とある魔術の禁書目録~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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第Ⅳ話~強化開始~

上条当麻も高校生になった。

小学生のときとは違い、少し大人っぽくなったと思っているのは俺だけではないだろう。

俺と当麻は同じ高校に進学した。

操祈とドリーにも学校に通ってもらている。

ドリーも学校に通いたいと言っていたし。

 

外装代脳(エクステリア)は研究所から空間倉庫にしまい、完成はさせた。

あとは徐々に使い勝手がいいように改良していけばいい。

ちなみに、外部からは絶対に干渉されない。

故に、『登録』している人物でも《心理掌握(メンタルアウト)》は使えない。

それに加えて『登録』リセットしたから使える者は誰一人いないだろう。

 

 

「ねぇ~、やーくん。何やってるのー?」

 

 

ドリーが後ろから抱き着きながら言ってくる。

俺、操祈、ドリーの三人は俺の部屋に来ている。

小学校を卒業と同時にアレイスターから五十階建てのマンションの四十階から上を全てもらったのだ。

 

ちなみに割り振りはこうだ。

 

四十階:フロアを全てぶち抜いて、客間兼応接室。

四一階:フロアを全てぶち抜いて、ゲームセンター、スポッチャ。

四二階:フロアを全てぶち抜いて、シアタールーム、バー、レストラン。

四三階:ゲストルーム。、

四四階~四六階:フロアと天井を全てぶち抜いて、鍛練場。

五七階:フロアを全てぶち抜いて、武器庫。

四八階:暗部の奴らの部屋。

四九階:フロアを全てぶち抜いて、俺の部屋。『外装代脳』がある空間倉庫への扉。

五〇階:フロアを全てぶち抜いて、浴場。

 

なかなか頑張った。

フロアをぶち抜くときとかマンションが倒壊しないように強化しながらだったからな。

天井をぶち抜くときもだ。

だがその苦労のおかげで快適に住みやすくなったわけだ。

 

 

「んー?あぁこれからの鍛練の方法を考えていたんだよ」

「鍛練って……あぁ、私とみーちゃんを強くするやつ?」

「その認識で間違ってはいない」

「えー?私もやるの?」

 

 

このタイミングで操祈がやってきた。

ちょうど良かった。

今すぐにでもやろうと思っていたからな。

 

 

「よし、二人ともそろったし今からやろうか」

「「い、今から!?」」

 

 

二人が驚くが、何事も早い方がいいだろう。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「さて、お前達には《念》を覚えてもらう」

「「ねん……?何それ」」

 

 

鍛練場にやってきた俺達三人は、動きやすい服装に着替えて座っていた。

俺はサルエルにタンクトップで、色は両方とも黒。

操祈とドリーは仲良くおそろいのショートパンツにTシャツで、色は両方とも白だ。

 

 

「《念》とは自らの肉体の精孔という部分からあふれ出る、オーラとよばれる生命エネルギーを、自在に操る能力のことだ。気にも似ているな」

「「………?」」

 

 

うむ、全くわからないようだ。

 

 

「簡単に言えば、超能力みたいに脳を開発して発現させるものではなく、もともと自分が持っている生命の力を操るということだ」

「「なるほど……」」

 

 

この説明も結構難しいと思うのだが……

 

 

「でも私はもう能力をもっているわよ?」

「それでもだ操祈。《念》が使えれば身体能力を強化することもできる。そうすればお前の運動オンチも少しはマシになって、もしものときに逃げることができる」

「うぅ……それを言われるのなぁ……」

 

 

操祈は少し走っただけで息が切れる。

それは暗部としては最大の弱点だ。

相手に能力を使われたら逃げることができない。

まぁ操祈なら相手を操ればいいのだろうけど、能力がなんらかの方法で防がれた場合に詰んでしまう。

 

ドリーはまず能力がない。

だから開発しよう!!

と、言うわけにはいかないからだ。

《念》なら、能力の問題も解決できるし、加えて身体強化までできて一石二鳥だ。

 

 

「じゃあ早速始めるがその前に一つ。―――すぐに目覚めさせる方法と、ゆっくりと目覚めさせる方法と、どっちがいい?」

 

 

まぁどちらも危険は同じ何だけどな。

俺がいるから無理やり使えるようにして、万が一コントロールできなくても無理やりさせることができるから。

 

 

「「すぐにできるほう!!」」

「だと思ったぜ」

 

 

この二人ならすぐに使いたいとか思っているだろう。

まぁそっちのが早くてこちらとしてもいいんだが。

 

 

「じゃあそこに自然体で立ってくれ」

 

 

二人は立ち上がり、手をぶらりとさせた。

俺も立ち上がり、二人の背中に手を当てる。

そして、《念》を波紋状にしてを放つ。

 

 

「こ、これが……」

「《念》……なの?」

 

 

二人が身体を見回しながら呟く。

よし、ここまでは成功だ。

 

 

「その感じ取れるやつを自分の身体の周りにとどめろ」

「「はい!!」」

 

 

すると、二人はすぐに《纏》をした。

すごい才能じゃないか?

案外早く《発》までこぎつけそうだ。

 

 

「よしよし、じゃあ次は全身の精孔を閉じ、自分の体から発散されるオーラを絶て」

「「はい!!」」

 

 

これはさすがに無理だったようで、わずかだがオーラが漏れてしまっていた。

といっても、常人では確認できる量ではない。

すごいな……スペックが高すぎる。

 

なんだかんだ考えているうちに《絶》も成功させているし。

 

 

「その状態から体内でオーラを練り、精孔を一気に開き、オーラを生み出せ!!」

「「はい!!」」

 

 

一気に二人ともオーラを開放したせいか、少し空間がキシんだ。

というか、初めて《練》をしたのにオーラの量が多すぎだろ!?

こいつら本当に何者!?

学園都市の人間だからなのか?

 

でもこの分ならあの場所に連れて行っても大丈夫だろう。

《念》の修行に打って付けな場所―――

 

グリードアイランドにな。

 

 

「よし、もういいぞ二人とも。《絶》をしてオーラを回復してくれ」

「「ぜつってなに?」」

「オーラを絶ったやつだ」

「「なるほど」」

 

 

二人はすぐに絶をした。

教えることが少なさそうな二人だまったく。

 

 

「じゃあ行ってみようか」

「どこに行くの?やーくん」

「《念》の修行に打って付けな場所。―――グリードアイランドに」

 

 

ちなみに、本物のグリードアイランドではなく、グリードアイランドに似ている空間を創造しただけだ。

 

 

「「ぐりーどあいらんど?」」

「そうだ。まぁ言ってみればわかるだろう」

 

 

部屋の端まで歩き、そこに扉を創造する。

そして《境界を操る程度の能力》で扉とグリードアイランドの空間の境界をつなげる。

 

 

「早く来いよ」

「「う、うん……」」

 

 

少しビビリ気味に返事をしながら歩いてくる二人。

ははは、そんなに怖がらなくてもいいのに。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「「す、すごい……」」

「そうだろうそうだろう?」

 

 

グリードアイランドに来た二人は目を丸くして驚いた。

俺は指輪を空間倉庫から取り出して二人に渡す。

二人はそれを受け取り、首を傾げた。

 

 

「これ何?」

「指輪だ。『ブック』って言ってみろ」

「「『ブック』!!」」

 

 

二人の手にバインダーが現れる。

 

 

「そこにはカードが入れられえる。入手できるカードにはナンバーが付けられており、ナンバー000~099は指定ポケットカード、それ以外のナンバーはフリーポケットカードと呼ばれる。指定ポケットカードをそれぞれ番号が付けられた指定ポケットに収められればクリアだ。各カードは入手難度の高い順にSS、S、A~Hという『ランク』が設定されている。《念》をうまく使わないと入手できないものもあるからな」

「「うへぇ……」」

 

 

女の子がそんな声をだしてはいけませんッ!!

 

 

「あぁあとこれやっておいてな」

 

 

そう言い、二人に紙を渡す。

 

 

「なにこれ?」

「クリアするまでにやっておく修行内容だ。まずこれをやっておかないとクリアできないだろうがな」

 

 

そういうと、二人は顔を歪めた。

それもそのはずだ。

紙に書いてある修行内容は、ゴンやキルアがやったものとすべて同じだ。

山を掘るのに始まり、流々舞(るるぶ)で技の確認。

ちなみにレイザーたちもいる。

 

 

「安心しろ。この世界で死ぬことはない。死のかわりに気絶するけど」

「「気絶するの……えぇ……」」

 

 

いや、むしろ気絶で済むのだから喜んでほしいものだ。

 

 

「じゃあ頑張ってくれ」

「ちょ、ちょ、ちょっとどこに行くのよっ!!」

「いや、俺は戻ろうと思って」

「なんでー!?一緒にやらないの?やーくん!!」

 

 

操祈とドリーがそれぞれ俺の腕を抱きしめて逃げないようにしてくる。

 

 

「馬鹿たれが。俺がやったら半日でクリアするわ。それにこれはお前達二人を強化するためにやるんだ。まぁ頑張ってなッ!!」

「「きゃぁ!?」」

 

 

二人の頭に軽く頭突きを入れて、怯んだすきに扉まで行き、部屋に戻る。

クリアしたら扉の近くにあるブザーが鳴るし、まぁ後は待つだけという奴ですな。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

部屋に戻った俺は久しぶりに当麻に電話をしていた。

 

 

「もしもーし。調子はどうよ?」

『おぅ!!刃か。なかなかだぜ!!』

「具体的には?」

『舞空術ができるようになって、気弾が小さいが撃てるようになったぜ!!』

 

 

ふむふむ、当麻もなかなか成長が早い。

この前まではやっとこさ気を具現化できたのに。

 

 

「よし、その調子で頑張れ。最終的には気を身体の各部にだけ集中させて身体強化ができるようになれ」

『りょーかい!!やってやるぜっ!!』

 

 

当麻はそれだけ言って電話を切った。

よしよし、当麻もいい感じで強化されている。

この分なら当麻は右手がなくても、聖人である神裂火織にも勝てそうだ。

二人がぶつかるまでには当麻を強化しつくさないとな。

 

それでは―――

 

 

「メル~、おいで~!!」

「はい!!兄様!!」

 

 

さぁて、メルと街に出かけようか。

 

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