ダン狂~くるみ(偽)とリリのダンジョン探検~   作:ヴィヴィオ

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ステイタスの説明を注釈に変更しました。


宴とランクアップ2

【名前】くるみ・ときさき

【レベル】2

【基礎アビリティ】

  力 I 0

 耐久 I 0

 器用 I 0

 敏捷 I 0

 魔力 I 0

【発展アビリティ】

 精霊I*1

【魔法】

刻々帝(ザフキエル)*2

神威霊装・三番(エロヒム)*3 

【スキル】

時喰みの城(150)*4

くるみねっとわーく*5

 

 

 

 これがわたくしの更新されたステイタスですわ。とりあえず、基礎アビリティは全てリセットされ、発展アビリティの精霊が追加されています。そして追加されたスキルはくるみねっとわーく。このスキル効果はよりわたくしが強くなるために必要です。それに分身体を経由して魔法を使えるようになったのは嬉しいですわ。もちろん、分身体が習得した魔法やスキルをわたくしも使えるようになるのはとても助かります。ええ、助かりますわ。

 

「クルミ様が書かれている言語はわかりませんが、口頭で教えてもらったスキル……やばいですね」

「くるみねっとわーくは最高のスキルです」

「おそらくだが、過剰に貯蓄されていた経験値がこのようなレアスキルとして発現したのだろう」

 

 まあ、確かに過剰に溜めていますものね。考えてみたらミノタウロスの撃破から始まって自分以上の高位冒険者の撃破と空間を操る精霊と引き分け。普通に考えて複数の偉業を達成していてもおかしくはありませんわね。

 

「レベルアップができるほどの経験値を使ったのなら納得できますね。どちらにしろ、これでリリと同じレベル2なのです」

「ですわね~。リリさんのも見せてくださいます?」

「はい、どうぞです」

 

 リリさんからもらったステイタスを確認します。

 

 

【名前】リリルカ・アーデ

【レベル】2

【基礎アビリティ】

  力 I 0

 耐久 I 0

 器用 I 0

 敏捷 I 0

 魔力 I 0

【発展アビリティ】

 闘争I*6

【魔法】

シンダー・エラ *7

【スキル】

縁下力持(アーテル・アシスト)*8

怪力*9

 

 

「……なんというか、頭がおかしくありません?」

「リリはおかしくありません。おかしいのはクルミ様ではないですか?」

「言ってくれますわね」

 

 どう見ても脳筋スキルです、ありがとうございました。闘争で力、器用、敏捷をブーストして、怪力スキルによって自身の重量を超える三倍、六倍の装備をして上位レベルの力でぶん殴るわけですわね。それに自分以上の重量を装備する事で縁下力持(アーテル・アシスト)も発動して更にステイタス上昇。脳筋ですわね。

 

小人(パルゥム)であるリリさんの重量を超える装備なんてそこら中にありますし、常に効果が発動しているようなものですわね」

「まあ、流石に三倍が限界です。六倍以上になるのは難しいと思いますよ」

「でしょうね」

 

 とりあえず、リリさんが前衛でわたくしが後衛と遊撃といった感じでしょう。小人(パルゥム)が非力とはいったい……? まあ、わたくしも非力ですし、間違いはありませんわね。

 

「もういいだろう。更新したのだから出ていけ。私は日本酒の完成度を上げる」

「おっと、そうは行きませんわ。ソーマ様にはこれからザニスさんを絶望させるために一緒に来てほしいのです」

「断る。お前が連れて来い。私はここから動かんぞ!」

「……」

「ソーマ・ファミリアに居た時よりも施設が上ですしね」

 

 リリの言葉と同時にノックが響きました。すぐに入室の許可を出すと金色の髪の毛を持つ可愛らしい着物の姿の女の子が入ってきました。

 

「あの、ソーマ様のお食事をお持ちしました」

「そういえばここだとお世話も完備でしたわね」

「ですね。リリ達のステイタス更新以外は食事と寝る以外、全てお酒造りができるここをソーマ様が離れるはずがありません」

「強制的に拉致してやりましょうか?」

「あの! 無理矢理は駄目だと思います。ごめんなさい」

「いえ、構いません。仕方ありません。わたくしだけで行きましょう。リリさんも来ますか?」

「リリは……はい。行きます。レベルアップした身体を慣らしたいですからね」

「では、チュートリアルと参りましょうか。柚さん。少し出かけてまいりますので、ソーマ様のお世話をよろしくお願いいたします」

「かしこまりました。いってらっしゃいませ!」

 

 リリさんに抱き着いて一緒に影の中に沈んでいきます。それからソーマ・ファミリアの近くで潜ませているわたくしの影へと移動します。

 

「目標はどうしていますか?」

「カヌゥさんの連絡が来なくてイライラしながらも、逃げる準備をしていますわ」

 

 影から出て夜の裏路地で塀の上に足をプラプラさせながら居るわたくしとお話をします。くるみねっとわーくを使えばリアルタイムで情報が全てくるのですが、まだ怖いのでやりません。それにステイタスの更新作業をしているとその子はネットワーク上でも休眠状態になるので纏めて更新はできません。更新にも一日ぐらいかかるので交代でするしかありませんしね。

 

「それでどうしますか?」

「もちろん、乗り込みますわよ。わたくし達、配置についてくださいまし」

 

 指示を出すとわたくしの影から複数のわたくし達が出てきてソーマ・ファミリアを包囲していきます。もちろん、隙間なく誰一人逃がさないようにしております。

 

『狙撃部隊、配置完了しましたわ。何時でも狙い撃ってやります』

『包囲完了しました』

 

 数分して、わたくし達の配置が完了したのでわたくしはリリさんを連れてソーマ・ファミリアの正面に移動します。すると当然、見張りに気付かれますので、こちらに気付いた瞬間に彼等を照らす篝火の影からわたくし達が二人現れ、後ろから抱き着いて口に小さな手をあてます。他にもわたくし達が影から腕などを出して影の中へと引きずり込んでいきますの。

 

「これで見張りは処理できましたわね」

「それでここからどうするんですか?」

「そうですわね……正面突破ですわ。リリさん、やっておしまいなさい」

「わかりました」

 

 リリさんが戦斧を持ちながら走っていき、扉を蹴破りました。中に居た人達はかなり慌てているようです。

 

「何事だ!」

「どこのファミリアが襲撃してきやがったっ!」

「ソーマ・ファミリアですわよ。ええ、こういう時はなんというのでしたか? そうですわね、御用改めである。でしたかしら?」

「多分違いますよ」

 

 わたくしとリリさん達がソーマ・ファミリアの本拠地に入ると、すぐに視線が集まり、入ってきたのがわたくし達だとわかると彼等は即座に武器を取りました。

 

「さて、皆様。大人しくしてくださいまし。抵抗する場合は容赦なくぶち殺します」

「何ふざけた事を……」

「あら、こちらは本気でしてよ。ザニスさんがわたくし達を襲うように指示した事も明白であり、そちらにつくというのであればわたくしの敵ですもの。ですからこんな風になりたくなれば大人しく投降してくださいまし」

 

 クルミ様は影からカヌゥさんの死体を取り出して皆に見せやすいように蹴って彼等の方へと移動させました。

 

「カヌゥさんのようになりたい人はどうぞ挑んできてくださいませ」

「やってやらぁっ!」

「おう! コイツ等を捕らえたらソーマが貰えるぞ!」

「あらあら、勇猛果敢ですわね。リリさん」

「はい。ぶっ飛べです」

 

 突っ込んできた連中が前に出たリリさんに襲い掛かります。複数の剣をリリさんが戦斧を振るって纏めて吹き飛ばしました。吹き飛ばされた方々は壁にめり込んでしまいましたので、生きている間にわたくし達を出して時喰みの城で回収しておきます。

 

「嘘、だろ……アーデがこんな強いはずねえ……」

「前のリリではありません。今のリリは冒険者のリリルカ・アーデです! 皆さん、覚悟してください。今までリリがされてきたようにボッコボコにしてやります! 行きますよクルミ様っ!」

「ええ、わたくし達の戦争(デート)を始めましょう」

 

 短銃でリリさんに一の弾(アレフ)を撃ち込んで加速させ、小銃を呼び出して襲ってくる方々の手足を撃ちぬいていきます。もちろん、わたくし達も出して制圧にかかりますが、レベル1ばかりなので簡単に倒していけます。わたくしはちゃんと手足を潰して反撃できないようにしていますが、リリさんの一撃はほぼ即死ですわ。途中からは力のコントロールが出来てきたのか、殺さなくなってきたので時喰みの城で回収が美味しいですわね。

 

 

 

 

*1
奇跡を発動でき、魔道具を制作することが可能な発展アビリティの神秘と魔法の発動時に魔法円(マジックサークル)が発現し、魔法の威力や精神力の運用効率が向上する発展アビリティの魔導が複合されている。

*2
一の弾(アレフ)】:対象の外的時間を一定時間加速させる。超高速移動を可能とする。【二の弾(ベート)】:対象の外的時間を一定時間遅くする。意識までには影響を及ぼせないが、対象に込められた運動エネルギーも保持される性質がある。【三の弾(ギメル)】:対象の内的時間を加速させる。生き物の成長や老化、物体の経年劣化を促進する。【四の弾(ダレット)】:時間を巻き戻す。自身や他の存在が負った傷の修復再生が可能で、精神的なダメージにもある程度有効。【五の弾(へー)】:僅か先の未来を見通すことができる。戦闘中、数秒先の光景を視ての軌道予測等に仕様できる。【六の弾(ヴァヴ)】:対象の意識のみを数日前までの過去の肉体に飛ばし、タイムループを可能とする。【七の弾(ザイン)】:対象の時間を一時的に完全停止させる。強力な分消費する時間は多め。【八の弾(ヘット)】:自身の過去の再現体を分身として生み出す。分身体は本体の影に沈む形で待機が可能。生み出された分身体を全て駆逐しない限りいくらでも呼び出すことが可能であり、殺害されても何度も蘇る。分身体のスペックは本体より一段劣っており、活動時間も生み出された際に消費した『時間(寿命)』しか活動できない。また、基本的には天使を行使することも出来ない。情報のやり取りを通じて記憶を共有する事もできる。【九の弾(テット)】:異なる時間にいる人間と意識を繋ぎ、交信することができる。撃ち抜いた対象者と会話したり、見聞きしたものを共有できる。【一〇の弾(ユッド)】:対象に込められた過去の記憶や体験を知ることができる。【十一の弾(ユッド・アレフ)】:対象を未来へ送ることができる。進む時間に応じて消費する時間・魔力は加速的的に上がってゆく。【十二の弾(ユッド・ベート)】:対象を過去へ送ることができる。遡る時間に応じて消費する時間・魔力は加速度的に上がってゆく。歴史を改変し元の時代に戻ってきた場合、その特異点となった人物は改変前の記憶を保持、または思い出せる。魔力と寿命を消費して発動する。発動には基礎コストとして十日を消費する。また、発動する魔法の数字が上がるにつれて十日ずつ関数で消費が増加する。六の弾(ヴァヴ)からは百日に増加。

*3
歩兵銃と短銃の二丁拳銃を物質化する。攻撃に使う銃弾は物質化した影で出来ている。

*4
周囲に影を張り巡らせ、自らの影に異空間を作成する。影に触れている存在の時間を吸い上げる。異空間の中に沈んで移動や潜伏ができる他、特定の人物を引きずり込んでの捕食や保護も可能も可能。作成には寿命を一年消費する。寿命を一年消費するごとに異空間の広さを拡張できる。一メートル四方、一年ずつ増やせる。

*5
分身体の脳を同期接続させてリアルタイムで視界、記憶、知識、認識、経験などを共有することができる。中枢個体(オリジナル)のステイタスが更新された場合、他の個体も更新させる事が可能。また、分身体を利用して中枢個体(オリジナル)が魔法を発動する事ができ、分身体が習得した魔法やスキルを中枢個体(オリジナル)もスロットを関係なく会得できる。

*6
力、器用、敏捷を1ランクアップ

*7
体格が大体同じなら、どんな姿にでも変身できる変身魔法。詠唱式は【貴方の刻印(きず)は私のもの。私の刻印(きず)は私のもの】。解除詠唱は【響く十二時のお告げ】

*8
一定以上の装備過重時における補正。能力補正は重量に比例する。

*9
力のステイタスが限界突破し、成長能力が増加する。自身の重量の三の倍数を超える武器を持つ場合、超えた分だけ力のステイタスをレベルアップさせる。

ロキによる発現する天使

  • レーヴァテインから灼爛殲鬼(カマエル)
  • 変身術の逸話から贋造魔女(ハニエル)
  • 空飛ぶ靴から颶風騎士(ラファエル)
  • このまま|刻々帝《ザフキエル》のみ
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