巴達が私立聖祥大付属小学校に向かっている頃、ISの世界では「篠ノ之箒失踪事件」で全世界が大騒ぎになっていた。
そんなことを知る由もない海鳴町の私立聖祥大付属小学校は各自教室へ向かっていた。
「なのは、ちゃんとお姉さんしてるの?」
「やってるよ‼」
ホームルームが始まるまでなのはのクラスではアリサとすずかがいつも通りに話しており話題は巴の事だった。
二人ともなのはの親友ということもあってある程度性格を把握しているらしく、いきなり出来た義妹の面倒が出来ているのか心配だったのだろう、内心では二人とも羨ましいのだ。
巴はなのはと違い真面目な性格な上、運動神経は1年生ではトップクラスだが、対人関係は未だ苦手にしているのであった。
そんなこんなで朝のホームルームが始まったのであった。
「どうしよう‼ 箒ちゃんが見つからないよ~‼」
「え~い、わたしが知るはずがないだろ‼」
一方その頃インフィニット・ストラトスの世界では実妹がパラレルワールドに飛んで行ったとも知らないなのはに声が似ている天災「篠ノ之束」は唯一の親友の織斑千冬に妹のことを相談していたのであった。
転移した妹は既に「篠ノ之箒」という名を捨て「高町巴」と名乗って以前通っていた学校よりも上の私立聖祥大付属小学校に通っているとは知る由もなかった。
そしてお昼休み
「(お義姉ちゃんの邪魔になるしな~それにあのきれいな石、持ってるけど誰かのだったら返さないと)」
巴は現在教室で一人持参した弁当を開けながら、義姉のなのはに甘えたいのだが、本人の事を考えてしまってなのか、一人黄昏ながら弁当を食べていたのであった。
お義姉ちゃんと呼んでいるわけは、巴が「姉さん」と呼ぼうとしたがなのはに訂正されたからである。
ちなみに巴が転移するきっかけになった宝石は今も巴が大事に所持しているようでいつか持ち主に返そうと思っていたのだ。
そんなこんなで放課後になった。
「?」
「どうしたの姉妹揃って?」
「ううん(いえ)、なんでも(ないです)」
現在4人共アリサが近道だという所を歩いていたのだが、高町姉妹だけ何かに気を取られたのだが、すぐにアリサが先導の元歩くことにしたのであった。
《助けて・・・》
「「!?」」
また高町姉妹だけに聞こえたようで内容は助けを求めており、姉妹は向き合い軽く首を縦に振ると、
「ちょっと、二人とも‼」
「すいません、ゆっくりでいいんで、ついて来て下さい‼」
「ちょっと、巴! アンタの速度について行けるわけないでしょうが‼」
助けを求める声が聞こえた方向に走って行ったのだが、やはり巴の速さには二人ともついて行けず歩いて行くことにしたのであった。
「ここら辺か、あれ?」
「巴、お姉ちゃんを置いて行かないで‼」
「日頃から稽古をしてないから~ん? お姉ちゃん、こっち」
「え、ひどい」
巴が4人の中で一番速いようで気配を察知した場所に一番乗りしたところで遅れてなのはが到着して辺りを見渡すと茂みに隠れるかのように傷だらけのフェレットを発見したのであった。
この出会いがとんでもないことになろうとは思いもよらなかったのだから。