきた怪獣は――確認されているものだけで、三百を優に超えている。

 国を滅ぼし星を制するに至るとされる百メートル級以上の怪獣のみに限定しても、奴がその手で滅ぼした数は両の指には収まらない。

 

 

 人類の如何なる監視網よりも先んじて怪獣の出現を、いやその鼓動を、予兆を感じ取る。そうなったら、最早誰にも止められない。

 

 大洋を彷徨う賢者の貌をかなぐり捨て、殺意の鎧を纏い――目標が地球の裏側にいるならマントルさえも突き破って突撃する。

 

 例え相手が自身より巨体だろうと群れを成していようと、それこそ宇宙から飛来しようと関係ない。彼我の戦力差など知らぬとばかりに襲撃する。……実際、この三〇年間でゴジラが相対した怪獣の中には、ゴジラより巨大なものもゴジラより狡猾なものもゴジラより長命なものも幾らでもいた。しかしそれら全てに対してゴジラは勝利している。

 

 元々ゴジラは他の怪獣に対して強い敵意と攻撃性を示す傾向にはあったが――この三〇年の偏向は、はっきり言って異常だ。

 

 まるで憎悪に狩られるように、或いはある種の使命感に支配されているように。

 

 だからこそ、人類としてはゴジラに手を出せない。

 そもそも怪獣とは、その九割九分九厘が人類に対して百害成す害獣でしかないから。そうである以上、ゴジラの行動は人類に益しかもたらさないから。それこそゴジラがいなければ、この三〇年間だけで人類は百回は滅亡の危機を迎えていただろう。

 

 あえて()()を駆逐する意義はないだろう。それが世界各国の言い分ではあるが――それが唯の逃げと言い訳でしかないのは、だれもが了解している。

 

 

 ゴジラの暴威の矛先が、いつの日かまた気まぐれに人類に向かない、などと誰に断言できるのだ?

 

 

 いつ、また恐怖に怯える日々が始まるかわからぬという緊張と苛立ち。

 三〇年という期間は人類の偽りの結束を腐らせ、再びの緊張状態に突入するには十分すぎる時間だった。

 

 あらゆる大国が、小国が、第三世界が、新興国が――自国だけでも生き残るために、そしてあわよくば後の国際社会で優位な立場に立つために邁進する。膨大な予算を狂ったように対怪獣兵器の開発に投じ、そして少しでも他国に先駆けんと画策する。明日ゴジラに滅ぼされるとも分からないのだから、一秒でも一歩でも、先に強大な力を求めようとするのは必然だ。

 そう、どこかの国がゴジラの抹殺を可能とする兵器を完成させれば、その時点でゴジラは用済みだ。ゴジラ諸共地上の怪獣を全て抹殺し、以降地球の守護神はその国になる。

 

 本来ならば、その役割は国際軍事組織Gフォースが担うはずだったが――

 

「……無念だ。何もかも」

 

 膨れ上がった軍事力が、世界のパワーバランスを加速度的に歪めていく。隣国を仮想敵として銃口を向け合う姿は、米ソ冷戦期と何らとして様変わりしていない。

 世界各国でテロと紛争が湧き上がる。皮肉なことに、その流れる涙と血の量は()()()()()()の全盛期と果たして何ら遜色ない程だった。

 

 これほど痛烈な皮肉はないだろう。

 ゴジラが人類の脅威でなくなったが故に、人類は結束できずに争っているのだ。

 

 一際モニターが明るく光った。代名詞とも呼べる熱戦攻撃でもって、あの蛇か魚か蛸のような怪獣は、細胞どころか遺伝子さえも残さず消し飛んだのだ。そして同時に、驚愕とも感嘆ともつかぬ声がまばらに上がった。若い士官の中には、今回初めて一切編集されていない本物のゴジラの武威を目の当たりにした、という者が多いのだろう。

 

「――っ、畜生が」

 

 思わず、手元のサイドボードに拳を叩きつけた。

 

 鈍い音がすると共に周囲のオペレーターや隣に立つ青年士官達が驚いたような、訝しむような視線を麻生に向けてくる。何もかもが腹立たしい。顔をしかめながらしっしっと手の平を向けて追いやった。青年士官は気まずそうに目を背け、オペレーター達は慌てたように姿勢を直し作業を再開する。

 気概の無い連中だと思わず口に出しそうになった自分に、知らず自嘲の笑みを浮かべた。

 

 それは何も、あの怪獣の死体から生のデータの解析する術が失われた故の苛立ちではなく――

 

 この三〇年間続けられた“ゴジラによる徹底的な怪獣の殺滅活動”のお陰もあり――皮肉なことに、対怪獣の実戦経験がある屈強な軍人が現場から減りつつある。机上の理論や空虚な理念が先行し、血の通った実践が現場から失われる。残るのは自分のような老害と、コンソールを叩いたことしかない若者のみだ。

 

 人材の育成に時間とコストがかかるのは何時の時代も変わらない。人員規模が年々縮小されているGフォースであれば尚の事である。

 おまけに昨今は人材の移動も激しく、今この中央情報管轄ルームにいる者達――ヤングエリートと称される精鋭達であっても、麻生の中で顔と名前が一致する者は少ない。

 

 この苛立ちも八つ当たりも自嘲も、全てが将官の振舞いでないことは百も承知だ。

 それでも、ゴジラに対するこの緊張感と焦燥感を、生の実感を持って共有できる後進があまりに少ないことは頭が痛い問題ではあった。

 そもそもの話をするのであれば――アドバイザーという名目とはいえ、自分のような70近い老人が今なお現場に立つ状況そのものがありえないのだが……。

 

 思わずため息が出そうになった、その瞬間だった。

 

 情報統括ルームの自動ドアが開かれ、籠り切った暗い部屋に外界からの空気と光が流れ込む。

 

 見慣れないスーツに身を包んだ長身が、情報統合ルームに足を踏み入れた。

 戸惑うような他の士官達を意に介さずに麻生の横に並ぶ。意志の強そうな眉に、吊り上がった硬質な眼光。堅くセットされた頭髪からは軍人というよりは文官――官僚的な性質が見て取れた。

 

 確か防衛省からの出向組のエリートだったか。

 名前は確か……。

 

「麻生少将……宗谷海峡にて船舶監視中の稚内基地分遣隊より緊急の連絡が。先ほど午後12時12分、稚内ノシャップ岬近くの海にて怪獣の死体が打ち上げられたとのことです」

「怪獣の死体だと? ……そんなもののために、こんなところまで至急の連絡が入ったというのか?」

 

 そんなもの――今や、世界の何処かしこにでも転がっているではないか。クジラの打ち上げの方がまだ物珍しかろう。

 ゴジラがその圧倒的な暴威を同類にのみ向けるようになって以来、怪獣の亡骸の漂着は極めてありふれた存在だ。

 

「悠長なことを……感付かれる前にさっさと回収するのが当然だろうが」

 

 そして怪獣の亡骸は、今や化石燃料を超える最重要資源となりつつある。

 骨や皮や肉、そこから得られる既存物理法則を超越した怪獣の異能を具現化させている希少物質。いずれも全てがこの十数年――人類文明の飛躍に大きく貢献してきた。例を挙げれば枚挙に暇がない。

 

 人類の繁栄に仇為す害獣から、人類に益する果実を採取する。怪獣が齎す損害(マイナス)補填する(プラスにする)と考えればこれほど理に適った話はなく、だからこそ昨今の国際社会の目下の争いは“怪獣資源”の奪い合いとすら表現できた。

 

 だが……実のところ怪獣資源はどこで誰が確保したものだろうと、一国が独占的に所有権を主張することは国際条約で禁じられている。

 そして当然、無論のことながら――そんなものは、唯の建前でしかない。

 律義にそれを守る国は皆無だ。だからこそ日本近海に流れ着いたというのなら、悠長なことを言わずに確実に確保しなければならない。

 

「そもそも何故私に話が行くのだ。管轄が違うだろう。見ての通りこちらは対Gが――」

「いえ、そうではなく」

 

 こちらの言葉を躊躇いなく遮る物言い。端正な顔立ちに浮かぶ鉄面皮。横柄というよりは融通の利かない頑固なタイプのようだ。なら、はっきり言えと続きを促せば――。

 

 

「報告によれば――それは、あの“バトラ”ではないかと」

 

 

「……確かに、それは、何とも面倒な話ではあるな」

 

 バトラ。

 

 先史文明とやらを滅ぼしたとされる、空舞う毒蟲。

 1992年冬――ゴジラと、そして()()()()を交えた三つ巴の激戦の末に北の海に沈み、そしてその行方は不明のままであったが、そうか。

 

「なるほど、わざわざ、Gフォース如き(私のところ)にまで情報を徹底周知させるのはそういうことか。あの忌々しい――“怪獣教徒”の動きを気にしていると」

 

 バトラ。

 傲慢な地球文明を懲する地球(ガイア)の意思だったか――あのコスモスとかいう奇形の人型種族の妄言など、日本政府も国際社会も、勿論麻生自身も全く相手にしていない。

 ……だが厄介なことに、そのキャッチーでデンジャラスな設定は、世界規模で広がる末法的なオカルト思想と結びつきやすい。

 

 つまりバトラの漂着――これを現場レベルの一存で秘密裏に処理するには荷が重いと判断されたか。

 

 とはいえ、かつてあのゴジラを封印するまで至った怪獣の生体データだ。是が非でも、多少の軋轢を生んだとしても、日本一国で独占したい代物のはずであり。

 

「私のような蚊帳の外の人間にまで話が来たのは、路線は既に決定しているからに外なるまい。違うか?」

「はい。まず、“あえて”民間の怪獣関連企業に、亡骸の回収作業をさせます。つまり、この民間企業が政府の決定・指示に従わず、先走って怪獣の回収作業に取り掛かってしまい――」

「――その()()()()()()()()()()()()に時間がかかり混乱した結果、他国への周知が間に合わなかった体にする、ということだな。なるほど、我が国お家芸の三店営業(パチンコ)スタイルか」

「諸外国に日本の不手際を平謝りする、あえて手続きに不備を残す――などと、とにかく可能な限り時間を稼ぎ、その間にできうる限り怪獣の生体データを回収する、というのが……片桐総理の方針になります」

 

 総理の名前を呼ぶまえに、若干の間があったのは気のせいか。若干気にはなったものの、それより麻生の関心は日本政府の思惑のほうに向いていた。

 

 それはつまり、好きなだけ切り刻み、すり潰し、抽出して抽入して――生データを取り終わった出涸らしを国連に引き渡すということである。かなり強引ではあるが()()()()()()()()()()()()など他国が知る術はないのだから問題ない、という理屈だろう。

 これで日本の面目は保たれる形となり、後に問題が発生したとしても国際社会における立場はギリギリ守られる。

 ……ああそれはなんと賢しく都合がよく、何より情けない話なのだろうか。

 

「そういえば、件の民間企業というのは――例によって、あの連中か? 何と言ったか……」

「“あの”がどの“あの”かは存じ上げませんが――既に赤イ竹(レッド・バンブー)に、主力部隊の出動を依頼しているとのことです。ちなみに私も、明日の便で稚内の現場に向かうことになっております。

 付け加えますと、この件に関してましては、“特自”方面に関しては神宮司司令に承認して頂いております。詳細は追って――」

「結構だ、聞きたくない。あの間抜けめ、少しは……いや、もういい。どうせ現場の意見など考慮していないのだろう。どうせこちらには関係のない話だ」

「……」

 

 殊勝な言葉に反して、老いた将官の目には暗い色が浮かんでいた。

 疲れたような深いため息。そして時折顔をしかめては瞼の上から両目を抑える麻生の姿からは、対怪獣作戦の鉄鬼と恐れられた若き日の面影はまるで感じられなかった。……そもそも現場に立つことなど、本来は決して許されない年齢ではあるのだが。

 年輪のように深く刻まれた皺に落ち込む瞳を見れば、この男がどういう思いを抱いているかは容易く見て取れる。

 

「……不満ですか? 麻生少将」

「当然だ」

 

 それ程張り上げた訳ではないのに。奇妙に広く響き渡る低い声。

 

「――ゴジラを見ろ」

 

「――強くなっている。我々に姿を晒すその度に、間違いなく強くなっているのだ。背鰭が随分大きくなった。いや、そもそも枚数自体が増えている。忌々しいことにな、世界の軍事開発のスピードがまるで追い付かん。

 なぁ、あれは一体、どういう宇宙の法則に基づいて生きているのだ? どうして世界はこの危機を前に一つに纏まることができんのだ? どうして私は、散っていった先達や部下の仇を討つこともできず、こんなところで老いて燻っているのだ?」

 

 誰にともなく絶え間なく吐き出される呪詛の羅列。

 きっと憎んでいるのは、ゴジラだけではないのだろう。不甲斐ない自分自身であり、そしてままならない組織の在り方であり、何よりこの世界の行末その物か。

 

「こんな、政治劇と呼ぶに気にもならん三文芝居に、どうして軍人が、私が付き合わねばならないのだ。倒すべきは、あそこに写っているというのに……何故、メカゴジラもMOGERAも――我らの足掻きは、いつもお前(ゴジラ)に辿り着かないのだ」

 

 殺意と怨念が強く籠った視線が、空中モニターを射抜いた。

 この地上に敵が存在したという痕跡すら焼き払った怪獣王は、凱旋の咆哮と共に悠然と海に潜っていく。その、己が地球の王であり支配者であることに何の疑いも持っていない、傲慢な振舞い。

 ふいに麻生が、その刃のような緊張感を帯びた視線を隣に向けた。

 

 

 

「お前は、どう思うのだ文官よ――矢口蘭堂と言ったか」

 

 

 

 どう思うのだ。小生意気な官僚よ。

 

 

 若者は――矢口蘭堂は数秒だけ目を瞑って。

 やがて言葉を選ぶようにゆっくりと、しかし躊躇いも迷いもなく返答した。

 

 

「特に答える立場にありませんので――失礼」

 

◆ ◆ ◆

 

 この世界は何もかもがおかしくなってしまっている――嘆く老人の丸まった背中を、矢口蘭堂は何とも言えない表情で見つめていた。

 老人の怒りも嘆きも理解はできる。納得できる。内容の妥当性も間違いないだろう。しかし共感だけは断じてできなかった。

 

 だってそうだろう。

 くしゃりと顔を歪め、口端をぶるぶると歪めるその姿。

 

「――奴がその気になれば、国も星も三日三晩で灰になる。どうして、それに危機感を持てないのか、私には皆目見当がつかない」

 

 割れよ砕けよと言わんばかりに、歯を食いしばらせて。

 

()()()()()()()、今のゴジラは人類を守ってくれるヒーローだ――などと本気で唱える輩もいるが、信じがたい痴れ者である。見当外れにも程があろう。今こそ人類は、結束するべきなのだ。そうだ、もう一度機会さえあれば、Gフォースはゴジラを倒せたのに、何故……」

 

 何が琴線に触れたのか知れないが、周囲の不審の視線を歯牙にもかけずに呪うように呟くその姿。はっきりいって異常、不吉なものしか感じない。

 彼の若き日の対怪獣作戦における多大な功績は知っているが――それはあくまで、昔の話だ。

 

 ゴジラを中心とした冷戦構造――蘭堂だって、今の日本の、そして世界の在り方を良しとしたことは一度もない。変わらなければならないし、変えてやるつもりでこの世界に飛び込んだ。

 

 だというのに。なのに、どうして。

 

 御年70を超える少将と、名門政治家一族の家から飛び出した若造が、何故ここまで同じ思いを共有できないものなのか。

 政治思想の違い、立場の違い、世代の違い、見てきたものの違い、奪われたものの差――確かに数えきれない程の隔たりがそこにはあるのだろう。具体的な言葉にすればキリがない。

 しかしそんな数多幾多の理屈では説明できない、何か根源的で絶対的な、触れてはならないヘドロのようなものがそこにあるのを、蘭堂は確かに感じた。

 

(憎悪か)

 

 言葉にすれば、“それ”はとてもシンプルだ。

 

 直視することすら憚られるどす黒いそれは、まるでオーラのように老将の周囲に放たれている。それの正体は骨の髄に、いや魂の髄にまで苔のようにへばり付いた怪獣への深く重く暗い衝動。

 果たして一体――それを憎悪という一言で表現できているのだろうか。

 

 いずれにせよそれが怪獣の暴威を直で知る世代とそうでない世代の、致命的にして絶対に相容れない断絶の“根”に他ならないことだけは理解できた。

 

 ……無論蘭堂にとっても、ゴジラとは排除するために最大限の努力をしなければならない絶対的な脅威だ。その認識に相違はない。

 しかし、麻生を筆頭にゴジラをどこか()()()()()()として捉える姿には、正直、不信感しか持てなかった。それではまるで、ある種の不出来な末法思想(カルト)と変わらないではないか。

 

 恨むのは当然だし、脅威とするのも大いに結構。

 しかし相手にするべきなのはゴジラという具体的な個体であって――「ゴジラという忌み名」では決してないのだ。

 

 唯の巨大生物を破壊神にしてしまうのは、知的生命体のそういう悪癖によるものではないのか。怪獣にそんな役割を当てはめようとすること自体が、霊長の傲慢ではないのか。

 

 ゴジラは、ゴジラの魂のルールに従い戦い続けているだけだ――というのが、蘭堂の持論だった。

 

 蘭堂はそのまましばらく中空に浮かぶ電子モニターを眺めていたが、やがて頭を振ってゆっくりと指令室を後にした。

 それは稚内に急行する予定時刻が迫っていたという理由もあるが、何よりもこの空間(Gフォース)からさっさと逃げ出したかったからに他ならない。

 

 かつかつ、とわざと音を立てるようにして、蘭堂は足早にリノリウムの床を進んでいく。その青白いぬらぬらとした反射が、いら立ちを隠さない彼の顔を悩まし気に照らしていた。

 

 その時だった。

 

 彼の左腰のポケットに、不意に振動音。小さな舌打ちと共に蘭堂はスマートフォンを取り出し、その画面の点灯を睨みつける。表示されている相手の名前を見て――無視してやろうかとしばし逡巡し、本日何度目かのため息と共に通話アイコンをタップした。

 あいさつ代わりの軽い皮肉と、そして。

 

 

「――なんだと、今、何と言った()()()

 

 

 重く、低い声が廊下に響いた。感情を押さえた声だったが、滲み出る怒りと動揺は隠しきれるものではない。

 

 蘭堂の面貌が、険しく歪む。額を人差し指と中指でぐりぐりと押し揉みながら、通話中のスマートフォンの点灯を全ての元凶であるかの如く睨み付ける。

 

 そして、スピーカーから通話相手の小さな吐息と共に。

 

『――聞こえなかったかランドウ』

 

 ――それはとても奇妙な響きの声だった。

 若い、青年の声。

 

 ……だけれども、その声を聞いて受ける印象は何故か真逆で、まるで枯れ木を思わせた。長い永い旅路を行き過ぎて、疲れ果ててしまったような老人の様な重さと深さを持つ声。

 

 その声が、非情な現実を蘭堂に――否、ランドウに告げる。

 

 

 

『怪獣だランドウ――死人が山ほど、街は半壊。――稚内にガバラが上陸した』

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 ――今になって思うのであれば、全ての起点であったのはここだったのだろう。

 

 何かが狂ってしまったのが何処からかと問われたならば、ランドウは迷いなくこの瞬間こそが分かれ目だと答えられる。

 無論、()()()()に至る種はずっとずうっと前から撒かれていたし。

 当然、()()()()を回避する分岐はこれからもあるのは確かなのだ。

 

 それでもこの瞬間が、全ての因果の収束に向かって、運命の車輪が動き出したタイミングなのは間違いなかった。

 

 ゴジラが地上の覇を唱える世界にて。北の海にて、バトラが打ち上げられたこと。

 

 この時の、誰かの判断に、誰かの行動に、多少なりとも違いあったのなら、果たして()()()()は起こらなかったのだろうか。

 

 それは何かが違っていれば、の話である。

 歴史に“もし”を語ることほどの無意味はないが、それでも語らずにはいられない。

 

 北の海から、運命は小さく、ゆっくりと、しかし確実な胎動を始めていた。

 

 

 

 

 

 運命の名は――バトラ。

 

 地球意思が生み出す端末のことである。

 

 どんな形であれ、これが人類の前に姿を現したことの意味とは――

 

 




割と切実に、感想を書いていただけるととても嬉しいです……。

ネットの片隅の1ジャンルであろうとも表現者にとっては気合を込めた自己表現の場です。(僕だけでなく多くの作者さんにとっても)無反応というのはあまりにも存在意義の否定であり、眠れないほどに恐ろしいものです。

勝手な二次創作の分際で、傍目から見れば痛々しさしかない姿勢だという自覚は多分にあるのですが……どうかよろしくお願いいたします。


勿論感想だけでなく、「ここの表現が冗長」「この台詞が痛々しい」みたいなダメ出しも大歓迎。
「ゴジラ」という日本が有する世界に誇るべきキャラクターの二次創作を扱う以上、よりよいものを作るべきだという思いはあります。

僕の場合、文章や台詞をグダグダと長くして話のテンポを遅くしてしまう悪癖がありますので、第三者からの指摘があれば逐一修正していくことが可能です。

……ただ、できればその手の指摘はなるべく具体的だととても助かります。
良くないという自覚はあっても直せないのは、僕自身の実力不足ですので……うぅ(;´Д`)

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