バリアジャケットを纏った金髪の少女は手に持っているハルバードでなのはに攻撃を仕掛けてきた瞬間にバリアジャケットを纏い小柄な体躯に似合わず抜刀し弾き返した巴をみて呆然としていたのであった。
「巴、ジュエルシードをお願い」
「わかった」
「そうはさせないよ‼」
「今度は朱い狼か」
「あんた、魔導師にしちゃ、変わったデバイスだね」
なのはが巴に猫が持っているジュエルシードを封印するように指示を出しそれに応じた巴は巨大化した猫に近づこうとした瞬間、朱色の狼が現れて巴が行く手を阻まれてしまったのであった。
「どうしてジュエルシードを欲しがるの?」
「・・・母さんの為」
「お母さんの為? 名前を教えてくれないかな?」
一方、空中で金髪の少女を説得しているなのはがジュエルシードを狙う理由を聞くと、母の為だと言って続けてなのはが名前を訊ねることにしたのである。
「フェイト、フェイト・テスタロッサ」
「フェイトちゃん・・・」
「ジュエルシードを貰う‼」
金髪の少女はフェイト・テスタロッサと名乗ったがなのはにはまるで悲しそうに見えてしまったのだが、今はジュエルシードを巡って戦闘中であるため、フェイトがハルバードで攻撃を仕掛けてきたので、なのはも杖で応戦することにしたのであった。
「あんたも、空、飛べるのかい」
「わたしもなぜ、空を飛べるかわからない(あっちの世界じゃ飛べなかっただろうな)」
一方、巴も空中戦に発展していたようだが、朱色の狼は突然女性に変化し、巴に向き直ったのであった。
巴は内心ではISのことなど忘れてしまっていたのである。
「あたしはアルフ、フェイトの使い魔だ、名前を聞こうか?」
「巴、聖祥大付属小学校、一年、高町巴だ‼ 押して参る‼」
「そう来なくっちゃな‼」
フェイトの使い魔というアルフは巴の名を聞きそして、剣術と体術がぶつかり合っていた。
「もうそろそろ、フェイトの方が終わるみたいだ!」
「‼ お姉ちゃん~‼」
「ジュエルシード、封印完了‼」
「待て‼」
残念なことになのはがフェイトに及ばず撃沈させられたところで巨大化した猫のジュエルシードを奪われてしまったなのは達は静かにバリアジャケットを解除したのであった。
「ねぇ、巴」
「ん?」
「ごめんね、わたしが弱かった所為で」
「いや、今回はわたしも油断してたから」
しばらく月村家で楽しんだ後、帰り道でなのはと巴は今回のジュエルシードを奪われてしまったことを悔しがっていたのであった。
巴からすれば元の世界に置いて来た実姉である篠ノ之束より義姉のなのはの方が自分の事を信用しているのではないかと思っていたのだから今回の敗北は次へ活かさないと心に誓ったのであった。