仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 劇場版編   作:風人Ⅱ

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劇場版小説/仮面ライダー×仮面ライダー ディケイド&ツヴァイ NOVEL大戦Evole②

 

―尾張国境・荒野―

 

 

ディケイド達の絶体絶命の危機に、予想外の形で乱入してきた冥王軍と共にツヴァイギャリーに乗って駆け付けた早瀬智大達。そんな五人の参戦にディケイド達も唖然となる中、アルゴゾディアートは忌ま忌ましげに智大達を睨み付け舌打ちした。

 

 

『貴様ら、まだ我等の邪魔をする気かッ!』

 

 

智大「当たり前だ。お前等の企みもそうだが、こちとら知り合いも誘拐されてんだからな。邪魔するなって方が無理だろ?」

 

 

ディケイド『……おい……なぁ智大、何がどうなってるんだ?何でお前や海道が一緒にいてこの世界にいる?』

 

 

智大「ん?あー、そうだな……簡潔に話すと――」

 

 

斯く斯く然々と、智大は手っ取り早く自分達の世界で起きた事件について簡単にディケイド達に説明する。彼等の世界でアマテラスという神のライダーのベルトを巡る戦いがあり、ベルトの適合者である霧之の力を借りて財団の手の者を撃退するも、そのアマテラスの相棒の巫女さんであるカガミという少女がシャドウにさらわれてしまい、智大達はそのカガミを追ってこの戦国世界にやってきたのだと。

 

 

ディケイド『ああ……あぁ成る程、大体分かった……要するにお前も知り合いを誘拐されて、ソイツを助けに来たって訳か』

 

 

智大「まあな。……うん?お前も、というと、お前も誰か知り合いが連れ去られたのか?」

 

 

ディケイド『……まあ……な……』

 

 

此処で信長について話すと後々面倒な事になりそうなので、取りあえずこの戦国世界や武者ライダーの事、そして邪武者ディケイドとあの神樹カーラーンの事を簡潔に纏め智大に説明するディケイド。それで智大も大体の事情を理解し、目の前のアルゴゾディアートに目を向けてドライバーを腰に巻き付けていく。

 

 

智大「ま、財団の事だからどうせ祿なこと考えちゃいないだろうとは思ってたが、また随分と大胆な事してくれるじゃないの」

 

 

『……フン。今更気付いた所でどうする事も叶わん。既に神樹を落とした以上、あの樹は全ての平行世界を天下統一するまで決して止まる事などないのだからな』

 

 

刀夜「……んじゃあ、その前にあの樹をぶっ壊しちまえば止まるんじゃないのか?」

 

 

大輝「寧ろそれ以外に方法はないだろうね。あの樹を放置してても面倒な事にしかならないのは分かってるし、破壊する方が手っ取り早いさ」

 

 

そう言いながら大輝も何処からかディエンドライバーを回転させながら取り出し、刀夜と霧之もそれぞれ腰にアマツドライバーとアマテラスドライバーを装着しカード型の札を取り出して立ち並んでいく。

 

 

『正気か……?この軍勢とあの神樹を相手に、貴様等に勝機があるとでも?』

 

 

智大「あるから戦うに決まってんだろう?まぁ例えなかったとしても、だからってこのままお前等の悪企みを黙って見過ごす理由にはならねぇさ……ライトッ!」

 

 

『FANG!』

 

 

ライト『やっと出番?待ちくたびれたよ、智大』

 

 

『TORNADO!』

 

 

刀夜「めんどくせぇが、やるしかなさそうだな。ヒビキ、少し離れてろ」

 

 

ヒビキ「はい!」

 

 

霧之(皆……今こそ仇を取るわ……)

 

 

智大がコートの内ポケットから取り出したファングメモリのスイッチ部分を人差し指で押すと、ツヴァイの世界の智大の事務所で待機するライトもトルネードメモリを構えてスイッチ部分を押し電子音声を鳴らす。そして大輝もディエンドのカードをドライバーに装填してスライドさせ、刀夜と霧之もそれぞれのカード型の札を構え……

 

 

『変身ッ!』

 

 

『TORNADO!FANG!』

 

『KAMENRIDE:DI-END!』

 

『TEN-SHIN!AMATSU!』

 

『TEN-SHIN!AMATERAS!』

 

 

それぞれが変身動作を行い重なって電子音声が響くと、智大はツヴァイ、大輝はディエンドに。そして刀夜は陰陽師をイメージさせる白いアーマーを身に纏い、赤い複眼に響鬼などを連想させる和風の仮面を纏ったライダー……『アマツ』に、霧之は黒いアンダースーツに真っ白な羽衣のような美しいアーマーとひらりと舞うマントを装備し、仮面ライダーファムに酷似した仮面を身に纏ったライダー……『アマテラス』に変身し、変身を完了した四人はディケイド達と肩を並べてアルゴゾディアート達と対峙していく。

 

 

『チッ……ならば貴様等も纏めて滅するのみだ……掛かれぇッ!!!』

 

 

『『『グルァアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!』』』

 

 

杖の先端を突き付けアルゴゾディアートがそう命じると共に、怪人の軍勢が奇声と雄叫びを上げながら九人のライダーへと突っ込んでいく。そしてそれに対して九人のライダー達も一斉に身構え、押し寄せる怪人の軍勢を迎え撃っていくのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―人里―

 

 

―バッゴオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーオォォンッッッッ!!!!!!―

 

 

「う、うわあああああッ!!」

 

 

「た、助けてくれええええええッ?!」

 

 

そしてその一方、突如出現した神樹カーラーンの付近に存在する人里にも神樹の触手が襲来し、人々に牙を剥いて襲い掛かっていた。民家に無数の触手が巻き付いてミシミシと音を立てて粉砕し、捕えられた人間はそのまま取り込まれ神樹の栄養にされてしまう。そんな阿鼻叫喚が響き渡る惨状の中、逃げ惑う人々の中に混じって逃げていた少年が足を引っ掛けて倒れてしまい、そんな少年へと無数の触手が襲い掛かった。

 

 

「ひっ……?!い、嫌だ、誰かぁ!誰かぁああああああああああああああああッ!!!」

 

 

恐怖と絶望から誰かに助けを求めて泣き叫ぶ少年だが、既に触手は少年の両足を捉えてしまってる。彼を助けようとした人々もそれに気付いてもう間に合わないと悟って足を止めてしまい、その間にも触手が少年を取り込もうとした。その時……

 

 

 

 

 

―フッ……ズババババババババババババババババァッ!!ドバアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

「……え……?」

 

 

 

 

 

触手が少年を取り込もうとした瞬間、突如何処からか黒い影が現れ、少年の両足に絡み付く触手を目にも取らぬ速さで微塵に斬り裂いていったのだった。その光景を目の当たりにした少年や周りの人々は何が起きたのか理解が追い付かず唖然となるが、そんな少年の前に一人の黒いライダー……シャドーが両腕を組んで姿を現した。

 

 

シャドー『―――ふむ……成る程……覇者共の夢想を叶える願望機かと思いきや、その実……世界を喰らうもののけの類だったか……』

 

 

「ぁ……む、武者ライダー……?」

 

 

シャドー『……今の内に下がっていろ、童子よ。直にこの恐怖もあの者達の手で終わる。それまでは、この里とお主等は我が守り抜こう』

 

 

―バサアァッ!―

 

 

そう言いながら、シャドーは何処からか数本の巻物を取り出して宙に放り投げ、巻物を一度に開く。それらの巻物には、『仮面兜』、『仮面桑形』、『仮面蜂』、『仮面蜻蛉』、『仮面蠍』、『仮面飛蝗・脚』、『仮面飛蝗・拳』の字がそれぞれの巻物に書かれており、シャドーは素早く両手で印を切り……

 

 

シャドー『いでよ、仮面を纏いし異世界の者達よッ!我が呼び掛けに応えろッ!口寄せの術ッ!!』

 

 

―ボシュウゥンッ!!!―

 

 

高らかに叫ぶと共に、数本の巻物から次々と爆発するように白煙が発生しシャドーの周囲を煙が覆っていく。そして徐々に白煙が晴れ消え去っていくと、シャドーの目の前には彼が口寄せで召喚した数人の戦士達……仮面ライダーカブト、ガタック、ザビー、ドレイク、サソード、キックホッパー、パンチホッパーが立ち並ぶ姿があり、シャドーも腰の刀を抜き取り戦闘態勢に入った。

 

 

シャドー『さて、では開幕と行こうか……此処から先へは一歩も通さんぞ、もののけよ』

 

 

『CLOCK UP!』

 

 

シャドーが真剣な眼差しで迫り来る触手を見据えそう宣言すると共に電子音声が鳴り響き、直後にシャドーとカブト達の姿が掻き消え、様々な色の閃光が常人の肉眼では捉えられぬ速度で次々と触手達を薙ぎ払っていくのであった。更に……

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

『―――ふむ……どうやら彼方は大丈夫ですね』

 

 

『こっちに怪人居ないけど、この人達守りきれるかな?』

 

 

『来たら相手になりますが、それまでは人々を守る剣になりますよ』

 

 

『おー!』

 

 

シャドー達が戦う人里とはまた別の違う町では、玲奈にねだられ戦国世界に来ていた運命優花が変身する仮面ライダーストリームが同じく町の人々を守って触手を撃退する姿があり、神樹から飛来する無数の触手を水の盾を用いて触手を凌ぎ叩き切っていた。そして……

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

『よし、これで撃破!』

 

 

『廻琴!神樹の方からまた怪物達が来るよ!数は50!』

 

 

『分かってる……!いくよ、三人共!』

 

 

人里から離れた場所に位置する草原では、ディケイドとツヴァイ達が取り零して町に向かおうとする怪人達を人知れず撃退する一人のライダー……神樹カーラーンによって次元の壁を破壊され戦国世界に飛ばされてしまった"姫之音 廻琴"が変身する仮面ライダー『シンフォニー』の姿があり、シンフォニーは神樹の方角から更に迫り来る怪人達に向けて飛翔し撃退に向かっていったのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―尾張国境・荒野―

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガァッ!!バキィッ!!ズシャアァッ!!―

 

 

アマツ『ラアァッ!ハッ!フンッ!邪魔だッ!』

 

 

―ドゴオォッ!―

 

 

『グルアァッ?!』

 

 

『Lock ON!』

 

『Ichi…Juu…hyaku…Sen…Man!』

 

『PEACH CHARGE!』

 

 

天神『ゼェアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

 

―ズバアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

『ウガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!』

 

 

そして場所は戻り、ディケイドとツヴァイ達はアルゴゾディアート率いる怪人の軍勢との戦闘へと突入し、それぞれが得意とする戦法で次々と怪人達を撃退していた。アマツは蹴りを主体としたアクロバティックな動きで怪人達を薙ぎ払い、天神は桜雪と無双セイバーを連結させ放ったナギナタ無双スライサーで怪人達を纏めて撃破していく。そうして各々が怪人の数を徐々に減らしていく中、ディケイド、ディエンド、ツヴァイは連携を組んでアルゴゾディアートを相手に善戦していた。

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガァッ!!―

 

 

『ちぃ!小癪な!』

 

 

ディエンド『一応アンタには借りがあるからね、ついでに此処でそれも清算させてもらうよッ!』

 

 

『ッ!嘗めるなぁ!』

 

 

ディエンドライバーを乱射させるディエンドの銃弾を杖で弾き返しながら、杖の先端から光弾を放って反撃に出るアルゴゾディアート。それに対して三人も咄嗟に散開して光弾を回避するが、その隙にアルゴゾディアートは再度幻術を用いた分身を使ってあっという間に三人を包囲してしまう。

 

 

ツヴァイ『チッ、またお得意の幻術か。だが……』

 

 

『SNIPER!』

 

 

ディケイド『同じ手は二度も食わんっ!』

 

 

『ATTACKRIDE:ILLUSION!』

 

『TORNADO!SNIPER!』

 

 

ディケイドとツヴァイがバックルにカードとメモリを装填すると共に電子音声が響き、ディケイドは十人にまで分身して円陣を組み、ツヴァイはスナイパートルネードへとハーフチェンジし、十人のディケイド達とツヴァイとディエンドはそれぞれの武器の銃口を周囲のアルゴゾディアート達に向けて引き金を引き、強烈な弾幕を撃ち放って全てのアルゴゾディアートの分身を撃破していったのだった。

 

 

『ッ?!馬鹿な、私の幻術を……!』

 

 

―ダンッ!!―

 

 

ツヴァイ&ディエンド『ハァアアアアアアアッ!!』

 

 

―ドゴォオオッ!!!―

 

 

『グゥッ!』

 

 

全ての分身達を掻き消され、白日の下に曝し出された本物のアルゴゾディアートにツヴァイとディエンドのダブルキックが炸裂する。だがアルゴゾディアートも咄嗟に杖を盾に使って二人の足蹴を防ぎそのまま後方にまで後ずさるが、それを逃すまいとしてディケイドが二人の頭上を飛び越えてアルゴゾディアートに上段からの斬撃を叩き込んだ。

 

 

『グッ?!おのれっ!』

 

 

ツヴァイ『ハハ、やるじゃないか零?前より断然強くなってるなぁ』

 

 

ディケイド『海道じゃないが、こっちも受けた借りは返さないと気が済まない質なんでな……。二度も同じ相手に遅れを取ってるようじゃ情けないだろ』

 

 

スルリと、ライドブッカーの刃を撫でながらそう軽口を叩き通常形態へと戻ったツヴァイとディエンドと肩を並べアルゴゾディアートと対峙するディケイド。そしてアルゴゾディアートもそんな三人を前に忌ま忌ましげに舌打ちして次の手を打つべく動き出し、それを見た三人もすぐに身構えた。その時だった……

 

 

 

 

 

―ギュイィィィィィッ……バシュウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!―

 

 

ディケイド『……?!何ッ?!』

 

 

―ドッガァアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーアァァンッッッッッッ!!!!!!―

 

 

『グッ……ウワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!!』

 

 

 

 

 

アルゴゾディアートと戦闘を続行しようとしたその時、突如神樹カーラーンから無数の巨大な光弾が飛来しライダー達に襲い掛かって来たのだった。その圧倒的なまでの威力と攻撃範囲はライダー達だけではなく、後方で負傷兵の避難と援護を行っていた織田豊臣軍と家康軍と冥王軍にまで被害が及び、戦場を火の海と化してしまった。

 

 

「ぅあっ……ぐっ……な、何なの一体っ、今のっ……?!」

 

 

聖桜『神樹からの、攻撃っ……?どうして急に……!』

 

 

この戦国世界と他の世界を天下統一する為に見境なく触手を放っていた今までと違い、今のは明らかにライダー達を狙っての攻撃だった。何故急に?と、ライダー達が激痛で身を捩らせながら今の光弾が放たれてきた神樹カーラーンに視線を向けると、なんと、神樹の木々に無数の果実が実り、巨大な花が開き始めていたのである。

 

 

ディエンド『ッ!神樹に花と果実が……?!』

 

 

『―――どうやら、神樹の核の礎の設置が済んだようだな』

 

 

ジャリンッ!と、鈴の鳴る音と共に冷淡な声がその場に響き渡り、その声に釣られてライダー達が振り返ると、其処にはライダー達と同じく神樹からの攻撃に巻き込まれたハズのアルゴゾディアート達が無傷で立つ姿があった。

 

 

アマツ『なっ……なんで傷一つ付いていないんだよッ?!お前達もアレに巻き込まれた筈だろッ?!』

 

 

『……何故?愚問だな。私は散々口にしていた筈だぞ?あの神樹は既に我等と邪武者ディケイドの手に落ちたと……つまりあの神樹は我々の兵器と言っても過言ではない。邪武者に命じてあの神樹の概念を変質させ、我々だけには害無き物にさせる事も安易いという事だ』

 

 

トランス『そ、そんな……そんな事が本当に可能なの……?!』

 

 

天神『……不可能ではないだろうな……あの神樹は文字通り神の樹。樹を掌握する者がいるなら、持ち主の望み通りに神樹の概念を変える事も出来る筈だ……』

 

 

つまりあの神樹は、自分達や人間達にとって致命傷になるが、怪人達が傷つく事は決してない攻撃を放つ事が可能になったという事。苦々しげにそう語る天神に一同も息を拒むが、その時、ディケイドは先程アルゴゾディアートが口にした言葉をふと思い出した。

 

 

ディケイド『待て……"礎"の設置が済んだ、と言ったか?……まさかっ』

 

 

『……察しが付いたなら隠すだけ無駄か……そうだ。邪武者がさらったこの世界の織田信長、そしてアマテラスの巫女が礎となった事で、神樹カーラーンに更なる成長を促したのだ。特に天下人の素質を持つ織田信長と神樹カーラーンの相性はこれ以上になく一致し、特殊な力を持つアマテラスの巫女は神樹を彼処まで一気に成長させてくれた……あの二人はこれ以上にない程の逸脱だったよ』

 

 

アマテラス『ッ……!』

 

 

ヒビキ「そんな、カガミを道具みたいにっ!!」

 

 

人を人とも見ていない発言をするアルゴゾディアートに怒りを露わにしてヒビキが叫ぶ。それは他の一同も同じで怒りを力に震える体に力を入れて立ち上がり、ディエンドも仮面の汚れを拭いながらディケイドとツヴァイに呼び掛けた。

 

 

ディエンド『零、智大、君達はあの神樹に向かいたまえ。アルゴ達は俺達が引き受けよう』

 

 

ディケイド『!引き受けるって、お前達だけでどうにかなる相手じゃっ……』

 

 

ディエンド『このまま頭の上を陣取られて一方的に攻撃され続けたら、全滅は免れない。とっととあの神樹の主を倒してくれないと、この怪人達もいつまでも増え続けるだけだろ?』

 

 

ツヴァイ『それが最良だな……行くぞ零ッ!』

 

 

『させると思うかッ!』

 

 

『『『ガアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!』』』

 

 

神樹カーラーンに向かい、大元の邪武者ディケイドを叩く。そうするしか神樹を止める方法はないと踏んで、アルゴゾディアート達の相手を引き受けると告げるディエンドとライダー達にアルゴゾディアートが再び怪人の大群を差し向けるが、ディエンド達はディケイドとツヴァイに近付けさせまいと怪人達を抑え込んでいく。

 

 

トランス『早く言って二人共ッ!アルペジオの言葉が本当なら、急いで信長さん達を助け出さないとッ!』

 

 

聖桜『こちらは冥王もいますから、私達だけで心配は入りませんッ!急いでッ!』

 

 

ディケイド『ッ……すまん、頼む。智大ッ!』

 

 

ツヴァイ『ああ、もう準備してる!』

 

 

そう言いつつ、ツヴァイは懐から取り出したビートルフォンを操作して、いつの間にかツヴァイギャリーに積んだ自身とディケイドのマシンに飛行ユニットを装備させている。そしてディエンド達と共に怪人の群れを撃退していたアマツはドーパントとファンガイアを蹴り飛ばし、離れた場所に立つカガミに向けて叫んだ。

 

 

アマツ『ヒビキ、こっちも戦絡繰だ!カガミを助けに向かうぞ!』

 

 

ヒビキ「ッ!わ、分かりました!」

 

 

アマツに呼び掛けられ一瞬は驚くもすぐに頷き返し、ヒビキは素早く特殊な術式を組み上げていくと、完成された術式を前にして高らかに叫ぶ。

 

 

ヒビキ「式神展開―――!来て、真月妃(マガツヒ)ッ!!!」

 

 

―シュウゥゥゥゥゥッ……バシュウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!―

 

 

彼女のその言葉に反応するかのように、術式からまばゆい閃光が放たれ、直後に巨大なカラクリが術式から飛び立った。てるてる坊主のような形でアームが腕のように2本装備され、宙に浮かぶ不思議なマシン……カガミの世界に伝わっていたカラクリ、戦絡繰(いくさからくり)の出現を確認すると、アマツもは呼び出されたカラクリを背に『武』とかかれた札を取り出しベルトにスキャンした。

 

 

『KARAKURI BUSOU!YOROI NO KATA!』

 

 

スキャンされた札にベルトに反応して電子音声が響き渡り、真月妃が分解するとアマツに合体し、アマツは真っ白な戦闘メカのような『鎧』を装備した巨大な剣を持つ『マガツヒフォーム』に転身していった。

 

 

「ッ?!ちょ、なにアレ、デカッ?!」

 

 

CB『ほぉう……ライダーで言う所の支援マシンのようなモノか?中々興味深いな』

 

 

天神『おお、あのライダーも巨大マシン持ちだったか!ならばこちらも……!』

 

 

―ガチャッ!―

 

 

『SU・I・CA!』

 

 

マガツヒフォームへと姿を変えたアマツに触発されたのか、天神も右腰に下げたホルダーからスイカの錠前を取り出して解錠スイッチを押し、戦極ドライバーのバックルにセットされてるピーチロックシードと取り替えて錠前をセットすると、カッティングブレードを倒してロックシードを切断した。

 

 

―スパァンッ!―

 

 

『Soiya!』

 

『SUICA ARMS!』

 

『Oodama Big Bang!』

 

 

―ドシャアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーアァンッッッ!!!!―

 

 

「ッ?!こ、今度はでっかいスイカッ?!なんなのよ一体ッ?!」

 

 

電子音声と共に天神の遥か後方の上空に開いた裂け目から巨大なスイカのような緑色の果実のマシンが轟音を響かせて落下し、それを確認した天神は今まで身に纏っていたピーチアームズを消しながら跳躍して緑色の巨大なスイカのマシン……スイカアームズへと乗り込むと、スイカアームズは徐々に変形して巨大な薙刀を手にした人型パワーローダー形態へとその姿を変えていった。

 

 

『YOROI MODE!』

 

 

天神SA『此処から先へは通れると思うなよッ!行け、三人共ッ!』

 

 

ディケイド『任せた……!智大、アマツ!』

 

 

ツヴァイ『あいよ!』

 

 

アマツMF『ヒビキ、しっかり掴まってろよ!』

 

 

ヒビキ「は、はい!」

 

 

スイカアームズにアームズチェンジした天神の援護を受け、飛行ユニットに換装したそれぞれのマシンに跨がったディケイドとツヴァイ、そしてアマツはヒビキをマガツヒに乗せて一斉に神樹カーラーンに目掛けて飛び立っていき、それを目にした飛行能力を持つ怪人達は三人を引き止めようと翼を羽ばたかせ飛翔しようとした、その時……

 

 

 

 

 

―バッ!!―

 

 

「ウゥオォラァッ!!」

 

 

「ハッ!!」

 

 

―ドグオォッ!―

 

 

『?!ギャッ?!』

 

 

『ガハッ?!』

 

 

ディエンド『?!』

 

 

トランス『な、何?!』

 

 

 

 

 

三人を追おうとした怪人達の背後から突如謎の二人が飛び出し、怪人達の背中に跳び蹴りを打ち込んでディエンドとトランスの前まで吹っ飛ばしたのであった。それを見てディエンド達も驚き怪人達が吹っ飛ばされてきた方へと振り返ると、其処には見慣れない二人の青年……腰にドライバーを装着した恭司と影虎が着地して佇む姿があった。

 

 

『?!貴様等は……!』

 

 

恭司「んー、なんか大事っぽいから駆け付けてみたけど……一体どういう状況なんだ、コレ?」

 

 

影虎「さあな……しかし、財団の幹部が居るならろくでもない事になってるのは確かだろう……それだけで十分だ」

 

 

そう言って影虎はジャケットの内ポケットから翼竜が描かれた錠前を取り出し、恭司もそれを横目に見て仕方なさそうに溜息して朱雀に酷似した異形が描かれた錠前を取り出し、二人同時に解錠スイッチを押した。

 

 

―ガチャッ!―

 

 

『GARUDA!』

 

『BAHAMUT!』

 

 

天神SA『ロックシード?!いや……何か違う?』

 

 

聖桜『貴方達は、一体……?』

 

 

恭司「え、俺達?えーっと……俺は鳴神恭司!又の名を、仮面ライダー迅武!変身ッ!」

 

 

影虎「……佐月影虎、仮面ライダードラコだ。別に覚えなくてもいい……変身!」

 

 

『『Lock On!』』

 

 

ディエンド達に向けてそれぞれそう名乗りつつ高らかに叫び、恭司は錠前を戦刃ドライバーに、影虎はパイルドライバーに錠前をそれぞれセットして固定させると、カッティングブレードを倒して錠前を切断させていった。

 

 

『Soiya!』

 

『GARUDA ARMS!Samurai of Night!』

 

『Come on!』

 

『BAHAMUT ARMS! Dragon of Night~!』

 

 

二つの電子音声が鳴り響くと共に恭司と影虎の上空に裂け目が出現し、其処から不死鳥に似た朱雀の異形と翼竜が現れてそれぞれ恭司と影虎に被さり、アンダースーツを形成して仮面と鎧に姿を変えていく。そして恭司は白銀と赤のライダーの『迅武』、影虎は騎士の姿のライダーの『ドラコ』に変身し、二人はそれぞれの得物を手にして怪人達と対峙していく。

 

 

『チッ、またイレギュラーか……!一体カンパネルラは何をして――!』

 

 

 

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアァッ!!!!ドッガァアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーアァァンッッッッッッ!!!!!―

 

 

『グルアァァァァァァァァァァァァアッ?!』

 

 

『ギャアァァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

『ッ?!何だ?!今度は何が起きた?!』

 

 

新たに乱入してきた迅武とドラコを忌ま忌ましげに睨み付けて身構えようとしたアルゴゾディアートだが、その背後に突如、上空から無数の銃弾とロケット弾が飛来して爆発が巻き起こり怪人達を吹き飛ばしたのであった。突然のソレにアルゴゾディアートも再び驚愕を浮かべてると、遠方から不意に地を揺るがすような大喚声が響き渡る。それは……

 

 

 

 

 

長秀「――邪武者ディケイド軍への全弾の着弾、確認しました!秀吉公!」

 

 

秀吉「戦える者は剣を取って我等に続けぇッ!!!真の敵は神樹に有りぃいいいいいいいいいッ!!!」

 

 

『『『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!』』』

 

 

家康「これ以上奴らにこの世界を好きにはさせるなッ!!民達に牙を向ける者は我等の敵ッ!!我等の守るべき者達を蹂躙する悪鬼共を、決して許すなぁあああああああああああああッ!!!」

 

 

『『『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!』』』

 

 

光秀「負傷者の避難も無事完了ッスッ!!全軍ッ!!姐御の教えはなんだッ!!我々の目的はなんだッ!!」

 

 

『殺せッ!!!殺せッ!!!殺せッ!!!』

 

 

光秀「お前たちの目標は何だッ!!!」

 

 

『殺せッ!!!殺せッ!!!殺せッ!!!』

 

 

光秀「お前たちは国を愛してるかッ!!!民を愛してるかッ!!!」

 

 

『ガンホー!!!ガンホー!!!ガンホー!!!』

 

 

光秀「ならばよろしい、戦ッス!!!」

 

 

『『『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!』』』

 

 

幸村「……アタシ等だけ、何か違う気ぃすんな……」

 

 

勝家「明智の奴、あんな奴だったか……?」

 

 

蘭丸「怖い……」

 

 

 

 

 

其処には、負傷兵の避難を完了させ、馬と戦闘車両を走らせてこちらに向かって来る軍勢……織田豊臣軍、家康軍、冥王軍が結託した連合軍の姿があり、連合軍は突然の展開に呆然となるディエンド達とアルゴゾディアート達に構わず怪人達へと切り込んで戦闘を開始していったのだった。

 

 

聖桜『これは……!』

 

 

家康「――何をしておるか、なのは!魚見!貴様等も手伝え!」

 

 

トランス『ッ!家康さん!一緒に戦ってくれるの?!』

 

 

家康「……信長の奴には助けられた借りがある……それを返すまで、奴に生きて帰ってきてもらわねば困るだけだ」

 

 

トランス『……分かった♪一緒に頑張ろ、家康さん!』

 

 

そう言いながら家康に向けてガッツポーズを取るトランスだが、それに対し家康は「ふんっ……」とそっぽを向いて戦線に戻っていき、そんな家康を見てトランスと聖桜も互いに顔を見合わせて微笑しながら戦いに戻っていくのであった。

 

 

 

 

 

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