仮面ライダーオーズ メダルと欲望と不幸?少年   作:風人Ⅱ

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第五章/クビと勇王と悲劇③

 

 

 

一方その頃……

 

 

NL『Fireっ!!』

 

 

『Burst Mode』

 

 

―ズビュンッズビュンッズビュンッ!!―

 

 

勇王達がアルファと戦闘を開始したその頃。一同から離れた場所に位置するビルの屋上では、チェスが変身した『NL(ノワールレオ)』がデルタムーバーの改良型であるネロアンジェロに音声を入力し、八雲に向け乱射していた。だが八雲は向かってきたエネルギー弾を首や体を僅かに傾けただけで楽々とかわし、NLと距離を離すように後方へと飛び退き溜め息を吐いた。

 

 

八雲「やれやれ……生身の人間に変身までして攻撃を仕掛けてくるとは……お前の師匠は一体どんな教育をしてるんだ?」

 

 

NL『煩いっ!イレイザーのお前の何処が生身の人間だっ?!』

 

 

嘲笑する八雲の言葉に怒号で返し、ネロアンジェロニの銃口を八雲に狙い定めて銃弾を乱射しながら八雲へと飛び掛かり、左手の爪で八雲に斬り掛かった。だが八雲は特に焦る事なく咄嗟にその場から消えてNLの背後に姿を現し、それに気付いたNLも慌てて背後に振り返るが……

 

 

―バキャアァッ!―

 

 

NL『がっ……あ……?!』

 

 

八雲は振り返りもせずNLの顔面に裏拳を打ち込み、NLを怯ませたのである。NLが思わず顔を押さえて悶える中、八雲はNLに足払いを掛けて宙に浮かせ、NLの首を掴んで持ち上げながら首を締め上げていく。

 

 

―ギリギリギリィッ!―

 

 

NL『あぐあぁ?!ぐあっ!がぁっ……!』

 

 

八雲「筋は中々良いようだな。流石にあの小娘が弟子として認めただけのことはあるが……俺に挑んだのは間違いだったな」

 

 

―ブオオオンッ!ガシャアアァンッ!!―

 

 

NL『グハァッ?!』

 

 

冷たい口調でそう言うと、八雲は信じられない怪力でNLを近くのフェンスへと投げつけ叩き付けてしまい、フェンスに叩き付けられたNLは何度か咳き込くと背中をフェンスで引きずりながらふらふらと起き上がっていく。

 

 

NL『ゲホッゲホッ……!クソッ……!』

 

 

八雲「止めておけ小僧。これ以上やってもお前が俺に傷を負わせる事など出来ん……『現実』が『空想』を作れても、『空想』が『現実』に干渉出来ないように……な」

 

 

NL『っ……!』

 

 

意味深な事を言い放つ八雲の言葉を理解したのか、NLは仮面の奥で悔しげに顔を歪めて唇を噛み締めた。八雲はそんなNLの様子を見ると手の平を上に片手を出し、その上に一冊の本のホログラムを出現させた。

 

 

八雲「そう、お前達は俺にとって、最早現実ではなくフィクションの存在だ……この世界全てが作り事で虚構……『あちら側』の存在になった俺を、フィクションのお前等に倒すことなど不可能なんだよ。クロスでも蘇らない限りはな」

 

 

NL『ッ!クロス…こちら側とあちら側を繋ぐ存在…か…』

 

 

八雲「アレの力は厄介だが、アレを扱える人間は今や存在しない……その間にイレイザーを集め、全ての本が集められたメモリアルを落とし……王の子を見つけ出す」

 

 

NL『?王の子……だと?』

 

 

またもや意味不明な単語を口にした八雲にNLは眉を寄せながら思わず怪訝そうに聞き返すが、八雲はそれに答えないで本のホログラムを消した。

 

 

八雲「そのためにもまず、この世界でイレイザーを集める必要があるんだ…その邪魔をするなら容赦はせんぞ、小僧?」

 

 

NL『ッ!そんな脅しで、はい分かりましたって素直に頷くとでも思ったか?!』

 

 

冷たい視線を向ける八雲に億する事なく、NLはネロアンジェロの銃口を八雲に定め引き金を引こうとし、それを見た八雲はヤレヤレと瞳を伏せて小さく溜め息を吐き……

 

 

 

 

 

 

八雲「なら仕方ないな……"やれ"」

 

 

 

 

 

 

―ズバババババババババババババァッ!!!―

 

 

 

 

 

 

NL『――ッ?!なっ?!』

 

 

 

 

 

 

瞼を開いて八雲がそう呟いた瞬間、NLの"真上"から突如無数の斬撃波が放たれたのであった。突然の不意打ちにNLも驚愕してしまうが、体が咄嗟に反応してその場から跳び退き、斬撃波はそのままNLが立っていた場所に降り注いで爆発を起こしていった。

 

 

NL『クッ!今の攻撃はっ……?!』

 

 

爆風で吹っ飛ばされないように耐えながらNLが目の前に視線を戻すと、砂埃の向こうに八雲とは別のもう一つの影が見える。恐らくあの影は八雲の仲間で、今の攻撃も奴が放ったものなのだろうと瞬時に理解し、NLは武器の銃口を黒煙の向こうに構えた。そして、黒煙が少しずつ晴れていくと、其処には……

 

 

 

 

 

 

『…………』

 

 

 

 

 

 

NL『――っ?!なっ……キバーラ……だと?』

 

 

 

 

 

 

黒煙が晴れた先にいたのは、白と紫を基礎とした鎧を身に纏ったキバに酷似した女性型の仮面ライダー……『キバーラ』だったのだ。NLが影の正体がキバーラと知って驚愕する中、八雲はキバーラの隣に歩み寄りベルトに止まったキバーラに呼びかけた。

 

 

八雲「惜しかったな……気付かれていなければ、此処で邪魔物を一人始末出来たものを……」

 

 

キバーラ「しょうがないでしょ~?だってこの体まだ慣れないんだしぃ」

 

 

八雲「だったら早く慣れろ。そんな時間幾らでもあるだろう?」

 

 

キバーラ「無理言わないでよねぇ!こっちはこっちでアンタの息子の監視で忙しくて、そんなヒマないんだから!」

 

 

八雲「……あんな出来損ない、息子でもなんでもない……二度と奴を俺の息子呼ばわりするな。さもなければ、貴様とて容赦はせんぞ……?」

 

 

キバーラ「うぐっ……わ、分かったよぉ……」

 

 

零を息子呼ばわりされ不快に思ったのか、八雲が殺気を篭めた冷たい目でベルトに止まったキバーラを睨みつけると、キバーラは目を逸らしながら渋々頷いた。そして八雲はそんなキバーラからNLに視線を移し、左手を上げてNLに手の平を翳していく。

 

 

八雲「さて、そろそろこの辺で失礼させてもらおうか?これ以上お前と遊んでる隙もないんで、な……」

 

 

そう言って八雲は手の平の中心に小さな赤いエネルギー光を形成し、バチバチと無数の火花を散らせながらエネルギー光が一回り大きくなった瞬間……

 

 

 

 

 

―ジッジジジジッ……チュドオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーンッ!!!!―

 

 

NL『なっ……』

 

 

―ドッガアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーンッ!!!!―

 

 

 

 

 

八雲の手の平から極太い赤い閃光が撃ち出され、コンクリートの地面を削りながらNLを飲み込んで巨大な爆発を巻き起こしていったのだった。そしてそれを見た八雲はNLが消えた爆発を見据えたままゆっくりと左手を下ろしていき、ベルトに止まったキバーラが口を開いた。

 

 

キバーラ「死んだの?」

 

 

八雲「さてな。だが、あの小娘に鍛えられているならそう簡単に死ぬまい―――ああ、そういえばさっき言ってたな?『何故血を分けた息子にそんな仕打ちが出来るのか』っと……」

 

 

キバーラの疑問に淡々と答えていた途中、先程NLに聞かれた問いをふと脳裏に思い出し、八雲は今や生死が分からないNLに向けて言葉を紡いでいく。

 

 

八雲「理由は二つ。一つはささやかな復讐さ……あの出来損ないが俺達の望む様に産まれてきさえすれば、世界が今のように滅びに向かう事もなかった……普通の家族として生きれたんだよ……なのにアイツがそれを壊した……アレのせいで俺達の未来は歪められた。だから今でも後悔してるよ……あんな"化け物"を産んだのは"間違い"だったとな」

 

 

そう語る八雲の真赤い瞳の奥には、激しい憎悪のような物が秘められているように見える。だがすぐにその瞳を伏せて含み笑い、瞼を僅かに開いて言葉を続けた。

 

 

八雲「もう一つは俺自身の娯楽の為だ。俺は【悲劇】というものを観賞するのが好きでね……だからアイツから全て奪ってやったのさ。恋人も、友も、世界も、愛も、友情も、幸せも……そういうのを踏みにじるのが好きなんだよ、俺は」

 

 

不敵な笑みを口元に浮かべながらそう告げると、八雲は爆炎から背を向けて何処までも広がる星華市の街を見下ろした。ビルの下には、今の爆発を聞いた大勢の野次馬が集まり始めており、八雲はそれを眺めて鼻で笑った。

 

 

八雲「この世界でグリードたちを復活をさせたのも、半分はそれが目的でもある。止めたければ追ってくるがいい……止められたらの話だがな……」

 

 

無機質な瞳で背後の爆炎を見つめながらそう呟くと、八雲はキバーラと共にその場から音もなく何処かへと消え去り、後には屋上を激しく炎上させる赤い爆炎だけが残されたのであった。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

―ドグオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォーーーーーーーーンッ!!!―

 

 

リクサリア『ハアァッ!!今だレツッ!!』

 

 

勇王『おおおおおおおおおおおおおおッ!!!』

 

 

―ガギイィィィィィィィィィィィィンッ!!―

 

 

場所は戻り、市街地内では謎の機械兵器・アルファとリクサリア&勇王が激しいバトルを繰り広げていた。オーズをも苦戦させた重厚な装甲による鉄壁の防御を持つアルファだが、それもリクサリア自慢のパワーで装甲を徐々に削られ、勇王の振りかぶる鋭い斬撃の嵐によるダメージを与えられ続け、流れは完全に勇王達が掴みつつあった。

 

 

リクサリア『よしっ、一気に決めるぞレツ!後ろから回り込めっ!』

 

 

勇王『はいっ!』

 

 

既にアルファは此処までの度重なるダメージが蓄積されて動きが鈍くなっており、今なら必殺技でトドメを刺せる。そう思ったリクサリアは勇王と共に前後から挟み撃ちにして突っ込み、それぞれ必殺技の発射準備に入ろうとした。だが……

 

 

―……ギュイィィィッ……ジュババババババババババババババババババァッ!!!!―

 

 

リクサリア『?!なに?!―ドグオォンッ!!―グッ?!』

 

 

勇王『師匠?!―ドグオォンッ!!―うあぁッ?!』

 

 

なんと、アルファは突然上半身部分を勢いよく回転させながらビームを撃ち出し、全包囲に乱射し始めたのである。その予想外の行動にリクサリアと勇王も驚愕し思わず動きを止めた瞬間、アルファのビームが二人に直撃し吹っ飛ばされてしまった。

 

 

勇王『うぐぁっ、くっ……クッソォッ……「主っ!危ないっ!!」……え?』

 

 

ダメージで上手く動けない身体をなんとか起き上がらせようとする勇王の耳に、リュナの悲痛な叫びが届いた。それに反応して勇王がすぐさま顔を上げると、目の前には自身に狙いを定め瞳に膨大な量のエネルギーを集束させるアルファの姿があった。

 

 

リクサリア『くっ…レツッ…逃げろっ…!!』

 

 

勇王『だ、駄目ですっ…体が思うようにっ…!』

 

 

リュナ「主ッ!!」

 

 

サヤカ「ま、待ってリュナさんッ!!駄目ぇッ!!」

 

 

先程の攻撃の当たり所が悪かったせいか、全身に痺れが走り身体を起こすだけで精一杯の勇王。そんな勇王を助けるべくリュナが咄嗟に走り出し、勇王目掛けてアルファの瞳から遂にビームが発射されようとした。次の瞬間……

 

 

 

 

 

―ドシュウゥッ!!バゴオォォォォォォォオンッ!!―

 

 

『ッ?!!』

 

 

―ビシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!―

 

 

『…………え?』

 

 

勇王にビームが放たれようとしたその時、勇王の頭上を何かが飛び越えアルファの頭部へと炸裂していったのであった。思いもよらぬ不意打ちを受けたアルファは思わず上体を大きく後ろへとのけ反らせ、更に今の衝撃により瞳からビームが発射され勇王の背後の建物に直撃し爆発していったのだった。

 

 

リュナ「……い、今一体、何が……?」

 

 

勇王『え、えっ?何がどうなって『ハアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!』ッ?!』

 

 

今アルファを襲った攻撃が何だったのか理解出来ず、混乱する勇王の真横を誰かが駆け抜けた。その人物とは先程勇王達が到着する前に既にアルファと戦っていた戦士……オーズであり、オーズは先程アルファから勇王を守ろうと咄嗟に飛ばしたゴリラバゴーンを両腕に装着し直してアルファに殴り掛かり、アルファの腕を抑えながら勇王とリクサリアに眼を向けた。

 

 

オーズ『えぇっとっ、単刀直入に聞きますけど、其処のお二人はこのロボットを倒そうとしてるんですよね?!』

 

 

勇王『へ?あ、うん…そうだけど…』

 

 

オーズ『だったら、コイツの事も知ってるんですよね?コイツ倒したら、このロボットの事とか貴方達の事とか、全部話してもらって良いですか?!』

 

 

リュナ「……どうしますか、コウヤ……?」

 

 

リクサリア『…………』

 

 

アルファに振り払われそうになりながらも必死に堪えようとするオーズの提案を聞き、リュナは若干戸惑った様子でリクサリアに問いかけた。それに対しリクサリアは、何かを考えるように暫く顔を俯かせると……

 

 

リクサリア『――分かった。ただその代わり、そっちもこの世界について話してもらうぞ?正直こちらも何が起きているか分からないから、少しでも情報が欲しい』

 

 

オーズ『?この世界?……まあいいか。ティアちゃん!そういう事だから、このロボットもう倒していいだろうっ?!』

 

 

ティア「チッ、勝手に一人で決めて……勝手にしろ」

 

 

気に入らなそうに舌打ちしながらティアがそう吐き捨てると、オーズは一旦アルファから距離を離して右腰のオースキャナーを手にし、スキャナーでバックルのメダルをスキャンさせていった。

 

 

『Scanning Charge!』

 

 

オーズ『そうと決まれば、一気に決める!ハアァァァァァァァァッ……!!』

 

 

スキャナーからの電子音声と共にオーズが両腕のゴリラバゴーンを大きく構えていくと、ゴリラバゴーンに光が集中し激しく光り輝いていく。そしてアルファに目掛けて必殺技を放とうと一歩踏み出した、が……

 

 

 

 

 

―パラパラァッ……―

 

 

オーズ『セイッ―――うん……?何だ?』

 

 

必殺技を発動しようとしたその直後、不意にオーズの肩に何かが落ちてきたのだ。それに気付いたオーズは思わず手を止めてしまい、頭上に疑問符を並べながらゆっくりと真上を見上げていくと――――

 

 

 

 

 

 

 

 

――無数の巨大な瓦礫群が、今正にオーズの頭上から降り注いで来るのが見えた……

 

 

オーズ『……え……なんで――』

 

 

―ドッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーンッッ!!!!!―

 

 

……そして自分に向かって落下してくる瓦礫群を見てオーズが首を傾げた瞬間、瓦礫群はちょうど真下に居たオーズを容赦なく踏み潰していったのだった……

 

 

三人娘『え……ええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ?!!!』

 

 

勇王『え…え?ちょ、し、しししし師匠おぉッ?!!ひ、ひとっ?!!人が瓦礫に潰されっ?!!』

 

 

リクサリア『な、何やってるんだアイツはっ?!』

 

 

『…………』

 

 

なんか知らないがいきなり瓦礫群に潰されてしまったオーズに勇王達も戸惑いと驚愕が隠せずオロオロと焦り出してしまい、その様子を終始見ていたアルファはジィーーっとオーズが潰された瓦礫群を見つめると、勇王達に追撃することなく興味をなくしたように近くのビルの上に跳び移り逃走を始めていった。

 

 

フィオ「あっ?!アルファが逃げたよにぃっ?!早く追い掛けないとっ?!」

 

 

勇王『ちょ、待ってっ!!今はそれよりこの人っ!!早くこれ退かさないとこの人死んじゃうってっ?!!リュナっ!!ちょっと手を貸してっ!!』

 

 

リュナ「は、はいッ!!」

 

 

アルファの追跡よりも先ずはオーズを救助せねばと、リュナと協力してオーズを踏み潰す瓦礫を退かそうと動き出す勇王。

 

 

それを見たフィオとサヤカも勇王達を手伝おうと慌てて駆け寄って瓦礫を退かしていき、リクサリアも一度アルファと勇王達を交互に見て迷った様子を見せると、すぐに舌打ちして勇王達の手伝いをしに動き出したのだった。そしてティアはと言うと……

 

 

ティア「……成る程。さっきあの人形が外した攻撃がこの建物に当たって、その瓦礫がちょうど真下にいた拓斗の上に落ちてきたってワケか……」

 

 

勇王達の手伝いをするわけでもなく、ひとつの建物を見上げて呆れたように溜め息を吐いていた。ティアが見上げるその建物は、先程アルファが勇王にトドメを刺そうとした時、オーズの攻撃に妨害されて間違えて撃ってしまった建物だった。どうやらあの攻撃のせいで建物自体が半壊して脆くなってしまい、その瓦礫がオーズの上に落ちてしまったらしい。

 

 

ティア「しっかし、それであの人形を取り逃がすとは……何処まで運がないんだアイツは……」

 

 

はあぁ……とウンザリした感じで溜め息を吐きながら瓦礫群に視線を向けると、其処では……

 

 

 

 

 

 

 

勇王『大丈夫っ?!ちゃんと生きてますかっ?!って、何か頭に刺さっちゃってるよこの人おぉっ?!』

 

 

オーズ『アッハハハハッ、大丈夫大丈夫。こんなのはパパッと抜いちゃえば何ともないからさ♪ほら、このとおーり……フンッ!!』

 

 

―ドシュウゥッ!ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァッ!!!―

 

 

勇王『ΣΣうわァァァァァァァァァァァァッッ?!!この人頭から噴水みたいに血ぃ吹き出したァァァァァァァァァァァァッッ?!!』

 

 

サヤカ&フィオ『……きゅう……』

 

 

リュナ「ちょおっ?!フィオ様?!サヤカ様?!お気を確かに?!」

 

 

オーズ『え、ちょ、大丈夫?!大変だっ!もしかしてさっきの戦いで怪我を?!どうしようっ?!』

 

 

勇王『いや落ち着いて!!先ず貴方が大変な事になってますから?!取りあえず早く止血を!!』

 

 

オーズ『えっ?止血?いや大丈夫大丈夫♪そんなこれぐらいで大袈裟な…………あれ?なんか視界が段々と真っ赤に染まって…………ゴハアァッ?!!』

 

 

勇王『今度は血ぃ吐いたアァッ?!!全然大丈夫じゃないよこの人ッ?!!』

 

 

オーズ『うぐはぁ……お、俺はもう駄目かもしれないっ……み、見ず知らずの人っ……お願いだっ、これだけでも家族に伝えてくれっ……』

 

 

勇王『えっ?』

 

 

 

 

 

 

 

オーズ『母さん…紗奈……さ…さっきおつかいで……ア〇エールじゃなくて……間違えてア〇ックを買ってしまって……ゴメン……と……ガクッ……』

 

 

勇王『そんな遺言残されても困るんですけどオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーッ?!!』

 

 

 

 

 

 

 

…………死ぬほどどうでもいい茶番劇が繰り広げられていた。まあ約一名、茶番では済まないほど大出血してる奴がいるが……

 

 

ティア「はぁ……まぁ、とにかくあの五人を家に引っ張って事情を吐かせるか。んで拓斗は……あの牛女を呼んで治療させればいいか……」

 

 

これからどうするべきか考えたティアは、取りあえず椎名に連絡すべく拓斗から携帯をぶん取ろうと勇王達の下へと歩き出していったのだった。

 

 

 

 

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