ダン狂~くるみ(偽)とリリのダンジョン探検~ 作:ヴィヴィオ
カンテラの灯りに照らされる中、中央に配置した木箱に乗ったフィンさんが演説をしております。その周りを囲うようにして皆が座って話を聞いていますの。
「彼等は互いの為に身命を投げ打ち、幾つもの危機を乗り越えてここまでたどり着いた勇気ある冒険者達だ。同じ冒険者として敬意を持って接してくれ」
リリさん、キアラさん、ベルさん、ヴェルフさんが立ち上がり、頭を下げます。
「フィンさん、よろしいですか?」
「クルミか。いいよ」
許可を貰ったので、中央に出る。
「そちらの方々はわたくしと同じソーマ・ファミリアと懇意にしておりますヘスティア・ファミリアの方です。赤髪の方は椿さんと同じヘファイストス・ファミリアの方ですので、わたくしの方からも彼等を救助していただき、感謝いたしますわ」
「うむ。手前の方からもお礼をさせてもらう」
「と、いうわけで……」
「飲むぞ! 手前とクルミの奢りだ!」
酒樽をドンと、三つほど取り出します。全員の視線がギラギラした物に変わります。そして、すぐにフィンさんへと集まります。
「好意だ。ありがたく頂くとしよう。だが、くれぐれも節度を持って楽しむように」
「私からも注意しておくが、夜勤の者は飲むなよ」
「「「そんなっ!?」」」
「お前達の分は残しておく。クルミ、追加でボトルを用意してくれ。お金は支払う」
「よいよい。手前達で出しておく。クルミ、よいであろう?」
「スポンサーの意向には逆らえませんもの。夜勤の方は地上に戻り次第、こちらからボトルを届けさせていただきますわ」
「うむ。今飲むか、夜勤を終えてより多くの酒を飲むか、決めるがいい」
「夜勤! 代わって!」
「わたしも!」
「アキ、ラウル。希望者を纏めて編成を変えてくれ」
「了解しました!」
「うっす!」
分身達を動員して、皆様の前に料理が載った膳を配膳していきます。全て、地上から出来立てを輸送しました。小さな鍋に火をつけていき、わたくし達がそれぞれの方にお酒を入れて渡していきます。夜勤希望の方はジュースです。
「では、歓迎の宴をはじめよう! 乾杯!」
「「「「乾杯!」」」」
宴が始まると、ベルさんのところに人が集まります。リリさんはキアラさんの世話をしていますし、そのキアラさんの横にレフィーヤさんとリヴェリアさんが行って色々と話をしています。相変わらず、レフィーヤさんはベルさんをにらみつけていますが。
さて、ベルさんはティオネさんとティオナさんの二人に挟まれ、ティオナさんに抱き着かれて質問攻めにされています。それを見てアイズさんは何処か面白くなさそうにしておられます。わたくしはその姿をニヤニヤと見ながら、給仕をしております。
「うわっ! うわぁあああああぁぁぁぁっ!」
すると、聞き覚えのある声が十七階層の方から聞こえてきました。
「「「「んぁ?」」」」
何かに気づいたのか、ベルさんが立ち上がって十七階層への入口へと走っていきました。その後をアイズさんが追っていきます。
『どうやら来たようですの』
『誰がいきますか?』
『ここはオリジナルに行ってもらいましょう』
『そうですわね。火中の栗を拾うのはオリジナルにお任せしましょう』
『ちょっと待ちなさい、わたくし達』
『ルーラーであるのですから、頑張ってきてください』
『殺されはしないですわ』
「ちくしょうめっ! 覚えてなさい!」
『行ってらっしゃいませ~』
すぐに踵を返してわたくしも入口へと、カンテラを持って向かいます。入口に到着すると、ベルさんが押し倒されて、その上にヘスティアさんが乗って泣いておられました。
「心配かけてごめんなさい」
ここはやるべきでしょう。ですから、後ろからコッソリとヘスティアさんを押そうと手を伸ばします。背中にえい♪ としようとすると、横合いから手が伸びてきて掴まれました。
「何をしているのですか、クルミ・トキサキ」
「ヘスティア様の援護ですが……?」
汗をダラダラとかきながら、隣を見ると不思議なギザギザの緑色のフードを被ったリューさんが居ました。わたくしの腕を握りしめる手にかなり力が入っております。仕方ないので、別のわたくしに背中を押させようとすると、その前にヘスティアさんがこちらに振り向いてしまいました。
「あ~! クルミ君! 君、置手紙だけでボク達を置いていくなんて酷いじゃないか!」
「緊急事態でしたもの皆様は地上から進み、わたくしはここから進む。下と上から同時に探索するのが理にかなっているでしょう? 実際、リリさんがゴライアスと戦っている最中でした。ですので、わたくしは悪くありませんわ。後悔も反省もいたしません」
「まあ、確かにそれなら納得かな。でも、ボク達を一緒に連れていってくれてもよかったじゃないか」
「嫌です。わたくしの移動方法は特殊なので、基本的にわたくし以外にはさせません。させても寿命の半分は最低でもいただきますわ」
「ボクに寿命はないぜ!」
「ええ、ですから断固拒否です。無銭乗車は犯罪でしてよ?」
「あの、神様……クルミとリリには本当に助けられて……」
「わかっているよ。だから、クルミ君、ありがとう。ベル君を助けてくれて感謝しているよ」
「リリさんとキアラさんのついでですけどね」
「それでもだよ」
話している最中も腕を握られているので、とても痛いです。そう思っていると、リューさんの腕を今度はアイズさんが掴んできました。
「痛がってる。離して」
「ヴァレン某君!」
「……剣姫。私は彼女に話がある。逃がすわけにはいかない」
二人が視線をバチバチなるような感じで交わしているので、ここは例のセリフを言ってみましょう。
「わたくしのた──」
「ああ、君がベル・クラネルかい?」
「──め……」
ヘルメスさんが乱入してきたので、止めます。残念ですわ。あのセリフを言ってみたかったのですが。男のセリフじゃありませんけれど、言ってみたかったです。
「はい」
「そうかい! 会いたかったよ! 俺の名前はヘルメス。どうかお見知りおきを」
「あ、ありがとうございます」
「なに、神友のヘスティアのためさ。感謝なら俺以外の子達にしてやっておくれ!」
そう言いながら、踵を返してこちらを見詰めている方々を紹介しました。そこにはタケミカヅチさんのファミリアである三人の人が居ます。普段のわたくしなら、如何にして追い詰めて搾り取ってやろうかと思うところですが、相手がタケミカヅチ・ファミリアならできません。
彼等はわたくし達、ソーマ・ファミリアの身内でもあります。此花亭に関して提携しているファミリアの一つなのですからね。特にタケミカヅチさんにはわたくしや子供達も含め、剣術ならぬ刀術を習っております。師匠の子供達に酷い事はできませんわ。リリさん達が死んでいたのなら、寿命を全て頂いて
「彼等のお陰でここまでこれたんだ」
「くっ……」
「はい、はい、注目してくださいませ」
手を叩いて注目を集めます。そうでないと、ヴェルフさんが噛みつきそうでした。
「まず、このようなところで立ち話は止めましょう。下りてくる方々に迷惑ですし、なによりベルさんとヴェルフさんは病み上がりですの。完治させたとはいえ、念の為に安静にしておいてくださいまし」
「それもそうだね」
「確かにそうだ」
「リューさんも話があるのはこちらも同じなので、この後、例の場所で落ち合いましょう。場所はわかりますわよね?」
「……いいでしょう。逃げないでくださいね」
「逃げませんよ。わたくしは誰に恥じる事もやっておりませんもの」
リューさんの目をしっかりと見ながら、答えると殺気をくれました。ですが、すぐに手を放します。今、この場には怖い保護者の方もいますもの。
「アイズさん。これはわたくし達の問題なので、わたくし自身が解決します。リヴェリアさんにも許可を取っているので、ベルさん達のお相手をお願いしますわ」
「わかった」
「では、後は任せましたわ。リヴェリアさんには後程、お伺いいたしますと伝えておいてください」
そう言って影の中に飛び込みます。カンテラは地面に落ちて転がりましたが、問題ありません。皆さんが回収してくださるでしょうしね。
「待てッ!?」
「お待ちしておりますわ。
わざとリューさんではなく、リューと呼んで移動します。
◇◇◇
さて、盛り上がった土がある場所に戻りました。水晶の光が降り注がないため、周りにカンテラを複数設置し、周りを照らしておきます。そして、ちょっとした仕掛けを施しておきます。
本当ならここでリヴェリアさんも合わせて説得の方がいいのですが、その前にやる事があります。ちょっと、本気でリューさんを虐めてみようと思います。そのための準備もします。地上に居るわたくしにとある神から許可を頂いておきます。それから自らの蟀谷に短銃を向けて
「きひ! とても楽しみですわ! リューさん、早く来ませんでしょうか?」
土の盛り上がった場所を背に待っていると、風が吹き抜けてきました。やってきたのは当然、風ではなく緑の衣を纏ったリュー・リオンです。
「やはり、ここか」
「待っておりましたわ、
「彼女達の武器を返してもらおう。それは墓標なのだ」
「お断りしますわ」
「なんだと?」
「まあ、納得しないでしょう。ですので、質問をさせてくださいまし。その回答次第でお返ししましょう」
「質問だと?」
「ええ、質問です。まず一つ目。貴女はこの七年、何をしていましたか?」
「それは……」
リューさんの顔が歪みます。わたくしはカンテラを持ち上げながら、彼女の顔をしっかりと照らします。
「やれやれです」
カンテラで作り出した自らの影から剣を引き抜きます。アストレア・ファミリアの団長であるアリーゼ・ローヴェルが使っていた剣です。
「それは……」
「アガリス・アルヴェシンス」
「なっ!?」
剣と周りが森に引火しないように炎に包まれます。といっても、これはリリさんのイフリートに取り付けた完成品ではなく、未完成品の試作品です。それを彼女の錆びて壊れた剣を修復して組み込み、鍛え直しました。ですので、剣身は甦り、綺麗な炎の中できらめいております。もちろん、ただ炎を纏っただけなのでぶっちゃけ演出効果しかありません! そのくせ、サラマンダーウールの素材で作ったグローブが無いと火傷で死にます。
更に追加でリリさんのイフリートに使った変身魔法と幻術を起こす魔導具の応用で、髪の毛を赤色のポニーテールに変化させ、装備をアリーゼ・ローヴェルと一緒にします。そして、記憶から読み込んだボイスチェンジャーのチョーカー型魔導具を装備!
「使命を果たせ! 天秤を正せ!」
「その姿は、その声! それは……」
「いつか星となるその日まで! 天空を駆けるがごとく、この大地に星の足跡を綴る!」
「何故それを知っている!」
「正義の剣と翼に誓って!」
明らかに動揺するリューさん。わたくしはとっても楽しいです。
「どうしたの、リュー? アストレア・ファミリアの恒例よ?」
「わ、わたしにその資格は……」
「ぶわあああああああああぁぁぁぁかめ! たわけ! 資格など、糞雑魚妖精がアストレア・ファミリアであるだけで十分だ! 相変わらず視野が狭い! 判断が甘い!」
「くそ雑魚……か、輝夜……わ、わたしは貴女を……」
別のわたくしが髪の毛を伸ばしたストレートにし、赤い着物を着て刀を持ったゴジョウノ・輝夜の姿で彼女の台詞、口調、話し方を完璧にトレースして攻めます。
「このような糞雑魚妖精をジャガーノートから逃がすため、我が主が死んだのだと思うと不愉快の極み乙だ」
「我が主……? 輝夜ではない? いや、それに彼女とアリーゼの身長はもっと高い! 貴様の仕業かクルミ!」
「状況把握が温すぎるぞ」
「まあ、わたくしの仕業かと言えば、わたくしの仕業ですわね」
別のわたくしがこちらにやってきます。いえ、それ以前に次々とやってきます。そのメンバーは全員、身長が違いますが、アストレア・ファミリアの姿と武器を持っています。当然、彼等の声で話ます。
「どういうつもりだ! 死者を冒涜するなど許さんぞ!」
「許さないというのはこちらの台詞だよ、リュー。なんで正義を全うしないの?」
「ましてやアストレア様を一人にする!」
「まさか、あんな子供みてぇな理由で七年も放置したなんていわねえよな? ぶち殺すぞ」
「それは……私には、資格が……」
「そう、アストレア様が言ったの?」
「そんな事はない! 断じてない!」
「だったら糞雑魚妖精が勝手にそう思ってるだけだろ」
「私は正義ではなく、復讐のために人を殺したんだ!」
「それがどうした。相手は私達を襲った連中だ。なんの問題もない」
「それで問題があるというのなら、そいつらと繋がっている奴らが言う事だ」
「リュー、貴女は無関係な人を殺したの?」
「そんな事はしていない! あくまでも狙ったのは相手のファミリアだけだ! 確かに手段は択ばなかった。だが、それだけは断言できる!」
「なら、いいじゃない。私達が、いえ、リューが取る行動は一つ! 悲しみの涙を拭い、みんなの笑顔を守る! そのために戦うのが私達、アストレア・ファミリアよ!」
「ああ、そうだな……そうだった……」
もちろん、彼女達本人が言っているわけではありません。あくまでも武器から記憶を読みこんだ物をもとにしただけです。
「クルミ、一つ聞きたい。彼女達は……」
「わたくしは時の精霊。人や物に宿った記憶を読み取る事ができます」
「では、彼女達は……」
「武器から記憶を読みました。彼女達自身が戦いたがっています。ですから、鍛え直しました。まあ、わたくしが勝手に思っているだけですが」
「いや、確かに武器ならば戦いたがるのは当然かもしれない。ここで朽ち果てていくよりも、彼女達の戦い方を学習したクルミが使う方がいいのだろう」
「じゃあ、リューもこれからアストレア・ファミリアに復帰して……」
「それはできない。だが、アストレア様と話してみようと思う。まだ心の整理がつかないんだ。いや、やはり私はアストレア・ファミリアに復帰はできない。やりすぎてしまったんだ。こんな事をしたのは私の為なのだろうが、すまない」
「まあ、リューさんのためでもありますが……この武器達から得た記憶、知識、経験はわたくしを更なる領域へと高めてくださいました。ですから、そのお礼も兼ねて、彼女達が望むであろうリューさんとアストレアさんの幸せを実現したかったのです。ですが、それも無意味だったようですわね」
「すまない」
リューさんはアストレア・ファミリアに戻らない。アストレアさんも幸せにならない。この武器達から伝わる彼女達の思いは無駄になります。生憎と、わたくしはそこまで人ができていません。ええ、できていないからこそ、傲慢に貪欲に気に入らない物は気に入らないのです。
「わたくしはリュー・リオンさんにこう問いましょう」
「なんですか?」
「過去を変えたくはありませんか?」
「は?」
「アストレア・ファミリアの壊滅という過去を改変し、アストレア・ファミリアが現存し、幸せになるという未来を得たくはありませんか?」
「ふざけているのか! そんなの欲しいに決まっているだろう!」
「それは重畳ですわ。これは悪魔の契約です。アストレア・ファミリアとして戻らないのであれば、アストレア・ファミリアの消滅を無かった事にしましょう」
「ふざけるな! 私が何度願ったか! でも無理なんだ。過去は変えられない!」
「いいえ、過去は改変できます。他ならぬわたくしならば」
「何を言っている?」
「言ったでしょう、わたくしは時の精霊。時を操る事が可能です。その中には過去へ遡り、改変する事も可能です」
「本当なのか? 本当に私はアリーゼ達を助けられるのか?」
「ええ、可能です。ですが、それには代償が伴います」
「なんだ? 私にできる事ならなんでも言ってくれ!」
「では、リューさんの全てをください」
「は?」
「全てです。余すところなく全て。わたくしの手駒となってくださいな」
「どういう事だ?」
「わたくしが過去に遡るために必要な時間を稼がなくてはなりません。いえ、わたくしとリューさんの二人分です。ですので、四年前になりますから八年分ですわね。余裕を見て九年分……失敗も計算に入れて考えるとコストも合わせて最低でも一六〇〇年。いえ、ここは余裕をみて二〇〇〇年ぐらいは必要でしょう。この時間を集める手助けをしてください。わたくしにこの時代に生きる生命体の時間を捧げるのです」
「悪魔の契約か……」
「ええ、悪魔の契約です。ですが、わたくしはアストレア・ファミリアの意思もある程度は継ぐつもりです。ですから、狙うのは悪者達だけです。一般人には被害を出しません。こればかりは納得してくださいまし」
「それは願ってもない事だ。だが、何故そこまでしてくれるんだ?」
「わたくしも変えられるのなら、変えたい過去が七年前にございますの。ですので、闇派閥、完膚なきまでにぶっ壊しませんか?」
「あはははは! いいだろう! 乗ってやる! 私は何度も彼女達に助けられた。今度は彼女達を私が助ける番だ!」
わたくしが手を差し出すと、リューさんが力強く握ってくれました。目指すは敵以外の皆が、笑って暮らせるハッピーエンドです。そのためにリューさんは利用させていただきます。キアラさんを幸せにするつもりではありますが、やはり母親も生きていた方がいいでしょう。リューさんの方がメインですが、過去を変えるならばついでにそちらも変えさせていただきます。わたくしは強欲ですもの。
「ええ、その意気ですわ。ですが、まずはレベルを上げましょう。レベル4では足りません。レベル7を目標とします。最低でも6まで上げますよ」
「わかった。それで私はクルミのファミリアに移ればいいのか?」
「はい。それでお願いします。基本的にキアラさんの護衛も頼みたいのですが、構いませんか?」
「構わない」
レフィーヤさんも派遣されるので、これで守りは盤石になるでしょう。そして、何より……リューさんならお金稼ぎをしてもらえます! 我がファミリアの借金がちょっとやばいですね☆状態なので、深層で稼ぎます。
「では、リューさん星となった彼等を取り戻しましょう。正義の剣と翼に誓って」
「ああ、正義の剣と翼に誓って……まあ、私達がやるのは悪魔の諸行だが……」
「何を言っていますの。正義は人それぞれが持つものです。つまり、これも正義の行いです。ええ、悪を正すのですから、間違いありません」
「それも、そうだな……」
ああ、リューさん。貴女には感謝致します。わたくしは先の白の
わたくしは弱い。フィンさんの援護があってもまだ、貴女には勝てない。わたくしには経験が、力が、何より時間が足りない!
ならば回収できるところに行けばいいのです。では、それは何処か? 決まっています。一番効率がいいのは人から回収できる場所です。しかし、普通の冒険者や一般人から回収するのはわたくしが嫌です。なら、犯罪者からになるのですが、それも絶対数が少ないです。今のオラリオはある程度平和ですし、そもそもそれで足りるのであれば白の
故に過去。過去の暗黒期であれば、殺していい餌がわんさか跳梁跋扈しております。まさにわたくしのために用意された収穫場。わたくしが
「輝夜、ライラ、ノイン、ネーゼ、アスタ、リャーナ、セルティ、イスカ、マリュー……そして、アリーゼ。待っていてくれ。また皆で笑って過ごそう。だから、それまではアストレア・ファミリアから離れる事を許してくれ」
「別にアストレアさんが説得できれば、アストレア・ファミリアのままでも構いませんよ」
「……自信がない。アストレア様を説得できるか……どうやって説得すればいいんだ……会うのも怖い……」
「ポンコツですか。はぁ……わかりました。一緒に行ってあげますから、話しに行きますよ」
「……すまない……できればミア母さんとシルに話す時も……」
「……ああもう! 全部一緒にやってあげますわよ!」
「ありがとう、クルミ!」
本当に大丈夫なのか、少し心配になりました。ですが、なんとかなるでしょう。いえ、なんとかしてみせます。
おかしい。おかしいですよ。リューさんとガチバトルさせて曇らせようと思いましたが、武器からしっかりと記憶を読んでいるクルミなら、普通に彼女達を助けようとします。だって、過去に行くのも狩場的に本当に美味しいですから。それにクルミ側、秩序側の戦力も増えますから、メリットはいっぱいあるんです。それにリューさんの加入で時間を集める事もできます。
ぶっちゃけると、私がリューさんが好きで、アストレアの人達も好きです。輝夜さんいいですからね。シャクティの妹さんもいい人だし、うん、皆助けるのもいいかもです。
せっかく、過去改変が可能な能力があるんですから、やらないといけませんよね。一応、アストレア・レコードの改変についてはアンケートをとります。出来なければリューさんは時間を稼ぐだけ稼ぎつつ、他の人と交流していきます。
ゴライアスレベル4をレベル3、二人で討伐するのは偉業?
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偉業
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偉業じゃない