とある魔術の禁書目録~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

3 / 18
プロローグ

―――神界。

 

 

毎度おなじみのこの世界。

何回も……と言っても、まだ数回だ。両手で数えられる。

ちなみに、ここに来ると俺は創造神の姿に戻る。

 

 

「久しぶりじゃのぅ」

「あぁ、今回も数百年ぶりか?」

「うむ、そうじゃのぅ。あの世界も人間が多いからのぅ」

 

 

『デート・ア・ライブ』の世界は人間がほとんどだったからな。

精霊といっても、ペストみたいなのじゃなかったし。

 

 

「また世界の創造か?」

「うむ、だが今回から世界がわかるようになるぞ」

「本当か!?そりゃあ、よかった」

 

 

前の世界みたいに、起きた瞬間に義妹が俺の上で情熱的なサンバのリズムを刻まれてたら敵わないもんな。

 

 

「よし、早速創造するぞ」

「全開と同じように、ゆっくりとじゃからな」

「わかってる」

 

 

爺さんは球体を渡してくる。

相変らずの黒さだ。

よし、では早速。

 

 

「このくらいか?」

「うむ、ちょうどいい、いい塩梅じゃ」

 

 

球体が黒だったのが空色に染まっていく。

そして一瞬だけ輝く。

 

俺の元には球体がなくなっていた。

 

 

「どうだ?」

「うむ……お主が創造した世界がわかったぞい」

「どの世界だ?」

「科学と魔術が交差するとき、の物語じゃ」

「よ、よりによって『とある魔術の禁書目録』かよ……」

 

 

あの世界には『めだかボックス』並のチートキャラがいるじゃないか。

 

 

「ルールは前回と同じじゃ、お主の創った世界には『神使』は連れていけないんじゃ。じゃが、月に一度。一人だけ呼び出せる。全員呼び出せるのは一年に一度だけじゃ」

「あぁ、覚えてる」

「そしてお主の肉体も創造した世界にすでに存在しておる。ちょうど高校生くらいじゃの。じゃが、今までと違う点が一つ」

「何だ?」

「今までは主人公の代わりといった感じじゃった。じゃが、今回は神浄刃という存在で行ってもらう。ちなみに、『創造神ジン』と『破壊神デスト』は世界の創造者と破壊者として、最上位の存在となっておる。もしかしたら、拝められるかものぅ」

 

 

でぅへぇ……

ダルいよ……

堅苦しいのきたいよ。

 

 

「では、行ってくるのじゃ」

「あぁ……」

 

 

爺さんがやはり前回と同じくリモコンのスイッチを押す。

やはり足元に穴が開き、そこに落ちる。

これはもう慣れた。

さぁ、行こうか。

次の世界に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

飛ばされたのはいいが……どの時代で、どのタイミングだのかがわからなくて困るな……

 

まずは現状の把握からだ。

さっきから気になっていたんだが……

背、低くない?

なんか子供になった気分だ。

というよりも、子供の身体ですね。

視点が低くて、手が小さくて、靴も小さい。

完全に子供ですね。

 

次は場所の確認だ。

ブランコ、ジャングルジム、ターザンロープ、鉄棒、砂場。

完全に公園ですね。

 

そんな時だった。

 

 

「やくびょうがみ!!」

「こっちくんな!!」

「ふこうがうつるだろ!!」

 

 

一人の少年が、三人の子供にいじめられていた。

いじめ……だよね?

 

だが、いじめられている少年には見覚えがある。

そうだ……身長は違うけど、顔もまだ幼いけど、あいつの名は―――

 

上条 当麻

 

己の右手一つで、強敵を倒す最弱(さいきょう)の人間だった。

神上の討魔。

この世界の最重要人物だ。

 

俺は当麻たちに近づいていく。

 

 

「おい、そこらへんにしておけ」

「なんだよ、やくびょうがみのみかたするのか!!」

「こいつといるとふこうになるんだぞ!!」

「そうだそうだ!!」

「……………」

 

 

いじめていた三人は、次々に反発してきた。

当麻は下を向いたまま黙っている。

 

 

「それがどうした。そんなに嫌なら無視すればいいだろ。だいたい一緒にいるだけで不幸になるわけがないだろ」

「う、うるさい!!」

「ハハハ、正しいことを言われて反論できないだろ。分かったらさ―――さっさと消えろよ」

「「「う、うぁぁぁん!!」」」

 

 

少し殺気を混ぜながら、言葉に怒気を混ぜながら言うと、三人は泣きながら公園から出て行った。

 

 

「おい、大丈夫か」

「……うん。でも、きみもぼくとはいっしょにいないほうがいいよ。ふこうがうつったらたいへんだからね」

「だから、不幸は移らないっての。そうだ、おまえ。名前は?」

「かみじょう、とうま」

 

 

やっぱり上条当麻か。

 

 

「上条当麻か、いい名前だ。俺は神浄刃だ。よろしく」

 

 

そう言いながら、手を差し出す。

当麻は一瞬ためらったが、すぐに手を取った。

 

 

「よ、よろしく」

「あぁ。これで俺とお前は友達だ」

「ぼくと、ともだちになってくれるの?」

「当たり前だ。よろしくな、当麻」

「うん!!」

 

 

無事に当麻と友達になることができた。

 

 

「一緒に遊ぼうぜ!!」

「うん!!」

「何かやりたいことはあるか?」

「しろ!!すなでしろをつくりたい!!」

「わかったわかった。じゃあ作るか」

「うん!!」

 

 

俺と当麻は砂場に向かい、城を作り始める。

水と砂を正しい分量で混ぜる。

それを当麻にわたして、当麻が城の大部分を作り上げていく。

そして、細かい部分は俺が仕上げる。

 

 

「完成だな」

「す、すごい!!」

 

 

そこには西洋風の城がそびえたっていた。

さすがにそこまで大きくはない。

精々50cmくらいだ。

なんたって、俺、子供ですから(笑)

 

辺りも暗くなってきたな。

日が沈みかけている。

 

 

「お~い当麻!!そろそろ帰るぞ~!!」

 

 

公園の外からだろう。

当麻の親父、刀夜の声だ。

 

 

「おとうさん!!」

 

 

当麻も刀夜を見つけたのか、駆けて行った。

 

 

「おとうさん、あのね。きょう、ともだちができたんだ!!」

「おぉ!!凄いじゃないか当麻!!その友達はどこにいるんだい?」

「こっちだよ!!」

 

 

当麻が刀夜をつれてこっちに近づいてきた。

 

 

「君が当麻とお友達になってくれた子かい?」

「そうだよ。神浄刃です。よろしく」

 

 

あえて敬語を使わない。

この容姿で使ったら変だろう?

 

 

「おや、同じ苗字とは……当麻と友達になってくれてありがとうね」

「うん!!」

「そういえば君はまだ家に帰らないのかい?」

 

 

あ……

この世界での俺の家はないじゃん。

どうしましょ。

と、俺が答えずらそうにしていたのを察したのか、刀夜が口を開いた。

 

 

「よかったら、今日、うちに泊まるかい?」

 

 

な、悩む……あ、そうだ!!

上条家に行って、それで今日一日は泊まらせてもらって、隣の土地を無理やり開けて、そこに家を建てよう。

それがいい、そうしよう。

 

 

「お願いしてもいいですか?」

「もちろんだよ!!当麻のお友達なら大歓迎さ!!」

 

 

こうして俺は上条家に一晩お世話になることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――上条家。

 

 

「じゃんじゃん食べてくださいね」

「い、いただきます」

 

 

夕食をいただいているんだが……

量がハンパない。

 

上条 詩菜

 

上条当麻の母親だ。

ちなみにこのときからかなりおっとりしているようだった。

しかし、うまい。

詩菜の作った料理は量も多いが、普通においしい。

だから箸が進む。

が、あまり食べすぎると大変なことになるから、ここらへんにしておくか。

 

 

「ごちそうさま」

「あら、もういいの?」

「はい!!とてもおいしかったです!!」

「そうだろう!!母さんの料理は世界一なんだぞ!!」

「あらあら、アナタったら」

「ハハハハハ」

 

 

この万年バカップル共め。

 

夕食を食べ終え、少し経ったところで風呂に入った。

ちなみに、俺と当麻、そして刀夜とだ。

三人ってのはなかなかキツかった。

狭くはなかったけどね。

 

風呂に入ったあとは、テレビゲームをやった。

野球ゲーム、格闘ゲーム、さすがにFPSなどはなかった。

 

そして、今は、布団の中にいます。

ちなみに、右から詩菜、当麻、俺、刀夜の順だ。

一人で寝るといったんだが、

 

 

「子供なんだから遠慮はしなくていいんだよ」

 

 

と、言われてしまったので、大人しく一緒に寝ることにした。

あぁ、久しぶりに穏やかな一日だったな……

これからどうなるのだろうか。

原作開始からの転生だと思ったら、当麻の小学生のころからの転生だとは……

まぁ、なるようになるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――翌日。

 

 

「じゃんじゃん食べてくださいね」

「は、はい……いただきます」

 

 

またまた詩菜が張り切ってしまい、ものすごい量の朝食が食卓に並んでいる。

朝食なので、俺はそれほど食べなかった。

だが、刀夜はものすごい勢いで食卓に並んだ朝食を平らげて行った。

 

 

「そうだ刃くん。今日はどうするんだい?」

「えっとね、この家の隣に新しく家が建ってるよね」

「そうだね」

「そこが僕のおうちって言ってたのを思い出したんだ」

 

もちろん嘘である。

上条家の隣に空き家があるのを察知指した俺は、夜中に『時間を操る程度の能力』で分身を数時間前に飛ばし、隣の家を買わせたのだ。

どうやら、今日からでも住めるようだ。

普通はありえないだろうに。

 

 

「そうなのかい!!それはよかった!!」

 

 

なぜ昨日家に帰らなかったかは気にしていないようだ。

 

 

「だから、僕はおうちに帰ります」

「そうかい。あ、そうだ。刃くんのお父さんとお母さんにごあいさつをしたいんだけど……」

「今日はお仕事で帰ってこないよ。明日ならお仕事はおやすみって言ってた」

「そうかい、なら明日ごあいさつに行くよ」

「朝ごはんありがとうございました」

「いえいえ、また来てくださいね」

 

 

詩菜が言う。

詩菜さんマジ天使。

てか、このころから全然変わらなかったんだな。外見。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――神浄家。

 

 

中に入ってみて、部屋を見て回ったが、どうやら基本的な家具はあるようだった。

リビングにはテーブル、その高さにある椅子が四脚。

寝室にはダブルベットが一つ。

そして、ウォークインクローゼット。

トイレは一階と二階に一つずつ。

一番驚いたのは、風呂場の広さだ。

10m×15mはある。

無駄に広いな……

浴槽も馬鹿でかい。

もはや温泉だ。

でも、浴槽は大きいほうがゆっくりできていいからいいんだけど。

 

家の確認を終えた俺は、自分の部屋のメイキングにかかる。

まずは、32インチのモニターを創造。

PCとモニターをつないでデスクトップPCの完成だ。

これを部屋の角にあるテーブルの上に置く。

その両脇にはスーパーコンピューターの本体を配置、そして接続。

ちなみに全部俺特性だから、ウイルスに侵入される心配はない。

ハッキングなんてできたらほめたたえてやりたい。

我がファイヤーウォールを打ち破ったみせよ!!

 

このままだと、部屋の温度が凄まじいことになってしまう。

でも心配はない。

なんせ俺特性だから、熱はほとんど放出しない。

精々、家庭用のPC程度だ。

 

さて、これでやっと椅子から動かなくてもすべてのことができるようになったな。

 

親の件は分身と変化でどうにかなるな。

学校は……どうにかしよう。

はぁ、まだまだやることが山積みだな。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。