仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 劇場版編   作:風人Ⅱ

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劇場版小説/仮面ライダーディケイド&クロノス 過去と未来の激闘⑥

 

 

 

―時渡り町・市街地―

 

 

平穏な生活の光景が広がる時渡り町の市街地。そんなビル街の中心に突如歪みの壁が出現し、其処からゆっくりと五人のライダー達が姿を現した。

 

 

エターナル『まずは、この街の住人を絶望に落とさないとなァ……芦原』

 

 

トリガー『了解』

 

 

エターナルの命令に事務的に答えながら、トリガーは腰のバックルからトリガーメモリを抜き取って右手のトリガーマグナムに装填し、銃口をマキシマムモードに切り替えた。そして……

 

 

『TRIGGER!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

トリガー『ライダーシューディング……』

 

 

―バシュウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!ドッガアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーアァンッッッッ!!!!―

 

 

「っ!!?う、うわあああああああああああああああああああっっ!!?」

 

 

「きゃああああああああああああああああっっ!!!」

 

 

引き金を引きトリガーマグナムの銃口から撃ち出された巨大な砲撃が複数のビルに直撃して次々と倒壊させていき、無数の瓦礫がビルの真下を歩く人々を襲い下敷きにしていってしまい、平穏な町並みは一瞬の内に地獄と化したのだった。

 

 

エターナル『フフフッ……はっははははははははっ!逃げ惑え!恐怖で絶望しろ!ふははははははははははははははっ!!』

 

 

地獄の業火に包まれる街と恐怖で逃げ惑う人々の姿を目にし、両手を広げながら狂った様に笑うエターナル。そしてこの状況を更に混沌化させようと、エターナルの背後に控えるNEVERが不気味に笑いながら人々に向かって歩き出そうとした。其処へ……

 

 

―ブオォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ……キイィィィィィィッ!!―

 

 

スバル(中島)「――っ!これは……!」

 

 

悲痛な悲鳴と共に逃げ惑う人々の間を駆け抜け、二台のマシン……マッハキャリバーに乗るスバル(中島)とレイジングゼオライマーに乗るなのは(不破)となのはがその場に到着し、馴染みのある自分達の街が業火に包まれる光景を見て言葉を失ってしまうスバル(中島)となのは(不破)。そして、なのはも変わり果てた街の姿を見て怒りを覚え思わずエターナル達を睨むが、その五人のライダー達を見て驚愕の表情へと変わった。

 

 

なのは(アレは……エターナル?!それにジョーカーみたいなライダー達までっ……どうして此処に?!)

 

 

そう、燃え盛る街の中心に悠然と佇む白いライダー……その正体は、自分達が前の世界で戦って倒したハズの仮面ライダーエターナルだったのだ。他にも翔一のジョーカーと同じ姿をした四人のライダー達もおり、色彩からしておそらく他のNEVERの一員なのだろうとすぐに理解でき、何故一度は倒したハズの彼等が此処にいるのか分からず激しく動揺するなのはだが、スバル(中島)は構わずにマッハキャリバーから降りエターナル達を睨みつけた。

 

 

スバル(中島)「何をしているの……貴方達!」

 

 

この惨状が彼等の手による犯行なのは明確だ。慣れ親しんだ自分達の街を焼かれスバル(中島)は怒りの表情でエターナル達を睨みつけ、なのは(不破)も既に憎悪と嫌悪の域の感情で五人を睨んでいるが、エターナルはどこ吹く風と言うように鼻を鳴らしていく。

 

 

エターナル『見て分からないか?この街を地獄に変えるんだよ……俺達の目的の為にな』

 

 

スバル(中島)「そんな……どうしてそんな!?」

 

 

エターナル『そんなことを聞いてどうする?お前たちもどうせ死体の仲間入りになるんだ、関係ないだろう?』

 

 

馬鹿馬鹿しげに笑いながら、話し合う余地などないと切り捨てるエターナル。それを聞いた三人も話し合いは無駄だと悟り、それぞれドライバーとベルトを装着しながら並び立って変身の構えを取っていく。そして……

 

 

『変身っ!』

 

 

『GATE UP!』

 

『Mei-O Form!』

 

『KAMENRIDE:TRANS!』

 

 

バックルにカードとパスをセット&セタッチし電子音声が鳴り響くと同時に二人のなのははトランスと冥王に変身し、スバル(中島)も光りに包まれジェネシックへと変身しエターナル達に向けて構えていく。

 

 

ヒート『克己……あの青髪が変身した仮面ライダーと戦わせて?ムカつくから』

 

 

メタル『俺はあのスゲェー殺気を放つ白いライダーとやりてぇ!』

 

 

トリガー『俺は……トランスを』

 

 

エターナル『……良いだろう。京水、俺達は別の場所に向かう』

 

 

ルナ『良いわよぉ。貴方のそういうの、嫌いじゃないわ』

 

 

一歩前に踏み出してこの場を引き受けるヒート達に後を任せると、ルナは手短なビルに極限まで手を伸ばし、エターナルを抱えてその場から離れていった。

 

 

 

ジェネシック『待てっ!―ブザアァッ!!―ッ?!』

 

 

ヒート『行かせないよ?』

 

 

エターナルとルナを追おう慌てて駆け出すジェネシックだが、それを阻むようにヒートが真横から上段蹴りを放って妨害し進行方向に立ちふさがった。

 

 

ヒート『私より熱い情熱を持つなんて、気に入らない……灰にしてあげるっ!』

 

 

ジェネシック『くっ!』

 

 

忌ま忌ましげにそう告げると共に、両手に炎を纏ってジェネシックに目掛け突っ込み、宙にオレンジの線を描きながら腕を振るい殴り掛かるヒート。それに対しジェネシックも迫り来る拳を上手く弾きながら拳底をヒートの腹に打ち込んで後退りさせ、ヒートに飛び掛かり反撃を開始していくのだった。

 

 

冥王『……私の相手は貴方なの?』

 

 

メタル『ああ、似たような得物同士、仲良くやろうやァッ!』

 

 

冥王『暑苦しいの……まあいいの。さぁ、恐怖の悲鳴と断末魔の殺戮オーケストラを奏でるの!』

 

 

メタルシャフトを手にして吠えるメタルに向けて殺気を全開し、両腰のメイウオガッシャーを薙刀に変えて斬りかかっていく冥王。そしてその端では……

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアァッ!!!―

 

 

トランス『クッ!どうしてまた貴方達がっ?!』

 

 

トリガー『…………』

 

 

ライドブッカーGモードとトリガーマグナムから撃ち出される互いの銃弾が相殺し合い、ライドブッカーの引き金を引きながら疑問を投げ掛けるトランスだが、トリガーは一向に口を開こうとせずトランスの急所に目掛けてトリガーマグナムを乱射させていくのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

そして、ジェネシック達とヒート達が戦闘を開始したのと同じ頃。六人が戦う戦場から遠く離れた高層ビル屋上に逃走したエターナルとルナはビル群を見回し、追っ手が来てないのを確認して再び別の場所に移動しようとするが、その時二人に銃弾が命中して怯ませた。

 

 

エターナル『くっ!』

 

 

ルナ『アイタァッ?!何よ今の!』

 

 

突然の攻撃に驚愕しながら二人が銃弾が放たれてきた方に振り向くと、其処には緑の服を着た黒髪の少年と幸助と瓜二つの顔の少女が、二人を待ち受けていたかのように立っていた。

 

 

「やあ、久しぶりだね……大道克己」

 

 

エターナル『?!貴様……フィリップか?!』

 

 

エターナルは緑の服を着た黒髪の少年……それが嘗て自分を倒した宿敵のダブルの片割れであるフィリップだと知り驚愕を隠せぬ様子で身じろぎ、フィリップはそんなエターナルと対峙するように前に踏み出した。

 

 

フィリップ「風都だけでは飽きたらず、この街にも死の風を吹かす気かい?」

 

 

ルナ『何よアンタ……どうしてこの世界に!?』

 

 

フィリップ「ある人の頼みで来たまでさ……まだ僕の本体は修復中なんだけど、マリアさんの為にも、大道克己……僕はもう一度、君を止めないといけない」

 

 

「……幸助の好きな街……壊させない」

 

 

力強い眼差しでエターナルを見据えながらフィリップは懐から取り出したロストドライバーを、フィリップの隣に並び立つ様に幸助と瓜二つの少女……アルファはアルファギアを何処からか取り出して腰に装着し、フィリップは更に緑色のガイアメモリを、アルファは右手に持つ携帯を開き1の番号を三回押してエンターキーを押した。

 

 

『CYCLONE!』

 

『Standing by…』

 

 

『変身っ!』

 

 

『CYCLONE!』

 

『Complete!』

 

 

ドライバーとアルファギアのバックルにガイアメモリと携帯をセットすると共に電子音声が鳴り響き、フィリップの姿が黄色のラインが走る緑のボディーの仮面ライダー……サイクロン、アルファはファイズに酷似した外見のαをモチーフにした仮面ライダー……アルファへと変身しエターナルとルナと対峙した。

 

 

サイクロン『もう一度君に言うよ、大道克己……さあ、お前の罪を数えろ!』

 

 

アルファ『ミッション……スタート』

 

 

 

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