もしも、原作主人公ポジが将軍クラスだったなら。   作:☆エイラ★

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拾肆斬

「ホント、キリカねぇさんが無事で良かったぁ」

「ああ、ブドーまで出てきたときはもうダメかと思ったよ」

 

 ラバックとレオーネが心底安堵した様子で言う。

 

「ご心配をお掛けしました」

 

 アジトのリビングに揃うナジェンダ以外のメンバーへ頭を下げる。エスデスに宣戦布告を告げてから既に二日。追跡を防ぐためにかなり遠回りをして帰還したのだが、その間仲間達は代わる代わる帝都周辺で偵察を行ってくれていた。万が一の時はメンバー総出で私の救出作戦を決行するつもりだったようだ。

 

――大変な迷惑を掛けてしまいましたね。

 

「俺たちはチームで動いてるんだ。今後はリスキーな行動を控えてくれ」

 

 腕組みして苦言を呈すブラート。

 

「そうよ、あんた一人が捕まるのは勝手だけど私たちに迷惑かけないでよね!」

 

 地団駄を踏むマイン。もう、すっかり怪我は治っているようだ。

 

「はい……反省してます」

 

 仮に救出作戦が決行されていたらメンバー全員が危険に晒されていた。

 

「そんなこと言って一番心配してたのはマインだけどな」

 

 レオーネが泡麦茶のジョッキを片手に意地悪そうな笑みを浮かべる。

 

「だ、黙りなさいよ!」

「何にせよ、キリカがエスデスより強いって分かったのは朗報だ。ボスも今後は作戦を立て易くなるだろうからな」

 

 テーブルに夕食を並べながら、ちょっと誇らしげなアカメ。

 

「えっと……期待を裏切るようで申し訳ないんですが、単純な技量勝負ならともかく帝具を使われると中々に厳しい相手でした」

 

――うぅ、言えません。私のせいでエスデスに強くなるきっかけを与えてしまった、なんて。

 

 受けた恩は必ず返す、借りを残さない、というのは私の譲れ無い信条とは言え、殺す機会があったにも関わらずみすみすエスデスを見逃した点も心苦しい。

 

「そうは言っても足止めくらいなら問題ないんだろう?」

 

 ブラートが確信のある感じて言う。

 

「ええ。あとは、アカメさんの協力さえあれば確実に始末できますね」

「なら、特訓の成果が活かせるな!」

「エスデス対策はボスを交えて練り直すとして、新設部隊はどんな感じだよ」

 

 話題を切り替えるブラート。

 

「隊員の実力は皆さんに近かったと思います。あと、現状分かっている帝具ですが………」

 

 イェーガーズ部隊員の中で砦攻略の際、新たに把握出来たモノは一つ。

 

【万里飛翔 マスティマ】   

 使用者、ラン。飛翔を可能とする翼のような帝具。羽根を飛ばして攻撃も出来る。

 

 他は革命軍の排除対象リストに記載されているモノが二つ。

 

【死者行軍 八房】   

 使用者、クロメ。切り捨てた者を八体まで骸人形にして操ることが出来る呪いの刀。骸人形は生前の技術や能力を発揮する。

 

【煉獄招致 ルビカンテ】   

 使用者、ボルス。決して消える事のない炎を放つ火炎放射器。

 

 ウェイブとDrに関しては帝具を使っている場面が見受けられず未確認。しかし、何かしら装備している事は確かだろう。

 

「帝具持ちばっかなんて、気を抜けないわね」

「どれも厄介だけど特に危険なのはルビカンテと八房かな」

 

 険しい表情のマインと帝具の文献を開いてメモを取るラバック。

 

「………」

 

 私的には八房よりもルビカンテの消えない炎の方が恐ろしい。生身の身体に引火した時点で終わりな為、最大限に警戒しておこう。

 

「クロメもメンバーに入っていたとは………」

 

 俯き加減に呟くアカメ。

 

「クロメさん、そう言えばアカメさんにとても良く似ていたような………」

「妹なんだ」

「それは………どういう事になっているか、聞いても構いませんか?」

「ああ、皆知っている事だからな」

 

 アカメが淡々と語る。数年前まで妹のクロメと共に帝国の暗殺部隊にいた事。

 誰よりも愛おしく大切な存在だった事。

 与えられる任務に疑問を持ち民の為に戦うべく帝国を抜ける際、妹の説得に失敗した事。

 クロメが薬物と洗脳で正常な判断力を奪われており、もう元に戻す事は不可能な事。

 

「………」

 

 互いを思い合う姉妹が敵味方に分かれて殺し合う、悲劇としか言いようが無い。

 

「もし、クロメが敵として現れた時は迷わず斬ってくれ。出来れば私の手で殺してやりたいが……」

「………」

 

 肉親を殺したい、と宣言するアカメから壮絶な覚悟を感じた。安易に慰めや励ましの言葉など口には出来ず、場に重い空気が漂う。

 

「あ~~、辛気臭いのは無し無し。ほら!」

 

 アカメの口にお摘みの串焼きを咥えさせるレオーネ。

 

「むぐっ!」

「ほら、キリカもぱ~っと行こう!」

 

 続けて、私の口には泡麦茶のビンを突っ込んできた。

 

「んんんっっ!!! ごくんっ………げほっ。な、な、なん、を………らにをふるんへすか?」

 

 しまった。完全に油断していた。

 アルコール類は私に流れる異形の血を麻痺させてしまう。あっという間に様々な感覚が喪失、全身から力が抜けていく。

 

「あはははっ!! キリカは酒弱いなぁ」

「ひょうが、らいじゃ……ないれす…………あぅ~~」

 

 最早、立っているのか座っているのかすら分からない。

 

「お、おい!? キリカ? キ…カ………」

「………」

 

 レオーネさん……あとで覚えておいて、下さい、ね………。

 

………………

 ………………

  ………………

 

 ゆさゆさ、身体を強く揺さぶられる。

 

「……きろ……ヤ、い。起きてくれキリカねぇさん!」

「ラバックさん? ぅ〜〜頭痛ぁ」

「まさかの二日酔い!? どんだけ酒に弱いの!?」

「お、大きな声出さないで下さい………」

 

 後頭部にガンガン響いて辛い。胃腸は気持ち悪いし、酷い胸焼けがした。それにしても周囲が殺気に満ちているのはどういう訳だろう。

 

――って! これアジトに大量の敵が侵入してるんじゃ!!?

 

 私は大慌てで常闇、天蓋をひっ掴み黒狐の面を着けて立ち上がる。

 

「だ、大丈夫?」

「平気です」

 

 眠っている間にアルコールの麻酔効果は消えていた。鬼神顕現は使えそうに無いが、通常戦闘なら行える。

 

「今、皆別れて侵入者の迎撃に当たってるけど、敵の数が多過ぎる」

「手近なところから撃退しましょう」

 

 アジト(拠点)へ襲撃をかけて来た者は、生かして帰さないのが鉄則。素早くリビングのドアを開けて廊下へ出た。すると対面の通路に15人程の侵入者が犇めいている。

 

「うわ! めっちゃいる!?」

「………」

 

 それぞれ、不気味な白い仮面を着けており、挙動に人間味があまり感じられない。実力の方は全員位階_壱~弐相当と言ったところ。

 双剣を抜刀して敵集団へ突撃。すり抜け様、余さず無造作に斬り捨てる。バラバラになる敵の身体から血肉と共に機械部品が飛び散った。戦闘力を上げる為に人体改造を施されているようだ。

 

「おお! 一瞬!」

「ラバックさん、一番敵が多い場所はどこですか?」

「アジトの南側だね」

「では、私はそちらへ………」

 

ドゴォォォオオオン!!!

 

 一歩踏み出そうとしたら、いきなり目の前の通路が吹き飛んだ。

 

「な、なんだ!?」

「…………」

 

 窓から外へ目を向け注視すると、およそ700メートル程離れた崖上にSV2の姿があった。両腕には2メートル近い砲身が装着されており、立て続けに砲弾を連射してくる。

 咄嗟にラバックを小脇に抱えて走り出す。私達の背中を追うように次々砲撃が炸裂。闇夜の中、距離があるにも関わらず完璧に狙い打ちされている。

 

「あばばばばばっ!」

「最優先で砲撃手を仕留めます。ラバックさんは他の皆さんと合流を!」

 

 ラバックを空き部屋へ放り込み、廊下を横切ってアジトの裏手から外へ出る。そのまま、森の木々を足場に砲撃地点を目指して疾走。

 仲間達へ被害が及ぶ前に優先的にSV2を片付けるとしよう。

 私は胃腸を気遣い最小限の動きで砲弾を回避しつつ、徐々に距離を詰めていく。

 SV2のいる地点まで残り約100メートル。ここから先は森が途絶え、木々が疎らしか生えておらず立体的な動きが難しい。

 

「aaaaaアアアア!! ナイト、レ、イド……クロ、ギツネェェェエエエエ!!! aaa、seseセイギ、イッセイハッシャ、ヲ、キドウ、シマス」

 

 雑音の混じった機械音声が響く。

 SV2が背面空間から超巨大な金属性の箱を出現させ、両肩と両腰へ装着。同時に箱の前方がパカパカと開いていき、砲撃の連射とあわせて無数に筒状の物体が放出された。

 

「………」

 

 異空間からの物質転送――インクルシオに近い帝具の技術が使われているようだ。

 そして、推進材を噴射しながら迫りくる細長い筒状のモノは小型()()()()。私を追尾するタイプと広域に拡散するタイプの二種類に分かれ、南国で見た兵器と同じ仕組みなら、先端に爆発物が仕込まれているのだろう。

 視界を埋め尽くす程の夥しい弾幕。攻撃範囲があまりに広すぎて縮地を数回使った程度では逃れられない。

 ならば、と一旦立ち止まって居合いの構えをとった。

 

 我流・真奥抜刀術 白百合(しらゆり)

 

 神速の抜刀により生じた真空の刃を飛ばして、みさいる群の一部を迎撃する。白百合は鬼神顕現中にのみ放てる鬼百合の通常版。斬撃の幅は狭く射程も20メートルほどだが、現状を打破するだけなら十分だ。

 次々に激しい誘爆が起こり周辺一帯が昼間のように照らし出される。そうして、包囲網の一部に穴を開け爆炎の中を強行突破。SV2の真正面へ躍り出た。

 

「アク、ハ、ハイジョ、ハイ、コロス、コロスコロス殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺殺す殺すすす………セイギ、アクソクザン、ソウチャク、シマス」

 

 壊れたように殺意を垂れ流すSV2。ゴテゴテの遠距離武装をパージして背後の空間からギザギザの巨大な曲刀を抜き放ち、大振りに薙ぎ払ってきた。

 

「………」

 

 私は跳躍して回避。空中でふわりっと一回転しつつ、すれ違い様にSV2の頸を斬りつけた。だが、半分も斬れずに刃は弾かれてしまう。頸椎(けいつい)の硬さは感触的に金属以上。しかも、首の切断面は瞬く間に修復されダメージを与えられた様子は全く無い。

 生物型帝具のようなモノだとしたら、弱点は恐らく胸の赤い球体。

 

「コロ、コロ、ノ、カタキ………」

 

 SV2が人体の構造上、あり得ない肩関節の挙動で曲刀の軌道を修正。真後ろに浮かぶ私へ背中越しに刃を振り上げてきた。

 

「なっ!?」

 

 真下から迫る狂刃に意表を突かれ咄嗟に双剣で受け止める。

 

ガキンッ!

 

「aaaaアアアあああああああああ!!!」 

 

 雄叫びと共にSV2が凄まじい脅力を発揮。私を空高くへ打ち上げた。

 

「めちゃくちゃな………」

 

 飛ばされながらチラリっとアジトの方を見れば屋外のあちこちでアカメとレオーネが仮面の敵集団を蹴散らしている。マインは乱戦から距離をとって援護射撃に徹していた。微妙にピンチが足りず、パンプキンの最大火力を出せていない様子。

 また、主戦場より少し離れた位置にインクルシオを装着して戦うブラートの姿もある。相手はエクスタスを振り回す角刈りの男。帝国側に鹵獲されたシェーレの帝具にこうも早く新たな使い手が現れるなんて………。とは言え実力的にブラートが角刈り男を圧倒している。決着がついてエクスタスが戻って来るのは時間の問題。

 全員負ける心配はなさそうだ。

 

――面倒なのは私の方、ですね。

 

 未だかつて感じた事の無い、鳥肌が立つ程の憎悪。

 

「クロ、ギツネ………くろぎつねっ! 黒ぎつねぇぇええええ!! 許さない許さない許さないっ! 正義、閻魔槍!!!」

 

 SV2――いや、セリュー・ユビキタスが背後の空間から超巨大ドリルを召喚。高速回転と共に射出してきた。

 

「………」

 

 空中では身動きが取れないと考えたのだろうが、私の場合はそうでもない。

 

 我流・操身術 翔走空破(しょうそうくうは)

 

 渾身の力で大気を蹴り付けて空中移動、射線上から逃れる。

 

「それで避けたつもりか? 起爆!!」

 

 狙いが外れ打ち上げられていくドリル――それが盛大に爆発した。

 

「あぐっ!? 熱っ!!」

 

 背中に熱風を浴びて吹き飛ばされる。地面へ叩きつけられそうになるが、ギリギリ受け身を取る事に成功。中腰で顔を上げると鎖付きの鉄球が飛んできた。斜面を転がりながら避け鎖部分を斬撃にて切断。

 私とセリューの距離はおよそ10メートル。

 

「お前だけは、お前だけは絶対に()()()()の力でっ! 奥の手、()()()!!」

 

 セリューの胸元にある球が眩く発光。彼女の全身に赤黒い幾何学模様が浮かび、両腕の太さと長さが約二倍ほどに変容。次の瞬間には私の眼前へ拳が迫っていた。

 

「っっ!!?」

 

――速っ!?

 

 間一髪、首を傾けて躱す。狐面の左半分が砕け散り、位階_()クラスの速度に冷や汗が出た。

 

「殺すっ! 殺してやる!! 殴殺刑だァぁぁああああ!!!」

 

 セリューの動きは止まらず原始的な暴力の嵐――拳のラッシュを叩き込んでくる。

 双剣と拳の激しい打ち合いが始まった。

 

「………」

 

 武術的要素が皆無な攻撃を捌きながら、弱点と思しき胸元の赤い球を狙って一閃。

 

キンッ

 

 すると、球体の表面を瞼のような銀色のシャッターが覆い斬撃を弾かれた。

 

――嘘!?

 

 恐らくセリュー自身が意識的に行っているのでは無く、球体の自動防衛機構。なら、どうして普段から弱点を隠しておかないのだろうか。疑問を抱いたものの深く考えている余裕は無く、セリューの猛攻は勢いを増すばかり。

 本来、幾ら位階_()相当の速さがあっても技量が伴わなければ私と戦いすら成立しない。だが、武術とは生身の人間同士の戦いにおいて相手の攻撃を防ぎつつ、自らの攻撃を当てる為の技能。防御や回避を一切必要とせず関節の稼働域を無視してひたすら攻め続けられるセリューは完全に枠組み外の存在だった。

 とりあえず、少しでも動きを鈍らせようと肩、肘、腹、膝など至る所を斬りつける。しかし何度やっても先程の繰り返し。セリューの傷は瞬く間に回復してしまう。加えて両腕のプロテクター部分と全身の骨格は頸椎と同じく異様に硬い。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄ァっ!!!」

 

 セリューの打撃が驚くべき成長速度で精度と鋭さを高めていく。再び露出した胸元の赤い球体は高温を発しており、かなりの熱気が伝わってきた。

 

「こんな………これはっ!」

 

 徐々に反撃する暇が無くなってくる。

 

――私が接近戦で押されてる!?

 

 不味い、いずれは押し切られてしまう。早急に決着を着けるべく、先ずは守りに専念する。但し、ただ守るのでは無い。敢えて隙を作り、打ち込み安い場所へ拳を誘導することで攻撃リズムが一定になるように仕向けた。

 見せ隙とは言え、隙は隙。捌き切れない打撃が何発も私の身体へ突き刺さる。

 

「どうだ黒ぎつねっ! もうあの時とは違う。()()はお前より強い!!」

「ぐぅッ………」

 

 衝撃を地面へ逃がしダメージを最小限に抑えているが凄く痛い。悟られないよう同一パターンの5連打を打たせて6ループ。そうして7ループの4打撃目………。

 

――今っ!!

 

 見せ隙を止め、屈むと同時に縮地零式。セリューの脇下を潜り抜けて背後から背中越しに常闇を突き刺した。

 

「なにっ!?」

 

 パキンッ

 

 刀身の切っ先が正確にセリューの胸元を貫き赤い球体が砕け散る。

 

「私の勝ち、です」

 

 脳が人間のモノである以上、パターン的な行動の最中に別の動作へ移行しようとする際はワンテンポの遅れが生じるものだ。

 

「ふざけるなッ! お前を殺ス、made、わワワタシはハwa………クロgi ――」

 

 電源の切れた機械のように沈黙するセリュー。

 

「はぁ、はぁ、はぁ………」

 

――危なかった。

 

 あちこち打ち身だらけで満身創痍。片膝をついて息を整えていると全身に不快感と痺れが広がっていく。

 

――えっ!?

 

 急激に身体の自由を失い倒れ込んでしまった。そして、茂みの向こうから近づいてくる人の気配………。

 

「はぁ~、参ったわね。()()()()()()()()()()()()。その上、まさか凶化状態の最中に倒されちゃうなんて」

「………」

 

 声のした方向へ目線を向けるとDr.スタイリッシュの姿があった。




長めの余談
如何だったでしょうか? 
ちょっとこの場を借りて本編の解説、裏話などを
・アジトの襲撃理由について
 これは原作でタツミさんが追跡された状況と同様です。少々悩んだ点はDrはキリちゃんが、圧倒的な実力者である事を知っています。その上で果たして原作同様に独断で襲撃を行うかどうか、と言うことでした。 
 ただ、そもそもDrは直接戦闘するキャラではなく、原作においても決め手が薬物系。なので、薬物に自信を持っているDrが、【どれほど強くても薬が効けば私の敵じゃない】的な思考をとり、原作通り動く可能性のルートを選択しました。希有な実験材料を手に入れるチャンスでもありますし。
 あとはDrの切り札、SV2の存在が大きいかと。まあ、キリちゃんに負けちゃったんですけど。

・アジトの襲撃にセリュー(SV2)がいる理由
原作でも語られていた内容は、セリューは真面目過ぎて融通が利かずエスデスに報告してしまうからでしたね。ただ、SV2に改造されちゃってるので命令通りに動くため問題なし。結局、憎悪パワーで自我が戻ってしまいましたが………

・十王の裁きについて。
今作で十王という名前は登場しませんでしたが、セリュー(SV2)は原作同様に正義と名の付く10個の装備を異空間に収納しています。
 ただ、3番の宋帝刀が悪即斬という巨大な曲刀に変わっていたり、8番、平等魚雷が【爆導鉄線】(今作未登場)に変わったりしてます。また、自爆用の10番、五道転輪炉が廃止(敗北することは想定されていない為)。代わりに、胸の赤い球である【魔獣紅玉炉】が10番の立ち位置になってたりもします。
 色々設定を作ってはみたものの、残念ながら登場予定はありません。
 そうそう、胸の弱点のシャッターが普段閉じていないのは放熱の為です。加えて、これも裏設定ですが凶化状態には5分間という制限時間があったりもします。
 因みに、よく読んでくださっている方はお察しかと思いますが、セリュー(SV2)の胸の球は第九話でキリちゃんがコロを倒したときに踏み砕いたコアの片割れですね。

・セリューが速度的な部分限定とは言え、位階_九という桁違いの強さを発揮した理由
 キリちゃんを苦戦させたかったからww というのも有りますが、巨大なヘカトンケイルのパワーを人間サイズに凝縮した結果でしょうか………
 あと、実はセリューがコロと自身の力だけで勝つ事に固執せず、Dr開発の兵器である十王の捌きをもっと使っていたらキリちゃん勝てなかったかもしれません(~_~;)

長々と語ってしまいました。ここまでお付き合い頂いた方は感謝。

 それではまた不定期にお会いしましょう(*^o^*)




 コロの異次元収納スペース、欲しいなぁ 
 

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