【黒子のバスケ】に転生しただけの簡単な二次創作です 作:騎士貴紫綺子規
書きたいことつらつらと書いただけの話です。ご注意を。
BLは入れるつもりなかったんだが……。皆様は虹灰派? 灰虹派?←
第1Q ……やっぱり
気付いたら死んでいたらしい。
な、何を(ry。神様転生などの創作小説は一次・二次問わず読む派――というより作る派だったが、実際に自分がその状況にやられてみると意外と戸惑うものである。
ましてや現在進行形でその神らしき存在が目の前にいると、現実逃避位したくなる。
『ひどいなァ。せっかく僕様がわざわざ、わざわざ君の前に現れてあげているというのに。現実逃避は可哀想だよ、僕様が下賤な下等民族の前に現れてあげたというのに』
初っ端から罵倒されたんだがどうすればいいんだろうか。笑えばいいのか?
『勝手に笑えば? 僕様は関係ないから』
この神様酷過ぎるだろう。そう言うセリフは根っからのマゾヒストに行ってほしい。あいにく自分はノーマルだ。いや性癖的にはアブノーマルな気はするんだけど。
『とりあえず要件を伝えるよ。一、君は死んだ。二、君には転生のチャンスが与えられた。三、転生しろ。拒否権はない』
「思ったより要約されてた!」
死んだ過程とか死んだ理由とか一切の説明がなかった! しかも逃げ道が用意されてないんですけど。え、これ決定なの? あくまで確認事項に過ぎなかったの?
『というわけで……逝ってらっしゃい』
にこやかな笑みとともに手を振られると、ふと自分に影が差した。嫌な予感がして見上げると一面に広がる丸模様。
それが金盥の底の模様だと気付いた時には、もう眼前に迫っていた。そしてそれに当たったかと思いきや。
「オギャー!」
転生していたというね。普通こういう時は底が抜けるんじゃなかろうか。もしくは神様にぼこられるんじゃないだろうか。まあぼこられたいわけじゃないからいいんだけど。
転生を自覚して数年、今の名前は
とりあえず自覚してからは身体を鍛えることから始めてる。前世大学まで行ったとはいえバリバリのアナログっ子ですからね。文化部に所属していたモヤシですし。運動音痴ですし。無冠とは別の領域でキセキに一番近いところまでいった一人なのだから、灰崎もそれなりにすごい身体能力を持っていたんだと思う。いやこの世界の身体能力値が異常なのかな? そうでもないと説明できないんだけど。
何で究極的に影が薄いの? 何で他人の技をコピーできるの? 何でオールコートからスリーポイントシュートが打てるの? 何で目から光が出るの? 何で日本人が二メートル越え出来るの? 何で未来が分かるの?
いつからバヌケになったんでしょうか。いや始めからか。
まあかく言うそんな俺も自分の身体能力が怖いよ!
もう納得した。ここが元はマンガの世界だったんだと理解してるし。何が起こっても許容できる気がする。死んで転生なんて体験してたら達観するよね、人間。
とりあえず原作のように不良街道まっしぐら突っ走ってみました。授業はサボるわ喧嘩はするわ、女をとっかえひっかえなんて当たり前……という表の俺。
真実というのは捻じ曲げて伝えられるものだと俺は強く理解した。
いや人生二回目だし授業でなくてもテストは点取れるしさ。どうせならサボってみたいじゃん。学校生活なんてやり直せないんだよ、転生とかでもしない限りさと思いつつ一回サボってみるとあら不思議。コレくせになる! 先生の長くてだるい話を聞き流す作業もいらないんだよ! 学校で皆が授業を受けている間に自分の好きなことに時間を使えるんだよ! 何このパラダイス。サボり素晴らしい。
喧嘩も男なら強くないとね、と思って腕っぷしを鍛えてみた。この世界の選手が異常なのかは知らないけど、鍛えれば鍛えるだけ筋肉がつくのはありがたい。おかげで丸々一個のリンゴも中身の入った缶ジュースも簡単に握りつぶせます! わーすごーい。
身長高くて目つき悪くて、おまけに髪は染めたレベルの色だしね。まあ不良扱いされても仕方ないでしょうや。でも決して自分からは喧嘩を売ってませんよ! 売られた喧嘩は買うけど。灰色の髪がなんやかんやあったのか知らないけど「銀獅子」なんて中二臭いあだ名が付けられてますよ。原作の灰崎くんもそうだったのかな。だとしたら同情します。
女とっかえひっかえね。まあ中学入る前に近所の女子大生に童貞奪われたし。元が女だから女性の感じる場所は良く知ってますよ。見た目がいいのか不良っぽいところに惹かれるのか分からないけど「抱いて!」って向こうから来るんだもん。俺はちゃんと「身体だけなら」って言ってから抱いてるよ? ちゃんとコンドームもしてるし。人の彼女とったとか言われても知らん。女が俺を誘ってきて仕方なく抱いてんのに俺が寝取ったみたいな言い方やめてほしい。イケメン補正? 二次元の顔なんて全員偏差値高いだろ。モブキャラでも現実よりははるかにカッコいいんだ。サブキャラの灰崎がブスメンなわけないだろ。
俺は一応原作をなぞって帝光中学に通い、バスケ部にも入っている。入部テストで初っ端やらかしたキセキ共と同じく一軍に所属しているけど、やっぱり上級生の妬みや嫉妬の目線が素晴らしい。見なくてもわかるレベル。男の嫉妬は無様だぞ。
なぜわざわざ帝光中学に通い、しかもバスケ部にまで所属しているかというと、ただ単にミーハー心を出してみただけである。
せっかく
楽しまなきゃ損じゃん!
そんな理由で入ってみた――んだが。
あれ? キセキの世代ってあんなに弱かったっけ?
黒子はともかく、黄瀬はまだ入部前、それを抜きにしても。
俺が青峰に勝てるレベルだったっけ?
いや確かにまだ中一だし体ができてないのはあると思うけどさ、それでもキセキの世代のエースに楽勝で勝っちゃっていいの? コート内
それからしばらくしてからようやく分かった。
俺、無敵キャラになってる。
転生チートなのか鍛えすぎたのかは知らないけど最強補正がなぜかある。え、ちょっと待ってよ。俺何にも頼んでないよ? 灰崎になるのすら躊躇われた俺にさらに最強補正までつける? 普通。
それ以来何事にも無気力になった。どうやら最強補正のみならず万能補正まであるらしい。いや確かに前世それなりの大学出てたけどさ、かと言ってノーミスでテスト満点ってそれなりに難しいことだよね? 何で赤司にまで勝っちゃってんのさ、俺。天才補正まであんのとかちょっと考えたけど、それからは見事に白紙で出してる。あ、いや訂正。クラスと出席番号と名前、あと裏面に盛大な落書きをして提出している。テスト自体は零点で、一方で裏面の絵は芸術の天才レベルである。無気力になっていろいろ手出ししてみてから気づいた万能補正。最強補正と相まって完璧な無敵キャラの完成である。俺Yabeeee!
チート・最強・俺Tueeee!でハーレム作り……いやまあありだろうけどさ。黒バス世界で女の子って相田ちゃんとか桃井ちゃんとかアレックス位しかいないしさ、結局ハーレム作っても最終的にヤることは同じなわけで。まあ結論としては「何が楽しいの?」ってことだ。ハーレムセックスなんぞ夢のままの方がいい。いや俺としては憧れすら全くないけど。
別に
よし、歪んだ原作がどこまで行くのか見てみよう!
あれから原作に沿って行動してみた。学食のミートボールって甘ったるいね。別に好んでもらうほどじゃないわ。黒子ももうちょっと食べろよ、そんなんだから見捨てられるんじゃねえの? 黄瀬クンと馬が合わないのは事実だった。いやイケメンで万能なチートキャラって時点で被ってるしね、まあ同族嫌悪ってやつなんだろうけど。いや俺はモデルしてないよ? 誘われたことはあるけど断るに決まってんじゃん。所詮アイドルなんてイケメンが勝つんだし。銀髪の俺より金髪の方がいいんだろうしさ。
黄瀬に勝ってぼろぼろのアイツを見下ろすのはすんごく楽しい。ヤバイ、今俺新世界の神ってない? みたいなこと考えている俺は絶対にオタクだ。
そんなこんなで(不可抗力で)暴力事件とか起こしちゃってたら見事に赤司から退部しろ宣言をされました。おお、本当に言うんだね。将来的に自分の黒歴史に苦しまないといいけど。青峰の「俺に勝てるのは俺だけだ(ドヤア」も生で聞いたけど笑い堪えるのに必死だったからね? やばいよ、帝光中学バスケ部。黒歴史編纂部だよ、絶対。
ちなみに緑間君は意外とバカにできません。……というよりあは朝がすごいのかな。
おは朝占いたまたま見ててたまたまラッキーアイテムもって出かけてみたらアタッシュケース拾ったからね。中身は福沢さんがギッシリと詰まってました。オイこれ絶対にヤバイ代物だろとか思いながら悩んでたら強面スーツ姿のグラサンかけたおっさんたちが来て「それをよこせ」だからね。え、どうしようこれ渡していいのと考えてたらもう一組ヤーさんがきて「絶対に渡すな」とかってなった。結局は双方がドンパチ始めて両方お縄になって。俺は警察から表彰されたけどあの衝撃は今でも覚えてる。お金? 結局もらいましたが何か。だって俺のスキルは「強奪」だし。ちなみにその日のラッキーアイテムは「サバイバルナイフ」でした。よくあったな、家に。
その感動()エピソードが何をどう歪曲されたのか知らないけど「俺が警察に捕まった」って話になったのは驚いたが。警察に行ったのは間違いないけど内容が全く違う。学校にも連絡はいってるのに生徒に広まっているエピソードは俺が悪者の内容だしね。それが俺が退部になった理由の一つらしいから余計に笑える。灰崎くんってとことん不幸の星に生まれてるんだね。運的には最強なんだけど。宝くじ必ず三等以上当たるし。いやこれは転生による最強補正のせいかな。
強制退部というか自主退部というか、よく分からないものをしてからは自分に時間を使えている。母も兄も俺が清廉潔白だと知っているから憤慨しているが、俺としては原作になぞろうとしていただけでバスケにはこれっぽっちも興味がない。ストリートバスケの数に驚いたとかマジバーガーのバニラシェイクに感動したとかはあるが、正直青春を灰にしたとしか思えなかった。灰崎だけに。
身の潔白は一応訴えてみたものの学園内での俺の評判自体がそもそも芳しくないため、信じられるものがごく少数という罠。かろうじて黒子と桃井、そして我らが主将の虹村さん。
マンガでも思ってたけどイケメンだね! 俺虹村さんに信じてもらえただけでもういいやと思うほどに一番好きなキャラだった。直に見るとか感動もの。これだけで帝光中に来たかいがある。
「……灰崎」
「なんスか? 虹村サン」
「……本当に辞めるのか」
「そんなこと言っても、俺もう退部しましたし」
心配してくれてるの? 俺なんかのことを? ヤバいです。プまいです。その眉を下げた顔おいしいです、ゴチです。
「……やっぱり」
「いいんですよ。なんだかんだ言って、俺の行動が悪かったのが原因なんですから」
続けようとするのを遮って全面的に俺に非があるように見せる。今俺演技者じゃね? いけ! ここで涙を流すんだ、灰崎祥吾!
「虹村サンに……信じてもらえてよかった……っ」
ここで振り返って退散。いやー、笑いそうになって口元抑えたけどかえってよかったんじゃないかな、嗚咽が漏れるのを押さえる感じになって。
「灰崎!」
後ろで呼ぶ声が聞こえるけど全部無視して駆ける。さーて、中学生活も終わったし、次は高校生活かな! 原作どうしよう……。
灰崎祥吾成り代わり最強モノ。こういう話が現実にあるといいですね。本来支部にのせるはずだったけど別にいいや、ってことで。
原作どうしよう……。原作通りなら福田総合学園高校なんですけどね。誠凛にも行かせたいような。まあバスケ部に関わるような主人公じゃないと思うけど。