ダン狂~くるみ(偽)とリリのダンジョン探検~ 作:ヴィヴィオ
「あの、リリ……修業するって言ってたけれど、ここ?」
「そうです」
近づいて行くリリ達に門番の人達が気付いて槍を交差させます。
「ここはロキ・ファミリアだ。何用か」
「ベート・ローガ様に喧嘩を売りに来ました!」
「は?」
「マジで?」
「マジです。ちなみにアポイントメントはありませんが、ご本人様からロキ・ファミリアで戦おうと言われております!」
「……どうする?」
「え、本人に言われてるんなら、流石に呼ばないとまずいだろ」
「ちょっと貴女達……
「あ、それがベートさんに喧嘩を売りにきたようです」
「は? どういうこと?」
「酒場で戦おうとしたんですが、店を壊しそうになったので次回になりました。その時にロキ・ファミリアに来いと言われたので来ました。こっちのベル様はリリの付き添いですので気にしないでください」
「……よし、ベートに確認してきて」
「はい!」
門番の人がベート様を呼びに行って、しばらくすると両手をポケットに入れながらこちらにベート様がやってこられました。
「お前、本当に来たのか」
「はい。殴り込みに来ました!」
片方の掌に拳をあてながら伝えると、ニヤリと笑われました。
「面白れぇ……来い!」
「ちょっ!? ベートさん!?」
「コイツは俺の客だ。訓練場を使うだけだ。問題ねぇ。フィン達にそう伝えておけ」
「だけどこっちの人は今……」
「あ? あ~ソイツは知らん」
「リリの付き添いです。さすがに一人で別ファミリアを訪ねるのはアレですから」
「まあ、いいだろう。ソイツも纏めて相手してやる」
「さすがです!」
「おうよ!」
ロキ・ファミリアの中に入って、訓練場に移動していると、恐る恐る他の人も集まってきました。そして、そこに到着すると……
「あ、ベル様は好きにしていてください。ここからはリリがやりますから」
「えっと、うん……」
訓練場の真ん中に移動したベート様がこちらに向かって手をコイコイとやってくるので、リリも同じように近づきます。
「あ、リリは装備のありきで格闘戦も変わってきますが……装備アリでやりますか?」
「アリに決まってんだろ!」
「いいですね、いいですよ。なら、少し待っていてください。邪魔な装備を外します」
端っこに移動してローブを脱ぎ、ついでに身体中に仕込んでいる重量装備を外していきます。暗器とかですね。今回は格闘戦だけで戦うので必要ありません。
「うわ、全部重い金属じゃん!」
「どんだけつけてんのよ……」
装備はガントレットとグリーブ、ブレストプレートのみです。これでもリリの数倍の重量はあるのでスキルは発動します。
「ソーマ・ファミリア所属、リリルカ・アーデです」
「ロキ・ファミリア、ベート・ローガだ」
互いに距離を取り、構えて──
「行くぞ!」「参ります!」
──同時に飛び出して中央で拳と拳を激突して互いの中心で衝撃波が発生し、ベート様が吹き飛ばされていきます。すぐに地面を削りながら着地しました。
「嘘、ベートが吹き飛ばされた!?」
「レベル4だったよね、あの子!」
「はっ、これがレベル4だ? 嘘こけ、レベル5は最低でもあるぜ」
ベート様は腕をプラプラさせておりますが、拳から血が出ています。いえ、あれは砕けておりますね。
「スキルで上がる力と身体能力のおかげですけどね!」
「それでもこれか……」
「ポーションか、クルミ様に治療して頂きますか?」
「要らねえよ。こっからはマジだ。コイツは……ハンデだ!」
即座に駆け抜けるベート様の速度は一瞬で視界から消え、気付いたら近くで蹴りを放たれていました。リリの身体がどうにか反応して腕を上げると、そこに命中して金属音が響いて今度はリリが吹き飛ばされます。
地面を削りながら耐えると、即座に追いついてきたベート様が連打を重ねてきます。ですからリリは……ガードを止めて殴り返します。
「らぁっ!」
「うりゃぁぁぁっ!」
リーチの差が酷くて普通に吹き飛ばされて戦いになりません。速さは相手の方が格段に上です。故にリリがやる事はカウンターしかありません。
「てやぁぁっ!」
「あ!?」
地面を思いっきり蹴って飛び上がり、回転しながらそのまま落ちます。ベート様が何をするのか、様子見になったのでそのまま地面を粉砕して砂埃を巻きあげて姿を覆います。
「臭いでまるわかりだぞ!」
「わかっておりますよ! リリがやるのはコレです!」
全力で適当に砂埃を殴り飛ばします。そう、飛ばすのは砂です。砂を弾丸としてぶっ放してやるのです。
「てめぇっ! 無差別か!」
「これは喧嘩なのです! ルールなど無用! というか、攻撃があてられませんからね!」
地面を破壊しながら弾を確保して無茶苦茶に攻撃します。流石のベート様もリリの力で吹き飛んでくる砂粒はそれなりにダメージになるでしょう。ならなくても居場所はわかります。そして速度が下がったところを迎撃するのです!
「シッ!」
「ヤッ!」
リリの足とベート様の足が激突して周りの砂埃を吹き飛ばします。同時に掴んでいた砂を投げ付けてやります。それを圧倒的な速度で回避しますが、軌道は予測できます。そちらに裏拳の要領で掌を叩き込めばベート様の拳と激突して掴むことができました。
「捕まえました!」
「ちっ! 面白れぇ!」
互いに離さずに腕を掴みあいながら近距離で殴り合います。普通に顔も当たりますが、気にもしません。気にしている暇があるなら、攻撃して相手を倒す事が重要なのです。それがクルミ様と組んで戦う真理です。
◇◇◇
「アイズさん、お願いします! ボクをまた鍛えてください!」
「……いいよ。ここで見捨てるのも違うと思うし……」
「ありがとうございます!」
「私も手伝うよ~!」
◇◇◇ ロキ
「フィン。ドチビは勝てると思うか?」
「普通なら無理だ。だが、クルミがついているなら話は変わってくる」
「断言すんねんな」
「彼女は
「クレイジーと言わんか?」
「そうともいうね。ただ、ヘスティア・ファミリアの戦力は一人だけだ。この状況で攻城戦というのは不利を通り越して無謀すぎる。いくら装備を整えてもレベル2では無理だね」
フィンの言う通り、普通は無理やけれど……あのドチビとクルミなら何かやらかしやがる気がする。なんせエインヘリャルなんてもんを下界で作り出すクレイジー共や。神としての勘が告げとるし、このままじゃ終わらんやろ。
「というか、ここにはクルミに繋がっている彼女が居るんだから、彼女に聞きなよ」
「グレイたん、教えてぇな!」
窓際に立ちながら、外を眺めているポニーテールのグレイたんに聞くと、こちらを振り向いて答えてくれる。
「……詳しい事は教えてあげません」
「いけずやな」
「でも、賭けるならヘスティア・ファミリアに賭けた方がいいのと、ソーマ・ファミリアからのお酒の供給が止まります」
「なんやて!?」
「一時閉店、リニューアルオープンまでお待ちください、です」
「リニューアル、ね」
グレイたんもクルミたんと離れてそれなりに経ったから、変化が起きとる。まあ、遠征帰りにレベル2になって得たスキルが、一番の影響やろう。使う武器はアイズたんと違って片刃の大剣でクルミたんが持つ技術の内、剣だけは同じように習得しとる。
レベル2になって得た発展アビリティは大剣士。大剣を使うと補正がかかる奴とスキルで鬼神とか出とる。鬼神は死者の霊をその身に宿し、その力を学習して自らの物にするスキルや。あほみたいなレアスキルやし、強いけど代償があるんは必然や。死者を宿すという事は、その死者に乗っとられる危険もあるっちゅうことや。グレイたんはその死者と殺し合いをして勝った方が相手の残留思念や魂を得て身体の所有権を得るという感じやな。
当然、使用禁止と言いたいんやけど、隠れて使っとるのはわかっとる。スキルが結構、色々と増えとる。本来ならレベルアップでしか得られん発展アビリティすら、稀に手に入れとる。
オラリオとダンジョンには死者の残留思念なんてそこら中に転がっとるさかい、手に入れるスキルには事欠かんのやろう。グレイたんが黒と白の間に居る半端もんやから手に入れたスキルともいえる。
「むぅ……私も行ってきていいですか?」
「あ?」
「一人で出かけるのは禁止だよ」
「残念です。面白い事をしているのですが……」
「ん?」
グレイたんがそう言った瞬間、轟音が訓練場の方から響いてきた。それが何度もや。
「何事や!」
「ベートさんとリリさんが、アイズさんとベルさんが戦っていますわ。私も行きたい」
「どないなっとんねん!」
「クルミが対人戦を鍛えるためにベルさんをここに送り込んできただけです。ついでにリリも訓練のためにベートさんが前に酒場で言ったことを利用してやってきました」
「やれやれ、ベートに注意しないといけないね」
「……利用されているのは気に食わんな……」
「報酬は好きにヘスティア・ファミリアの勝利の方に賭けて稼げという事です。私は賭けておきます」
「確実に勝てるとは思わへんねんけど……」
「勝てます。勝ちます」
「断言するんだね」
「勝つのはソーマ・ファミリアですから」
「そこはヘスティア・ファミリアじゃないのか……」
「ソーマ・ファミリアです」
「ドチビは徹頭徹尾、利用されとるだけなんか」
まあ、ええわ。
「それよりも臨時休業するなら、酒を追加で買っとかんとな」
「自腹でね」
「ええやん! ソーマを飲みながら観戦したいねん!」
「駄目だ。というか、グレイは出て行こうとしないでくれ」
「ちっ」
「アイズたんの子供のころみたいやな~」
「まったく、厄介だ。リヴェリアの用事がなければ頼むんだが……」
「無理やて。今、出かけとるし」
「だね」
「フィン」
「なんだい?」
「訓練場、壊れてるけれどいいの?」
「……よし、ボクも行こう。おいたをする子達には厳しい訓練をつけてあげよう」
「やったです」
フィンがグレイたんを連れて行ったら、より凄い事になったようや。爆音と炎、水、風、吹き飛ばされる子供達。レベル7になったフィンによる動けなくなるまで、徹底的にボコられる訓練や。修理はクルミたんに金を払えば……って、今、クルミたんが動けへんのやったら普通に直すしかないで! まあ、子供達がどうにかするやろ。うちは知らん。賭ける金でも用意しておこか。
◇◇◇ 椿
手前達、ヘファイストス・ファミリアの鍛冶師はクルミから大量の依頼があるという事で、ほとんどの鍛冶師がやってきておる。それだけ、クルミが提示した金額は凄い値段だったからだ。もちろん、ソーマ・ファミリアの者達やゴブニュ・ファミリアの者達もおる。
「うむ。余裕がある鍛冶師達は全員来ておるようだな」
「当たり前だろう。報酬が通常の三倍だ。それに団長が手の空いてる者と手が空いていなくても空けて来いと命令したからだろう」
「はっはっはっ、必要な事だからな!」
オラリオの郊外。此花亭の近くにある場所に手前達は集められた。ここはソーマ・ファミリアが所有する一帯だ。なに作るのかは知らんが、だだっ広い場所である。そんな場所に集められた手前達は壇上に登ったクルミを確認する。その後ろには大きな木の板が布で隠されておる。
「ヘファイストス・ファミリアに依頼するのはオラリオ中の鍛冶師達に依頼した品物を組み立てる事と、その時に出た歪みなどの修正です。作る物はこちらですわ!」
クルミが布を取り払うと、巨大な設計図が出てきた。それはどう考えても個人で使う物ではない、集団で使う物だ。
「皆さんはおそらく、既に聞いているでしょう。ヘスティア・ファミリアがアポロン・ファミリアに
全員が息を飲んで聞き入る。クルミの言う事は正しい。普段から仲が良いし、ヘスティア様はヘファイストス様の下にいた。また、今でもヘファイストス・ファミリアで働いてくれている仲間といえる。
「ですが、
「なるほど、これを作って譲渡する気か」
「皆さんの中にはこの言葉で動かない人もいるでしょう。ゴブニュ・ファミリアの方もおられます。ですから、わたくしはこうも言います。せっかくの
普段は作れない大型武器を作り、実験したくはありませんか! わたくしはしたい! 故にアポロン・ファミリアを倒しうる武器……いえ、兵器を考案しました!
反動などの理由で土台はとても大きいですが、部品はすでにオラリオ中の鍛冶師に発注して作らせています。もともと、ダンジョンのリヴィラや五〇階層などで作る予定の街に設置する予定で考案しました。それらのテストを兼ねて今回の
「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ‼‼」」」」」
大型兵器……そんなものではないが、移動はクルミが担当するのであれば可能であろう。それにクルミの横に積み上げられるように置かれていくドロップアイテムや
「者共聞け! これはあくまでも依頼であり、
「我らゴブニュ・ファミリアもこと建造において他のファミリアに遅れをとるわけにはいかぬ! ここで遅れては主神様に顔向けできぬ! 我らが普段できぬ考えるだけにとどめていた物を作れるのだ! 最高の代物を作り上げ、主神様に評価して頂くぞ!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ‼‼」」」」」
主神様の為に出来る事をやってやろう。神友が殺されかけたのだから、主神様も心穏やかにはおられまい。手前達は手前達で出来ることをやろう。ゴブニュ・ファミリアは純粋にやりたいからやるのであろうが、それもまたよし。
「それでは皆さん。
各自を割り当て、製作を開始するように指示を出すクルミ。手前も手伝って造っていく。巨大な建造物だ。明らかに時間は足りないが、必要な部分だけ作り、後でつなぎ合わせるようだ。それに各自に割り当てられた部分さえ終えれば過剰な素材を使って好き勝手に大型兵器を作り、設置できるとのことだ。
本当に
「クルミよ。これは全てが魔導具なのか?」
「装甲には魔法に対するために
「この丸い部分は
「ええ、そうです。そこだけは絶対に
「巨大な銃のようだが、別物か?」
「間違いではありませんが、別物ですわ。まあ、歴史が変わるのは確実です。なんせ火力は身をもって体験しておりますしね」
「だろうな。アレを基礎としておればさもありなん。うむ。実際に運用できるのであれば命中さえすれば一撃でアポロン・ファミリアを潰せるだろうよ」
「照準の調整は狩猟の女神様……いえ、女神の加護を受けた純潔の狩人にやってもらいます」
「ほぼ百発百中ではないか!」
女神様が調整するのであれば、基本的に外れはせんだろう。
「まあ、場所の関係もあるので外れることはあるでしょう。流石に現地で試し撃ちはできませんしね。どちらにせよ、壊れるまで撃ち続ければいいだけです。着弾観測をして微調整すれば余裕ですわ」
「恐ろしいの。まさに戦争の歴史が変わる。ところで弾はどうするのだ?」
「知ってますか、椿さん」
「ん?」
「今回、禁止されたのはエインヘリャルと神造武器です。ですが、術式まで禁止されていないんですよね」
「悪い顔で笑っとるな! そうかそうか、これに刻まれたるは天界の術式か」
「いえいえ、まさか……ちゃんと下界用に落とし込んでわたくし好みに改造しておりますわ。ボウケンシャーであれば誰にでも使えなくては防衛兵器として欠陥品ですもの」
「確かにそうであるが、やはりダンジョンでは使えんな。持ち運べるものではない」
「拠点に据え置きます。わたくしは持ち運べますが……普通に運用するにはコストが重すぎますわ」
本当にリヴィラなど冒険者の街を守るための武器か。確かに安全さえ確保できればダンジョンの探索は捗るであろう。手前達としても素材がさらに流通するようになるので歓迎できる事ではあろうよ。
「それでも作るのであろう?」
「三機作って二機を配置という考えですわね。一機はわたくしが使いますが……普段は死蔵することになるでしょう。もったいないので、観光資源として使うかもしれません」
「コイツが観光資源か! 剛毅な事だ!」
制作費用だけで普通のファミリアなら確実に二桁は破産する。それが今回使われている深層の素材代金だ。今回の手前達に支払われる報酬もこの深層の素材で現物支給となる。
エインヘリャルが取ってきてくれるからこその運用であろうし、リヴィラなどに配置するのであればそこを利用する者たちからも資金を徴収するのであろう。相変わらず長期的に資金回収を考えておる。
それに今回の
しかし、どうやって運ぶのであろうな。クルミが参加することはソーマ・ファミリアであるが故に不可能だ。今回の
流石に現地に設置して放置し、それをベル・クラネル達が使う予定なのだろうか? しかし、それでは明らかに文句が出るであろうし、相手に奪われる可能性もある。いやはや、何をしでかすつもりやら、楽しみであるな。
◇◇◇
「イシュタル様、ご報告がございます」
「なんだい?」
幹部達との定例会議が最後になり、それぞれに何かあるかと聞くとサミラから報告が上がった。
「ソーマ・ファミリアの団長、クルミ・トキサキがまた春姫を身請けしたいと言ってきております」
「こないだの条件は伝えたんだろうね?」
「はい。それが……一千万ヴァリスでも即金で用意してきました。担当した者を叱責して更に値段を吊り上げるのではなく、こちらでまた精査すると伝えました」
「アイツは春姫と何度も寝てるんだったね?」
「はい」
「だったら、春姫のスキルがバレているのかも知れないね。それなら欲しいと思うのは当然だろう。特にクルミ・トキサキの分身能力と春姫の魔法が合わされば馬鹿みたいな相乗効果が生まれるだろうしね」
「……分身全てがレベルアップして襲い掛かってくる? 反則じゃない……」
「確かにアタシでもレベル5に大量に襲われると負けてしまうね。ムカつくけれど、ソイツは事実だ」
団長であるフリュネも認めるほど、クルミ・トキサキの分身能力は反則中の反則だ。そして、あの小娘の手にはエインヘリャルとなったアルテミスが居る。今はアタランテか。どちらにせよ、神をエインヘリャルにするという天罰をも恐れぬ暴挙をやり遂げた。まさに二つ名に表される悪夢のような小娘だ。
「それよりも此花亭だったか。あそこのせいで売り上げと上納金が結構減っている。それをどうにかする方が先じゃないか? クルミ・トキサキの資金源の一つにもなっているしね」
「そっちも痛い問題だね。いっそ何人か攫って潰すか?」
「止めておきな。嬉々としてエインヘリャルを連れて攻め込んでくるのが目に浮かぶからね」
「ちっ」
「男であれば魅了して誑し込むんだが……クルミ・トキサキには魅了が効かん。数秒効いても元に戻るようだ。エインヘリャルであるアタランテも同じ。女だから効きも弱い」
「それって、はなっから誰かに魅了されている可能性の症状じゃなかったかい?」
「だとしたらフレイヤか……それはないか。まあいい」
クルミ・トキサキとソーマ・ファミリアには伝手を頼って手を出しているが、完全に無視しているようだ。あちらは報復も考えているだろうが、失敗するだろう。そもそも、あくまでも前団長がやったことであり、そいつらをクルミ・トキサキは排除している。精々が店の売り上げを下げる程度が限界だろう。普通のファミリアであれば名声が傷つくと脱退者が増えるが……奴等が信仰しているのはあくまでもソーマが作り出す神酒のソーマだ。ソーマさえ提供されるのであれば文句など出ない歪すぎるファミリアなのよね。
「制裁はどうしますか?」
「資金源にダメージを与えられ、小娘の思惑を外すほうがいいわ。そうね、確かソーマ・ファミリアについて面白い情報があったはず。寝物語として広めてやりな。
奴等にとって致命的になる毒を放ってやりな。理屈ではなく、感情で動く連中の恐ろしさを味わわせてやれ」
「「「はい!」」」」
ついでにアポロン・ファミリアに援助もしてやろう。今回の事でまともに物資をそろえられないかもしれないしね。
攻城戦なら攻城兵器を使うのは当たり前です。ですのでクルミちゃんとヘファイストス・ファミリア達が作り、ヘスティア・ファミリアが運用します。
運用には人数が欲しいので、原作通りタケミカヅチ・ファミリアから命さん、ヘスティア・ファミリアから、ヴェルフさんが移動します。そもそもクルミの計画を知らないので、少しでも戦力を集めるのは当然です。
アストレア・レコードの改変について
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改変有り
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改変無し