虹の代理戦争が終了してから2年が経った。ツナは高校1年になった。
「はぁ……はぁ……」
「また強くなったなツナ。だがまだまだ甘ぇな」
現在ツナは並盛山にてリボーンは
「お前はあのバミューダに勝った。だがお前を鍛えたのは誰だと思ってやがる。お前の成長を見てきたのは誰だと思ってやがる。この俺だろうが。お前の手の内なんざお見通しだ」
リボーンがそうツナに告げる。すると数秒後リボーンの腹からグーという音が鳴り響く。
「今日の修行は終了だぞ。夕飯に戻るぞツナ」
「え!?」
まだまだ修行が続くのかと思いきや、リボーンが腹が減った為、今日の修行は終了となる。リボーンの勝手な都合によって修行が中止になってしまった為、ツナは動揺し
「んじゃ。俺は先に帰るからな」
「ちょっ! 待てよ! リボーン!」
リボーンは相棒であり、形状記憶カメレオンであるレオンをパラグライダーに変形させるとツナの制止も聞かずに空を飛んで家へと帰ってしまった。
「ったく。リボーンの奴」
ツナはタメ息をつきながらも、諦めて歩いて家に帰ることを決める。
「はぁ……何でこんな休みの日まで修行しなくちゃならないんだよ……」
ツナは修行への不満をぼやきながら、山を降りて行く。
「ん?」
山を降りる途中、ツナは横の方を向いた。ツナはわずかではあるが何かが光っていることに気づいた。
「何か光ってる……何だろう?」
ツナは草の根をかき分けながら光っている場所へと向かって行く。
「何これ?」
光っている場所へ辿り着いたツナ。そこには光り輝く三角形の謎の物体が置かれていた。ツナはこれが何なのか気になり、手に取った。
その時だった、
「わっ!」
ツナが触れた瞬間、謎の物体がさらに輝き始める。ツナは驚き謎の物体を落としてしまった。だが謎の物体はさらに輝きを増し、ツナを包み込んでいく。光が収まった時、そこにはツナの姿はなく、あるのは謎の物体だけだった。
「う、う~ん……?」
ツナは目を覚ました。ツナはゆっくりと起き上がり辺りを見回す。そこは建物と建物の間にある路地であった。
「あれ? 俺、並盛山にいたはずなのに何でこんなところに……? 確か光に包まれてそれから……」
ツナは気絶する前のことを思い出す。しかし山の中にいるはずの自分がなぜこんなところにいるのか、理由が全くわからなかった。
「というかここどこ……?」
ツナはここがどこかわからなかった為、路地を抜けて大通りに出た。
「ビ、ビルばっかり!? どうなってんの!?」
大通りに出たツナ。しかしそこは自分の知る並盛とは全く違う場所であった。自分が全く知らない場所にいることにツナは驚きを隠せないでいた。
「はぁはぁ……」
ツナは町中を走り回る。だが走っても走ってもツナが知っている場所はどこにもなかった。
「そうだ! みんなに連絡して!」
ツナは耳につけていたヘッドフォンを外し、ポケットからスマホを取り出す。
「圏外!? 何で!?」
スマホの画面に圏外という文字が写っていた。こんな都会であるのにも関わらず、電波が通じないことにツナは驚きを隠せないでいた。見知らぬ場所で連絡が取れなくなるという状況に、ツナはどうすればよいのか分からなくなっていた。
その時だった
ド────ン!
「ば、爆発!?」
突如、爆発音が鳴り響く。ツナは爆発が聞こえた方向へ走って行く。
一方、爆発のあった場所では。
「
3人組の男が銀行強盗を起こしていた。銀行強盗犯に制服を着た茶髪のツインテールの少女が立ち塞がる。
「そこをどきなお嬢ちゃん。どかないと怪我しちゃうぜー!」
「そういう三下の台詞は……死亡フラグですわよ?」
「ぐわっ!」
大柄な男が少女に襲いかかるも、少女は男に足をかけて地面に転ばせた。
「見た目通りじゃねぇってことか。だが俺だってな」
「
男の一人が右手から炎を発生させる。少女は男の能力を前にしても恐れることはなく、冷静に能力の分析をする。男は右手に纏った炎で少女に攻撃する。
「消え……だぁ!」
だが少女は目の前から姿を消し、男の背後から後頭部に両足で蹴りを入れた。そして太ももに仕込んでいた針を使い、うつぶせの状態で倒れている男の服を地面に刺して動きを封じる。
「
「これ以上、抵抗を続けるなら次は体内に直接テレポートさせますわよ」
「ま、参った……」
自分の状況と少女の脅し文句を受けて、男は抵抗することを諦めた。
「さてと。残りは……」
「な、何これ……銀行強盗……?」
少女が二人の強盗を倒した後、ツナは現場に到着した。現場の様子から強盗事件だということをツナは理解した。
「離せ! てめぇ!」
「ダメ! 行かせない!」
「あっ!」
セミロングの少女が子供を人質にして逃げようとする男の足にしがみついている姿がツナの視界に移った。
(ど、どうしよう……このままじゃあの子が……でも……)
「いい加減、離せってんだよ!」
「危ない!」
男は懐からナイフを取り出すと、少女に向かってナイフを振り下ろす。少女は逃げることができず目を瞑ってしまう。
「な、何だてめぇ!?」
「え……!?」
ナイフで刺されることを覚悟した少女であったが、少女に痛みはなかった。なぜなら27と書かれている手袋を持った少年が男の腕を掴んでいたからである。
「戦う気はなかったんだが……」
ツナがそう言った瞬間、手袋が赤いグローブに変化しツナの額にオレンジ色の炎が灯る。
「目の前で襲われそうになってる女の子を放っておけないんでな」
ツナ! 立つ!
超電磁砲の原作は買ったんですが、佐天って最初から登場していなかったことに驚きました。ですがアニメ版と同じように出させていただきます!
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ツナのヒロインに考えている3人。誰と結ばれて欲しい?
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佐天涙子
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御坂美琴
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妹分(シスターズ)