とある魔術の禁書目録~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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第Ⅱ話~質疑応答~

「さて、当麻も学校に行ったことだし、メンバー集めを始めるか」

 

 

当麻には体調が悪いから学校を休むと言った。

そう言わないと「行こう行こう」とうるさいからな。

 

メンバーを集めるといってもどうしようか?

こんなことならアレイスターからリストでももらえばよかったか?

 

そんな時だった。

 

アレイスターからもらった携帯端末が震えだした。

もちろん相手はアレイスター。

 

 

「どうした?」

『任務だ。雑貨稼業(デパート)の人間を殺してほしい』

 

 

あれ?

こんな展開前にもなかったっけ?

そうだ、『箱庭』から仲間を探しに行った時だ。

ということは……

 

仲間Getのチャンスか?

 

とりあえず殺るか。

 

 

「了解した。座標を送ってくれ」

『意外に素直だな。通信終了後に端末に送る。報酬は君の口座に振り込んでおこう』

「了解」

 

 

さて、久々の殺しだ。

気合を入れていこう。

 

端末に送られた座標を確認する。

やはり前と同じか……

さすがにここまで同じだと怖いな。

 

それと口座ってなんだよ。

俺は何も知らされてないぞ。

 

ま、とりあえず任務遂行しますか。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

とりあえず、目標の建物に到着した。

相変らずな建物だった。

ビルだ。

階層もあの時と何も変わっていない。

 

 

「いらっしゃい」

 

 

雑貨稼業がいるフロアに着き、扉を開けると声をかけられた。

これもあの時を変わらないな。

 

 

「ここには何が売ってる?」

「お客さん、初めてかい?」

 

 

こんな会話を続けながら、辺りを見渡す。

いた……!!

 

やはりいたか。

だが、ものすごく気になることが一つ。

 

あの時と同じように、傷だらけで鎖で縛り上げられている幼女(ロリ)もいる。

問題―――気になったのはその幼女の顔だ。

 

メルだ。

 

まんまメルの顔なんだ。

どういうことだ?

どういうことなんだ……

 

とりあえず、話を進めるか。

 

 

「なぁ、アレも売ってるのか?」

「あぁアレか。残念ながら売り物じゃねぇ。他にもっといいのがあるぞ?まぁ一人700万はもらうけどな」

 

 

これもあの時と同じだ。

手に持っていたアタッシュケースを机の上に置き、そのまま開ける。

中には1000万入っている。

 

 

「おいおい……まさか本当にアレが気に入っちまったのか?」

 

 

これも同じ。

だから同じように返す。

 

 

「何か勘違いしてないか?」

「はぁ?」

 

 

一息つく。

そして一言。

 

 

「俺がもらうのは―――おまえの命だ」

 

 

瞬間、刀を創造して首を一気に斬り獲る。

死体は……いいか。どうでも。

 

幼女の元へ行く。

 

 

「メル……なのか?」

 

 

訊いてしまった。

あまりにも似ているから、訊いてしまった。

 

すると、少女の様子が変わった。

今までは、今にも気絶してしまいそうで、弱々しかった。

だが、今はどうだ?

 

 

「ありがとうございます」

 

 

そういいながら、自分で鎖を壊している。

あまりにも急激な変化だ。

 

俺はもう一度訊く。

 

 

「メルなのか?」

「はい!!神浄メルです」

 

 

メルだった……

メルだった!?

 

 

「《神使》……のだよな?」

「そうですよ、兄様」

 

 

あ、今確信した。

完全に、完璧にメルだ。

 

 

「どうしてこの世界にいるんだ?」

「それはですね、爺様が『とあるの世界は昔にちょこっと行っておったし、確かお主と御神嬢ちゃんはあの世界出身じゃったな。よし、わしが送ってやろう。刃も驚くじゃろう』と言っておりまして、成り行きでですね」

 

 

爺さん……

ナイスだよ!!

ナイス!!

初めてじゃないけど久しぶりに爺さんナイスって思った。

 

でも最初に決めたルールを爺さん自体が破ったな。

まぁ、俺が得するだけだからいいんだけど。

 

 

「とりあえず行こうか」

「そうですね、兄様」

 

 

とりあえずメルが仲間になったのは大きい収穫だ。

でも住処はどうしようか?

別に俺と当麻の部屋でもいいか。

当麻がナニするわけじゃないし。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

寮の自室に着いた俺は、とりあえずメルを風呂に入れた。

ボロボロで汚れてたからな。

 

 

「兄様、上がりました」

「おう」

 

 

かなり早かったな。

まぁシャワーだけ済ましたのだろう。

 

さて、これからどうしようか。

一応アレイスターに報告した方がいいのか?

いや、でももうアレイスターは知っているだろうからいいだろう。

 

結論。

 

やることがない。

どうしよう……

このままメルを愛でていてもいいけどな……

それだと時間を忘れて当麻が帰ってきた時がまずいな。

 

そうか、メルの住居空間を創ればいいのか。

 

なら善は急げだ。

 

 

「兄様?」

 

 

俺が急に立ち上がったからだろうか、メルが声をかけてきた。

 

 

「ん?あぁこれからメルの住居空間を創ろうと思ってな」

「あ、ありがとうございます」

 

 

さて、どのようなものにしようか。

和式、洋式、どちらにしようか。

 

 

「メル、和式と洋式どちらがいい?」

「……洋式、ですかね」

「洋式か、わかった」

 

 

メルはどうやら洋式の方がいいみたいだ。

住居空間だけだし、生活空間を大きな一部屋創って、後は水回り、キッチンがあればいいだろう。

 

 

「よし、できたぞ」

 

 

そう言い、空間に穴を開ける。

 

 

「行こうか」

「はい!!」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「おぉ、なかなかのできだな」

「いい部屋ですね」

 

 

メルもお気に召したようだ。

 

部屋は淡い水色で統一されている。

窓は一つもない。

が、さすがにそれでは精神衛生上よくはないので、疑似的な外の景色が見れるようなものはある。

 

一通り部屋を見回したが、特に不備は見つからなかった。

 

これならメルも不備なく暮らせるだろう。

不備があったら改装すればいい。

それにこの空間も中学に上がるまでしか使わない。

中学に上がったらアレイスターに住居を新しくもらえばいい。

 

 

「俺は一旦部屋に戻る。そろそろ当麻が帰ってくるからな」

「当麻……ですか?」

「あぁ、この世界での一番のキーマンだ。こいつ無しではこの世界は回らない」

 

 

そう言い残し、この空間の玄関の扉を開け、部屋に戻った。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「ただいまー!!」

「おかえり、当麻」

 

 

元気よく扉を開いて当麻が部屋に入ってきた。

 

 

「どうだった?何か学校であったか?」

「なにもなかったよ!!」

「そ、そうか……」

 

 

何もなかったか。

これはよかったのかよくなかったのかわからないな。

 

ま、とりあえずはよかったのだろう。

 

例の計画はまだ実行できないしな。

実行するとしたら当麻が中学生になってからだろう。

 

今はひたすら待つしかないのか。

そうなると―――

 

暇だな。

 

メルを愛でていたとしても、やはり時間がありすぎる。

あ、たまにアレイスターからの依頼が入るのか。

 

そういえばまだメンバーもそろっていないな……

 

よし、なら街を散策するか。

そうすれば誰かに会って、仲間をGetなんてこともあるかもしれないしな。

 

出来れば仲間にしたいのが、

 

食蜂 操祈 《LEVEL5 心理掌握(メンタルアウト)》

 

絹旗 最愛 《LEVEL4 窒素装甲(オフェンスアーマー)》

 

黒夜 海鳥 《LEVEL4 窒素爆槍(ボンバーランス)》

 

この三人は欲しい。

 

操祈は捕えた敵から情報を抜き取るだけではなく、スパイとしてそのままッ潜らせることができる。

 

最愛は防御力がかなりあるから、戦闘になった時に中衛で臨機応変に動いてもらえる。

 

海烏は攻撃力がかなりあるから、前衛で敵を薙ぎ払ってもらいたい。

 

こう考えると、回復系の能力者が欲しいな……

まぁ俺がいればどうにかなるんだが、すべて俺がやるのもな。

 

よし、明日から早速街を散策するか。

 




これから刃の仲間集めが本格化していきます。
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