とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)103 宣戦布告

 

 

『緊急事態発生! 緊急事態発生! 敵襲です! 島内にいる人たちは速やかに避難して下さい! 繰り返します……』

 

 島内にアナウンスが響き渡る。アナウンスを聞いた人たちは一斉に避難を始める。すると島に次々と大砲が撃ち込まれていく。

 

「また敵襲!?」

 

「て、敵襲!? どどど、どういうこと!?」

 

 アナウンスで敵襲と聞こえた為、ツナと佐天は動揺を隠せずにいた。

 

「このマフィアランドは麻薬に手を出さない善良のマフィアによって作られてんだ。逆に言えばこのマフィアランドの存在を疎ましいと思ってる連中もたくさんいるんだ」

 

「善良なマフィアって……そもそもマフィアに善良とかないでしょ……犯罪者なんだし……」

 

 リボーンはマフィアランドが敵襲を受ける理由を説明する。佐天は敵襲よりも善良なマフィアという単語に引っ掛かってしまっていた。

 

『あー。あー。マフィアランドにいる者たちに継ぐ』

 

「こ、この声って!? まさか!?」

 

「そのまさかだな」

 

「あいつしかいねぇぜコラ」

 

「え!? 知り合いなの!?」

 

 突如、海の向こうから側から拡声器によってかん高い声が響き渡る。この声を聞いて、ツナとリボーンとコロネロはこの声の主が誰なのかを理解する。

 

『このマフィアランドはすでに我々反マフィアランド連合によって包囲されている。抵抗する者は皆殺しだ、だがおとなしく降伏するなら我がカルカッサファミリーの奴隷として生かしておいてやる。どちらか好きなほうを選ぶがいい。どちらも地獄に変わりはしないがな、アーハッハッハッハッ!』

 

「そいつは面白ぇな。誰を奴隷にするって?」

 

『リ、リボーン先輩!?』

 

「先輩!?」

 

 リボーンは相棒であるレオンを拡声器に変形させると声の主に向かってドスの聞いた声で話した。リボーンの声を聞いた瞬間、声の主の態度が変わる。声の主がリボーンのことを先輩だと呼んだことに驚きを隠せないでいた。

 

『な、何でリボーン先輩がマフィアランドに!?』

 

「なんか文句あんのか?」

 

『い、いえ! ありません!』

 

「なんかすっごい態度が変わってるんだけど!? 一体、どういう関係なの!?」

 

 リボーンの声を聞いた途端、声の主が先程の強きな態度とは180度変わったことに佐天は気になって仕方がなかった。

 

「奴はカルカッサファミリーの軍師のスカルだぜコラ」

 

「スカル……って確かアルコバレーノの一人じゃなかったっけ?」

 

「そうだぞ。そして俺のパシりだ」

 

「パシりなの!?」

 

『俺は貴様のパシりじゃない! 訂正しろリボーン!』

 

「なんか言ったか?」

 

『あ……いえ……何でもありません……』

 

(相変わらずリボーンには頭が上がらないんだスカル……)

 

 リボーンが佐天にスカルがパシりだと言ったことが拡声器に伝わっていたのかスカルは訂正するように言う。しかし自分のことを貴様呼ばわりしたことが気に入らなかったのか再びドスの聞いた声でスカルにそう言うと、スカルはビビって萎縮してしまう。相変わらず変わらないリボーンとスカルの関係を見て、ツナはスカルに同情してしまっていた。

 

『ちょ、ちょっと待て……リボーン先輩がいるということはまさか沢田綱吉(ボンゴレ)もいるんじゃ……』

 

「そうだぞ」

 

『なっ!?」

 

 リボーンだけでなくツナもいるということを知ってスカルはさらに絶望してしまっていた。

 

「それで? さっきのは俺たちに対する宣戦布告と取っていいんだろうな?」

 

『え……いや……その……』

 

マフィアランド(ここ)から大人しく撤退するなら見逃してやる。だがそれでも戦うっていうなら、てめぇも死ぬ覚悟はできてんだろうな?」

 

『ひぃいいいい!』

 

「す、凄い……遠くにいるのに……」

 

 リボーンはパニックに陥っているスカルに脅迫し恐怖のドン底へと落としていく。佐天は姿すら見えていないのにも関わらずリボーンがスカルを声だけで恐怖させていることに驚きを隠せないでいた。

 

『えーい! こうなったらやってやるぞ! これを機にパシりを脱却してやる! 全隊、戦闘準備! これよりマフィアランドの支配にかかる!』

 

「交渉決裂か」

 

「上等だぜコラ」

 

「もうヤケだ……」

 

「なんか可哀想……」

 

 追い詰められたスカルであったが、ここまで連合艦隊を連れて来た上に堂々と宣戦布告してしまった為、引き下がることできず、ヤケになりながらリボーンたちと戦うことを決める。スカルの宣戦布告を聞いてリボーンは銃を構え、コロネロもショットガンを構えて戦闘準備に入る。一方でツナと佐天はヤケになっているスカルの言葉を聞いて同情してしまっていた。

 

 

 

 今、マフィア大戦が始まる。

 

 

 

 

 




という訳で次回から第4次裏社会大戦篇に入ります。(入りません。ただNARUTOっぽく言っただけです)


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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