ツナの世界にいるはずのバミューダとイェーガーが学園都市へ現れる。2人が現れた瞬間、その場の空気が凍りつく。
(な、何ですの……!? この方たちは……!? 沢田さんの名前を知っているということは、沢田さんの世界の方だというのはわかりますが……)
(こ、こいつら……!? 沢田の記憶に出てきた奴ら……!?)
バミューダとイェーガーの姿を見て、黒子と美琴は夏場であるのにも関わらず全身の寒さが襲い、震えが止まらなかった。ヘルリングの力によって禍々しい姿へと変貌したエスカが可愛く見える程であった。
(あの長身の男もヤバい! けど一番ヤバいのはあの赤ん坊! どうなってんの……!? 何であんなヤバい奴とリボーンの姿が似てんのよ……!?)
(偶然……? ただ1つ言えるのは……あの赤ん坊が一番、危険な存在だということだけ……)
リボーンとバミューダの姿が似ている理由が美琴と黒子にはわからなかった。しかしバミューダがこの場において一番、危険な人物だということを本能が伝えていた。
「な、何でバミューダとイェーガーがこの世界に……!?」
(バミューダ……ということはヴィンディチェという法で裁けない方々をを裁く組織……)
ツナはこの世界にバミューダとイェーガーがいる理由がわからなかった。黒子はバミューダと聞いて、リボーンが言っていたことを思い出す。
「俺が呼んだんだぞ」
「お前が……!?」
「今回はボンゴレと協力体制を取った。ボンゴレの力がなければこの世界には来ることは不可能なんでな」
イェーガーが自分たちがこの世界に来た理由を説明する。その瞬間、イェーガーの右腕が一瞬にして消え、すぐに元の位置に戻る。するとイェーガーの手にはツナたちの後方にいたはずのエスカがイェーガーの手に抱えられていた。
(な、何をしたのこいつ……!?)
(腕が消えたと思ったらエスカが……どうなって……!?)
自分たちの後方にいたはずのエスカを一歩も動くことなく、エスカを捕えたことに美琴と黒子はイェーガーが一体何をしたのかわからず驚きを隠せないでいた。夜の炎の特徴は空間移動と加速、イェーガーは自分の右腕だけをワープさせてエスカを捕らえたのである。リボーンが過去にこのことを少しだけ話してはいるのだが、今の2人はそんなことを思い出す余裕などなかった。
「エスカは捕らえた。行くぞバミューダ」
「そうだね」
「お、お待ち下さい! 今回の事件は学園都市で起きた問題! いくらあなた方が掟の番人と言えど、勝手なことをされるのは困りますの!」
黒子はなんとか勇気を振り絞ってそう言った。今回の事件の首謀者がツナたちの世界の人間であるとはいえ、事件が発生したのは学園都市。このままエスカが捕らわれば犯人は有耶無耶になってしまい、学園都市の人たちが本当の意味で安心することはできない。
「問題ねぇ。この後、俺たちを巻き込もうと爆破したかのように隠蔽工作する」
「ですが!」
リボーンの案に納得できなかったのか黒子は反論する。
その時だった
「君の言うことも最もだ」
「「っ!?」」
するとバミューダは夜の炎を使った空間移動ーー
(全く見えなかった……!? というか、私の反射波でも反応できなかった……!? 私の目がおかしくなっていなければ、こいつ沢田の何倍も速い……!?)
(私と同じ
美琴と黒子はバミューダのあまりの速さに驚愕、バミューダが自分たちとは次元が違う生き物だということを自覚する。
「しかし死ぬ気の炎のないこの世界では死ぬ気の炎を無力化する術がない。それにこのヘルリングが誰かの手に渡ればこの学園都市に今回以上の被害がもたらされる場合だってある訳だ。しかし我々に任せてもらえればそう言った事態も起こらないと約束しよう」
「バミューダの言う通りだ。
バミューダは自分たちがエスカを捕らえるにあたってのメリットを話す。リボーンもバミューダたちに任せても大丈夫だと言う。
「わ、わかりましたの……」
「ありがとう。君の英断に感謝するよ」
黒子はバミューダにエスカの身柄を任せることを承諾する。バミューダはお礼を言うと、
「しかしこの短期間で2度も会うなんてな。正直、お前らの面を見たくねぇんだがな」
「ハハハっ! 相変わらず手厳しいな。今、君は呪いが解けているとはいえ僕と同じアルコバレーノだったんだ。もう少し仲良くしてもいいじゃないか」
(アルコバレーノ……虹? 何なのですの?)
(またアルコバレーノ……一体、何なのよ……?)
リボーンとバミューダの会話の中に出てきたアルコバレーノという単語に黒子は引っ掛かり、美琴は再びアルコバレーノという単語が出てきて気になってしまっていた。
「あの黒髪のお嬢さんは元気かい? 僕らの姿を見てトラウマになってたりとかはしてないか?」
「佐天のことか? 佐天なら問題ねぇぞ」
「な、何で佐天さんがあんたたちと……!?」
「君は彼女の友達だったか。彼女は前にシェンツ・バッローネというマフィアに襲われてね。我々はその男の身柄を拘束する時に彼女と会っているのさ」
「佐天さんが……マフィアに襲われた……!?」
美琴は佐天がマフィアに襲われたこと知らなかった為、衝撃を受けてしまっていた。
「心配すんな美琴。佐天はシェンツを倒した。自分の力でな。それにもう襲われる心配はねぇ」
「佐天さんが……倒した……!?」
リボーンから佐天がマフィアを倒したと聞いて、驚くと同時に信じられないでいた。
「先に言っておくよ。我々は今のところ彼女を
「バミューダ。そろそろ行くぞ。あまり長居は無用だ」
「すまない、イェーガー君。じゃあ、僕たちは失礼させてもらうよ」
そう言うとバミューダは異世界転送装置に夜の炎を注入した。すると、異世界転送装置が輝き始める。そして光が止むと、バミューダとイェーガーの姿を消えた。
「ふぅ……」
「はぁ……はぁ……」
「い、息が……」
バミューダとイェーガーがいなくなった後、ツナは
「大丈夫? 2人とも」
「大丈夫な訳ないでしょ……あんな奴らを目の前にして、何で平気でいられるのよ……?」
「な。やべーよな。あいつら」
ツナは息をしている美琴と黒子を心配するが美琴は大丈夫とはいえなかった。一方でリボーンは呑気な様子だった。
「あの方々は本当に人間なんですの……?」
「一応はな。まぁ数百年生きてる人間を人間と呼んでいいのかはわかりゃしねぇがな」
「す、数百年……!?」
「数百年って……!?」
バミューダとイェーガーの寿命を知って黒子は驚愕する。一方で美琴は前にツナが言っていた数百年生きた人間とはあの2人のことを指していたのだと理解する。
こうして学生誘拐事件は幕を閉じた
一方その頃、第7学区にある窓のないビル。
「学園都市がここまで振り回されるとはな……暇潰しの余興にはなったな」
窓のないビルの内部。その中にある水の入ったビーカー形の機器の中に逆さまの状態で浮いている銀髪の男がいた。この男の名はアレイスター・クロウリー。学園都市の統括理事長である。
「魔神とまではいかないが人間でありながら人の領域から外れた存在。異世界。そして死ぬ気の炎という超能力とも魔術とも違う力。是非とも知りたいものだ」
アレイスターはどういう訳かツナたちのこと、死ぬ気の炎のことを知っていた。
「しかしあの連中の中にこの世界どころか魔神やエイワスすら滅ぼせる可能性を持ったジョーカーがいる。そうなってしまえば取り返しのつかないことになる。やはりこのまま観察せざるを得ないか……まぁいい。
何でアレイスターを出したかと思う人がいると思いますが、特に意味もありませんし伏線でもありません。なんか佐天がシェンツを倒した時と同じ感じになったのでなんか出しただけです。現在僕は新約の14巻。上里たちが出てきたところまで読んでます。まぁネットでネタバレ見てるのでその先のこともある程度は知ってます。僕はネタバレ食らっても平気な人間なんで。
もうわかっていたとは思いますがツナたちの存在はアレイスターにバレてます。学園都市には
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