―倉庫群―
勇王『オリャアッ!!ハッ!!セイッ!!』
―ガギィッガギィンッ!グガァンッ!―
『ピピッ……ギュイィィィィッ!!』
―ギンッ!ガギィンッ!!ガギィンッ!!ガギィンッ!!―
オーズ『グッ?!やっぱりカッタイなぁコイツッ!』
付近の建物の屋上にてリクサリアと白ヤミーが戦闘を開始したその一方。同じくアルファと戦闘を開始したオーズと勇王はそれぞれの剣で斬撃を繰り出しアルファに斬り掛かっていくが、やはりアルファの防御力の前には力及ばず何度も跳ね返され、劣勢を感じ取った二人はアルファから距離を離すように後方へと飛び退いた。
勇王『チィ!師匠がいないから昼間の時の手は使えないしっ、このままじゃじり貧だっ……!』
オーズ『こうなったらっ、ティアちゃん!ゴリラのメダル!』
攻撃が通らなければ、このまま続けてもこちらが消耗する一方だ。何とか活路を開かねばとオーズは昼間での戦闘で有効だったゴリラのメダルをティアに要求すると、ティアは鼻を鳴らしながらゴリラメダルと何故かチーターメダルを取り出した。
ティア「正面からやり合って押しても今度はあの跳び道具が面倒になるだけだ、コイツで奴を攪乱しろっ!」
―ヒュッ!―
オーズ『え、おっとっ?!ゴリラにチーター?成る程ねっ……!』
―ジャキンッジャキンッ!―
そういうことかと、オーズはティアの意図を理解して納得しながらバックルを定位置に戻してトラとバッタのメダルを抜き取り、今度はゴリラとチーターをバックルへと装填して斜めに傾け、すかさずスキャナーでバックルをスライドさせていった。
―キィーンッキィーンッキィーンッ!―
『TAKA!GORILLA!CHEETAH!』
変身音と共にオーズの周りをメダルの残像が飛び回り、残像が消えるとオーズの胴体がゴリラアーム、脚部がチーターレッグへと変化していった。アルファも姿を変えたオーズを見て接近戦はマズイと学習しているのか、咄嗟にオーズから離れてビームを連射するが、オーズはそれを見ても焦らず僅かに腰を屈めた後……
オーズ『ふっ!』
―シュンッ!―
『…ッ?!―バゴオォンッ!!―ッ?!!』
アルファの放ったビームが直撃する直前に、オーズはチーターレッグの高速移動を用いてビームを紙一重で回避すると共に一気にアルファへと接近し、すれ違い様にゴリラバゴーンでアルファの顔を殴り付けて怯ませていった。更にオーズは急ブレーキを掛けて再びアルファへと突っ込んで渾身のナックルを打ち込みアルファを後方へと吹っ飛ばすと、オーラングサークルのゴリラの図柄が輝いて両腕のゴリラバゴーンの先端まで光りが走っていき、再び高速移動でアルファの懐へと一瞬で接近し……
オーズ『ハアァァァァァァァァアッ……セイヤアァーーーーッ!!』
―ドグォオオオオオオオオオンッ!!―
『ッ?!!ビッ、ガッ、ガガガッ……?!!』
―バチバチッバチィッ!―
フルパワーを込めたオーズの正拳突きが装甲を破壊しながらアルファの胸に減り込むように入り、アルファは機械が露出した胸部分から火花を散らせながら盛大に吹っ飛ばされていったのだった。そしてその様子を見ていた勇王は直ぐにブレイブソードの紐を二回引き、オーズもバックルを元の位置に戻してゴリラメダルとチーターメダルを抜くと、左腰のメダルケースからタカとバッタのメダルを取り出してバックルに装填しオースキャナーでメダルをスキャンしていった。
『Full Charge!』
『TAKA!TORA!BATTA!TA・TO・BA!TATOBA!TA・TO・BA!』
電子音声と共に勇王はブレイブソードの刃にエネルギーを溜めながら両手で柄を握り締めてアルファを見据えていき、オースキャナーでメダルをスキャンさせたオーズはタトバコンボへと戻ると共にメダジャリバーを取り出してセルメダルを三枚投入し、右腰のオースキャナーを取り外してメダジャリバーの刃身へとスライドさせていった。
『Triple!Scanning Charge!』
勇王『コイツでトドメ!!ブレイジングッ、セイバアァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァッ!!!』
オーズ『ハアァッ……セイヤアァァァァァァァァァァァァアッ!!!』
―ズバアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァンッ!!!―
『ッ?!ッ!!』
オースキャナーから響いた電子音声と共に、オーズと勇王が勢いよく振りかざしたそれぞれの武器から巨大な斬撃波が放たれアルファへと一直線に向かっていったのであった。それを見たアルファも流石に防ぎ切るのは無理と判断して咄嗟に第一射のオーズバッシュは回避するが、続け様に第二射のブレイジングセイバーが左腕に直撃して爆破し、片腕をやられたアルファはバランスを崩しそうになりながらも何とか態勢を立て直すが、このままでは分が悪すぎると判断して倉庫と倉庫の間の路地に駆け込み逃走してしまった。
オーズ『あっ?!また逃げたっ!』
ティア「ほっとけ、此処であんなの倒した所でセルメダル一枚分の価値にもならない。邪魔物はいなくなったんだし、さっさとヤミーを探すぞ」
勇王『えっ……いやでも!』
逃げたアルファを追跡しようとせず、先程気配を感じ取ったヤミーを探すことに専念しようとするティア。勇王とオーズもそれに反論しながら慌ててアルファが逃げ込んだ路地へと視線を向けるが、アルファは既に路地を抜け何処かへと逃げ去っていた。
勇王『ッ!また逃げられたっ……』
ティア「まぁ、取りあえずあのダメージじゃ直ぐには動けないだろうから暫く無害だろう。今の内にヤミーを探し出し……『グルアァァァァッ?!!』ッ?!」
オーズ『な、何だ?!』
アルファを取り逃がして悔しがる勇王を尻目にヤミーを探すべくティアが周りの気配を探ろうとした瞬間、突如三人の真横にある建物の屋上から何かが落下してきた。そして落下してきた何か……オーズ達の戦いを影から覗いていた白ヤミーは身体を抑えながら悶え苦しみ、そんな白ヤミーを見た三人は驚愕の表情を浮かべた。
勇王『こ、こいつは?』
オーズ『ヤ、ヤミー?何でいきなり上から?!』
『――俺が今まで遊び相手をしてたんだよ』
突如姿を現した白ヤミーに驚愕するオーズ達の頭上から声が響いた。それに反応して三人が頭上を見上げると、白ヤミーが落ちてきた建物の屋上からまた一人の人物……コウヤが変身したリクサリアが三人の真ん中へと飛び降りて着地した。
勇王『師匠?!来てたんですか?!』
リクサリア『まあな。お前達がコソコソと部屋を抜け出した上に一言も言わず家を飛び出すから、こっちもお前達のお守りで付いて来たんだよ』
オーズ『あ、あはははっ……つまりずっと起きてたんですか、コウヤさん……』
てっきり寝ていると思って起こさなかったんだけどと、黙って三人だけで家を飛び出したことを咎めるように睨んでくるリクサリアの視線から顔を逸らすオーズと勇王。しかしそんなやり取りの隣で、ティアだけは白ヤミーの姿を見て何処か訝しげな表情を浮かべていた。
ティア(?あのヤミーの姿……ウヴァ達が作るヤミーと姿が違う……まさか……いや、だがそんな……)
リクサリア『ふぅ……まあいい。説教は後でジックリするとして、今はヤミーだ。とっと終わらせるぞ!』
勇王『……やっぱり説教が待ってるんだ……』
オーズ『……え?それってもしかして俺も含まれてる?』
白ヤミーに向けて身構えるリクサリアの説教宣言を聞いて勇王は暗い影を落としながら顔を逸らし、オーズはそんな勇王とリクサリアを交互に見て戸惑いがちに自分の顔を指差していく。だがそんな時、地面に叩き付けられ悶え苦しんでいた白ヤミーがふらつきながら起き上がり三人と対峙したかと思いきや、突然自分の頭を両手で抱えながら苦しみ出し、そして……
『ウグヴァッ……グバアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!』
―ドシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーッッ!!!!―
『…ッ?!なっ?!』
突如、白ヤミーは苦しげな雄叫びを上げながら全身から凄まじい衝撃波とオーラを放ち、一同は両腕で顔を覆いながら思わず吹っ飛ばされそうになったのを踏ん張り何とか持ちこたえた。だがそれだけでは終わらず、今度は白ヤミーの身体が無数のセルメダルに覆われ徐々にその姿を変えて全く違う姿へと変化していく。その姿とは……
『グガッ……グガアァァァァァァァァァァアッ!!!ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!』
オーズ『な……あ、あれって……』
勇王『りゅ、竜?ドラゴン?!』
ティア(チィッ!やっぱりアイツ等のっ……クラルのヤミーだったかっ!)
白ヤミーが変化した姿は、背中から生えた巨大な白い翼と白い尻尾を特徴とし、オーズたちより二回りも大きい巨体をした白竜のような姿だったのである。予想外の姿へと変化したヤミーにオーズ達も思わず後退りし、ティアも何か心当たりがある様子で内心舌打ちして毒づくが、白竜のヤミー……フリードヤミーはそんな事はお構い無しにと背中の翼を羽ばたかせて上空に浮き上がり……
『グゥルルッ……ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオォーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!』
―ボアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッッ!!!!―
『なっ、グ、グアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーッッ?!!!』
―ボガアァァンッ!!!ボガアァァンッ!!!ボガアァァンッ!!!ドグオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーンッッ!!!!―
フリードヤミーの口から雷を纏った巨大な火炎放射が四人目掛けて撃ち出され、無数の巨大な爆発が一斉に巻き起こったと同時に倉庫群が火の海に包まれたのであった。
◇◆◇
―型月の世界・衛宮邸―
一方同じ頃、拓斗達の世界とはまた違う次元に存在する型月の世界。その世界にある冬木市の衛宮邸の一室では、外見七・八歳ほどの銀髪の子供が四角い革製の鞄の中に上半身を突っ込みながら何かを探していた。
「あるぇー?オッカシイなぁー?確か此処に仕舞ってた筈なんですけどぉー……召喚機に斬魂刀にクマさんから貰ったメガネにキーブレードにデュエルモンスターズのデッキに神機に大地の心臓の欠片に……あと何だこれ?あぁ、前にアルクさんと殺った時に採取した血だっけ?うーむ……最近整理してなかったからもうゴッチャですよヲイ~」
やれやれ~と、鞄の中から色々取り出しながら溜め息を漏らす子供。そんな子供が鞄を漁る部屋へと一人の青年……この家の家主である衛宮士郎がやって来た。
士郎「おーいドール?悪いんだけど、ちょっと今晩の献立の件で話が……って、なんじゃこりゃっ?!!」
ドール「――うおう?おやおや士郎さん、なにか私にご用ですかぁー?」
鞄から取り出した色んな物で散らかされた部屋を見て絶叫する士郎の声を聞き、銀髪の子供……"ドール"が鞄から顔を出して振り返った。
士郎「何かご用ですかじゃないっ!何なんだよ、この散らかり様は?!」
ドール「うえ?……あー、すいませんねぇ?実はちょいと探し物を探してるとこでして」
士郎「探し物……?」
ドール「えぇ、この鞄の中に仕舞ってたハズなんですがぁ……そうだ、士郎さん知りませんかね?三島春菜さんというアーティストのCDなんですが」
士郎「三島春菜?いや、俺は知らないけど……何だ?有名なアーティストなのか?」
ドール「んー……"こっち"じゃあんまり知られてないと思いますねぇ……まああれですよ、所謂クラシックって奴っす。以前出会った旧友がくれたものなんですが、私も中々に多忙で全然聴けてなくて、今ちょうど暇だったから聴いてみようかなぁと探してるわけなんですがぁ……何処にもねぇんですよ、何故か」
士郎「何処にもないって……その鞄はうちに居候し始めた頃から誰にも触らせてないんだろ?」
ドール「一応私が知る範囲ですがね。もしかしたら、誰かが知らない内に開けて持ち出したという可能性も捨て切れませんが……何処行っちゃったんかなぁ~」
ふいぃ~と、軽く溜め息を吐きながら部屋中に散らばる色んな物を一カ所に集めていくドール。
士郎「そっかぁ……じゃあ、今はあんまり手が放せる状態じゃないか?」
ドール「ですなぁー。アレ無くしたとなるとかなりの死活問題ですし……ってか、士郎さんは私に何か用があってきたのでは?」
士郎「あー、いや、別段大した用じゃないんだ。単に今日の献立どうしようかーって悩んでたから、ドールの意見を聞きたかっただけだから」
ドール「そっすか。じゃあ私はCD見つけた後で相談に乗りますんで、その間に他の皆さんから聞いておいてはどうでしょ?」
士郎「そうだな……うん、そうしとく。あ、CD知らないか皆にも聞いとくよ」
ドール「お願いしまぁーす」
片手を振りながら部屋を後にする士郎に手を振り返して見送ると、ドールは再び鞄の中に上半身を突っ込みCDを探し始めた。
ドール「此処にもない……うーん、ヤベーよマジでヤベーよ。これ無くしたなんてなったら洒落にならんぞ?最近の京介さんはクラシック愛とついでに嫁さんへの溺愛っぷりに磨きが掛かって手に負えんからなぁ。ハルさんのCD無くしたなんて知られたら絶対ヌッコロされるよ。ヌッコロされて東京湾だよ。それなんて私終了のお知らせ?いやマジでヤバいよコレ」
言ってることは本当に深刻そうだが、当の本人の口調が陽気な上に何処か楽しげに両足をパタパタさせてるせいか全然焦ってるように見えない。寧ろこの状況を楽しでるかのような表情でCD捜索を進めていくが、その時……
「――そんなところ探しても見付からないわよ、CD……」
ドール「……でしょうな。幾ら物忘れが多い私でも、旧友から貰った思い出の品を何処へやったかなんてちゃんと覚えてます……貴方が犯人ですな?」
不意に背後から届いた淡々とした声。しかしドールは背中越しにそれを聞いても全く焦る事なく、寧ろ最初から分かってたような口調で背後へと振り向いていくと、其処にはいつの間にか壁に背中を預け腕を組んで立つ女性……ユリカが立っていた。
ドール「ヲイヲイ、人様の物を盗るとか一体どういうおつもりですか?私しゃあそんな教育した覚えはございやせんぜ?」
ユリカ「された覚えもないけどね……まあ、どういうつもりかと聞かれればあれよ……借金の取り立て」
ドール「……あー……以前スパロボの世界で増援を依頼した件ですか……いや、もうちっと待ってくれませんかね?今私1円も持ってねえので」
ユリカ「相変わらずお金に無頓着ね……でもこれ以上は駄目。もうかれこれ一年以上は経ってるんだから、そろそろ耳を揃えて払ってもらう。あのときだって、依頼費を払う前に何処かにいなくなったし」
ドール「いやぁー……あの時はちょいと色々あったというか……漸く"あの人"の手掛かりを見つけて焦っていたというか……」
ユリカ「言い訳は結構……取りあえず借金を払ってもらう。それが無理なら、私の命令を一つ聞いてもらう」
ドール「……は?命令?」
頭上に?を浮かべながら首を傾げるドール。ユリカはそんなドールの反応を他所に、懐から一枚のコアメダルを取り出してドールへと投げ付けた。
ドール「ううん?これって……コアメダルっすか?」
ユリカ「そう。今からそれを、外史のオーズの世界に行ってオーズに渡してきて欲しい……私は少し事情があって、まだ彼等の前に姿を現せないから」
ドール「えーめんどくせ~、何故私なんですか~?」
ユリカ「言う通りにすれば取り立てを待つ。出来なければ三島春菜のCDを売って借金の足しにする」
ドール「容赦ねぇなこの女ッ?!アンタそれでも血の通った元人間か?!人で無し!!鬼畜!!いつも腹出して寝てんじゃねぇぞズボラァ!!」
ユリカ「CD、叩き割るわよ?」
ドール「とぅんまてぇん、調子ブッこきました」
ユリカの瞳に殺気が篭ったと同時に即土下座。そんな綺麗な土下座をかますドールの恰好に溜め息を漏らすと、ユリカは壁から背中を離してドールの背後に歪みを発生させた。
ユリカ「今ゲートを開いたから、早く行ってきて。メダルを渡してきてくれたらちゃんとCDも返す」
ドール「うへぇー、今日はなんかダッリィからやる気出ねぇんですよねぇー……やっぱ明日から本気出すから、今日はどうにか穏便に―ドゲシィッ!!―オギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァオッ?!!いきなり蹴りやがったよこの女ァァァァァァァァァァァァァァァァッ?!!」
どうにか明日に変更してもらえないかと言い切る前に、ユリカがドールの背中を蹴って歪みへと突っ込ませていった。そしてドールの悲鳴が響く歪みが徐々に消えていったと共に、ユリカは深い溜め息を吐いた。
ユリカ「全く……真面目にやれば私以上に強いのに、本人はその気がないんだから……でも、また何か馬鹿をやらかしたりしないか懸念があったりするのだけど……」
あの外見七・八歳の子供の性格を良く知っているからか、一人残された部屋で珍しく頭が痛そうに額に手を当てて深く考え込むユリカだったのであった。
因みに、歪みに落っこちたドールはというと……
ドール「オッフゥッ、どんどん落ちていきますなぁ~ヲイ。これどんだけ落ちていけば到着するのやら……」
ユリカが作り出した歪みの底に向かって、両手と両足を大きく広げながらスカイダイビング気分で降下を楽しんでいた。
ドール「んー……あ、でももしかしたら転移先でいきなり戦闘とかあるかも知れませんね、何度か経験したことあるし。一応準備しときますかね?今回はいつもの力じゃなくて、前に翔太郎さんとフィリップさんが破壊したアレを改修した奴を……」
ゴソゴソと、なにやら懐を漁りだし、取り出したのは……
ドール「んーっと……おおあったあった、これですねぇ」
―カチッ―
『LUNA!』
ドールが取り出したそれは、幻想の記憶を秘めたT2ガイアメモリ。嘗てNEVERの一員であった泉 京水が使用していたメモリを改修した品物であり、ドールはそれを腰に巻いたベルト……ではなく、何を思ったのかいきなり自分の額に直挿ししていった。それにより変貌するのは勿論……
ルナドーパント『ああん!キ・タァーーーーーーーーーーーーーッ!!!非常に身体に染みますねぇ!この感覚はあんま好きじゃないけど、でも嫌いじゃない!嫌いじゃないわ!それじゃ、イッてきまぁーーーーーーーーーーーーーーーすッ!!!(*´Д`*)』
………ユリカの懸念が見事に当たり、もう初っ端から心配すぎる事をやらかしていたのだった………
第五章/クビと勇王と悲劇 END