仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 劇場版編   作:風人Ⅱ

28 / 32
劇場版小説/仮面ライダー×仮面ライダー ディケイド&ツヴァイ NOVEL大戦Evole⑥

 

 

―神樹カーラーン―

 

 

―ガッシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーアァァンッッッッ!!!!!―

 

 

ディケイド戦国CP『ゼェアアァッ!!!』

 

 

邪武者ディケイド『ヌゥエアアァッ!!!』

 

 

―ガギイィィィィッ!!!―

 

 

トランス達がアルゴゾディアートを退けたその一方、神樹カーラーン内部では時を同じくして邪武者ディケイドとの最後の決戦が火蓋を切って落とされ、十五人の武者ライダーの力を借り戦国コンプリートフォームに強化変身したディケイドと邪武者ディケイドは壁を突き破って別区域に戦いの場を変えながら、互いに目掛け戦国ブレードと天将刀を振るい鍔ぜり合いとなっていた。

 

 

―ギギギギギイィッ!!―

 

 

邪武者ディケイド『破壊者ごときが、図に乗るなよッ!!貴様等程度がいくら力を付けようが、天下人たる我には到底及ばんと知れぇッ!!』

 

 

ディケイド戦国CP『知るのはお前の方だ……コイツに託されたアイツ等の力、身を持って味わせてやるよッ!!』

 

 

邪武者ディケイド『ほざくなぁあッ!!』

 

 

ディケイドの言葉を戯れ事と切り捨てながら天将刀とブラッドライドブッカーによる猛攻でディケイドへと容赦なく斬り掛かる邪武者ディケイド。しかし、ディケイドも引けを取らず両手の戦国ブレードで邪武者の剣撃を弾きながら武者を連想させる立ち回りで邪武者ディケイドの双剣を背面受けで凌ぎ、もう片方の手で素早くバックルにセットされているケータッチを操作していく。

 

 

『RENOVATION!CLONOS!KAMENRIDE:MUSHA!』

 

 

―ガギイィィッ!!―

 

 

邪武者ディケイド『ヌゥッ?!』

 

 

ケータッチから電子音声が響くと同時に、ディケイドが背面受けで止める邪武者ディケイドの双剣が不意に横合いから飛び出してきた二人のライダーによって弾かれたのであった。そして邪武者ディケイドも突然の乱入者に驚きながら咄嗟に距離を離してディケイドを見据えると、ディケイドの左右に見覚えのある二人……邪武者ディケイドが今も体内に取り込んでいる筈の武者リノベーションと武者クロノスが立ち構える姿があった。

 

 

邪武者ディケイド『なっ……武者ライダーだとッ?!』

 

 

武者クロノス『ハアァッ!!』

 

 

武者リノベーション『デェヤァッ!!』

 

 

何処からともなく出現した二人の武者ライダーを見て驚愕を隠せない邪武者ディケイドだが、ケータッチによって武者ライダーの力が具現化した存在である武者リノベーションと武者クロノスはそれぞれの剣をふりかざしてそんな邪武者ディケイドに斬り掛かり、ディケイドもそれに続き三人の剣舞へ参戦しながら左腰のライドブッカーから二枚のカードを取り出すと、右腰のバックルにセットし掌で押し込んだ。

 

 

『FINALATTACKRIDE:RE・RE・RE・RENOVATION!C・C・C・CLONOS!』

 

 

『『TIME CRASH!』』

 

 

武者リノベーション『ヤァアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!』

 

 

武者クロノス『ゼエェェヤァアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!』

 

 

―ズシャアァアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!―

 

 

邪武者ディケイド『グゥアアアアァァッ?!!グッ、キッサマァアッ!!!』

 

 

電子音声が響くと共に、邪武者ディケイドを挟み撃ちにした武者リノベーションと武者クロノスの必殺剣がすれ違い様に叩き込まれる。だが邪武者ディケイドもそれで簡単には膝を屈せず、必殺技を発動し消滅した二人の武者ライダーに目もくれずディケイドに目掛け天将刀から連続で斬撃波を飛ばした。だが……

 

 

 

 

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガァアッ!!!ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

ディケイドに向け放たれた斬撃波に無数の銃弾が降り注いで直撃し、爆発を発生してディケイドへの攻撃が阻止されたのだった。

 

 

邪武者ディケイド『ッ?!な、何ッ?!―ズバァアッ!―ヌゥオォッ?!』

 

 

その思わぬ妨害に邪武者ディケイドも爆発から発生した爆風に耐えながら驚愕を浮かべる中、突然何者かが爆風に紛れて邪武者ディケイドに斬り掛かり吹き飛ばしたのだった。そしてディケイドも吹き飛んだ邪武者ディケイドを見て、邪武者ディケイドが吹き飛んできた方へと振り返ると、其処には右手に笛の武器、パイドバイパーと、左手に銃型の武器のウィザードリボルバーを握り締めたツヴァイ・ウィザードの姿があった。

 

 

ディケイド戦国CP『智大……!』

 

 

ツヴァイW『あの二人はアマツとヒビキに任せてきた。それからさっき大輝から連絡があったが、どうやらアルペジオ達を無事に退けたらしい。残るは……』

 

 

ビュンッと、パイドバイパーを振り回して風を切り、笛の切っ先を邪武者ディケイドに突き付けるツヴァイ。

 

 

ツヴァイW『テメェとこの神樹を仕留めるだけだ……邪武者ァッ!』

 

 

邪武者ディケイド『ッ……!!笑わせるな……貴様等ごときに我が野望っ、我が天下の夢想を滅ぼせるモノかァアアッ!!!!』

 

 

『FINALFORMRIDE:E・E・E・EDEN!S・S・S・STRIKER!LO・LO・LO・LOAD!』

 

 

邪武者ディケイドの怒号と共に、ブラッドディケイドライバーから立て続けに発せられる電子音声。

 

 

それと同時に、邪武者ディケイドのベルトのバックルから漆黒の戦闘機、漆黒の巨大な剣、漆黒の巨大な刀……仮面ライダーエデンのファイナルフォームである『漆黒のエデンオーライザー』、仮面ライダーストライクのファイナルフォームの『マテリアル・ストライク』、仮面ライダーロードのファイナルフォームライドである『ロードブレイド』が飛び出し、邪武者ディケイドはそれらを背中と両手に装備して赤黒いオーラを身に纏っていく。

 

 

邪武者ディケイド『爆ぜろっ、滅せよッ!!我が創世せし世に貴様らは要らぬッ!!この世全ての世界から消え去るがいいッ!!!!』

 

 

ツヴァイW『生憎だが、消えるのは……!』

 

 

『TORNADO!MAXIMUMDRIVE!』

 

『LIGHTNING!MAXIMUMDRIVE!』

 

『SHADOW!MAXIMUMDRIVE!』

 

『BLAZE!MAXIMUMDRIVE!』

 

『FANG!MAXIMUMDRIVE!』

 

『GROUND!MAXIMUMDRIVE!』

 

『SNIPER!MAXIMUMDRIVE!』

 

 

ディケイド戦国CP『お前の方だ、邪武者ぁッ!!』

 

 

『ZWEI!KAMENRIDE:MUSHA!』

 

 

邪悪なオーラを身に纏い、最大の一撃を放とうとしている邪武者ディケイドを迎え撃つべく、ツヴァイはツヴァイリボルバーに六つのガイアメモリを一度に装填し、ディケイドもベルトのケータッチを操作し自身の隣に再び一人の武者ライダーの残像……武者ツヴァイを召喚して実体化させ、更に左腰のライドブッカーから三枚のシルエットのみのカードを取り出すと、絵柄が消えた三枚にツヴァイの力が宿り、その中から一枚のカードを抜き取って右腰のバックルに装填する。

 

 

『FINALFORMRIDE:Z・Z・Z・ZWEI!』

 

 

ディケイド戦国CP『ちょっとくすぐったいぞ……!』

 

 

―ドンッ!―

 

 

武者ツヴァイ『ウッ!』

 

 

再度響く電子音声と共にそう言いながら武者ツヴァイの背後に回り込んで背中に手を伸ばすと、なんと武者ツヴァイの右半身と左半身が割れ、存在しない半身を補って二人の存在へと分離していき、黒のツヴァイと緑のツヴァイ……『ファングファング』と『トルネードトルネード』に超絶変形し、更にカードをもう一枚取り出して右腰のバックルに装填した。

 

 

『FINALATTACKRIDE:Z・Z・Z・ZWEI!』

 

 

邪武者ディケイド『何をしようとも無意味だァッ!!二人諸共っ、無間奈落へと堕ちるがいいィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイッッッッッ!!!!!!!!!』

 

 

―シュウゥゥゥゥゥッ……ドッッッバァアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーアアァンッッッッッッッッ!!!!!!―

 

 

ツヴァイW(ライト)『智大ッ!!』

 

 

ツヴァイW『ああッ!!』

 

 

漆黒のエデンオーライザーからの莫大なエネルギーと、自身の赤黒色のオーラをマテリアル・ストライクとロードブレイドの刃に注ぎ込み、五十メートルは軽く越える両手の漆黒の光刃を二人に目掛けて振りかざす邪武者ディケイド。

 

 

しかしそれに対しツヴァイも冷静さを崩さず、天井や壁を破壊しながら自分達に迫り来る漆黒の光刃を真っすぐ見据えたままツヴァイリボルバーの銃口に六つの光を収束させていき、漆黒の光刃の向こう側に立つ邪武者ディケイドに狙いを定め、そして……

 

 

 

 

ツヴァイW『――ツヴァイシューティング……』

 

 

―バァアアアアンッ!!!バリィイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイィィンッッッッ!!!!!―

 

 

邪武者ディケイド『――ッ!!!?なんっ……―バキュウウゥッ!!!―ガァアアアアアアアアアッ!!!?』

 

 

 

 

カウンターショット。二つの漆黒の光刃が重なる瞬間を狙い、静かに引き金を引いてツヴァイリボルバーから撃ち出された一発の弾は、ディケイドとツヴァイの目前にまで差し迫っていた漆黒の光刃を意図も易く真っ二つに砕き、その先に待つ真のターゲットである邪武者ディケイドの右肩を貫いたのだった。

 

 

そして、ディケイド、ファングファングとトルネードトルネードもその隙を見逃さずに同時に空高く跳躍し、肩を貫かれて怯む邪武者ディケイドに向かって跳び蹴りの態勢を取り……

 

 

 

 

ディケイド戦国CP『エクストリーム・ツヴァイッ……!!!!』

 

 

『『『ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!!!!』』』

 

 

―ドグォオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオオォォォンッッッッ!!!!!!!!―

 

 

邪武者ディケイド『ッッッッ!!!?ウッ、ぐぁ……ウゥアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!?』

 

 

 

 

ディケイド、ファングファング、トルネードトルネードのトリプルキック……エクストリーム・ツヴァイが邪武者ディケイドに見事に炸裂し、邪武者ディケイドはそれをかわす事も凌ぐ事も出来ず、悲痛な叫び声を上げながら後方の壁を突き破って吹き飛んでいったのだった。

 

 

―スタッ!―

 

 

ディケイド戦国CP『ッ……ふぅ……ふぅ……これで、終わった、か……?』

 

 

ツヴァイW『――ああ、多分な』

 

 

ポンッと、そう言いながら邪武者ディケイドが突き破った壁を険しげに見つめるディケイドの肩を背後から軽く叩くツヴァイ。そしてディケイドもそれでやっと終わったと実感したか、肩に張った緊張が解けたように溜め息を吐いてツヴァイの手を借りながら徐に立ち上がり、仮面に付いた汚れを拭って邪武者ディケイドが消えた暗闇ばかりが広がる穴の向こうをツヴァイと共に見つめていた。其処へ……

 

 

『――ツヴァイ!!』

 

 

「智大さぁーーーんッ!!」

 

 

ツヴァイW『……!』

 

 

背後からツヴァイを呼ぶ声が聞こえ、二人がそちらの方に振り返ると、其処には神樹の核として捕らえられていた信長とカガミを連れ駆け寄って来る、アマツとヒビキの姿があった。

 

 

ツヴァイW『カガミ……!無事だったか……』

 

 

カガミ「はい……!アマツとヒビキのおかげで、どうにか……!」

 

 

アマツ『……で、そっちは?もう終わったのか?』

 

 

ツヴァイW『一応な。後はこの神樹をどうにかすれば、この事件も漸く片が付く』

 

 

ヒビキ「こ、この樹をですか?それはちょっと、骨が折れそうというかっ……」

 

 

この神樹の馬鹿でかさを直に見てるからか、何となしにそう呟くツヴァイに思わず苦笑を浮かべるヒビキ。ディケイドもそんな四人の姿を横目に僅かに微笑すると、同じくツヴァイ達を見て何処か複雑げに笑う信長の下へと歩み寄っていく。

 

 

ディケイド戦国CP『信長……』

 

 

信長「……漸く、終わったな……お前が無事で、本当に良かった……」

 

 

ディケイド戦国CP『……すまない……俺はアイツごと……武者ツヴァイや、他の武者ライダー達を……』

 

 

信長「…………」

 

 

この世界や、国や、民達、そして主達を守る為、残された力を自分に託し邪武者ディケイドと一緒に消えた武者ライダー達。信長達を助ける為とは言え、自分はこの手で奴ごと彼等を破壊してしまった。僅かに顔を伏せて謝罪するディケイドに対し、信長は一度足元に視線を落とした後、顔を上げてディケイドに告げた。

 

 

信長「……彼奴らは、最後の最後まで、我等に忠義を尽くしてくれた……お前という希望を託し、この戦国世界を救ってくれたのだぞ?そんなお前を、どうして我が責められる?」

 

 

ディケイド戦国CP『…………』

 

 

信長「だから……彼奴らが希望を託したお前が、その姿で、彼奴らの代わりに受け取ってくれ……我等と、民達と、この世界への忠義……大儀であった」

 

 

ディケイドと、ディケイドを通して、この戦国世界を救う力を託してくれた武者ライダー達に感謝の言葉を贈って微笑む信長。そんな彼女の顔を見てディケイドもマスクの下で微かに息を呑むと、一瞬だけ口を閉ざし、信長から顔をそらして言葉を紡いだ。

 

 

ディケイド戦国CP『そんな大層な言葉、代わりとは言え、俺なんぞに贈る物じゃないだろ。俺はただアイツ等の願いを叶えてやっただけだし……』

 

 

信長「そうか?その割には、我を助けに此処まで来てくれたり、あの娘達を身を呈して庇ったりと、お主も負けず劣らず頑張っていたと思うが?」

 

 

ディケイド戦国CP『智大達に余計な負担や心配まで掛けさせたんだ、利口なやり方じゃなかったのは自覚してる。それに……』

 

 

スッ……と、徐に信長の顔に手を伸ばすディケイド。あまりに突然だったために信長は驚いてビクッと肩を震わせるが、ディケイドは構わずそんな信長の頬に付いた汚れを出来るだけ優しく拭い取る。

 

 

ディケイド戦国CP『……俺はただ、お前が無事だったならそれで十分だ。他には何もいらん……』

 

 

信長「ッ……!なっ……ふ、ふん……またそれっぽいことを言って……また我をからかうつもりかっ?」

 

 

ディケイド戦国CP『そんなつもりはない。一応は……まぁ、なんだ……散々認めないだの何だの言ってきたが、形式上だけとは言え、俺とお前は夫婦関係だし、俺だってお前にはそれなりの情を抱いてるんだ……妻のお前が危険な目に遭えば、命掛けてでもお前を助ける責任が夫の俺にはあるし……単純な話、自分の女が無事で、喜ばない男がいる筈ないだろ……』

 

 

きっかけは確かに最悪ではあったし、普通の夫婦がお互いに抱くであろう確かな愛情があるとは言い難いが、仮にもこんな自分の妻に初めてなってくれた女性なのだ。

 

 

短い夫婦関係ではあるが、せめて夫として、離婚するその時まで彼女には幸せであって欲しいという気持ちは確かにある。

 

 

だから彼女が無事である事は素直に嬉しいとその意味を込めて信長に伝えると、信長は面を喰らったように耳まで顔を赤く染め上げていた。

 

 

信長「ぅっ……ぁ……な、なんなのだ貴様はッ!人を小馬鹿にする食えん奴かと思えばっ、そんな急にいじらしくなってッ!こ、これでは、我もどう受け取ればよいか分からんではないかッ!///」

 

 

ディケイド戦国CP『はっ?いや、どう受け取ればいいかも何も、そのままの意味で捉えればいいだろうっ?俺は素直に思った事を口にしてるだけだし……』

 

 

信長「ぅっ、ぅぅううううっ……だったら尚更悪いわ馬鹿ァッ!!!!///」

 

 

ツヴァイW『……零、お前って奴は、なんていうか……相変わらずだな……』

 

 

ディケイド戦国CP『……は?な、何がだっ?』

 

 

アマツ『おい……まさか、自覚も無しに言ってんのか?こりゃまた、とんだ大物だなーオイ……』

 

 

ツヴァイW(ライト)『いいかい、二人共?ああいうのを全方位型フラグ建築士というらしい。君達も十分に気を付けるんだ。一般的にああいうのは一度気を許すと何処までも女性の女心を弄ぶ、危険で冷徹な人間だから』

 

 

カガミ「は……はい……」

 

 

ヒビキ(……というか、刀夜君にもその片鱗がちょっと見られるような気が……)

 

 

ディケイド戦国CP『だから一体何の話だッ?!というか其処ォッ!!人を悪人かなんかみたく人様に吹き込むなァッ!!』

 

 

ツヴァイ(ライト)に失礼窮まりない事を吹き込まれたせいでビクビクと怯えた目で自分を見つめるカガミを見て、内心若干傷付きながらもツッコミを入れるディケイド。信長も信長で耳元まで赤く染まった顔を両手で隠してディケイドから顔を逸らてしまっており、そんな一同の様子を苦笑いと共に楽しんで見ていたツヴァイは両手を叩いて一同の意識を自分に向けさせた。

 

 

ツヴァイW『ま、取りあえず続きはこの神樹を焼き払ってからだ。大輝達も外で待っているだろうし、さっさと此処を出て―――』

 

 

 

 

 

 

 

 

―…………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォオオッッッッッッッッッ……………………………!!!!!!!!!!!―

 

 

『――ッ!!!?』

 

 

カガミ「きゃっ?!」

 

 

ヒビキ「な、なに?!地震?!」

 

 

 

 

神樹を片付ける為に一度外に出ようとディケイド達に提案しようとしたその時、主である邪武者ディケイドを失って機能を停止した筈の神樹カーラーンが突如激しく揺れ出し始めたのだ。一同も突然の事に対応が遅れバランスを崩し倒れそうになるも、何とかお互いに支え合って倒れるのを防ぎ、ディケイドとツヴァイは険しげな表情で顔を見合わせた。

 

 

ディケイド戦国CP『これは……智大、まさかっ……!』

 

 

ツヴァイW『ああ……あんにゃろぉ、まだしぶとくっ――――!』

 

 

 

 

 

 

 

 

『――――来い……スペリオルゥウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!』

 

 

―ドッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーアアァァンッッッッッ!!!!!!!!!―

 

 

アマツ『ッ?!!な、何だッ!!?』

 

 

信長「ゆ、床がッ!!?うわぁあッ!!!」

 

 

ディケイド戦国CP『ッ!信長ぁッ!!』

 

 

一同が動揺を浮かべる中、神樹中に響き渡った悲鳴にも似た雄叫び。その直後、ディケイドとツヴァイ達の足元の床が爆発するように弾け、ディケイド達はそれに巻き込まれ掛けた信長達の手を咄嗟に掴んでその場を離れ、弾け飛んだ床へと視線を向ける。

 

 

すると其処には、自分達が今の今まで立っていた場所が巨大な穴ができ、その穴の真下から巨大な漆黒の竜……黒いクロノス・スペリオルフォームが姿を現した。

 

 

ディケイド戦国CP『ッ?!スペリオルフォームッ?!』

 

 

『――――まだだ……まだ終わらせん……こんな事で、『我らが夢』は終わらせんぞォオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!!!!!!』

 

 

アマツ『ッ!この声っ、やっぱ邪武者ディケイドかよッ!!』

 

 

ツヴァイW『なんっつー執念だよ、ったくっ……!!』

 

 

あれだけの技を叩き込まれ倒されても可笑しくはないダメージを受けているハズなのに、執念深く姿を変えてまで床を突き破って現れ、憎しみの雄叫びを上げる黒いスペリオルフォーム……邪武者ディケイドが変身した邪武者ディケイド・スペリオルフォームを目の当たりにし流石に驚愕を隠せない一同だが、スペリオルフォームは狭い室内にも関わらずその巨大な両腕の爪をがむしゃらに振るってディケイド達へと襲い掛かり、そして……

 

 

『グゥウウウウウルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッ!!!!!!』

 

 

―ドゴォオオオオオオオオオオオオオォォオンッッッッ!!!!!!!―

 

 

『『『グッ!!!!?ウァアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!』』』

 

 

―バゴォオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオオォンッッッッッ!!!!!!!―

 

 

信長「ッ!!?れ、零ぃッ!!!」

 

 

ヒビキ「と、刀夜君ッ!!!智大さんッ!!!」

 

 

信長達を守りながらに加え、こんな狭い室内で巨大な両腕による攻撃を避け切れる筈がなく、三人はスペリオルフォームの鋭爪をまともに受けて天井を突き破りながら神樹の頂上を目指し吹っ飛んでしまい、それを追うようにスペリオルフォームも背中の翼を羽ばたかせて神樹の頂上に向かって飛び立っていったのだった。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。