【黒子のバスケ】に転生しただけの簡単な二次創作です   作:騎士貴紫綺子規

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 これで本当に今年は最後!

 来年はもっと更新できるといいなあ……。


case.3 キャラの**の場合
第276Q いや私のだし


 とあるビルの最上階、展望レストラン「HUJI」の個室スペースに男性二人がいた。片方は一見およそ三十代前半で若々しさ溢れる美形の男、そしてもう一人は青年と呼ぶには幼い――まだ高校生くらいの少年だ。

 

 二人はそれぞれメニューを広げたまま何も話さない、とそこへ。

 

「ごめーん! 遅くなっちゃった!」

 

 一人の少女が入ってきた――否、「少女」と呼ぶにはあまりにも幼すぎるだろう。身長は百二十程しかなく顔立ちも子供っぽい――外見は間違いなく小学生前後だ。外見は。

 

 しかし男性二人はその少女を見て口を開いた。

 

「やあ、先に座ってるよ」

「ったく、おせーんだよ」

「ごめんごめん。それで? もう何か頼んだ?」

「いや。全員そろってからのほうがいいだろうと思ってね」

「こっちは腹減ってんのにさ」

「じゃあさっさと頼んじゃおっか」

 

 そして少女も交えてメニューを見、それぞれ好きなものを選んで注文する。

 

 店員が去ったのを見て――男性が口を開いた。

 

「――じゃあ、始めようか。『第一回 「黒バス」転生の会』を」

 

 

   ★   ★   ★

 

 

 思えば、今回の邂逅はほんの一通のメールから始まった。ある朝、いつも通り高校に出かけようとしていた時に携帯が着信を知らせたのだ。

 

  《From 神》

 

「……は、」

 

 一瞬止まってから慌ててメール内容を確認する。するとそこに書かれていたことに、私は固まった。

 

  《タイトル 君たちを転生させた神様です。心の底からアガミネ様と崇めなさい》

  《内容 今回メールしたのは君たちに朗報を知らせるためだよ。実はその世界に転生したのは君たちだけではない。ほかにあと二人いる。》

 

「……嘘、でしょ……」

 

 銀行強盗に殺されて。神と話したら転生していた。漫画的夢物語がいざ自分に起こると腹が立つと理解したのだ。

 

 しかし――ほかにも転生者がいる、ときたか。これは予想外の事実だ。まさか自分と同じ境遇のものだろうか、それとも別の理由で転生させられたのだろうか、と少しばかり気になってしまう。

 

  《もし会いたかったら、今日の夕方、五時に駅前の展望レストラン「HUJI」までおいで。なお、これは強制ではないのでご自由にどうぞ。万が一来られない時のために下に転生者の情報を載せとくね☆ レッツ、スクロール!》

 

 ……どことなく――限りなくうさん臭かったが「アガミネ」と名乗っていることからあの神であることは間違いないだろう。気にはなったのでスクロールしてみて――絶句した。

 

 そこにはいま世界をまたにかける有名人二人の情報が書かれていたのだから――しかもそのうち一人はサブとはいえ「キャラクター」である。なんてことだ。

 

「……どうしよう」

 

 結局放課後まで悩みに悩んで――私は行くことにした。

 

 

 

 

「まずは自己紹介から行こうか。私は高尾(たかお) 一哉(かずや)という。世間的には鷹岡(たかおか) (いち)で通ってる。職業は……アイドル、というよりはアーティストだな。転生者だよ。前世も男、五十七歳で死んだんだ。……これくらいかな。順番は来た順で良いだろう」

「んじゃあ俺か……。灰崎(はいざき) 祥吾(しょうご)だ。名前で分かるがキャラに成り代わっちまった。当然転生者で……職業は――学生、か? まあノーベル賞なんてけったいなモンもらっちまったが。前世は……貴腐人だった。三十八歳で死んだ」

 

 ……次は私か。そう思って喉を潤してから口を開いた。

 

「――宮地(みやじ) 直美(なおみ)。一般的に『都島(みやこじま) (なお)』の方が有名だと思う……学生小説家だよ。だから職業は高校生兼小説家かな。私も転生してる、前世は三十六歳。私も貴腐人だった」

 

 ふむ……と高尾さんが水を飲んでから話し始めた。

 

「ちなみに全員『原作』は知ってるよね。どこまで知ってる? 俺は第255Qだったけど」

「俺は第231Qってとこだな。洛山との試合開始で死んだ」

「だったらこの中じゃ私が一番遅いね。私第274Qだったから」

 

 ……あれ、でもこれっておかしくない? 死んだのは全員あの銀行強盗だって言ってるのに原作知識にバラつきがあるなんて。

 

「そういやそうだな。何でだ?」

「さすがにそれは俺もわからないな。知ってるのは神くらいじゃないか?」

「だったら仕方ないか」

 

 そんな風に本題に入る前に雑談をした、そして料理が運ばれてきてからが本番である。……どうやら二人ともオタってて腐っているようだ。

 

「俺なんてあのH(ハイ)S(スペック)K(彼氏)の異名を持つ高尾の父親だぞ!? どんな成り代わりだよこれ! しかも監督たちと世代同じだし!」

「嘘マジで? 親父世代? テラワロス! まあ俺なんかキャラに成り代わりましたが何か。コーンロウじゃありませんが何か」

「それは私もマジでビビった。『うお! 灰崎の髪がコーンロウじゃない! めっちゃ貴重!』とか思ったもん」

 

 「女三人寄れば姦しい」とかっていうけどオタク三人寄った方が絶対姦しいよね。次々と平らげていく中で話もヒートアップしていく。

 

「大体さ、灰崎に成り代わったってだけで問題なのに最強キャラって何よ? 万能補正って何よ? チートの大判振る舞いとかすんなよ! ゾーン状態の青峰にも手抜きで勝てるってなんだよ! しかもバスケ好きでもないのにゾーンに入れちまうし! おまけにノーベル賞!? ふざけんな!」

「荒れてるね~、灰崎くん」

「あんたらはないのか!? 神への不満が!」

「あるに決まってるじゃないか。別に俺は転生だけで十分だったんだよ。それが何さ、この顔。『顔面偏差値最上級』なんて言われてるんだよ? 一般人から逸般人への華麗なる転生――フザケンナヨって感じだよね。しかもキャラの父親だよ? 親父世代だよ? 監督たちと知りあいってもう何よこれ、どんな過剰設定だよ笑えねえ」

 

 私たちの中で唯一身体年齢が二十歳を超えているためお酒が飲める高尾さんは、もう既にワインをボトルで三本目に入っている……う、羨ましい。私も飲みたい。前世では成人してたのに。くう、精神年齢ならとっくに五十代突入してるんだぞ。

 しかも顔を赤くしているのは興奮と怒りと空気に酔っているだけでワイン自体では全く酔っていないようだ。さすがチートボディ、ザル体質だな。私もあと二年で飲めるんだ……あと二年もかかるのか。二十歳になったらがぶ飲みしてやる。

 

「宮地さんは何かないの? 現世への不満とか」

「……ないと思うの? 普通見ただけで分かるんじゃない?」

 

 睨みを利かせて高尾さんの方を見ると若干顔を引き攣らせた。分かってくれたようで何よりだ。美形が残念な顔になってるけど……ま、中身は私と同じオタクだし仕方ないか。

 

「……私に与えられたのは『二次元チートスペック』。……だからこんなロリ体型なんだよ!」

 

 身長は小学生並み、どんなに食べても絶対に太らない身体、微乳、頭脳、身体能力、音楽や料理の才能、果てには運のよさまで。ありとあらゆる「二次元のみに許されたスペック」が私に与えられている――そのせいで。

 

「お前らに判るか!? 未だに小学生に間違われる気持ちが! R15指定の本の購入や映画の鑑賞に学生証見せても信じてもらえないやつの気持ちが! 分かるか!?」

「……それはツライ」

「心の底から悪かった」

 

 分かればいいんだよ、分かれば。まあこの体質のせいで絶対に太らないし運チートだし。助かってることもあるんだけどね。どんなに学生証見せても信じてもらえないんだもん、もう小学生料金で見てるよ。アニメ見放題だよ。改札通るときピヨピヨ鳴るよ……良い子は真似しちゃいけません。一応犯罪だし。

 

「……まあその才能とオタク知識から中学生から小説書き始めてるしね。その点では悪くはないと思う。……でもさ、絶叫系アトラクションで未だに身長測られる高校三年生ってどうよ? 確かに怪しい感じだけどさ、私一応百二十は超してるからね?」

 

 百二十五はどうって? ……なに、殴られたい? それともケンカ売ってる? だったら買うよ? こんな見た目でも握力はやばいからね。その気になったら握力計ぶっ壊せるし。

 

「……まあ、美味い転生はないってことかな」

「だな。俺も実感した。所詮は創作小説の中だけなんだよ、『強くてニューゲーム』って」

「リアル『こんな人生は嫌だ』を絶賛体験中だもんね、私たち」

 

 もう本当に勘弁してほしいよね。私もう既に黒歴史量産してるし。これからも増えるだろうし。

 

「……若干神には感謝したいかな。ちょっとスッキリした」

「俺も。やっぱ同じ境遇の奴がいるっていいわ。これからもちょくちょく連絡交換しねえ?」

「賛成。こんなこと愚痴れんの他にいないし」

 

 恋人でも言えないよね、こんなこと。

 

 そう付け加えると、納得したような表情の二人――しかし一拍おいて、灰崎くんが勢いよくこっちを向いた。

 

「え、ちょっと待って。高尾さんはわかるけど、え、なに。もしかして宮地さんもリア充系腐女子?」

「そうだけど」

 

 いまさら何を言ってるんだ、そういう目をして見ると頭を抱えてテーブルに突っ伏した。

 

「うわー! 仲間二人に裏切られたような気分」

「何言ってんのよ」

「だって俺精神的GLか肉体的BLだぜ? 簡単に考えて恋愛とかしにくいじゃん」

「ああそうか。灰崎くんは転性転生だもんね」

「……ご愁傷様」

 

 くそおおぉぉ! と大声を上げる灰崎くんだが、そこまで同郷の好とはいえ面倒は見きれない。

 

「……いいもんいいもん。こうなったらこの身体で攻めてやる。キセキも先輩も全員攻めてやる」

「あ、千尋だけはやめてね」

「え?」

「いや私のだし」

「え、宮地さんの彼氏ってキャラなの?」

 

 あ、そっか。灰崎くんは()知らないんだっけ。出てくる前に死んじゃったんだ。

 

「ほら、洛山の試合にいたでしょ? 黒子くん並みに影が薄い子。アレ私の彼氏。黛千尋」

「へえ。黛くんか」

「うん」

「何、だと……」

 

 テーブルがなかったらリアルにorzになってるであろう灰崎くんを放って二人で盛り上がる。まあでもこんなに楽しいのは久しぶりだ。その所だけは神には感謝してもいいかもしれない。その所だけは。

 

 

 

 お腹いっぱい食べた後はデザートを食す……超美味いんだけど。やっぱり一度は来たいって言われるレストランなだけあるな、マジで美味い。

 

「あ、そういえば」

 

 抹茶ゼリーを食べながら灰崎くんが口を開いた……そっちも美味そう。

 

「『神ちゃんねる』あるじゃん? そこの『くろちゃんねる』見てたんだけどさ」

「あ、それ私もみた。確か……今吉さんに成り代わり転生しちゃった人がいたんだよね、確か」

「そうそう」

 

 そういえば忘れてた……と記憶を掘り返した。

 

 「神ちゃんねる」。前世で言う「2ちゃんねる」のことで、想像通り娯楽の神アガミネが転生者の交流のために作った脳内ちゃんねるのことだ。ただし書き込みやレス中はそちらに意識が持っていかれやすいため、傍から見ると変人以外の何物でもないという鬼畜仕様である。ジャンルは実に様々なものがあり、「黒子のバスケ」世界用に「くろちゃんねる」、「ONE PIECE」用に「海賊ちゃんねる」などなど。そしてすべての世界との交流ができるという素晴らしいちゃんねるである。

 

 実はこの邂逅の神からのメールにはおまけがついていたのだ。

 

  《P.S. 下のURLにアクセスしたら面白いかもよwww》

 

 そのURLをクリックしたら――脳内にちゃんねるが浮かんだのだ。あの時はマジで焦った。思わず叫んだ。恥ずかしかった。

 

「ああ、それ、俺まだ見てないんだ」

「結構面白いですよ? ネット環境がイマイチな今でも脳内ちゃんねるですから」

「そうそう、しかも本家のくろちゃんにも繋がるしな」

 

 さすが神様だと思う。そういうところは感動する。そういうところは。

 

「そこで話を聞いてみると、俺らとは別に、『黒バス』世界のパラレルワールドに転生した奴らがいるみたいなんですけど」

「灰崎くんみたいに成り代わってる人もいるみたいなんです」

 

 あの(・・)サトリ妖怪に成り代わりとか可哀想ですねテラワロス。……他人事だよ? 私もなりたくないし。

 

「おまけにどうもそこの無冠たちの様子がおかしいらしいんですよ」

「なんか全員記憶アリみたいで」

「それどういうこと?」

「まあ要するにあれですよ。Pixivでよくあった――」

 

 

「「――逆行、じゃないですかね」」

 

 

   ☆   ☆   ☆

 

 

「……今日はありがとうございました」

「いやこちらこそ。楽しかったよ」

「いやー美味い料理は食えたし話は面白いし。本当に楽しかったよな」

 

 全員が全員楽しんで帰ることができた今日の出会い。高尾さんが車で来たので私たちは送ってもらうことになった。……当然のことだけど高尾さんが運転しているわけじゃない。運転手がいるなんて、それなんてVIP待遇? まあ、日本が世界に誇るトップアーティストだけれども。

 

「じゃあね、宮地さん。お休み」

「はい、お休みなさい」

 

 今日は楽しかったし早めに寝ようかな……と考えながらドアを開ける、と。

 

「ただいまー」

「お帰り我が(マイ)最愛の(スウィート)女神! ああ大丈夫か。どこも悪くしてないか!?」

 

 食事に行っただけで何をどう悪くするのか問い詰めてやりたくなる、がとりあえずは。

 

「……清志、痛い」

「どうしたんだ清美! どこが痛いんだ!? ああ、今すぐ病院に連れて行ってあげるからな。万が一入院なんてことになっても大丈夫だ、オレが四六時中付き添ってあげるからな」

「は な せ !」

 

 目の前の巨体の腹に思いっきりグーパンを決めてやる。床に倒れた金髪長身男子を見て思わずため息をついた。

 

 この男こそが私の(認めたくないことに、認めたくないことに実の)弟である、秀徳高校のS(スモール)F(フォワード)、宮地清志である。

 

 私とこの愚弟は双子である。初対面の人間には絶対「親戚の小父さんと姪」くらいにしか見えない私の見た目。絶対身長の全部を清志に奪われたに違いないと今でも本気で考えている。……まあそれ以外の才能のほとんどを私がもらってしまっているせいかどうかは知らないが、清志の頭の螺子は数本母さんの腹の中に忘れてきてしまっているようだ。だって考えてもみてほしい。実の姉(ロリ体型)に全力でセクハラかますなんてどこの二次元だ? ここは「週刊少年ジャンプ 黒子のバスケ」の世界であって決して「(逆)ハーレムラノベ」世界ではない。変態兄弟なんて二次元だけで十分……ああ、元はここも二次元だったな。だが私にとっては二次元と転生者仲間、そして時々彼氏だけで生きていけるんだ。Z軸のある世界には若干絶望しかけている。主にこの弟のせいで。

 ちなみに一つ下にまだいるんだけども。そちらはまだ希望がある、はずだ。多分。ある、といいなあ……。

 

「ああさすがは俺の姉さんだ。変わらず可愛い。ああもう一生閉じ込めてぐちゃぐちゃにして全力で愛でてやりた――」

「死にさらせこの変態が!」

 

 回し蹴りがきれいに決まり今度こそ鳩尾に入って意識を奪うことができた。ああ、掴まれたところが赤くなってる。くそう、実の弟に貞操の危機とか笑えないんだけど。さすがの私もそこまでは許容できない……抱き疲れて頬ずりされてキスされて匂いを嗅がれるのが許容できるかって? ……携帯にGPS発信機ならまだしも盗聴器つけられてみ? 絶対に許容できるから。スマホになったら監視系アプリとか知らない間につけてきそうで怖い……発信機や盗聴器? すでに所持を義務付けられていますが何か。私のことを盲目的に愛してる清志のことだから、何とかする気がして怖い。第一私彼氏いるし。

 

 ……ちなみに勿論清志に彼氏がいるなんて伝えてない。父さんと母さんには言ったけど、こんな弟たちに――勿論、裕也にすら――言えるはずもなく。増してや――

 

「(清志たちに比べて)身長低いし(学校は違うけど)同じバスケ部だし、でも清志と違って得意・不得意がなくてそんなどこにでもいる平々凡々そうなオタクラノベ系男子が彼氏だって知ったら……ねえ」

 

 絶対張り合う、そして絶対千尋が負ける。結末(エンディング)がわかってるんだから言わなくてもいい。

 

「……大学も京都行くし、それまで黙っておけばいいんだし」

 

 両親の許可は取ってるし同棲は何とかなるだろうし成績も問題なし。つまり清志さえ誤魔化せれば問題ない、はず。多分大丈夫。うん。

 

 

 ――だから私は気づかなかった。もう清志が起きていて、私の独り言を聞いてたなんて。私のこの考えがフラグになっていたなんて。それが清志から裕也に伝わるなんて。

 

 

 

 

 

 そして不幸なことにこの一週間後、私は彼ら(キャラたち)に会うことになる――彼らとともに。

 

 

   【合同合宿のご案内】

 

 

 そこで再会した私たちが始めに思ったことが全員同じだったのは言うまでもないだろう。

 

(((どこのテンプレ小説だ!?)))

 

 

 

 

   ~~「【黒バス】世界に転生しただけの簡単な物語です」 fin. ~~

 

 




 ラストをオリキャラ&転生者で〆るって作者の感性を疑うよねっ! でも後悔はしていない。作者にしては珍しく女性キャラ。
 これを書いて作者が思ったこと
  ↓
・「宮地君には変態が合う」
・「私は貧乳派?」
・「さて、灰崎くんは攻められるのか?」

 タイトルの「**」にはご自由にお入れください。「〇〇の××に転生した場合」でもよかったんですけどね。



  スペック
宮地(みやじ) 直美(なおみ)
 身長:123.4cm
 体重:34.5kg
 誕生日:11月11日
 星座:さそり座
 血液型:AB型

 座右の銘:石に漱ぎ流れに枕す
 好きな食べ物:カニクリームコロッケ
 趣味:写真(主に人物)
 特技:ラフ画


 他二人と同じく銀行強盗に殺されて転生した元貴腐人現腐女子。
 臨んでいないにもかかわらず、いわゆる「二次元チートスペック」を与えられた。当初の予定では巨乳ロリにするはずだったのだが、統計的にロリはロリでいいよねってことで微乳に。スマン。
 リアルロリータ・コンプレックス(この場合は自分の少女(ロリータ)体型にコンプレックスを抱く、という意)である。小学生時代から一向に成長せず、ある意味では人気を博しているのが彼女である。ちなみにスリーサイズはB【ピ―――― ※しばらくお待ちください】で、あり、ます……ガク。弟に、身長や体格、その他すべてを奪われたと今でも思っている。
 宮地清志の双子の姉として生まれたが、彼が物心つく前から溺愛されていた。物心ついた後は溺愛の域を超えてしまい、ストー化ー&変態に。実の弟相手に本気で貞操の危機を感じている。

 (当初、全く予定になかったが)黛千尋の彼女である。彼との出会いもいつか書きたいが、今回は割愛。初め、黛くんは腐ってはいなかったが、彼女が腐らせたという裏話も。

 原作知識は最終回の一話前まで。ネタバレなどは読まなかったので、次話が最終回だとは知らない(という設定)。

 彼女には何になってもらおうかな~……と考えた結果、オタクだし小説家ということに。ラノベではないです。幅広いジャンルを手掛けており、いくつかは映像化された作品も。作家としての名前は「都島尚」。こちらは特に由来はなし。

 一応補足ですが、宮地清志の弟、「宮地裕也」は公式キャラですので悪しからず。また、展望レストランの名前は作者から。


 ――設定はここまで。ご愛読、ありがとうございました!





















 ――さて、とりあえずの言い訳&後書きをば。

 当初の予定では、ここまで話が続くことはありませんでした。というより、灰崎くん以外をするはずがなかった。

 しかしなぜか、ネタがよぎってしまい、それを書き切るまではイライラする、という衝動にかられたので書き上げることにしたのです。

 そもそも、灰崎くんがノーベル賞だとか高尾の父親が世界的有名なアーティストだとか。「ありえない」「ふざけている」設定だと、書いている本人が思いました。でもなぜか、文字を打っている間に手が勝手に動いてしまったんですよ。後悔はしていません……いや、やっぱり、ちょっとだけ……いやいや……

 なかなか中途半端なところで終わったとは思っていますが、原作も終わったし、書きたいところはすべて書いた「はず」なので、とりあえずはキリもいいので完結タグをつけさせていただきます。

 勿論、まだまだ書けていないところはございますので、その時は「番外編」や「IF√~」もしくは「その後」として書かせていただきます。(そもそも、灰崎くんの番外編は終わっていないので)



 長々と失礼いたしましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。またお会いできることを願っています。それでは皆様、よい御年を!

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