ダン狂~くるみ(偽)とリリのダンジョン探検~ 作:ヴィヴィオ
ダンジョンに潜る前に昨日の事をアドバイザーであるエイナさんに報告しに来た。そこでエイナさんにも怒られている。
「アポロン・ファミリアと喧嘩をしたの?」
「はい。神様に注意はされました」
「まあ、聞いた限りではソーマ・ファミリアのアーデさんがやったようだし、たぶん大丈夫でしょう」
「すいませんエイナさん」
「過ぎた事は仕方がないよ。でも、今後は気を付けてね。ファミリア同士のいざこざで街が戦場になる事だってあるんだから」
「街が戦場に!?」
「気をつけてね」
「は、はい!」
部屋から外に出る。エイナさんが扉を閉めて振り返る。
「当面は降りても十八階層のリヴィラまでよ。レベル4の護衛が二人居る時ね。一人なら十四階層ぐらいに止めておいてね」
「わかりました。当面は無理の無い範囲で進んで行くつもりです」
「そっか。それじゃあ、頑張ってね」
「はい。ありがとうございます」
「ベル・クラネルで間違いない?」
「ん?」
振り返ると見た事もない二人が立っていた。一人は黒色の長髪に垂れ目で、普段からおどおどした感じかな。もう一人は赤色の短髪に吊り目の綺麗な女の人。黒髪をした人の制服には覚えがある。白い服を着た赤髪の人は服にアポロン・ファミリアのマークがついていた。
「はい、そうですけど……」
「これ、貴方の神に渡して」
差し出されたのは手紙だった。受け取ると、蝋でされた印はアポロン・ファミリアのものだった。
「ウチはダフネ。こっちはカサンドラ。察しの通り、アポロン・ファミリアよ」
「それ、アポロン様からの宴への招待状、です。別に来なくても結構なんですけど……あうっ」
ダフネと名乗った人にチョップを決められた。
「確かに渡したから……それとご愁傷様」
手紙を受け取ってから、ダンジョンに潜る。探索自体は順調だったけれど、あまり集中出来なくてリューさんに怒られてしまった。
戻ってから言われた通り、神様にアポロン・ファミリアからの手紙を渡す。
「まさかこのタイミングでアポロン・ファミリアが誘いをかけてくるとはねぇ~。流石に無視するわけにはいかないよなぁ~」
「やっぱり神の宴なんですか?」
「ああ、それも普段とは違った面白い趣向なんだ。アポロンとは天界でも下界でも色々とあるけれど……この際だ。ミアハもタケも……来るかわからないけれどソーマも誘って皆で参加しようかベル君!」
「はぁっ!? みんなで!?」
◇◇◇
数日後。タキシードに着替えてボクは神の宴の会場へとやってきていた。
「似合っているぜ、ベル君!」
「あ」
「恥ずかしがらなくても大丈夫さ」
「そ、そうですか?」
神様は胸元が露出されている青いドレスを着ていて、とても似合っていた。
「アポロンめ。必ずファミリアの子を一人同伴させろだなんて、偶には気の利いた事も考えるじゃないか」
「本当にすまんな、ヘスティア。服も馬車も何もかも手配してもらって」
「なぁに、ナァーザ君のためさ。偶には贅沢も必要だよ」
「ありがとうございます、ヘスティア様」
「タケミカヅチ達ももう着いている頃だろう。そろそろ行こうか」
「はい、神様」
僕は神様をエスコートして宴の会場へと入っていく。
「おお、ヘスティア! ミアハ! ベル君とナァーザちゃんも!」
会場に入ると、すぐにヘルメス様とタケミカヅチ様のお二人と、一緒に来ているアスフィさんと命がこちらにやってきた。
「相変わらず騒々しいな、ヘルメス。まさか、タケと一緒にいたとはね」
「別に好き好んで一緒にいたわけじゃ……」
「水臭いぜタケミカヅチ! 俺達は一緒にベル君の救出作戦にあたった仲じゃないか!」
「おいやめろ暑苦しい!」
「ん。命ちゃんも素敵だが、二人共決まっているじゃないか! だが、見てくれ! ウチのアスフィも中々だろう!」
「や、やめてくださいヘルメス様! ほ、本気で殴りますよ」
「照れてるアスフィも可愛いぜ」
そう言うと、ヘルメス様が肘打ちを喰らって吹き飛んでいった。
「神様……」
「やっぱりソーマは居ないね。まあ、予想していたけれどね」
ヘルメス様を心配しつつ、周りを見たけれどやはりいない。
「諸君! 今日は良く足を運んでくれた!」
声に振り向くと、赤い髪をした男性が立っていた。
「あの方がアポロン様……」
「はい。そのようです」
アポロン様の後ろにカサンドラさんとダフネさん。それにおそらくボクをボコボコにして、リリにボコボコにされた顔に包帯を巻いた男性の三人が立つ。
「今日は私の一存で普段とは趣向を変えてみたが、気に入ってもらえただろうか? 日々可愛がっている子供達を着飾り、こうして宴に連れ出すというのもまた一興だろう」
「いいぞアポロン!」
他の神様達から、喜ばれているみたいで皆が称えていた。
「多くの同族、そして子供達の顔を見られて喜ばしい限りだ。今宵は新しい出会いに恵まれるそんな気さえする」
「っ!?」
何か、こっちを見られた気がした。慌てて別の人かどうか周りを確認するけれど、誰も居ない。
「さぁ、夜は長い。皆、存分に楽しんでいってくれ!」
そうして宴が始まった。ボクは知り合いもいないので、神様が食事をしている近くで、先程の視線が気になってアポロン様の方を見る。
「アポロンと話したいのかい?」
「あ、いえ……神様とちょっと挨拶を、と思って……」
「アポロンとは天界の頃から付き合いがあるんだが、面白い奴だよ。特に色恋沙汰の話題が尽きなくてね。なあ、ヘスティア」
「知らないよ!」
「後はそうだな……執念深い」
「え? それってどういう意味……」
聞こうとしたら、どよめきが起きた。そちらを見ると、神様ともう一人の男性が入ってきた。
「あの方は……」
「聞いたことがあるだろう? フレイヤ・ファミリアの主神、フレイヤ様さ」
「フレイヤ様……」
「連れているのはオッタルじゃないな。珍しい。アレンを連れてきているな」
「見るんじゃないベル君! 子供達が美の神を見るとたちまち魅了されてしまうんだ!」
あちらはボク達に気づいたようで、こちらにやってきた。それを見て、神様は諦めたのか、ボクの前に立った。
「久しぶりね、ヘスティア。ミアハ、タケミカヅチもお元気かしら?」
「あぁ、まあね」
「あ、あぁ……」
「其方は今宵も美しいな」
そう言った瞬間、何故かお二人がくぐもった悲鳴をあげた。するといつの間にかボクの前に来て、頬を撫でてくる。
「今夜、私に夢を見せてくれないかしら?」
ゆ、夢?
「見せるかぁ!」
気が付けば神様が腕を叩き落としていた。
「ベル君も何赤くなっているんだい! この女神は男と見れば手当たり次第に食べてしまう奴なんだ! 君みたいな子なんて一瞬で取って食われるぞ!」
神様は気付いていないけれど、ボクはすぐに神様の手を引いてボクの後ろにやって庇う。フレイヤ様と一緒に居た人から強烈な殺気が神様に向けられていたからだ。
「ごめんなさい。ごめんなさい!」
「残念だけれど、ヘスティアのご機嫌を損ねてしまったようだし、もう行くわね」
「ほっ」
去っていくフレイヤ様と男の人を見送ると、次の声が聞こえてきた。
「ここにおったんか、ドチビ」
「んん!?」
振り返ると黄緑色のドレスを着たとても綺麗で美しいアイズさんが居た。隣には赤いタキシードを着た神様。
「アイズさん……」
「何時の間に来たんだよ、君は! 音もなく現れて地味な事この上ないな!」
「うっさいわぼけぇ! 文句やったら色ボケ女神のフレイヤに言えや! うちらの登場シーンを全部持っていきおってからに!」
「人のせいにするするんじゃない! だいたいなんだい! ドレスじゃ胸がないのが目立つからって今日は男役かい!」
「ドアホ! 今日の主役はうちのアイズたんや! そんな事もわからんのか、このドチビが!」
あまりに見ていたせいで、アイズさんが照れてロキ様の後ろに隠れてしまった。
「その子がドチビの子か? なんかぱっとせんなぁ……ウチのアイズたんとは天と地の差や!」
「君のところのヴァレン某君よりもボクのベル君の方がよっぽど可愛いね! ウサギみたいで愛嬌がある!」
「笑わすなぼけぇ! アイズたんの方が実力も可愛さも何万倍も上や!」
「なんだとぉ!」
しばらく神様たちの言い合いが続き、僕達は分かれる事になった。ロキ様と去っていくアイズさんの姿を見ると、なんとなく理解できてしまった。これがファミリアの距離なんだ。今までがおかしかっただけなんだと。
慣れない空気で疲れてしまって、ボクはテラスに出て、綺麗な月と星を見ているとヘルメス様がやってきた。
「いい機会だ。ちょっと話さないかい?」
「はい」
「ベル君はどうして冒険者になったんだい?」
「その祖父が、育ての親が言っていたんです。オラリオにはお金も、可愛い女の子との出会いもなんでも埋まっている。手っ取り早く可愛い女神のファミリアに入って眷属になるのもありだって」
「はっはっはっ、本当かい、それ?」
「本当ですよ。なんなら英雄にもなれると言っていました。覚悟があれば行けって」
「ふっ、本当に愉快な人だね……ん? ああ、ベル君。ところで君は踊らないのかい?」
「え!? む、無理ですよ。やった事もないですし……」
「君のお爺さんが言っていたんだろう? ここは世界が羨む美女、美少女がそろっている。お近づきになる絶好の機会さ」
「で、でも……」
「君が遠慮するなら、俺が躍らせてもらおうかな」
そう言ってヘルメス様が立ち、歩いて行く先にはアイズさんが居た。
「あぁ、麗しの剣姫。どうか、このヘルメスと踊っては頂けないでしょうか」
「え?」
「おおっと、いかん! いきなり急用を思い出してしまった! 俺とした事が……誘った女性を放りだしては男がすたる! と、いうわけでベル君! 俺の代わりに剣姫と踊ってくれたまえ!」
「えっ!? えぇえええええぇぇっ!!」
「頼んだぜ。俺の顔に泥を塗らないでくれよ」
ヘルメス様にアイズさんの目の前に連れていかれ、そのまま放置された。
「んんっ! 私と一曲踊っていただけますか、レディ」
「喜んで」
隣にやってきたミアハ様とナァーザさんが手を合わせて歩いていく。それを見て、ボクも見様見真似で同じ事をしてみる。
「ぼ、ぼく……私と踊っていただけませんか?」
「喜んで」
信じられない事にアイズさんが答えてくれた。だから、ボクはアイズさんと一緒に中央に行って踊る。失敗しそうになったけれど、タケミカヅチ様と命様、なによりアイズさんが助けてくれてなんとか踊れた。とても幸せな時間が過ごせた。
「ヘルメス様、後でどうなっても知りませんよ」
「なに、覚悟はしているさ……」
「アレン。ここにミノタウロスの群れを連れてこれないかしら?」
「フレイヤ様のご命令であれば今からダンジョンに行って捕獲してきますが……」
「いいわ」
アイズさんと踊った幸せは長くは続かなかった。アポロン様がこちらにやってきて、ボク達に濡れ衣を着せてきたからだ。
「ヘスティア。私の子は君の子に重症を負わされた。だから、それなりの代償を要求をしたい」
「は? どういう事だい! ベル君だって怪我をして帰ってきたんだ。そんな一方的な話が……」
「これを見てもそれを言えるかな?」
「いてぇ! 超いてぇよぉ!」
頭や身体中に包帯を巻いて杖に折れた腕を包帯で巻いているみたい。
「ベル君! 本当にこんな……」
「してません!」
「先に仕掛けたのはそちらだと聞いている。それにこちらも見てくれ」
そう言って次にきたのは包帯を巻いた男性だ。彼が包帯をほどくと、そこには顔が変形してボコボコになっていた。
「証人も居る。言い逃れはできない」
「冗談じゃない! こんな茶番に付き合ってられるか! だいたいソレをやったのはボクの子供じゃない! ソーマの子供達だろう! 喧嘩を売るならそっちにするんだね!」
「ほう、どうあっても罪を認めないつもりか。パーティーの責任はパーティーのリーダーにあるものだぞ、ヘスティア」
「くっ……」
「ならば仕方がない! アポロン・ファミリアは君に
「待ってました
「アポロン容赦ないな!」
「逆に見てみたいわ!」
「我々が勝てば君の眷属、ベル・クラネルを貰い受ける!」
「はぁっ!?」
「だぁめじゃないか、ヘスティア。こんな可愛い子を独り占めにしたら」
「最初からそれが狙いか! いや、それだけじゃないな! 聞いたぞ! ソーマ・ファミリアには招待状を出していないみたいじゃないか! ここにクルミ君達に来られたら困ったんだろ! 汚いぞアポロン! ベル君に何をさせる気だ、変態め!」
「酷い言い草だ、ヘスティア。天界では愛を囁きあった仲だろう?」
「嘘を言うな、嘘を! ボクは速攻でお断りしただろうが! とにかく、こんな茶番に乗る義理はないね。
「ほぉ……」
「後悔するぞ」
「するものか! だいたい後悔するのはそちらだ! 行くぞベル君!」
「あっ、はい!」
神様と一緒に宴の会場を出ていく。
「でも、大丈夫なんですか? ヘルメス様が、執念深いって言ってましたけれど……」
「ああ、それなら大丈夫だ。ボクはもう怒った。だから、明日は出るところに出てやる」
「え? ギルドですか?」
「違うよ。今現在、オラリオでもっとも恐ろしいところだ。気に食わないがボクが、このボクがわざわざアルテミスの顔を立ててとりなして手を出さないようにしてやったのに! もう許さん。知った事か!」
「あのそれって……」
「決まってるじゃないか。アポロンがどうなろうと知らない!」
つまり、前に言っていたリリの計画を実行に移すって事かな? それでどうにかなるといいけれど……
怒った神様とホームに戻り、朝早くに起きて準備を整える。これからダンジョンに向かう前にソーマ・ファミリアを訪れて、昨日の事を伝えるためだ。
「
「そうだよ。ルールを決めて勝った方が全てを奪う。団員からお金から家まで何から何までね。アポロンめ! うちのファミリアに居るのがベル君だけだとわかっていてあんな手を……絶対に許さん!」
扉を開けて教会の外に出ると、そこにはアポロン・ファミリアの人達が待ち構えていた。エルフの人が手を振るうと、大量の炎が降り注ぐ。ボクは慌てて神様を抱きしめて奥へと飛び込む。
「大丈夫ですか神様!」
爆発から逃れる事にはどうにか成功した。
「う、うん! アポロンめっ! いきなり強行手段で来たか!」
「まさか、これって……」
「アポロン・ファミリアの襲撃さ! おのれ、良くもボクとベル君の愛の巣を!」
「え!?」
「来るぞ!」
飛び降りてきた二人をナイフで迎撃する。砂埃が舞って、ボクは神様を連れながら煙に紛れて逃げる。
「こんな街中で仕掛けてくるなんて!」
「とにかくギルドに向かうんだ! いや、街中にあるソーマ・ファミリアの店でいい! そこにはクルミ君が居る! 彼女に伝えればあんな奴等なんて文字通り瞬殺だ!」
「はい!」
「って、そっちは行き止まりだよ!」
「つかまっていてください!」
壁に到達する前に飛び上がり、屋根に乗る。すると屋根の上にもアポロン・ファミリアが居た。
「諦めた方がいいよ。アポロン様は気に入った子供を地の果てまでも追いかける。うちやカサンドラがそうだった。都市から都市。国から国。観念するまでずっとね」
「うぇ……」
「投降しない? 仲間になる人に手荒な真似はしたくないんだけど……」
「できません」
「まあ、そうだよね。じゃあ……」
「あ~そうだね。うん、諦めようかベル君」
「え? 神様」
「手加減するのを諦めよう。君達、死にたくなければいますぐ帰れ」
「何を言って……」
「ベル君、使え」
「ま、待ってください! アレはやばいですって!」
「知った事か。アポロンが始めたんだ。アポロンが負債を負う。それだけだ。ボクは怒っている。君達、最後通告だ」
「だ、駄目。帰りましょう! 本当にやばいの!」
「何を言っているの。そんな事あるわけが……」
「ヘスティアの真名において、解放を許可する」
「ああ、もう! 知りませんからね!」
神様が取り出した小さな物が躍り出て元の姿に戻る。神聖な気配を漂わす青い槍。持ち慣れたそれを手に取ると、手に馴染んで起動する。
「攻撃開始!」
「はっ!」
振るうだけで相手の攻撃全てが弾き飛ばされる。屋根ごと吹き飛んだ。
「アポロンの拠点はあっちだったかな。この方向で……うん。よし、あっちに投擲するんだ」
「ま、まさか……」
「食らうといいアポロン。君が始めた戦いだ。死んでもいいだろう? 神造武器の恐ろしさをその身でとくと味わえ。君の姉が受けたものだ」
「止めろ! なんとしても止めろ!」
「君達が防ぐよりも投擲した方が早い。やっちゃえベル君!」
「ああもう! 大人しく引いてください! そうじゃないと、これをアポロン・ファミリアの本拠地に叩き込みます!」
「なに、アポロンごと更地になるだけだ! 何も問題ないとも!」
「は、ハッタリだ! 流石にそんな事をすれば……」
「だ、だめだよ、ダフネ! すぐに逃げよう。怖い、怖いのが来るの!」
「うん。そうだね。でも、もう遅い」
「は?」
「何をしている。子供達」
声が響き、全員がそちらを見ると、金色の獣耳が生えて緑の衣を纏った血塗れの少女が立っていた。その手には巨大な竜の首が握られている。
「オリオンの矢の発動を感じて来てみれば、ヘスティア。これはどういう状況なのだ?」
「アポロンがとち狂ってボク達に襲撃を仕掛けてきた。だから、解放して時間稼ぎをした。アタランテならすぐに来てくれるだろう?」
「なるほど。しかし、困った。私がやれば殺してしまうぞ、ヘスティア」
「だろうね。でも、帰らないなら仕方がない。ボクはホームを壊された上にベル君を狙われた。もう堪忍袋の緒が切れた」
「ふむ。とりあえず軽く撫でるように攻撃してみよう。なに、オッタルとの戦いで調整してきた。きっと生き残ってくれるだろう」
アタランテさんが弓を構えたと思ったら、もう誰かが射貫かれて片腕が消しとんで血が噴き出していた。
「やっぱりフラグだったね。オッタルはオラリオ最強だよ。耐久力が全然違う」
「そうだった。すまない」
「さて、君達。これが本当の最後通告だ。か・え・れ。ボク達、神に子供達を殺させるな」
「……撤退する!」
良かった。これでどうにかなったかな。
「さて、アタランテ。ボクとベル君をソーマ・ファミリアに連れていってくれ」
「ヘスティア……私は帰りたくないぞ。絶対に怒られる」
「ボクもだよ!」
「諦めましょう、神様」
ボク達はソーマ・ファミリアがある此花亭まで護衛してもらった。攻撃してくる人達はもれなく武器を撃ち抜かれ、たまに手足が吹き飛んだ。
「腕が落ちたのかい?」
「調整が難しいんだ。子供達の耐久力がバラバラすぎる。どんなに優しく射っていると思うんだ」
「よ~し、わかった。君はベル君と模擬戦闘はするなよ」
「むぅ、残念だ」
「ところで、どうやって戻ってきたんですか?」
「クルミに頼んだ」
「そのクルミ君は?」
「置いてきた。私の方が速いからな」
ソーマ・ファミリアの本拠地に到着し、ボクと神様はすぐに執務室に通された。でも、そこには誰も居なかった。神様達とボクは正座して待つ。
◇◇◇
「あっ、あぁっ、お許しください。お嬢様……」
「駄目ですわ」
「ひゃんっ!? そ、そこは駄目ですっ! あぁ……!」
布団に寝転がり、身体を差し出す彼女の上に乗りながら、耳を甘噛みして舐めながら尻尾を撫でまくります。空いてる手は彼女の大切なところに入れたりして楽しみます。
「ふふ、こんなに濡らして悪い子ですわね……」
「少し休ませてください……昨日からずっと……」
「まだ駄目ですわ。もっと堪能させてくださいまし。このケモ耳を!」
「ひぃん!」
歓楽街にあるイシュタル・ファミリア。そこにわたくしは来ています。もちろん、お客としてであり、組み敷いている少女はここで娼婦をしている
「み、水を……」
「わかりましたわ」
わたくしが自ら飲ませてあげながら、肌を重ねていきます。可愛い反応をする方で、男性の肌を見るだけで昏倒してしまうので娼婦としては駄目駄目でまだ処女です。ですが、女であるわたくしには関係ありません。
「あ、ありがとうございます……その、春姫は……何時になったら……引き取ってもらえるのでしょうか?」
「イシュタル・ファミリアに春姫を買いたいと言って、一千万ヴァリス用意したのですが、断られましたわ」
「い、一千万……」
「まあ、仕方がありませんわ」
「そう、ですね……」
残念そうにしている春姫さん。ですが、イシュタルさんが正攻法で渡して来ないのなら、仕方がありませんわ。殺生石を求めているらしいので、この子を生贄にするつもりなのでしょう。フレイヤを狙って色々とやっているみたいですしね。
「ああ、そんなに落ち込まなくてもちゃんと迎えに来てさしあげますから、安心してくださいまし」
「はい……お待ちしております」
「では、続きを……」
『ルーラー。お楽しみのところ申し訳ありませんが、緊急のお仕事です』
『は? こちらは楽しみだったのですが……』
『代わりますので、お仕事にどうぞ』
『ち』
別のわたくしと交代します。基本的に入り浸っておりますが、問題ありません。春姫さんが歓楽街を動くことで調査範囲がどんどん広がっていきますからね。
ソーマ・ファミリアの本拠地である自室に移動すると、床の上でアタランテさんが内また座りで両手を股の間に置きながらしょんぼりとしていました。そのアタランテさんの隣にはヘスティアさんとベルさんが居ます。三人はわたくしに気づくと土下座をしてきたのでした。
「何をしでかしやがったのですか?」
「違う! ボクは悪くない!」
「わ、私も悪くないぞ! ヘスティア達を守っただけだ!」
「そうですか。事情は……は? 神造武器を地上で使ったから、それを感じてアタランテさんが急行した、と」
「その通りだ」
「おかげで命拾いしたよ!」
「なるほど、それで?」
「「力を貸してくれ! 頼む!」」
「は?」
「くるみく~ん! 頼むよ~! 君しかいないんだ!」
「うぅ、私からもお願いする。その、出来る事ならなんでもするから……」
「マジですの?」
「ああ」
「よし、まずは話をしてみるといいですわ。アタランテさんの耳を楽しんでいる間であれば聞いてあげましょう」
「あ、やっぱり耳なんだ」
「当たり前です。散々さっきまでケモ耳と尻尾を堪能していたのに急に呼び出されて代わらされたんですのよ! せっかくの癒しの時間が!」
「あははは」
「あ、ありがとう!」
アタランテさんの耳をもみもみなでなでしながら聞いていると、ちょっと意味がわからなかったです。
「えっと、もう一度、最初からお願いします」
「うむ。実は……」
ベルさんとヘスティアさんの話を聞くとだいたいわかりました。本当に厄介ごとで緊急事態でしたね。神造武器の解放は他の神々も気付いているでしょう。ですが、まあ……そちらはどうとでもなります。何せ、治安維持しただけです。こちらはヘスティアさんの要請もあるので問題なし。ベルさんに神造武器を預けていた件は、彼がオリオンの矢の使い手なので預けっぱなしになっていた事にすればよし。
「さて、どうするか、ですが……」
「アポロン・ファミリアを潰してくれ! これはリリ君が招いたことだから、君達も無関係じゃないだろ!」
「そうですわね。ええ、本当になんでこっちに仕掛けずにそちらに仕掛けたんでしょうか?」
「ベル君が狙いなのだろう」
「ベルさんが……ああ、そういう事ですか」
「どうしたんですか?」
「いえ、神造武器を使えるベルさんを絶対に渡せないというだけです。とりあえず、解決については了解しましたし、その依頼を受けます。と、いっても
「ボクのファミリアはベル君一人なんだけど……」
「そうですが、いざとなれば神造武器かアタランテさんを使えば勝てます。ですが、それは最終手段ですね。まずは
「頼めるかい?」
「はい。ですが一度、依頼の内容を切りましょう。安全に
「ああ、それでいい。ベル君、すまないが後は任せてくれ」
「はい、お願いします!」
さて、お仕事ですわ。ああ、楽しみです。リリさん。貴女は本当いい仕事をしてくれました。
『わたくし達。神々に連絡を出して
『了解ですわ』
すぐに通達が行き、次の日には
◇◇◇
時間に少し遅れながら
「やあ、待たせたね」
「ヘスティア、どういうつもりだ。ここにそいつらを呼ぶとは……」
「ん? 状況説明が必要だからだよ。さて、諸君! ボクはアポロンの子供達に殺されかけた」
ヘスティアさんがアポロンさんを指差して糾弾します。こないだの仕返しですわね。
「な!? 待て! それは違うぞ! 狙ったのはベル君だ!」
「何が違うのかな? ボクは実際に彼等に攻撃されたぞ。たとえ近くに居たとしてもその時に攻撃してきたのは彼等だ。ましてや範囲攻撃をホームにしてきて、もう少しでボクに瓦礫とかが命中して死ぬところだった。
これは神への反逆であり、禁忌を犯したと言えるだろう。故にアポロン・ファミリアに対してギルドに制裁を要求する。まさか、拒否しないよね? 拒否するならばこれから、全ての神々が狙われて殺される事になる。眷属を狙ったという免罪符を持ってね。異議ある者は居るか!」
「異議ありだ!」
「「「異議なし!」」」
アポロンさん以外は異議がないようです。実際にやられるとたまったものではありませんもの。
「確かにヘスティアの言う通りよ」
「せやな。これを認めるのはあかんやろ。ガチの殺し合いが起きる」
「言っておくが、ボクの要求がのまれないなら、こちらもやるぞ。何せ、許可が下りたのと同じだからね」
「ヘスティア、貴様!」
「皆も聞いてくれ。ボクは今回、本気で怒っている。ロキとやりあうのとは別ベクトルでね。だから、やると言ったらやる。それだけは覚えておいてくれ。ヘルメス、ウラノスを連れて来てくれ。彼に決議を取らせ、ギルドとして正式に今回の件を発表してもらう」
「待て! それでは私のファミリアが神を殺そうとした事になるだろう!」
「その通りだ。事実だろう? 何も問題ないね」
「これ、絶対にクルミたんの入れ知恵やろ」
「でしょうね」
まずはアポロン・ファミリアの戦力と士気、人気を徹底的に落とします。このような大義名分ができればデメテルさん達に要請し、食料などの供給を止める事が可能です。補給線から攻めるのは当然の戦略ですわ。
「だから待て! それならば地上で神造武器を使ったヘスティアも問題だろう!」
「ボクは自分の身を守るために使っただけだ。神を取り込んだ相手に神造武器を使う事は先のアルテミスの件で行われている。前例に従って問題はないだろう。ただ、その神造武器が神本人が召喚したか、してないかの違いでしかない」
「だが、そこの怪物は私の子供達に攻撃した! これは明らかな危険行為だ! 即刻処分するべきだろう!」
「否! 彼女は神殺しをしようとした者達から神を守っただけだ。治安維持行動なのだから、なんら罰せられる事ではない。これが罰せられるというのであれば、君達が襲われた時、大人しく死ぬのかな? 答えは否だろう! 故にアタランテと神造武器の使用については問題ない。何せ彼女には我々が決めた通り、オラリオを守護する時には
「問題ない」
ウラノスさんがヘルメスさんに連れられて入ってきました。アポロンさんとヘスティアさんの間に新しく椅子を用意してそこに座っていただきます。
「さて、向かいながらヘルメスに話は聞いた。神殺しの件であるな」
「我々アポロン・ファミリアは断じて神殺しなど計画していないと宣言しよう!」
「実際にボクは襲われている。これは事実であり、変えられない事だ」
「クルミ・トキサキ。ヘスティアが襲われた時の事について答えられるか?」
「わたくしはいませんでしたが、証人を確保しておりますわ。ベル・クラネル本人に聞いて嘘がない事を証明してもいいですし、証人をこちらに連れてきても構いません」
「そうか。ヘスティアの提案を了承し、布告する。如何なる時であれ、神が居る一定範囲への攻撃を禁止する。ただし、神自身が危険な場合と相手が闇派閥の場合は除くものとする。これらを破った場合、制裁を課す」
「妥当だろう」
「ああ、今回、公布する時にアポロン・ファミリアの攻撃が原因だとしっかりと明記しておくようにね。どういう理由において施行されたのか、民にも知らせないと同じ事が起こる」
「了解した」
「くっ……ヘスティアァァァァッ!」
これでアポロン・ファミリアの名声は地に落ちました。下味としてはまだまだですが、とっかかりとしてはいいでしょう。
「さて、次の議題だ。ヘスティア、神造武器を持っていたのか?」
「借り受けていた物を封印して持っていた。これはボクが持ち、ボクの許可がない限りは解放されないよう設定してある。先のような事件もあったから、使えるよう事前にボクが持つことで神造武器でないと倒せない敵への対処する予定だった。
アタランテが動けない時や彼女が殺された場合には必要な処置だろう。それとも、また誰かの神が送還覚悟で召喚するのかい?
さすがに非効率すぎるだろう。それならアタランテに事前に召喚してもらい、使い手と認められているベル君の傍にいるボクが持てばいい。ギルドにおいておくのも緊急時にいちいちギルドに取りに行くのも無駄だし」
「依怙贔屓やん! ヘスティアが悪用できるやろ!」
「そうだね。うん。悔しいけれどロキの言う通りだ。だから……神様全員が持つかい? 何、アタランテに召喚してもらえばいい。ただ、常に全員が身に着けているのを確認し、それが失われていればその神に罰がいくようにしないといけない。
闇派閥に奪われてもことだ。いくら使えないとはいえね。それとコレを身につけるという事はアタランテに監視されているということでもある。その事を理解しているなら、持つといい」
「……つまり、それってクルミ、ソーマ・ファミリアに筒抜けって事じゃない」
「そうなるね! ヘファイストスの言う通りだ。ボクは問題になるような秘密もないから問題ない。なんせ弱小で眷属が一人だ。知られるよりも守ってもらえる方が大きい」
これで神造武器の所持についてはどうにかなります。本当に希望者には渡せばいいんです。清い魂の持ち主しか使えないんですから、その魂の持ち主が悪行をすればすぐに染まって使用禁止になりますから基本的に安全面以外で持つ意味がありません。
「オリオンの矢については所持を許可する。ただし、申請式としてギルドに届けてからだ。封印もギルドが施す。アタランテについては確かにオラリオの守護を正式に依頼している。今回の件は事が神殺しの未遂である事を考慮し、治安維持行動として認める。以上だ。
「さて、それでは司会は俺が担当する。で、
「ボクのファミリアは一人だけだ。そこで一対一の代表戦を提案する」
「却下だ。眷属が一人なのはヘスティアの怠慢だろう。それを理由にされても困るな。ああ、そうだ。皆の提案の中からくじ引きで決めようじゃないか」
「じゃあ、それで行こうか。それで、君が勝てばベル君を貰うんだったね」
「ああ、そうだ。それとそこの怪物の処分だ」
「それはボクの管轄じゃないね。ソーマ・ファミリアの領分だ。だが、まあ……君が勝てば認めてあげよう。で、そんな無茶な要求を受け入れるんだから、ボクが勝てばなんでも言う事を全て聞いてもらうぞ。今、ボクの眷属はベル君だけなんだからな」
「いいだろう」
クジ引きの箱を用意して、皆さんに紙とペンを渡して書いてもらいます。そして入れてもらった後、お二人に順番にかき混ぜてもらいます。
「では、ヘルメス。引いてくれ」
「こんな重要なクジを俺が引くのか」
「君なら中立だろう」
「ボクもそれは認めよう。やってくれヘルメス。君に全てを託す!」
「まいったな……よし、これだ」
ヘルメスさんが引きます。すると見て、彼はヘスティアさんに謝りました。変なのを引きやがりましたか。
「すまん、ヘスティア。攻城戦だって……」
「あははは! 攻城戦だ! これは決まったな!」
「ああ、攻城戦か……くそっ! よりによって人数が一番必要な奴じゃないか!」
攻城戦ですか。攻城戦……バリスタの次の武器を考えていましたが、それの実験に使うのもいいかもしれませんね。
「たった一人で数が要る防衛は無理だろう。攻めはヘスティアに譲るとしよう」
つまり、ヘスティアさんが攻撃し、アポロンさんが守るという事ですか。アポロン・ファミリアの守る城を攻める……これは面白い事ができそうですね。ええ、どうせ必要な物になるのでアレを作ってしまいましょう。素材はアタランテさんに用意してもらえば大丈夫です。
「すまない。クジを引いたから言うわけではないが、さすがに数に差がありすぎる。どうだろうか、ヘスティアに助っ人を認めては……面白くないぞ」
「駄目だ。
「怖いのかしら、アポロン。助っ人程度で随分と怖がっているみたいだけれど、貴方の子供達への愛はその程度なのかしら?」
「おお、そうだそうだ!」
「不甲斐ないぞ!」
アポロンさんの視線があちらに向いている間にヘスティアさんの耳元に囁いておきます。他の神々に見られましたが、問題はありません。
「馬鹿にするな。助っ人は認める。ただし、人数は一人だ! オラリオ以外のファミリアに限る! これでどうだ! ましてやそこの怪物はなしだ! もちろん、神造武器の使用も認めん!」
ヘスティアさんがこちらを見てくるので、ニコリと返して頷いておきます。
「ああ、もういいよ。余りのセコサに気がそがれた。いいだろう、アポロン。助っ人も要らない。ボクだけのファミリアで君達を潰してあげよう」
「おいおい、マジかよ!」
「ヘスティア! どういうつもりだ!」
「ふん。要らないと言っているんだ。精々、首を洗って待っているんだね、アポロン。本当、君には失望した」
ヘスティアさんが堂々と踵を返して出て行かれるので、わたくしもついていきます。
「なんか今日のヘスティア……覚醒してね?」
「怖い」
「やばいわ~」
「絶対に何かやらかすわ」
さて、エレベーターに乗るとヘスティアさんが……不安そうにわたくしの袖を掴んできます。
「ほ、本当に大丈夫なんだよね! 言われた通りにしたけれど!」
「ええ、あれで構いません。むしろ、少し驚きましたわ。あそこまで堂々とされるとは思ってもいませんでしたし」
「本当にヘスティアかどうか、ちょっと自信を持てなかった。クルミに操られてないか?」
「失礼だね! ボクだってやる時はやるんだ。それで、どうするんだい?」
「どうもこうも、普通に正攻法ですわね」
「「え?」」
「とりあえず、これからヘスティアさんは……いっぱいサインして頂きます」
ソーマ・ファミリアに連れていき、大量の書類にサインして頂きます。
「山がいっぱいあるんだけど、何枚あるの?」
「1600枚ですわね。これを
わたくしはやる事があるので、そちらを片付けてきます。ああ、内容は読まなくて構いませんから、ただひたすらサインをしてくださいまし。それでヘスティアさんに不利益になる事は断じてありえません。勝つために必要な事です」
「わかった。嘘はないし、クルミ君を信じるよ。ただ、この量だとベル君には会えそうにないね」
「ベルさんならリリさんと一緒にロキ・ファミリアへ送り込みました。そこで徹底的に対人戦の訓練を受けてもらいます」
「あそこにはヴァレン某君が居るじゃないか!」
「必要ですからね。それよりもよろしくお願いいたします」
「……ああ、任された。ベル君が取られるのは嫌だしね!」
「アタランテ、貴女は深層で狩りをお願いします。お金と素材が要ります。大量に」
「わかった。ちゃんと稼いでくる」
「お願いします。ああ、リューさんも一緒にお願いしますね」
「連れていく。任せてくれ」
「では連れていきます」
リューさんとアタランテさんを五〇階層に送った後、ホームに集めておいたファミリアの全員を前にして壇上に立ちます。ヘスティアさんが頑張ったのでわたくしも頑張りますわ。
「諸君! これから大事な話をします。清聴するように! では、皆さんに問います! 我々が好きなのはソーマさんか! それともお金を生み出す美味しいソーマか!」
「「「ソーマだ!」」」
「よろしい! では、我らソーマ・ファミリアはソーマの為に生き、ソーマの為に新たな変革の時を向かえましょう! 前団長であるザニスさんが犯した数数の犯罪行為により、我々新生ソーマ・ファミリアは強請りを受けました! どうやら、ザニスさんが行った犯罪の証拠があるそうです。ですが、連中に払う金やソーマなど一切ありません!」
「「「そうだそうだ!」」」
「「「絶対にない!」」」
「故に我々は決断しなければなりません。この決断には不安な事もあるでしょう。ですが、わたくしを信じてついてきてください。必ず皆さんに現状と同じく、いえ、それ以上にソーマが飲める事を約束いたしましょう!」
「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!」」」」」
「奮い立ちなさい! ジーク・ソーマ‼」
「「「「「ジィィィィク、ソォォォォマァァァァァァァッ‼‼」」」」」
「よろしい。では、戦争の準備をします! なんとしてもヘスティア・ファミリアを勝たせます! 全員で協力し、勝利を掴んだ暁には最高級のソーマで乾杯です!」
「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ! やるぞぉおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ‼」」」」」
さあ、わたくし達の戦争を始めましょう。わたくし達、ソーマ・ファミリアがソーマ・ファミリアである由縁を見せつけて差し上げます。勝つのはアポロン・ファミリアではなく、わたくし達ソーマ・ファミリアです!
踵を返し、スカートを翻しながらソーマを振る舞う事で熱狂的になった会場を後にします。全てはヘスティアさんがわたくしの
「攻城戦・戦争遊戯」
条件。
ヘスティア・ファミリア、アポロン・ファミリアのみ参加可能。エインヘリャル、神造武器(オリオンの矢)の使用禁止
ヘスティア・ファミリア勝利条件
アポロン・ファミリアが守るフラッグの奪取もしくは破壊
団長であるヒュアキントスの撃破
アポロン・ファミリア勝利条件
ヘスティア・ファミリアからの攻撃に対して三日間守りきる事
相手を全滅させる事
報酬
ヘスティア・ファミリアが勝てばアポロン・ファミリアの必要な物全て。
アポロン・ファミリアが勝てばベル・クラネルの身柄
以上。神の名の下、偽りが無い事を宣誓する。
ヘスティア
アポロン
アストレア・レコードの改変について
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改変有り
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改変無し