仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 劇場版編   作:風人Ⅱ

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劇場版小説/仮面ライダーディケイド&クロノス 過去と未来の激闘⑪

 

 

―時渡り町・上空―

 

 

『ギシャアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーッッ!!!!』

 

 

―バシュウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥーーーーーーーーッッッ!!!!―

 

 

時渡り町の上空。其処には、メイオウジェノサイドを装備したトランスが上空を飛び回り、無数のミサイルと砲撃を乱射しながら襲い掛かるガオウライナーの迎撃の雨をかい潜りながら、両手のウェポンアームから展開したビームサーベルでミサイルと砲撃を斬り裂き、街への被害を最小に抑えながら郊外に向け全速力で加速する姿があった。

 

 

冥王(G)『――ちょっと、いつまで逃げ続ける気なの?早く私の力を使ってあのヘンテコ列車をぶっ潰すのっ!』

 

 

トランス『そういう訳にはいかないでしょっ!町の上であんな巨大な物を爆発させたら、町にも被害が出る可能性あるんだから!せめて町の外に誘い出さないとっ!』

 

 

冥王(G)『そんなのは関係ないのっ!私は!今!この最強の力を使いたいのっ!良いから早く!早くー!!』

 

 

トランス『うわあああん!冥王がFFRのせいで暴走し始めてるううううっ!!』

 

 

FFRを使われてもどうにか理性を保っていた幸助とは違い、FFRの影響か早く力を使いたいとウズウズする冥王に急かされて仮面の下で堪らず喚いてしまうトランス。だがそれでも彼女の意見に圧されるには訳にはいかないと、トランスは頭を振って冥王の意見を無視しながらミサイルと砲撃の雨を何とか回避し郊外の森に向かい、ガオウライナーを誘い出すのに成功した。

 

 

トランス『よしっ……このまま一気にっ!』

 

 

『ギシャアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーッッッ!!!!』

 

 

ガオウライナーを郊外の森まで誘い出したトランスは、メイオウジェノサイドのバーニアを噴出させて軌道を変え、ビームサーベルを構えながらガオウライナーに目掛けて一気に加速する。それを迎え撃つように、ガオウライナーも軌道を変えながらミサイルを乱射していき、トランスはローリングでミサイルの雨をかい潜りながらガオウライナーに接近しビームサーベルを振るった。

 

 

―ジジジジジィッ……!!―

 

 

トランス『くぅううっ……はああああああああっ!!』

 

 

―ズシャアアァァッ!!!ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

『ギシャアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーッッッ!!!!』

 

 

トランスの振るったビームサーベルがすれ違い様にガオウライナーの車両の二つを纏めて斬り裂き、粉々に爆散させたのだった。そしてガオウライナーが爆発の余波でバランスを崩しよろめいている隙に、トランスは空高く飛翔しながら左腰のライドブッカーから一枚のカードを取り出してドライバーに装填しスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:M・M・M・MEI-O!』

 

 

トランス『コレで、トドメッ!』

 

 

電子音声と共にトランスが太陽を背にガオウライナーへと振り返ると、メイオウジェノサイドの全砲門が開きガオウライナーに狙いを定めていく。そして、どうにかバランスを立て直したガオウライナーが咆哮と共にトランスに目掛けて再び突進して来る中、トランスはガオウライナーをマルチロックして両手のウェポンアームを構え、そして……

 

 

トランス『でやああああああああああっっ!!!』

 

 

冥王(G)『微塵に砕けるのォォォォォォおおおおおおおおっっ!!!』

 

 

―バシュウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!―

 

 

『!!!!!?』

 

 

トリガーを引くと共にメイオウジェノサイドの全砲門から一斉に撃ち出された、無数のビーム砲とミサイルがガオウライナーを貫いたのだった。そしてその一斉射撃から逃れられなかったガオウライナーは、悲鳴を上げることも出来ないまま大小の爆発を起こしながら砲撃に飲まれ跡形も残さず完全に消滅したのであった。

 

 

冥王(G)『粉砕!玉砕!大喝采なのっ!!!』

 

 

トランス『……うん……やっぱり、街中でコレを使わないで正解だったかも……』

 

 

身体が元に戻っていれば腕を突き上げんばかりの台詞を叫ぶ冥王に苦笑しながらそう呟くと、トランスは空に浮遊したまま眼下の密林……ガオウライナーに直撃し損ねて地上に着弾してしまったビームとミサイルの被害で作られたクレーターの数々を見下ろし、深々と疲れたように溜め息を漏らしていくのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―ガギイィッ!ギィンッ!ズガアァッ!!―

 

 

『ヌウアァッ?!』

 

 

『グギャアァッ!』

 

 

ディケイド『ハッ!!デェアァッ!!』

 

 

同じ頃。メモリーの参戦によって完全に流れを掴み、ディケイドは迫り来る怪人達をライドブッカーで斬り捨てながら背後から不意を突こうとした怪人の一体を振り向き様に蹴り飛ばし、ライドブッカーから一枚のカードを取り出してディケイドライバーにセットした。

 

 

ディケイド『新しい力を試してやる、変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:DOUBLE!』

 

 

電子音声が響くと共にディケイドの周りを突風が吹き荒れ、ディケイドの身体を装甲が纏い緑と黒のアンシンメトリーのライダー……前の世界で翔一とアイリスの二人が変身したダブルにカメンライドし、両手を素早く払いながら再び怪人達に切り込んでいった。

 

 

―ズガガガガガガガァッ!!―

 

 

『ガハァッ!』

 

 

『ヌオォォォォォォッ!!』

 

 

ディエンド『チッ、数だけのクセしてしつこいな……』

 

 

一方で、後方からの射撃で向かって来る怪人達を狙い撃つディエンドだが、しつこく迫り来る怪人達に痺れを切らして左腰のホルダーからカードを一枚取り出し、ドライバーへと装填してスライドさせた。

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガァンッ!!!―

 

 

『ッ?!ヌグアァァァァァァァァァァアッ?!』

 

 

Dダブル『?!危なッ?!』

 

 

電子音声と共にディエンドがドライバーの銃口を頭上に向けて引き金を引くと、放たれた銃弾がDダブルと怪人達の頭上から雨のように降り注ぎ怪人達に直撃していったのだった。そして危うくソレに巻き込まれ掛けたDダブルは慌ててその場から離れるように地面を転がってギリギリ銃弾を避けると、銃弾が掠った背中を摩りながらディエンドを睨みつけた。

 

 

Dダブル『クッ、おいコラ海道ッ!お前今俺ごと当てようとしてたなッ?!』

 

 

ディエンド『そんなところに君がいるのが悪いんだろ?文句を言う暇があるなら、さっさと動いてソイツ等を片付けたまえ』

 

 

Dダブル『喧しい!お前が指図するなっ!』

 

 

詫びれた様子もなく指鉄砲を向けるディエンドに苛立ちを露わにそう叫びながら、Dダブルは腕を振り上げ襲い掛かってきた怪人達を纏めて蹴り飛ばし、ライドブッカーから一枚のカードを取り出してバックルへと投げ入れた。

 

 

『FORMRIDE:DOUBLE!HEAT JOKER!』

 

 

再度電子音声が鳴り響くと共に、Dダブルの右半身が黒から緑に変化してヒートジョーカーへとハーフチェンジし、右拳に炎を纏いながら怪人達に殴り掛かっていく。そしてディエンドも怪人達の攻撃を避けながら得意のボクシングスタイルで拳を打ち込んでいき、Dダブルは更にライドブッカーからカードを取り出してバックルに装填した。

 

 

『FORMRIDE:HEAT METAL!』

 

 

電子音声と共に、今度はDダブルの左半身が黒から銀へと変化してヒートメタルにハーフチェンジすると、背中から抜き取ったメタルシャフトを展開して怪人達に棒術を叩き込んでいく。そしてディエンドが左腰のホルダーからカードを一枚取り出してドライバーへと装填するのを横目に見ると、Dダブルもソルメモリを何処からか取り出しメタルシャフトのスロットに装填していった。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DI・DI・DI・DI-END!』

 

『SOL!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

ディエンドライバーとメタルシャフトから電子音声が響く共にと、ディエンドはドライバーの銃口を怪人達に狙い定めながらディメンジョンフィールドを展開していき、Dダブルもメタルシャフトを中空に掲げるとスロット部分から炎が噴出して炎の球を形成しながら巨大化していくと、まるで太陽を模したような巨大な火炎弾となっていった。そして……

 

 

DダブルHM『ハアァァァァァァァァッ……ソル・ストレイドッ!デエアァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

―バシュウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥーーーーーーーーッッッ!!!!―

 

 

『ヌ、ウガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!?』

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

ディエンドがドライバーの引き金を引くと同時にエネルギー弾、Dダブルがその場でクルリと回転して勢い付けながらメタルシャフトで打ち付けた火炎弾が放たれ、二人に挟まれた怪人達は前方と背後からエネルギー弾と火炎弾に挟み撃ちにされて断末魔と共に爆発し全滅していったのだった。そしてクロノスとメモリーは……

 

 

メモリー『おらおらおら!遅せェぞ!』

 

 

クロノス『動きは全部みえてるんだよボケが!もっと速く避けないと首が飛ぶぜ!』

 

 

―――時の神と断罪の神の二人の幸助が揃った時点で勝機があるハズもなく、一方的にジワジワと苦しめながらネオアポロガイストを追い詰めていたのだった。因みに強さはメモリーの方が規格外に上だが、同一人物な所為か息はぴったりで見事なコンビネーションでネオアポロガイストを斬りつけていく。それに加えて……

 

 

メモリー『はっ!その程度で大ショッカーを名乗ってんのかよこの(ピー)が!!所詮テメーは(ピー)以下の(ピー)なんだよ!!』

 

 

クロノス『(ピー)臭せェ息吐くな!移るんだよ(ピー)野郎!一回死んで(ピー)からやり直して(ピー)して来い!』

 

 

……根源が同じドSな所も変わらない為に暴言も酷く、二人に斬り刻まれながらネオアポロガイストも涙目になっていたのだった。

 

 

ディエンド『うわぁ……えげつないなぁ……』

 

 

ディケイド『やっぱり過去も未来もドSなのは変わんないんだな、幸助は……』

 

 

その光景にDダブルから元の姿に戻ったディケイドもディエンドも冷や汗を掻きながらドン引きし、そんな二人を尻目に今までネオアポロガイストを一方的に痛め付けていた二人の幸助は……

 

 

クロノス『……飽きたし、終わらせるか?」

 

 

メモリー『そうだな』

 

 

そんな理由で!?とディケイドとディエンドは思わず心の中で突っ込んでしまうが、決してそれを口には出さなかった。口に出したら自分たちがターゲットにされるのは目に見えているし……

 

 

クロノス『行くぜ!』

 

 

メモリー『天満流奥義!!』

 

 

『流水剣・蒼龍王天斬!!!』

 

 

声を重ね合わせ高らかに叫びながら、二人は剣に蒼い氣を纏わせて見えない速度で駆け出し、連続してネオアポロガイストを斬り刻み、最後に上空へと飛び剣に纏わせた氣を衝撃波にし、同時に放った。その衝撃波の斬撃は十字の形となり、ネオアポロガイストを十字に斬り裂いていった。

 

 

『ぐあああああああああああああああああ!!!だ、大ショッカーにっ……栄光あれぇェェえええええええええ!!!』

 

 

―ドッガアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッッッ!!!!―

 

 

十字形の斬撃を身体に刻み込まれたネオアポロガイストは両手を広げながら悲痛な断末魔を上げ、そのまま力無く地面に倒れ込んで大爆破を起こし塵も残さず散っていったのだった。

 

 

ディケイド『……とんだ地獄絵図だな……』

 

 

ディエンド『俺も一番相手にしたくないね、幸助さん二人なんて悪夢以外何物でもないよ……』

 

 

結局のところはネオアポロガイストの自業自得な為に同情はしないが、少なくとも二人の幸助の両方を相手にするとどんな目に遭うかは分かった為、その辺りに関しては反面教師になってくれたネオアポロガイストを密かに讃えるディケイドとディエンドなのであった。

 

 

クロノス『――終わったか……』

 

 

メモリー『ああ』

 

 

そんな事を考えてる二人の心境を露知らず、ネオアポロガイストを撃破して一息吐きながらクロノスが静かに剣を下ろすと、メモリーはそんなクロノスの前に立ち、クロノスに剣の切っ先を向けた。

 

 

メモリー『ここから先は、お前の物語だ……時間の改変の影響で【この出来事の記憶】は消えるだろうがな。ま、今の俺になれば思い出すだろうが』

 

 

クロノス『だろうな……未来が過去に影響を与えたらまずいしな』

 

 

メモリーの言葉に驚く様子を見せず、寧ろ自分の予想通りだったと頷いて見せるクロノス。やはり自分同士、言いたいことはわかっているようだ。そんな過去の自分を見てメモリーも仮面の下で微笑すると、メモリーの身体が突然透け出して徐々に消え始めていく。

 

 

メモリー『時間か……じゃあな……次はお前の番だ』

 

 

過去の自分にそう言い残すと、メモリーはまるで周りの景色に溶け込みように消えていき、最後には風と共に完全に消えていったのであった。そしてクロノスはメモリーが消えた場所から視線を上げ青空を見上げていくと、仮面の下で微かに笑みを受かべた。

 

 

クロノス『歴史は繰り返されるか……ま、どうせ記憶は消されるから関係ないか。その時はその時だ』

 

 

ならば、今は未来の自分が言ってた通り自分の物語を進むだけだと、クロノスは変身を解いて幸助へと戻り、そんな幸助の下に同じく変身を解除した零と大輝が歩み寄っていく。

 

 

零「どうにか終わったな、これで一件落着って訳だ」

 

 

幸助「ああ……そういや、竜也達は大丈夫なのか?」

 

 

自分達を先へ促す為に多くの怪人達と戦うため残った親友達が気になり、幸助は一旦彼らの下に戻ろうと零と大輝と共にTIME学園の校門前に向かって走り出していった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

一方、竜也達は……

 

 

竜也「――はぁ……お茶が美味い」

 

 

京介「だな……なごむ」

 

 

アズサ「そうだねー……」

 

 

零と幸助を先に行かせる為に残った筈の竜也達一同は、ビニールシートを敷いてお茶会を開き呑気にお茶を啜っていた。何故なら……

 

 

 

 

フランドール「行っくよ!禁忌「フォーオブアカインド」!!その状態でー!」

 

「「「「禁忌「レーヴァテイン」!!!」」」」

 

 

 

 

四人に増え、炎の魔剣で怪人の群れをなぎ払うフランドール。

 

 

 

 

こいし「無意識の力、見せてあげるね!深層「無意識の遺伝子」!!! 」

 

 

紫「うふふ♪スキマの真髄を見せてあげるわ♪」

 

 

萃香「にゃっははははは!ミッシングパワー全開ーーーーっっ!!!」

 

 

妹紅「ふはははははは!!燃えろ燃えろォっ!!」

 

 

 

 

敵を撃ち殺していくこいしに、怪人をスキマに吸い込んでいく紫。巨大化して敵を吹き飛ばしたり踏みつぶしたりする萃香、炎の翼を生やして怪人を燃やしていく妹紅。

 

 

 

 

キャンセラーα『ああもう!!なんで僕がこんな目にーーー!!!体が消えたと思ったらいきなりこれだよ!!!』←泣き叫びながら敵を切り裂いていくキャンセラー。

 

 

エクスEX『あはは……この戦いが終わったら菫と一緒に遊園地に行くんだァァァァァァッ!!!!』←死亡フラグ全開のエクス。

 

 

 

 

その他のEXボスに最強フォームの外史のライダー達(一部、本人の意識があるが)が次々と怪人を無双していく為に、竜也達の出番はなく、怪人達は数分もしない内に全滅し、ディエンドに召喚された者達も消えていったのだった。

 

 

姫「ズズゥー……お?向こうも終わったようだな」

 

 

魚見「みたいですね、はむ……あ、このお団子美味しい」

 

 

映紀「はあ……楽だなぁ」

 

 

怪人達が全て倒されたのを見ても特に気にせず、結局幸助達が合流して来るまでお茶会をしていた一同なのであった。

 

 

 

 

因みに優矢は……

 

 

 

 

―ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザァッザザザザザアァッ!!!!―

 

 

優矢「うぎゃああああああああああああああ!!!熱い熱い熱い!!!摩擦で燃えるううううう!!!!」

 

 

なのは(不破)「やかましいの!」

 

 

なのは「あはは……南無」

 

 

 

 

泣きながら走ってるところを町まで戻ってきたなのはコンビに見つかり、なのは(不破)がお仕置きとしてみの虫状態にされバイクで引きずられており、なのははそんな光景に普段零にしていること(GYAKUSATUという名のOSHIOKI)を棚に上げ、優矢に手を合わせ合掌していたのだった。

 

 

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