仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 劇場版編   作:風人Ⅱ

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劇場版小説/仮面ライダーディケイド&クロノス 過去と未来の激闘④

 

 

 

―ガキイイイイイイイイイイイイインッ!!!―

 

 

牙王『やるじゃねえか、氷精!前に戦った特異点なんかよりもやりがいがあるぜ!』

 

 

チルノAD「アンタもね?最強であるアタイとココまで斬り合う奴はそうはいないよ」

 

 

お空が役目を終えて消えたその頃、最早人外の領域といっても過言ではない斬り合い……もとい、殺し合いが離れた場所で周囲を巻き込みながら繰り広げられていた。無数の斬撃の余波が地面や近くの建物を斬り刻み、ベンチや銅像などが意図も安易く真っ二つに斬り裂かれていく中、牙王はそんなものにも目もくれず、ただ目前の相手を斬る為に剣を振るう事が楽しいと言わんばかりに笑みを受かべていく。

 

 

チルノAD「リミットブレイク発動……ブレイバー!」

 

 

牙王『そんな技、効くかッ!!』

 

 

闘気を纏わせながら一気に振り下したチルノの合体剣が襲い掛かる。だが、牙王もガオウガッシャーで簡単にそれを受け止めてチルノを蹴り飛ばし、ガオウガッシャーを構え直して一気にチルノ目掛けて獣のように飛び出していった。そして、オーガとルーミアは……

 

 

 

 

―ガジガジガジ……―

 

 

オーガ『……ヘルプ』

 

 

ルーミア「うまうま」

 

 

 

 

開始からたったの数秒で、ルーミアはEXから普段の姿へと戻ってしまい、何故かそのままオーガの頭にしがみ付いてガジガジと噛みついていたのだった。

 

 

オーガ『いい加減に離れろよ……』

 

 

ルーミア「離れるのかー?それは嫌なのだー」

 

 

オーガ『んでだよ!?』

 

 

ルーミア「足止めなのだー」

 

 

オーガ『……何で俺ばっかり貧乏くじなんだよ』

 

 

ルーミア「そーなのかー」

 

 

もしもコレが見た目通りの化け物とかなら、まだ容赦無く地面に叩き付けてそのまま息の根を止めるとか出来たのだが、外見がまんま生身の女の子であるために邪険にも出来ず、ただ彼女にされるがまま立っていることしか出来ないオーガ。そしてそんなオーガを他所に、チルノと牙王は……

 

 

チルノAD「終わりだっ!!リミットフルブレイク!!超⑨武神覇斬ッッ!!」

 

 

牙王『消えろッッ!!』

 

 

『Full Charge!』

 

 

―ズバアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!―

 

 

超白熱バトルを繰り広げ、お互いに全身全霊を込めた一撃をすれ違い様に相手に叩き込んでいたのだった。そうして二人は互いの得物を振りかざした態勢のまま止まり、二人の間に一瞬の静寂が流れ始める。そして……

 

 

―サアァァァァァァァァァァァアッ……―

 

 

牙王『―――フッ……引き分け、か……』

 

 

チルノAD「クッ……最強であるアタイが、こんな結果……情けないっ……」

 

 

可笑しそうに牙王が最初に口を開いたと共に、チルノは不満げに顔を俯かせて風のように消滅していき、対する牙王は何処か満足そうに砂と化して徐々に消えていったのであった。

 

 

オーガ『……え?俺、もしかしてこのまま?』

 

 

その光景を離れて見ていたオーガは一人寂しく、その場にポツンと取り残されてしまうのだった。ルーミアに頭をかじられながら。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―光写真館―

 

 

一方その頃……

 

 

スバル(中島)「――つまり、貴方達は別の世界から来たと?」

 

 

なのは「はい、そうです」

 

 

ディエンドの助力もあって光写真館の前に飛ばされたなのは達はすぐに館内へと入り、零と幸助を部屋まで運んでシャマル達に二人の治療をしてもらった。だが、二人の傷はどちらも深く、治療を終えてもベッドで気絶したままであり、その間にリビングではなのはがなのは(不破)とスバル(中島)に事情を説明していた。

 

 

なのは(不破)「ってことは、貴方は別世界の私って事なの?」

 

 

なのは「え~と、そうなるかな?」

 

 

スバル(中島)「成る程……でも、同一の存在でも歴史はまるっきり違うみたいだね?【不破】と【高町】、か……確かなのはちゃんのお母さんの桃子さんの旧姓がそうだった気がするけど……もしかして、分岐点の法則に何かそれとも……」

 

 

なのはから一通り話を聞き、顎に手を添え並行世界の理論を考えるスバル(中島)。ひとり思考に浸りながらブツブツと聞き慣れぬ単語ばかりを呟くスバル(中島)を見て、スバルとギンガ、ティアナ、ナンバーズ、ヴォルケンリッター、ヴィヴィオ、フェイト、アリサ、すずか、子狸は呆然とした。

 

 

スバル「……え?何語アレ?この世界の私って本当に何者?」

 

 

ティアナ「シズクさんの過去……人間時代っていうのは分かるけど、その頃から天才的な頭脳だったのね……こっちのスバルと大違い(デスクワーク苦手だし)」

 

 

ギンガ「そっ、そうね……髪の長さ以外ならスバルと同じなのに……お姉ちゃんびっくりよ(この世界ではお母さん生きてるのよね……別の歴史のお母さんでも……会ってみたいな)」

 

 

ノーヴェ「……アレ、本当に別世界のスバルなのか?つか、ドクターより頭良くね?」

 

 

ヴィヴィオ「シズクお姉ちゃんの過去なら納得できるけど、あそこまで違うと凄いね(冥王お姉ちゃんってクールでかっこいいな~。薙刀の技、教えて欲しいかも)」

 

 

シグナム「アレが別世界のナカジマか……試合してみたい」

 

 

ヴィータ「シグナム……あの過去のシズクは【多分】比較的温厚で常識人だが、アイツもチートだぞ?あの人の訓練を受けたアタシだから言える(見た目で判断したら死ねるぜ)」

 

 

フェイト「で、アレが冥王の過去なんだよね?雰囲気が恭也さんに似てるし……ね、はやて?(目付きも違うし……優しくて温かいなのはとは……違う)」

 

 

はやて「そやね……ってか、何で私だけ子狸やねん!?おかしいやろ!?」

 

 

すずか「はやてちゃん……大丈夫?」

 

 

アリサ「あんた、変な電波受信してない?手遅れ?」

 

 

はやて「ちょ、すずかちゃんとアリサちゃん、酷かない!?」

 

 

それぞれの面子がこの時代でのスバル(中島)やなのは(不破)を見てざわめいたり興味を示したりする中、幼馴染に弄られてガーンッ!とショックを受けるはやて。そんな時……

 

 

―……ガチャッ―

 

 

大輝「やあ諸君、さっきぶりだね」

 

 

『大輝(くん・さん)!!?』

 

 

スバル(中島)&なのは(不破)『『……誰?』』

 

 

一同が集まるリビングに、先程なのは達を逃がすためにネオアポロガイスト達と対峙した大輝が入ってきたのである。なのは(不破)とスバル(中島)は変身を解除した大輝とは初対面の為に首を傾げていたが、なのははそれよりも先程から気になってたある疑問を大輝に投げ掛けた。

 

 

なのは「ねえ大輝君、いきなりで悪いんだけど、一つ聞いてもいい?なんで外史のライダーのカードが突然使えなくなったの?」

 

 

そう言ってなのはが背後に振り返ると、其処にはテーブルの上に数十枚のカード……零のカードと同じく、絵柄が黒く塗り潰され使えなくなってしまったなのはの外史ライダー達のカードが並べられていた。

 

 

大輝「……良いだろう。俺も元々そのつもりで来たしね」

 

 

そして大輝はなのは達に、全てを話し出した。

 

 

既に並行世界の外史のライダー……特に幸助に命を救われた者が消えていると。

 

 

原因は、この世界に現れたネオアポロガイスト。

 

 

過去の幸助が死ねば、未来の……断罪の神である幸助は存在が消える。

 

 

それだけでなく、幸助に命を救われた人や世界は数多く存在する。

 

 

祐輔、滝、稟などの苦労人同盟もそうだ。

 

 

苦労人同盟を鍛え強くしたのは幸助。

 

 

祐輔と稟、翔、裕己、幸村達にライダーシステムを託したのも幸助。

 

 

その幸助が消えれば?

 

 

零達が出会った彼らは消滅する。

 

 

それは零達も例外ではなく、魔界城で彼に助けられ、ブレイドの世界で使用したクライマックスフォーム、NXカブトの世界で重傷を負った零の治療、桜ノ神の世界での幸助を筆頭とした増援に助けられた零達の存在も危うくなっているのだ。

 

 

なのは「……そんな」

 

 

大輝「事態は一大事を要するよ……今回はお宝とか言ってる余裕はないしね」

 

 

なのは(不破)「つまり結論として……あのアポロガイストをぶっ殺せばいいの」

 

スバル(中島)「……言い方考えようよなのはちゃん」

 

 

なのは(不破)「スバルちゃんは甘いの。敵……特に男は容赦なく殲滅せよ。お父さんとゲンヤおじさんの口癖なの」

 

 

スバル(中島)「(お父さん……士郎おじさん……ギン姉とお母さんと桃子さんを交えて今度OHANASHIですね)」

 

 

なのは(不破)の台詞を頭に痛めながら、この件が片付いた後の父親と叔父の処遇について内心そう決心するスバル(中島)。そしてなのは(不破)のそのセリフを聞いて、スバルとギンガは「お父さんも別の存在なんだ……」と力なく呟き複雑げに苦笑いを浮かべていくのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

一方同じ頃、とある世界のミッドチルダ……

 

 

優矢「……ここ……何処よ?」

 

 

アズサ「さあ……」

 

 

シロ『にゃあ……』

 

 

魚見「見たところ、ミッドチルダかと思われますが……」

 

 

姫「クロノスの世界の……ではなさそうだな……一体何処の世界のミッドチルダだ?」

 

 

映紀「おいおい……なんでいきなり違う世界になんて飛ばされるんだよ」

 

 

鳴滝の手によって、何処かに転移させられてしまった四人と一匹。そんな彼等が飛ばされた先はクロノスの世界とは全く違う別世界のミッドチルダであり、一同は突然の出来事に困惑した様子でミッドの町並みを見回していた。其処へ……

 

 

 

 

「時空の乱れを観測したから来てみれば……何者だ、お前ら」

 

 

 

 

優矢達の前に突如現れた、一人の青年。

 

 

彼は未来にて、【七柱神】と恐れられる1柱。

 

 

今の段階では【三柱神】と呼ばれる存在。

 

 

【想像神】東海竜也が不審げな顔で四人と一匹の前に転移してきたのであった。

 

 

 

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