ダン狂~くるみ(偽)とリリのダンジョン探検~ 作:ヴィヴィオ
気が付いたら、暖かい温もりに包まれておりました。目を開けると、そこは肌色の天国です。後ろから誰かに抱きしめられており、視線を上にやればアイズさんが居ました。
左右にはリリさんもキアラさんも居ます。キアラさんは私の手を握りながら、リヴェリアさんの膝に座っています。逆側にはリリさんが湯舟に浸かっています。
「あ、起きた?」
「ここは……お風呂、ですか?」
「そう」
洗い場の方ではアキさんやティオナさん、ティオネさん、ロキ・ファミリアの方々が身体を洗っています。それに周りを見て思いだしたのですが、ここは此花亭の露天風呂のようです。
「とりあえず、どうしてここに?」
「クルミ達が気絶したから、地上に連れ出してきたの」
「それで何故お風呂ですの?」
「汚れてたから。宴の前に綺麗にしようってことになったの」
よくよく見たら、他のわたくし達も居ます。どの子も意識がないようで、ティオナさん達が世話をしてくださっています。おそらく、くるみねっとわーくをフル稼働してやっていた弊害でしょうね。
「じゃあ、後は任せておきますわ。もう少し休憩しておきます」
「うん、わかった」
眼を瞑り、くるみねっとわーくに接続を再起動します。そこから繋がりを通して全てのわたくし達に接続し、叩き起こします。
『朝ですわ。起きてくださいまし!』
フライパンとオタマを取り出してくるみねっとわーくに響かせます。
『みぎゃぁぁぁぁっ!?』
『やめてぇぇぇぇっ!?』
皆さんが一斉に起床したようで、次々とくるみねっとわーくの演算能力が回復していきます。もちろん、他のわたくし達に睨まれますが、知ったことではありません。わたくしもダメージを負いましたし。
『さて、現状について意見がある方……』
『このまま見るにきまってるではありませんか』
『いやさすがにそれは……』
『記憶に焼き付かせ、胸の感触を楽しむのですわ』
『この会話は全てわたくしにも筒抜けですが……ばらしますわよ』
『『『おのれグレイ!?』』』
まあ、こんな三文芝居をしながら、くるみねっとわーく上に円卓を配置して皆で座り、脳内会議を行います。
『真面目に議題について話し合いをしましょう。わたくし達の火力不足をどうするかです』
『自壊覚悟の攻撃力はやはり使い勝手が悪いですからね。本格的に装備をどうにかしないといけませんね』
『やはりジャッカルの開発をしましょう。
『それでも火力が足りませんわ』
『いっその事、電磁加速でもしますか』
『その電力がありませんし、レールも配置せねばなりません。それこそ巨大化します。ざっと演算しましたが、列車砲クラスの代物ですわよ。わたくし達なら持ち運びは可能ですが、保存場所も考えると使えません』
『では、電磁加速は無理でも風で加速させませんか? 風ならばアイズさんとリューさんが居ます』
『風圧を使った加速ですか。確かにアリですね』
素材がかなり必要ですし、圧縮率を考えると丁度いいのが魔法反射能力がある黒いジャガーノートの骨でしょう。内部で圧縮して引き金を引くと同時に解放されるようにしましょう。小銃のバレルにも螺旋構造を採用して回転率を上げて弾道を安定させ、貫通力も上げます。
『まあ、そんな物はすぐに用意できないので、作るのは普通の武器でしょう』
『魔法を斬って反射する武器とか、フルカウンターではありませんか』
『ですが、相手の魔力を利用するのは面白いではありませんか。相手の攻撃魔法を吸収して貯め、放つようにしましょう』
『そちらも吸引口と出口を作らねばなりませんし、すぐには無理です』
『ですよね~。では、今は
『ある程度の
『剣斧の調整もありますし、今しばらくは冒険ができませんね』
『ですわね。少し、充電期間としましょう』
『まずはヘファイストスさんと椿さんにジャガーノートの骨を渡してわたくし達専用の武器を作っていただきましょう。それとしばらくは戦技強化に勤しみましょう。レベルアップしすぎですからね。これに異議あるものは居ますか?』
『『『異義なし!』』』
さて、気が付けばお風呂は終わりましたので、着替えて宴を楽しみます。とりあえず、何人かをアイズさん達のお相手を任せ、わたくしは別のところに向かいます。
「さて、やりますか」
「やってやりましょう」
「おーですわ~!」
ソーマ・ファミリアの一部にジャガーノートの骨を飾っていきます。全身ありますので吊るしておきます。
「よろしいのですの? 絶対に狙われますわよ」
「それが狙いですもの。これは餌ですからね」
四体の黒いジャガーノートを配置します。もちろん、盗まれないために即座に
「
バリスタを始めとした攻城兵器をしっかりと用意し、床にも色々と仕込んでおきます。これで来た人は楽しいことになりますわ。
「ルーラー、お楽しみのところ申し訳ありません」
「なんですの?」
「歓楽街に関して面白い情報が入りましたわ」
「あらあら、なんですの」
「殺生石らしいですわ」
「いいですわね。情報収集を密に致しましょう。これからは多少、余裕がありますからね」
レベル4の大量生産。これでわたくし達ソーマ・ファミリアの力は急速に高まっています。ですので、提携しているファミリアの関係もあって、ソーマ・ファミリアが襲われる事はありません。ですが、問題はソーマ・ファミリアが今まで行っていた事が明るみに出た時です。
ここまで力をつければそろそろ裏に居た連中が接触してくるでしょう。その対策も練らねばなりません。まあ、解決策はあるにはあります。ただ、それをするには色々と問題があります。今はチャンスを待ちながら根回しだけはしっかりとしておきましょう。
◇◇◇
さて、ソーマ様にステイタスを更新してもらいます。さすがにリリさんと二人でゴライアスと黒いジャガーノートを倒したのでレベルアップです。ステイタスも黒いジャガーノートさん道場があったので、たっぷりと経験値が稼げております。
「2レベルアップしたり……」
「わくわくですね」
「ん」
リリさんとキアラさんの二人と一緒にソーマ様にステイタスを更新してもらいます。キアラさんも黒いジャガーノートを倒したのでレベルアップ可能です。
「クルミのステイタスはこれだ」
| 【名前】くるみ・ときさき |
|---|
| 【レベル】4 |
| 【基礎アビリティ】 力 I 0 耐久 I 0 器用 I 0 敏捷 I 0 魔力 I 0 |
| 【発展アビリティ】 精霊 I→C*1 精癒 I 破砕 I |
| 【魔法】 「< 「神威霊装・ 「 |
| 【スキル】 「時喰みの城(150)」*5 「くるみねっとわーく」*6 「時間の支配者」*7 |
レベル3の時に手に入れたのは精癒です。作成に魔法を沢山使いましたからね。今回手に入れるのは破砕です。黒いジャガーノートを沢山破壊しましたからね。
新しいスキルは時間の支配者というものです。これは普通にわたくしにとってかなり有利なスキルになります。過去を改変して黒いジャガーノートを倒したからこそ、手に入れたスキルですね。
| 【名前】リリルカ・アーデ |
|---|
| 【レベル】4 |
| 【基礎アビリティ】 力 I 0 耐久 I 0 器用 I 0 敏捷 I 0 魔力 I 0 |
| 【発展アビリティ】 闘争 B*8 剛体 C*9 大物殺し*10
|
| 【魔法】 「シンダー・エラ」*11 「〈 |
| 【スキル】 「 「怪力」*14 「精霊と共に歩む者」*15 |
リリさんはレベル3で剛体で、レベル4で大物殺しです。この大物殺しはリリさんがレベル2の時にレベル5を、3の時に推定4と6レベルの大物を殺していたからでしょう。普通にヤバイレアスキルだと思われます。
「リリ、自分がヤバイと思います。これ、クルミ様と戦っていたら、普通に馬鹿みたいに強くなりますよね?」
「6と戦えるんじゃないですか? やばいですわね☆」
「お姉ちゃん、すごい」
それに何気に変身魔法の
「では、次はキアラだ」
| 【名前】キアラ |
|---|
| 【レベル】2 |
| 【基礎アビリティ】 力 I 0 耐久 I 0 器用 I 0 敏捷 I 0 魔力 I 0 |
| 【発展アビリティ】 精癒 I
|
| 【魔法】 「星術」*16 |
| 【スキル】 「 「精霊の寵姫」*18 |
うん。キアラさんは異界の神々……いえ、こちらも異界なのでおかしくはありませんか。どちらにせよクトゥグアとかやばい者と契約しているようです。一応、クトゥグアも星の神様であり、精霊といえるのかもしれない。このままだと普通に氷と雷も契約しそうですが、まあ放置です。
「さてさて、わたくし達の更新を行います。リリさん達はどうしますか? しばらくゆっくりとしてくださって構いません」
「なら、しばらくは身体を慣らします。色々とステイタスが変わるみたいですから」
「キアラはお勉強?」
「そうですね」
「ならば、私はゆっくりと酒が作れるな」
「そうですね。これからも盤石なためにもお酒をいっぱい作りましょう」
「ああ」
さてさて、これからしばらくは暗躍の時間ですわね。お祭りもありますし、楽しみですわ。皆で楽しみましょう。
アストレア・レコードの改変について
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改変有り
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改変無し