仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 劇場版編   作:風人Ⅱ

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劇場版小説/仮面ライダーディケイド&クロノス 過去と未来の激闘⑫(完)

 

 

 

一方その頃……

 

 

アルファ『……あっちも終わったみたい』

 

 

戦闘開始した直後にサイクロンと別々に別れて戦っていたアルファは、地面に倒れるルナを踏みつけつつ、幸助達の戦いが終わったのを感知して彼方を見つめていた。すると、アルファに踏み付けられるルナがズタズタになった顔を上げアルファを見上げていく。

 

 

ルナ『はあ……はあ……化け物ね……貴女……人間の……強さじゃ……ないわ』

 

アルファ『……』

 

 

苦しげな声でそう呟くルナのその言葉が気に障ったのか、アルファは無言のままアルファを踏みつける足の力を強めた。

 

 

ルナ『がっ……!!』

 

 

アルファ『黙れ……死体のお前に言われたくない』

 

 

冷淡な声でそう言いながらゴミを見るような目でルナを見下ろし、アルファはそのまま容赦無くベルトごとルナの腹部を踏みつぶしていった。

 

 

ルナ『ギャアアアアアアアアアアアッ?!!!』

 

 

アルファ『消えろ……』

 

 

ルナ『ぐ、ふっ……地獄でまってるわよ……』

 

 

仮面の下から血を吐き出しながらアルファにそう告げると、ルナはそのまま灰と化して消滅していったのであった。

 

 

アルファ『……私は……化け物じゃない……』

 

 

そしてその場に一人残されたアルファは、灰となったルナだった物を見下ろして何処か寂しげにそう呟き、変身を解除してその場から静かに去っていくのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―天満家―

 

 

幸助「いや、本当に助かったぞ竜也、京介」

 

 

竜也「俺の世界を救ってくれた礼だぜ?それにライダーは助け合いだろ?」

 

 

京介「だな……まあ、あの青いライダーの所為で全然噛み殺してないが」

 

 

ネオアポロガイスト達との戦いから数十分後。竜也達の無事を確認した幸助は零と大輝を連れて彼らを家に招き、竜也と京介に救援に来てくれた礼を改めて口にし、その光景をアズサ達と合流した零がカメラに収めていた。

 

 

零「昔の幸助に後の七柱神と呼ばれた二人の過去か……貴重な一枚が取れたな!」

 

 

姫「おぉっ、それはかなりレアな写真じゃないか?」

 

 

大輝「ふむ……確かにそれはお宝だ。俺にも後で焼き回しをくれたまえ零」

 

 

零「まだいたのか海道……」

 

 

大輝「まあね。この時代のシズクさん……もとい、スバルさんに風麺を評価してもらうのさ!より美味い風麺を作る為にね」

 

 

零「……ホントに泥棒よりラーメン作りの方が生き生きしてないかお前……」

 

 

得意げに笑いながら告げる大輝に零も顔を引き攣り、姫達もそんな零の隣で苦笑を隠し切れずにいた。

 

 

その後、実際にラーメンを食べて貰ったスバル(中島)にアドバイスを貰った大輝は試行錯誤を繰り返し、また一段と風麺がおいしくなったとかなんとか……

 

 

零「――あ……そういえば優矢はどうした?」

 

 

大輝「ああ、彼かい?彼なら……」

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―天満家道場―

 

 

なのは(不破)「うふふ~♪避けないと逝っちゃうの~♪」

 

 

優矢「いやああああああああああああ!?過去も未来も冥王は冥王なのねーーーーー!?」

 

 

今回役立たずだった優矢はOSHIOKIと称し、なのは(不破)との訓練を受けさせられていたのだった。

 

 

と言っても、薙刀(真剣)で攻撃し、それをひたすら避けるだけだが……

 

 

そしてそれから数分後に、何処からか話を聞いたなのはの父と兄がやってきて訓練に混ざったとか……

 

 

零「……無事には帰って来れんなアイツ……冥王に父さんと恭兄が相手とか……」

 

 

大輝「まったく、もう少しメンタル面を鍛えられないものか。オリジナルクウガの五代雄介を見習ってほしいね」

 

 

零「誰だそれ?」

 

 

大輝から話を聞いて道場にやって来た零と大輝もその訓練の風景を陰から眺め、あの三人に見付かって巻き込まれない内に逃げようと静かにその場から離れていくのだった……。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―光写真館―

 

 

優矢「痛い……体中が痛いよ……」

 

 

それから数時間後。夕方になって漸くなのは(不破)達の訓練から解放された優矢は、全身包帯だらけの姿で写真館に戻ってきて直ぐにソファーに倒れ込み呻き声を上げていた。

 

 

ヴィータ「アイツ、冥王の訓練受けてよく生きてたな……」

 

 

スバル「あははは……ま、まあでも、これで優矢さんもかなりレベルアップしたんじゃないですかね?私達もそうでしたし!」

 

 

ノーヴェ「ああ……初めてクロノスの世界で訓練を受けた後、アタシ等もあんな感じだったしな……」

 

 

思い出すように瞳を伏せてノーヴェの瞼の裏に蘇るのは、今の優矢のように未来の幸助達の訓練を受け全身包帯だらけになった自分達の姿。同じようにその時の記憶を思い出していくティアナ達も額から冷や汗を流しつつ遠くを見つめ、他のメンバーもそんな彼女達と優矢を見て苦笑していた。

 

 

映紀「大輝の奴も、もう他の世界に行っちまったみたいだしな」

 

 

零「ああ、結局はまた借りを作るハメになったし……良いとこ取りが上手い奴だよ、本当に」

 

 

栄次郎が容れてくれた珈琲を手に大輝の事を口にする映紀の言葉に頷きながら、焼き回しの写真を受け取りさっさと別世界に向かった大輝の顔を思い出し溜め息を吐く零。すると、そんな零の下になのはが歩み寄り、零がこの世界で撮影した写真の為にスペースを空けるアルバムを見つめながら口を開いた。

 

 

なのは「ねえ、零君。これでこの世界は救われたのかな?」

 

 

零「ん?……ああ、多分な」

 

 

何処か穏やかげに微笑んでなのはにそう言うと、零は天井を見上げながら先程別れてきた幸助の事を脳裏に思い出していく――。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

数十分前、天満家前……

 

 

幸助「――行くのか?」

 

 

竜也と京介が自分達の世界でやることを成す為に元の世界に帰り、姫達もなのは(不破)との訓練で動けない優矢を運ぶために一足先に写真館に戻った後、幸助は天満家の玄関から表に停めてあるディケイダーに誇る零とアズサに話し掛けていた。

 

 

零「ああ……俺の役目も、これで終わりだと思う」

 

 

幸助「そうか……色々助かった」

 

 

零「いいさ。未来のアンタにはデカイ借りが山ほどあるんだ……これでもまだ返し切れてない借りがな」

 

 

思えば、未来の幸助達には助けられてばかりである。NXカブトの世界でも命を救われ、桜ノ神の世界でも彼が筆頭に駆け付けくれなければ姫を救い出す事など出来なかったのだから。

 

 

幸助「お前たちがこの世界から去れば、俺たちの記憶から今回の出来事が消えるだろう……まあ、未来の俺は思い出すだろうが」

 

 

零「……未来のアンタならあり得るな」

 

 

幸助「別れは言わん……いつか、未来で」

 

 

そう言って、幸助は玄関から外へと出てディケイダーに歩み寄り零に右手を差し延べる。それを目にした零は一瞬呆気に取られるようにキョトンとなるも、直ぐに笑みを浮かべ頷き返した。

 

 

零「ああ……また、未来で会おう」

 

 

今此処にいる幸助にとっては遥か未来になるが、必ず会えることに違いはない。未来で必ず再会することを誓い、零は幸助の手を握り返し、過去の世界の幸助と別れてディケイダーを走らせるのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―光写真館―

 

 

零「――幸助は変わらないな……過去も未来も」

 

 

この世界の幸助との最後の会話を思い出しながら零は彼と握手した右手を見つめギュッと握ってると、包帯だらけの優矢を部屋にまで運ぶザフィーラとすれ違いに写真を現像していた栄次郎が室内に入ってきた。

 

 

栄次郎「零君、頼まれた写真の現像終わったよ。今回もかなりの傑作揃いだね♪」

 

 

零「お、待ってました」

 

 

なのは「あ、私達にも出来た写真見せて!」

 

 

栄次郎からこの世界で撮った写真を受け取る零の下になのは達も集まると、零はテーブルに現像した写真を並べていく。その中には、大輝も絶賛した幸助と竜也と京介の三人が写る写真もあり、彼等の背後には写真でも凄みを感じさせるオーラと三人が変身するライダーの姿が浮き上がっていた。

 

 

なのは「竜也さんに京介さんに幸助さんかぁ……三人の背後に変身したライダーが映ってるね(汗)」

 

 

フェイト「しかも、何かオーラみたいな物が湧き出てるような……(汗)」

 

 

零「ああ、海道の奴が欲しがるのも頷けるな……」

 

 

アズサ「零、その写真も飾ろうか?」

 

 

その凄まじい写真になのはとフェイトも冷や汗を掻き、零もそんな二人の反応に頷いてると、アズサもその写真を気に入ったのか額に入れようと提案する。

 

 

零「そうだな。額縁は……」

 

 

なのは「あっ、じゃあ私が取って来るよ」

 

 

アズサの提案に頷き額縁を取りに零が立ち上がろうとすると、なのはが代わりに立ち上がって背景ロールの横に置かれた写真を入れる額縁を取りに向かった。が……

 

 

―カクッ!―

 

 

なのは「にゃあああああああああああ!!?」

 

 

額縁を取りに向かう途中で足を捻り、背景ロールに目掛けてそのまま突っ込みぶつかってしまったのだった。

 

 

フェイト「な、なのは?!大丈夫!?」

 

 

はやて「ちょ、なのはちゃん!まだ怪我も治ってへんのに無理したらあかんよ!」

 

 

なのは「にゃ、にゃはは……だいじょぶだいじょぶっ」

 

 

心配するフェイトとはやてに苦笑を浮かべながら頭を摩って立ち上がろうとし、つい背景ロールの鎖を掴んだ。その時……

 

 

 

 

―ガララララララァッ!!パアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

 

 

背景ロールに再び新しい絵が下り、また次なる世界に写真館が移ったのであった。その背景ロールはミッドチルダの背景が写し出されており、その空から青い翼、オレンジ色の銃、雷を纏った槍、ピンク色の龍の頭を模したコアのようなものが降ってくるという絵が描かれてた。

 

 

なのは「ミッドチルダ…?私達の世界に帰ってきたのかな?」

 

 

零「いや、これは……ストライカーズの世界?」

 

 

新たに出現した次の世界を表す絵を前に、零達は興味深げに背景ロールをまじまじと見つめていく。その中で……

 

 

 

 

―……パアァァァァァァァァァァァァアッ……―

 

 

 

 

ディケイドライバーと共にテーブルの上に置かれた、零のライドブッカーの中にある二枚のカード……以前彼等と共に戦った『A's』と『マテリアル』の二枚が淡い光を放っているのを、零達はまだ気付いてはいなかった……。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―パンデモニウム―

 

 

幸助「――御苦労だったな、大輝」

 

 

大輝「大変でしたよ、本当に……」

 

 

幸助「ま、歴史が変わるかどうかの瀬戸際だったしな……仕方ないか。で、コンプリートフォームはどうだった?」

 

 

零と幸助達の活躍で歴史の改変が防がれたお陰で、他の世界と同様未来の幸助達が復活したパンデモニウムの幸助の自室では、零達と別れた大輝が幸助とお茶を飲んでいた。

 

 

大輝「やっぱり、召喚する方が身体に負担が少なくて使いやすいですね。制御が難しいですが」

 

 

幸助「だろうな。今のお前ではそんなもんだ……ってことで」

 

 

くたびれたようにやれやれと首を振る大輝に、幸助は黒い笑みを浮かべる。大輝はその表情を見て直感的に嫌な予感を感じ取り、顔を青ざめた。

 

 

幸助「修行だな♪冥王も待ってるぜ!」

 

 

大輝「やっぱりっ?!い、いやだあああああああああああああああっ!!?」

 

 

嫌がる大輝の襟をひっ掴み、ズルズルと訓練場(処刑場)に引きずっていく幸助。そんな幸助の手から逃れようと必死に抵抗する大輝だが、それも無駄な足掻きにしかならず、結局は訓練という名の地獄場に連れ込まれる事になるのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―TIME学園―

 

 

 

幸助「――なあ、昨日までのこと、覚えてるか?」

 

 

スバル「うーん……ゴメン、思い出せないや」

 

 

幸助「だよなぁー……何か忘れてる気がするんだよな?」

 

 

なのは「私も何か引っかかる気がしてイライラするの……」

 

 

それから翌日の朝。いつも通りの日常に戻った幸助、スバル、なのはの三人だったが、歴史の修正のためにやはり昨日までの出来事が記憶からすっぽりと消えていた。思い出せそうなのに思い出せないという感覚に気持ち悪そうに首を傾げる三人だったが、それもすぐに溜め息を吐いて考えるのを止めた。

 

 

幸助「まあいいか。タイムオーガの件も早く解決し、気にしてる場合じゃねーよな……」

 

 

「「だよね……」」

 

 

そう、彼らの戦い(物語)はまだ終わっていない。

 

 

本当の戦い……試練はこれから始まるのである。

 

 

 

幸助「うしっ、一刻も早くタイムオーガを倒すぞ!」

 

 

スバル「うん!」

 

 

なのは「なの!」

 

 

 

 

そして、彼等の物語は未来へと続く……。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

―幻想郷―

 

 

『グガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

 

真也「なああああああああああああっ!!なんなんだよコイツ等はっ!!次から次へとウジャウジャウジャウジャめんどくせえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

 

ルーミア「そーなのかー」

 

 

真也「つーか、お前もいい加減に降りろよっ?!てか戦い辛いんだよマジで!!」

 

 

ルーミア「離れるのかー?それは無理なのだー」

 

 

真也「なんでっ?!」

 

 

ルーミア「足止めなのだー」

 

 

真也「まだ続いてたのソレっ?!もういーだろ戦いも終わってんだからぁっ!!ってかどう帰りゃ良いんだよチキショオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオォッ!!!!」

 

 

零と幸助達との戦いの中でルーミアによって幻想郷に飛ばされてしまった真也は、未だにルーミアを肩に担いだまま次から次へと襲い掛かる妖怪達を薙ぎ倒し、帰る方法も分からずに森の中を長らくさ迷っていたのだった……。

 

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