仮面ライダーゼロワン外伝 名も無きアクイ   作:タコわさび

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1話「キミはもう気付いてる」

人工知能搭載人型ロボット、ヒューマギアが様々な仕事をサポートする新時代。

 

人工知能特別法違法を取り締まる組織AIMS(エイムズ)の1隊員は悲劇を目の当たりにする。

 

 

 

 

「キミはもう気付いてる」

 

 

 

けたたましいアラーム音でAIMSの隊員にして戦闘員相原幸樹(あいばらゆうき)は無理やり覚醒させられる。

AIMSの宿舎に備え付けられているスピーカーから女性の声がする。

「デイブレイクタウン付近にて暴走ヒューマギアの目撃情報が入った、AIMS隊員に次ぐ、今すぐ出動せよ」

またか·····浅い溜息をつきながら相原はベッドから起きAIMS隊員の制服に着替える。

数年前、飛電インテリジェンスという会社が様々な仕事をサポートする人工知能搭載人型ロボットを開発した、そこまでは良かった。

そこまでは良かったのだ·····しかしその後、ザイアエンタープライス日本支部の社長、天津垓が人間の悪意をとある人工知能搭載衛生にラーニングし、その悪意の波紋が広がっていった·····

相原は左腕に、ドクロにイナズマの形のヒビが入っているAIMSマークがプリントされているジャケットを腕を通す。

結果的に飛電インテリジェンスの次期社長、飛電或人が己も悪意に飲み込まれながら、悪意に染ったテロリストヒューマギアと決着を着けた。

その戦いが全国中継され各地でヒューマギアの反乱、人とヒューマギアの対立が起こった。

あれから3日が経ち、相原達戦闘員はろくな睡眠もとれないま事後処理に回っている。

相原は小型機関銃のマガジンを確認して、自分のロッカーの中に静かに鎮座する重厚なケースのようなものを斜めの向きで腰につける、と同時にケースからベルト帯が巻かれる。

《レイド・ライザー!!》

ちょうどその横に置いてある手の平サイズの長方形の「インベイディングホースシュークラブプログライズキー」を腰の横のホルダーに収めてロッカールームを出る。

 

宿舎を出てAIMSの移動車に乗る、相原を含めて8人の戦闘員が乗っているが皆ひどく疲れきった顔をしている。

それもそうだ·····いくら機械とはいえ人の形をしている物を撃ち抜いて制圧するこの仕事のストレスは計り知れない。

それが3日連続昼夜問わずとなれば、もう·····

 

 

キキィーーー!!と甲高い声をあげて移動車が急停止する、うたた寝していた相原は遠心力に負けて隣の小隊長にして親友の剣道 明(けんどうあきら)の肩に倒れる。

「おぉ、大丈夫か?幸樹」

「悪い····もう着いたのか?」

「着いたぞ、ここからは気を引き締めていけよ?」

それに答える相原の言葉を待たずして移動車の後方の扉が開かれ、戦闘員が次々に戦地に降り立っていく。

戦況は聞いていたよりも深刻だった、目撃情報にあったと見られる暴走ヒューマギアは既に人の皮を破っており、鋼鉄の体に騎士の仮面のような顔·····トリロバイトマギアに変身していた。

4体のトリロバイトマギアの付近には人だったと思われる死骸がいくつか転がっていた。

これは聞いていない、ここまでステージが進んでいるなんて·····

AIMS隊員を見るやいなや2体のトリロバイトマギアがナイフ状の武器を構えて飛びかかってくる、さすがに不意打ちだったのだろう、隊員のひとりが胸を引き裂かれて動かなくなってしまった。

「クソっ!」

続く攻撃を避けた相原は耳に装着している通信機に向かって叫ぶ。

「対象はマギア化、ステージ5と推定!破壊許可を!」

ステージ5は新たにできた分類でヒューマギアの説得、押さえ込みが不可能の状態で対抗手段は破壊しかないことを意味する。

通信機の向こうの女性は躊躇したように言う。

「マギア化だと?しかし·····」

嘘だろ?この状況で躊躇しているのか?

もう1人死んでるのに?

3日前のヒューマギアのデモ以降ヒューマギアのマギア化は初だった、相原の聞いた話ではどうやらAIMSは出来るだけヒューマギアを破壊しない方針になったとかいう噂は聞いていたが·····

「まさかここまで上が無能とはな·····」

「ニンゲンハゼツメツシロ!!」

攻撃を避けられたマギアがノイズ混じりの機械の声でそう叫びながら、相原に向かってナイフを振りかざす。

その攻撃を避けて相原はマギアと距離をとる。

小機関銃でマギアを牽制しつつ剣道が相原に叫ぶ。

「相原!前に出すぎだ、一旦下がるぞ」

剣道の指示通りに相原はマギアに数発撃ち込み、マギアが怯んだすきに後ろに下がり、通信機の向こうから指示を待っている。

「おい、誰だアレ?」

1人の隊員がそう言うと、彼の目の先にはどう見ても一般人の女性がなにか叫びながらこちらに近づいてくる。

嘘だろ?あの走り方から見て盲目という訳でもないらしく、この状況を見えた上でこちらに近づいてきてる?

剣道が相原に目で合図をする。·····どうやら、やるらしい。

4体のマギアは走ってくる女性の方向を見ている。

相原に続いて他の隊員も4体のマギアを牽制する。

腐ってもこの小隊の隊長と副隊長だ、連携も取れてる。

だから慢心したのだろう、4対7なら何とかなると。

相原とその他の隊員の弾幕を一体のマギアが抜けて、一般人の方向に向かった剣道を標的にし走り出す。

まずい·····!と思った時には既にマギアのナイフは一般人を守るような形を取っていた剣道の左胸を深々と貫いていた。

あ·····、「あ、ああぁぁ!うぁぁぁ!!」

相原は腰部のホルダーからインベイディングホースシュークラブプログライズキーを取りだしボタンを押し、起動させる。

《ハーード!!》

そのままレイドライザーに装填し、左側面の赤いボタンを押し込む。

《レイドライズ!インベイディングホースシュークラブ!》

|Heavily produced battle armorequipped with extra battle specifications."《特殊装甲を持つ容赦のない量産型兵士》

相原はバトルレイダーへ変身し、その後その怒りに任せてマギアを破壊したのだが·····彼が悪意に染まるのはもう少しあとの話

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