とある魔術の禁書目録~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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「まけんしざん」と読みます。
試し斬りとういう意味ですね。


第Ⅱ話~魔剣試斬~

タバコを加えて口元をニヤつかせている赤髪神父。

さらに耳にはピアスを何個も着け、右目の下にはバーコードのタトゥーらしきもの。

 

明らかに不審者ですな(笑)

 

 

「魔術師ねぇ……それで?ただの魔術師が何の用だ」

「その子を渡してくれないかな?素直に渡してくれれば怪我をすることはないよ」

 

 

フフン、とドヤ顔しながら赤髪神父が言った。

この野郎……完全に俺のことナメてやがるな?

 

 

「嫌だと言ったら?」

「実力行使だね」

 

 

そう言い、赤髪神父は炎を放ってきた。

インデックスが俺の前に出ようとするがそれを腕をつかんで防ぐ。

おおよそ、《歩く教会》で炎を防ごうとでも思ったのだろう。

だがその必要はない。

 

魔力を開放すればあら不思議。

簡単に炎から身を守ってくれます。

なお、この方法はある程度の魔力が必要なので気をつけるように。

 

 

「……なんだい君のそのデタラメな魔力の量は」

「なんだ?うらやましいのか?」

「……そんなわけないだろう」

 

 

少し考えたな、少し。

 

 

「君に力があるのを認めよう。だから僕も名を名乗ろう―――」

 

 

推測では、魔法名でも名乗るつもりなのだろうが……

 

 

「―――Fortis931!!」

 

 

そう叫びながら先ほどとは比べものにならない量の炎をこっちにぶちまけてきた。

インデックスはまたもや俺の前に出ようとするが、それを羽交い絞めにして止める。

その時、インデックスのほとんでないであろう胸が当たったのは気のせいだろう。

そしてインデックスの顔が赤くなったのは、炎が熱かったからだろう。

 

おっと、楽しんでいる場合ではなかったな。

右足を後ろに引き、そして一気に振り上げる。

すると、竜巻が起きて炎を消しとばしていった。

良かった……炎をき吸収して、火炎旋風にならなくて。

そんなことになったら領が炭化して、当麻にドヤされるからな。

 

 

「……君、本当に人間かい?足を振り上げただけで竜巻を起こすなんて信じられないんだけど」

「今実際に目の前で起きただろうが馬鹿タレめ」

 

 

現実から目を逸らすの、良くないと思うよ。

目を反らし過ぎると、現実が全く分からなくなるし。

 

 

「なぁ赤髪神父」

「……なんだい?素直にその子を渡してくれる気になったのかい?」

「何ほざいてんだ馬鹿」

「……じゃあなんだい?」

 

 

何をイライラしているんだか……

ニコチンが足りないのだろうか?

 

 

「いい加減帰ってくれない?もう遅いしさ」

 

 

そう言った瞬間だった。

ブチッ!!と音が鳴ったと思ったら赤髪神父から聞こえてきた。

その瞬間だった。

赤髪神父が何かつぶやき始めた。

 

 

「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ。それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり。それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり。その名は炎、その役は剣。顕現せよ!!我が身を喰らいて力と為せ!!」

 

 

赤髪神父がそう言い放った瞬間、赤髪神父の背後から爆炎が出現した。

ついでになんか叫び声みたいなものも聞こえてきた。

爆炎はやがて人型に収まっていった。

これは《魔女狩りの王(イノケンティウス)》だな?

このままで三〇〇〇度の熱で寮が本当に炭化してしまいそうだ。

よし、もう凍らせよう。

鎮火は面倒そうだし。

でも《魔女狩りの王》は確か、ルーン魔術だったっけ?

ルーンを破壊しないといけないのか……

 

まぁ、とりあえずやってみようか。

と、意気込んだ時だった。

 

 

「あっつ!?なんだこりゃ!?一体何が―――って刃!!テメェの仕業か!!」

 

 

エレベーターから当麻が出てきた。

当麻……タイミングが悪いのか良いのかわからないな……

まぁこの場合は前者だろう。

 

 

「俺じゃない。そこにいる赤髪神父の仕業だ」

「なっ!?ヤロー……」

 

 

当麻が珍しく殺る気だ。

最近ストレスが発散できなくて溜まっていたんだろうな。

特に、美琴が原因で。

 

 

「―――《魔女狩りの王》!!」

 

 

当麻と話をしているうちに、赤髪神父は攻撃に出た。

面倒だな……赤髪神父と《魔女狩りの王》ごと河川敷に転移させるか。

そしてそこで殺るか。

 

 

「当麻。あいつらごと転移するぞ。そこで存分に殺ろう」

「わかった。さっさと行こうぜ!!」

 

 

魔法陣を展開し、赤髪神父と《魔女狩りの王》を河川敷に転移させる。

次いで、俺と当麻も転移する。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「なんだここは……?さっきまで寮にいたはずだが?」

 

 

赤髪神父が辺りを見回しながらながら言った。

 

 

「ここは河川敷だ。ここなら多少派手に殺っても大丈夫だからな」

「そうかい……それならお望み通りに―――《魔女狩りの王》!!」

 

 

ルーンがかなり遠くになったのによく起動しているな……

まぁルーンに関しては寮に置き去りにしたインデックスがどうにかするだろう。

だからそれまでのお楽しみだ。

 

 

「当麻!!お前は赤髪神父を叩け。俺は《魔女狩りの王》で実験してくる」

「わかった!!だけど俺に被害を受けさせるなよ!!」

「……………………善処する」

「随分と間が開いたなオイ!!」

 

 

攻撃の余波がいくかもしれないじゃん?

だから保証はできないぜ。

 

さて、今回は何を使おうか。

出来る限り神滅具は使いたくない。

アレイスターにバレるのもあるが、この程度の敵に使うのもなんか嫌だ。

となると、聖兼か魔剣で行こうか?

よし。

 

 

「―――ダインスレイブ」

 

 

魔剣ダインスレイブ。

振るう事で巨大な氷の柱を多数生み出して攻撃できる伝説の魔剣だ。

炎な《魔女狩りの王》とはなかなか相性がいいと思う。

だって氷だし。

 

一気に《魔女狩りの王》に近づく。

そしてそのままダインスレイブを振りぬく。

ただ、それだけのこと。

それだけで《魔女狩りの王》は氷柱の中に封じ込まれた。

 

魔剣すげぇ……

 

氷柱が砕けたと思ったら、そのまま《魔女狩りの王》まで消さった。

どうやらインデックスがうまいことやったらしい。

 

そして当麻はというと―――

 

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

 

 

もの凄いラッシュをお赤髪神父に叩き込んでいた。

もう……やめたげてぇ……

顔が……顔が原型をとどめてないんだ……

誰だか全くわからないな、ザマァ(笑)

 

 

「ふぅ……気が収まったぜ。刃、そっちはどうだ?」

 

 

当麻が赤髪神父をポイ捨てしながら声をかけてきた。

あんな大男を軽くポイ捨てできる当麻はもう十分人の域を超えたと言っても過言ではない。

 

 

「インデックスがうまくやってくれたらしい」

「それは何よりで……」

「そんじゃまぁ……飯でも食いに行くか?インデックスも連れて」

「……金、大丈夫か?」

「俺を舐めるな」

 

 

とりあえずインデックスを回収して、飯を食べに行こう。

腹が減ってたまらない。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「それじゃあメニューに書いてあるの全部持ってきて」

「か、かしこまりました」

 

 

Joseph's、それが今俺と当麻とインデックスがいる場所だ。

メニューを見るのが面倒だったのと、インデックスだからのこのくらいは食べるだろうという推測から大雑把な頼み方をしてしまった。

 

 

「や、刃?さすがにこの量は―――」

「安心しろ。金は心配ないし、見てみろ―――インデックスの目が輝いているだろう?」

「……心配はなさそうだ」

 

 

当麻も分かってくれたか。

インデックスの目が輝きまくっているのと同時に、よだれも凄まじいことになっている。

もう食べたくて食べたくて仕方がない状態だ。

 

それにしても気になることが一つある。

俺達が現在腰掛けているのは何ともまぁ珍しい八人掛けのテーブルだ。

なぜ三人なのにこのテーブルなのかというと、頼んだメニューの量もそうだが他の団体さんのお客がいるからだ。

 

まぁその団体さんが武装無能力集団(スキルアウト)だったんだけどな。

俺達がいるこのテーブルを覗くすべてが暑苦しい男どもで埋め尽くされている。

席の数はピッタリだ。

 

 

「お待たせしました。こちら―――」

 

 

ウェイトレスの女の子が次々と料理を運んでくる。

そしてそれを次々にインデックスは腹に収めていく。

作業を見ているようだ。

耀を思い出すな……

 

料理が運ばれて、それをインデックスが食べ、料理を運んできたウェイトレスが開いた皿を回収するのローテーション。

俺と当麻はそれを見守りながら、ハンバーグプレートを食べている。

たまに飲み物も飲むけど。

 

レシートを確認すると、諭吉さんが十人はいなくなるらしい。

まぁこれからも増えるだろうし。

だって―――

 

 

「ここからここまでください!!」

 

 

なんて言っているインデックスが目の前にいるんだもん。

まぁ俺と当麻はデザートを食べて休憩中―――というわけでもなく、気の鍛練中だ。

気を操作して消化を速めるのと同時に気を回復させる。

 

 

「こういう細かいのはまだまだ苦手だなぁ……」

「そうだな。だが一ヶ月以内にはできるようになってもらうぞ」

「ま、まぁそれだけあればどうにかなるな。うん」

 

 

当麻のセンスがあればしっかりと鍛練すれば二週間ぐらいでマスターしそうだ。

と、その時だった。

 

 

「すいません、お客様。相席よろしいでしょうか?」

 

 

ウェイトレスさんが声をかけてきた。

相席か……まぁ幸いこの席は八人掛けだし、他の席は暑苦しい男しかいないからな。

まぁいいか。

 

 

「当麻、いいよな?」

「あぁ、俺は別にいいけど……インデックスは?」

「むぐぅ?んぐ……別にいいんだよ」

 

 

インデックスからの了承も出たことだしOKということで。

 

 

「いいよ、ウェイトレスさん」

「ありがとうございます。四名いらっしゃいますので―――」

「片方によっておくよ」

「ありがとうございます。では、失礼いたします」

 

 

インデックスは食べるのに忙しいので、俺と当麻がインデックスを挟みこむように座る。

俺はスマホを取り出し、『アブソリュート』の面々に連絡を入れる。

『アブソリュート』は俺をリーダーとした暗部組織だ。

メンバーは俺、メル、操祈、ドリーの四人だ。

 

 

『今日は遅くなる。ヘタしたら帰れないから先に寝ていていいぞ』

 

 

こうメールを送ると、僅か数十秒後には全員から返信がくる。

しかも内容が全員同じだった。

 

 

『『『了解、新しい女の子でもひっかけたの(ですか)?』』』

 

 

あいつらめ……帰ったら滅茶苦茶可愛がってやる。

と、そこで相席の相手が来た。

来たのだが……厄介極まりない者だらけだった。

 

 

「そこの三人……AIM拡散力場が感じ取れない。なぜ?」

 

 

そう言ったのはピンクのジャージを着た女の子だった。

その子の顔を見て俺は―――

 

 

「げぇ……」

 

 

と、思わず声を漏らしてしまった。

なぜならそこにいたのは―――

 

 

「滝壺、それ本当?」

「超本当ですか?」

「ホントなの~?」

 

 

アレイスターからもらった暗部の情報の中にもあった。

こいつらは暗部組織『アイテム』だ。

面倒事の予感しかしないな……

 




絞首 斬首 銃殺 釜ゆで 溺死 電気
火あぶり 生き埋め 薬殺 石打ち 鋸 はりつけ 
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