【黒子のバスケ】に転生しただけの簡単な二次創作です   作:騎士貴紫綺子規

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 思ったよりも需要があった……と考えていいのだろうか。自惚れじゃない、よ、な? お気に入り登録ありがとうございます!

 とりあえず誠凛高校に行かせた場合の話。これはこれで終わり。

 この話には以下の要素を含みます。
・玄サク(丹公房) 90g
・オレトク 5g
・ムソー 5g
・シリアル 少々
・ゴッツゴーン酒:義 小さじ1杯
 お好みによりプギャーを添えてお召し上がりください。微量ですがソースにカンチ貝が使用されています。ベーコンとレタスはサラダで使用しております。


 ……何て、料理番組風に(笑)。何が言いたいかって? 作者にもわからない。


第2Q IN誠凛高校 楽しませてよ――黒子テツヤ

 晴れて中学卒業した俺こと灰崎祥吾は、原作と違って誠凛高校に進学した。何か進路指導の先生方は秀徳とか進学校進めてきたけど全部拒否った。いやだって秀徳って緑間が行くとこだろ? あのハイスペックな高尾もいるんだろ? やだよそんなとこ。絶対俺のSAN値削れんじゃん。

 

 水戸部先輩と木吉先輩は好きなキャラだったから誠凛高校には興味があったし、黒子も誘ってくれたってのもある。ギリギリまで福田総合学園高校と迷ったけど新設二年目ってこともあって結局誠凛にした。はい、原作崩壊バンザーイ。

 

 当然ながらバスケ部にはかかわらない方向で文化部に所属した。写真部と新聞部の掛け持ち。だったら堂々とキセキたちをプギャーできるし。ちなみに黒子には誘われたけど一旦は断ったので俺が進学していることを知らなかったりする。取材しているうちに絶好のサボリポイントとか限定パンの確実な入手方法とか、持ち前のチートも相まって学校内一情報に詳しくなってきたころ。

 

 

 

「君が灰崎くんね?」

 

 面白おかしく過ごしていたからから罰が当たったんだろうか、バスケ部がカントクサン直々に勧誘に来た件について。え、ちょっと待って。後ろで黒子がすごいキラキラした目で見てるんですけど。俺進学先教えてないよね? クラス違うよね? 合同体育でもあわないよね? テスト成績でもランキングにのってなかったよね? 何でバレたの!? 日向センパイ若干クラッチ入った眼でみてくるんですけど!?

 

「灰崎くんが進学していると聞いた時は驚きました。進学先教えてくれませんでしたから」

 

 うん、やっぱり教えてない。でもだったら何でバレたの? あらゆる痕跡消したはずなんだけど。持ち前の万能チートで。……ん? 聞いた?

 

「……桃井か」

「はい。教えてもらいました」

 

 あの原作のプールの邂逅ね。桃井には隠し通せなかったか。せめて口止めしておくんだった。教えないと俄然燃えるタイプだってわかってたはずなのに。いやあれは萌えるタイプか? 私と同じく腐食系だったし。

 

「黒子君から聞いたんだけど、貴方も帝光バスケ部だったって?」

「――何のことでしょう?」

 

 にこやかな笑顔できっぱりと拒絶する。ばれていると分かっているのに否定する俺を見てカントクと日向センパイの米神に青筋が浮かぶ。

 

「ちょっと来てくれない?」

 

 来いやオラ、という副音声が聞こえてきたが当然俺の答えは。

 

「お断りします」

 

 音符でも付きそうな軽やかな声で言ってやる。傍から見ると爽やかな笑顔なんだろうけどカントクたちの後ろの数人や火神は怯えている。あっはっは、何で怯えているんだ?

 

「へええ……いい度胸ね」

「いえいえそんな。生徒会副会長様に言われるなんて光栄です」

 

 仰々しく頭を垂らすとそろそろ限界なのが分かる。ヤベー、超楽しい何コレ。

 

「では失礼しますね」

 

 颯爽と退散。後どうなろうが俺の知ったこっちゃない。例え練習三倍になって死にかけようが。

 

 

 

 それ以来追っかけまわされるようになったのは当然のことだと思う。毎日放課後に俺の教室まで押しかけてきて俺を体育館に連れて行こうとするバスケ部……とてもシュールです、はい。まあ三階位ならすぐ飛び降りられるし逃げるのは苦じゃない。面倒なのは日を追うごとに必死になってくることだ。

 

「待てー! 灰崎ー!」

「逃がすな! 逃がしたら練習二倍だぞ!」

 

 ……まあ必死になる理由もわかるのだが。だからと言って譲歩はしない。体育館に行ったなら次はシャツを脱がされたり1on1させられたり入部させられたりするだろうし。絶対に譲歩は鬼門である。

 

 

 

 IHへの切符入手ならず、やっぱり誠凛は負けて。ああ、原作の力って強いんだなと思った。それにしてもやっぱり青峰はグレ峰なんだね。アイツ俺に勝ったことないのに。黒子の絶望した顔もあれはあれでおもしろかった~、なんて。あれ俺ゲス属性入ってたっけ?

 

 

 

 夏と言えば海! ということで親戚の旅館に来て海を楽しんでいた――所に。

 

「灰崎くん?」

「灰崎?」

 

 何この遭遇率。俺神様に呪われてんの? お好み焼き屋でも笠松先輩たちとエンカウントしたし海では誠凛と秀徳に遭うし。これキセキの呪いだよね、絶対。

 

 「私」は緑間は好きなキャラに入っていたが「俺」は苦手だったりする。電波ツンデレ系美人って誰得? おまけに眼鏡優等生キャラだよ? 不良系とは合いません、絶対。

 

「……お前らも来てたのか」

「それはこっちの台詞なのだよ」

「合宿なんですが……奇遇ですね」

 

 見るからに嫌悪を示している緑間と相変わらず表情の変わらない黒子。そしておまけに。

 

「なになに。真ちゃん、黒子も。知り合い?」

「……知ってはいるのだよ」

「中学時代のチームメイトです」

「でした、な」

 

 黒子の答えに強調して追加すると緑間の眉間のしわが増えた。そうだね~、一番――ではないけど仲結構悪かったよね~。

 

 でも俺としてはそれなりに好きなんだよ? 緑間が俺を嫌っていただけで。

 

 俺としてのキセキの中の順位は黒子と桃井も入れると、

 

  黒子=桃井>紫原>青峰>>緑間>(越えられない壁)>>赤司>黄瀬

 

だったりする。紫原はあれはあれでそれなりに仲がいいし、青峰はとりあえずバスケしてればいい。黄瀬は論外だし、赤司は生理的に受け付けない。

 

 かろうじて緑間が壁を越えているのはおは朝の恩恵である。決して緑間本人の影響ではない。

 

「へー。あ、俺高尾和成! よろしく!」

「灰場 翔です、よろしく」

「……何を言っているのだよ」

「灰崎くん、嘘はダメです」

 

 いやそこはスルーしようよ! 人がせっかく乗り切ろうとしているのに!

 

「ブッ」

 

 見ると高尾は、吹き出しておなかを抱えるレベルで笑っている。コイツ原作でも思ったが笑いの沸点低いな。

 

「ヤベー! 真ちゃんの友達おもしれー!」

「な!? 友達じゃないのだよ!」

「僕にとっては友達ですけど」

 

 そして気に入られた俺。何なんだ一体。俺が何したって言うんだ。嘘ついたせいか? というか二次創作とか支部とか見てて思ったけどさ。高尾に気に入られないようにするにはどんな選択肢とればいいわけ? いやもう遅いのはわかってるんだよ、ちくせう!

 

 

 そして引きずられるようにして体育館へ。あれ、今日俺おは朝三位じゃなかった? 一位プラスラッキーアイテムのチートには勝てないわけ? 最強チートと万能チートよ、こういう時に仕事しろ。

 

 そして始まる俺無双――はどうでもいいや。この世界で俺にバスケで勝てる奴いんのか心配になってきた――けどやっぱ関係ないな。俺別にバスケ無双する気はねえし。

 

 火神も足の特訓してるし緑間たちも秘密兵器の準備を着々と進めているようで結構です、はい。

 

 

 海はしっかり楽しみました。ナンパ? 成功率百パーセントですが何か? ドヤア。……森山先輩に嫉妬で殺されるかもしれん。

 

 

 

「……で、何だかんだで原作は気になるよね」

 

 バスケには興味ないしキセキの世代のなんやかんやにも興味はないが、二次元で一番大切なのは原作だ。オリ主介入によるド派手な原作崩壊――も好きではあるが。

 

「やーっぱ黄瀬VS青峰は見とかないと損だよね」

 

 夏のIH。結末に変わりはないだろうが見ることに意味がある。プレイする気はないし熱気がウザい――が。一番の目的は全く違う所にある。

 

「えーと、あっちが海常のゴールだから、こっちであってるよね」

 

 桐皇のゴール側の正面向かって右側。確かここらへんだったと思うんだけど……。ま、いっか。最悪出来なくても。

 

 第三クォーター終盤、残り十秒を切った時。アレ(・・)は来た。

 

「ぶちこめ黄瀬――!!」

 

 ――きた。

 

「なっ!?」

 

 黄瀬の得点を青峰が弾き飛ばして――うん、ナイスポジション、さすが俺!

 

 ちゃんとパーカーも来て来たしサングラスもしてる。傍から見ると変人以外の何者でもないけどこの方が都合がいい。

 

 

 青峰がブロックしたことにより飛んできたボールを――黒子お得意のイグナイトでぶっ放す!

 

「――!?」

 

 実際見てみると分かるんだけどマジでレーザービームだよ、これ。見事吹っ飛んだボールは海常側のゴールに飛んでいきナイスシュート! うん、誰も怪我しないでよかったね。特に隣の男性、あなたあれ絶対左腕折れてるレベルだったんじゃないかな。感謝してくれ。

 

 ふと気が付くと静まり返った会場――はい、俺のせいですね、分かります。観客席に飛んだボールをあろうことかその観客がぶっ放して遠距離にあったゴールに見事入れちゃったんだから。

 

 周りの観客も選手も全員自分の方見てる。いやブザー鳴ってんだからさ、何か言ったげなよ。とりあえず俺は一時退散。あー着替えもってきてよかった。

 

 ……ちなみに俺はこのためだけに来てたりする。今のところ結果は変わんないしもう見る必要もないような……うん、やっぱ予定変更。かーえろ!

 

 

 

 さて、原作順にいくと次のイベントはなんだったか――ああ、そうだ。2号だね。

 

「……」(じ――)

「(ヘッヘッ)」

「「「……」」」

 

「…………」(じ――――)

「(ハフハフ)」

「「「…………」」」

 

「………………」(じ――――――)

「(ハッハッ)」

「「「………………いや何かしゃべれよ!!」」」

 

 数十分くらいずっと2号とにらめっこしてたらもうツッコミされた。解せぬ。

 でもよくよく考えるとワイルド不良と可愛いワンコがにらめっこしていたらシュール以外の何物でもないな、うん。

 

 黒子が儚い系美少年で無表情なせいか表情が変わりやすい2号が余計にかわいく見える。ヤバイ欲しい。え、どうしよう。超可愛いんだけど。

 

「さて、灰崎くん。バスケ部に入ったら2号をモフりほうだいよ~?」

「……くっ」

 

 正直に言おう、ちょっと揺れてる。

 

 不良扱いされている俺だが精神的には女性なわけで。可愛いものは正義だと思う。緑間のクマのぬいぐるみとかも愛でたかった。

 

「どうする、灰崎くん?」

 

 ニヤニヤして見てくるバスケ部員たち。くそう、何か負けた気がする。――でもあいにく、バスケ部に関わることはあってもバスケに関わる気は全くない!

 

「2号、家来るか?」

「(ワフ?)」

 

 そう尋ねると首を傾げる2号と驚いた顔をする部員たち。いや別にモフるだけなら部員にならなくてもできるしね。2号は特に自由だし。

 

「(フルフル)」

「……そっか」

 

 首を振られてしまった。仕方ない、諦めるか。

 

「じゃあ僕はこれで。お誘い、ありがとうございました」

「あ、ちょっ」

 

 秘技、シカトを発動! して退散。……あーあ、ちょっと残念だったような。

 

 

 

 ウィンターカップ予選、誠凛対丞成高校。俺が思う予選で見る価値がある試合の一つだ。その理由は第一Q終了間近の火神の――。

 

「たっ…、高い――!!!」

 

 ――ゴールへの頭突き。

 

 ごっっ・・・

 

「高すぎ――!!」

 

 ……ヤバイ、超面白い。見てて腹よじれる位に面白い。

 

 うん、いいねいいね。来たかいがあるってもんだ。さーて、これからどうなるのかなァ。

 

 

 

 原作終了前に死んだ私は結末を知らない。かろうじて誠凛対洛山のそれなりのところまで行ったけどどっちが勝ったかは私は知らない。

 

 だから予選も見に来ているのだ。「私」の記憶と少しでも誤差が違えば未来は変わる。

 

 すでに「私」が「俺」になっている上に俺は誠凛高校に通っている。原作はとっくに壊れているのだ。

 

 誠凛高校が洛山高校と戦う前に負ける可能性も――否定できない。

 

「楽しませてよ――主人公(黒子テツヤ)

 

 結末を知らない私に教えてくれ。「黒子のバスケ」の最終回(エンディング)を。

 

 




 主人公はいわゆる「原作終了前」に死んだOL(貴腐人)です。誠凛編では。
 洛山高校との試合で黒子のミスディレクションが効かないと分かったあたりですかね、死んだのは。だから余計に結末が気になるという。「黒子の絶望した顔が心残りだ!」という気持ちでいっぱいです。……という設定。


 誠凛に行った時のメリットとデメリットは同じく「原作」ですね。二次創作にありがちな「オリ主がいてしかも原作に関わっているのにもかかわらず原作崩壊が起きない」という謎現象。あれにイマイチ納得が行かない。原作通りにいくわけないじゃん、というね。
 これはいわゆる「マネージャー」でも「選手」でも「お手伝い」でもない話です。所謂「傍観」。まあでも原作に関わらせました。一切バスケにはかかわってないです。「バスケ部員」と関わっただけ。いくら傍観傍観、といっても原作はやっぱり気になると思う。そして2号は正義だ、間違いなく。

 次は福田総合かな、それとも中学時代の他者視点かな。

 この作品を勘違いだと勘違いした人が多くて困るんだがどうすればいいんだろうか……。まあ勘違いっちゃあ勘違い、なの、か、な? 他者視点だと勘違いがよく分かると思うけど……。
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