とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)132 怒涛の日々3

 

 

 イーピンの筒子(ピンズ)時限超爆をなんとか回避したツナたちは安堵していた。

 

「おー。凄い爆発だったな。怪我人はいねぇか?」

 

「「っ!?」」

 

 ツナたちの後ろの方から白のスーツを身に纏った黒髪の中年の男がいた。すると美琴と黒子の胸に男の手が触れる。いきなり胸を触られて美琴と黒子は顔を真っ赤にする。

 

「「何すんのよ!! /何するんですの!?」」

 

「グハッ!?」

 

 美琴と黒子は慌てて振り返ると2人は同時に男の顔面におもいっきり拳を叩き込むと男はおもいっきり吹き飛んだ。

 

「おーいてて……これだけ元気なら安心したぜ……」

 

「シャマル!?」

 

「何やってんだエロ親父!」

 

「また沢田さんの知り合いですの!?」

 

 顔を押さえながらそう言う男を見てツナと獄寺はこの男を見て驚いていた。このセクハラ男がツナの世界の世界の人物だと知って黒子は驚きの声を上げる。

 

「というかいきなり胸を触るなんてどういう神経してんのよ!? 一体、何のよこいつは!?」

 

「シャマル。トライデント・シャマルの異名を持つ殺し屋(ヒットマン)だ」

 

「このセクハラ親父が!? 嘘でしょ!?」

 

 獄寺がシャマルの詳細を話す。いきなりセクハラ行為してきた男が殺し屋(ヒットマン)だということに美琴を驚きを隠せないでいた。

 

「シャマルはトライデント・モスキートっていう蚊を使って相手を病死させるんだ」

 

「怖っ!? 何よそれ!?」

 

 シャマルの使うトライデント・モスキートの詳細を獄寺から聞いて美琴は驚くと同時に恐怖する。

 

「俺はウイルスを寄せ付けやすい体質でな。666の不治の病にかかってる」

 

「「666の不治の病!?」」

 

「ああ。どうやって生きてるかっていうと対となる2つの病気にかかることで症状を緩和してる。そしてその666の病原菌を持ったトライデント・モスキートを使って病気を治したり、病死させたりできるっていう訳だ」

 

「す、凄い……」

 

「じゃあその力を正しく使えば医療に大きく貢献できるんじゃ……」

 

「嫌なこった。俺は男は診ないんだ」

 

「「は……?」」

 

「シャマルは男の人を治療しないんだ……俺は特別に治療してもらったことあるんだけど……」

 

 シャマルのトライデント・モスキートの力に感動する2人であったが、シャマルの言葉を聞いて冷めてしまっていた。ツナはシャマルの理念を説明した。

 

「安心しな。お前ら2人は異世界だろうが何だろうとどこへだって治療しに行ってやるぜ」

 

「「遠慮するわ/遠慮しますわ」」

 

 シャマルがかっこよくそう言い放つが、黒子と美琴は即答で断った。

 

「けっ! 相変わらず代わり映えのしねぇ野郎だぜ」

 

「わかってねぇな隼人。俺がお前の修行をつけた時に言っただろうが。頭をちょいと捻ってタネと仕掛けを作っちまえば地球上に落とせない女なんていねぇ」

 

「その前にセクハラ行為をなんとかしやがれ!」

 

「はっ! では私の愛がお姉様に通じないのは考えが足りなかったということですのね!?」

 

「あんたもセクハラ行為をなんとかするのよ!」

 

(何だろう……黒子はシャマルと似てるし、美琴は獄寺君と似てる……)

 

 変態のシャマルと黒子。気の強い獄寺と美琴。そして師弟の関係にある獄寺とシャマル。先輩と後輩の関係にある美琴と黒子。ツナはそれぞれが似てると感じていた。

 

「という訳で2人共! 俺と熱い熱いデートしようぜぇえええ!」

 

「こ、こっちに来ないで下さいまし!」

 

「そ、それ以上来たら撃つわよ!」

 

 シャマルは両手を広げて黒子と美琴にキスしようと近づいていく。黒子と美琴はシャマルのあまりの気色悪さに後退りしていた。

 

「ポイズンクッキング!」

 

「グハッ!?」

 

 絶体絶命のピンチにビアンキが現れる。ビアンキはシャマルの顔面にポイズンクッキングを容赦なく叩き込んだ。ポイズンクッキングを叩き込まれたシャマルは地面に倒れてしまった。

 

「大丈夫? あなたたち?」

 

「ビアンキ!?」

 

「また沢田さんの世界の方ですの!?」

 

 ビアンキが現れたことにツナは驚き、黒子はまたツナの世界の仲間が現れたことに驚きを隠せないでいた。

 

「あ、姉貴……」

 

「ちょっ!? あんた大丈夫!?」

 

「しまった!」

 

 獄寺はビアンキを見た瞬間、顔を青ざめる倒れてしまう。急に獄寺が倒れた為、美琴は驚きを隠せず、ツナは慌ててしまう。

 

「あら隼人ってば。暑さで倒れちゃったのかしら」

 

「いや! どう考えてもそうじゃないでしょ!?」

 

 倒れている獄寺にビアンキそう言うと、美琴はツッコミをいれる。

 

「というかあれは何ですの!? どう考えても危険物にしか見えないのですが!?」

 

「ビアンキは作った料理が毒料理……ポイズンクッキングになる才能を持った殺し屋(ヒットマン)なんだ……」

 

「また殺し屋(ヒットマン)!? つーか作った料理がポイズンクッキングになるってどんな才能よ!?」

 

「大切なのは才能じゃないわ……愛よ!」

 

「知らないわよ!」

 

 ビアンキが閉じていた目をカッと開きながらそう言うと。聞かれてもいないことをビアンキが勝手に言ってきた為、美琴はツッコミをいれる。

 

「私は隼人が元気になる料理を作る為に材料を調達して来るわ」

 

 それだけ言い残すとビアンキは材料を調達する為に走り去って行った。

 

「あっ! 獄寺君! 大丈夫!?」

 

 ツナは獄寺が倒れたことを思い出すと倒れている獄寺の方を向いた。

 

「一体、何があったんですの!? あのビアンキとかいう方が来た途端に倒れましたけど!?」

 

「獄寺君はビアンキを見ると腹痛が起こって倒れちゃうんだよ!」

 

「はい!?」

 

「獄寺君とビアンキは姉弟なんだけど、獄寺君は幼い頃にビアンキのポイズンクッキングを食べさせられてその恐怖が体に染み付いて……そのせいで獄寺君はビアンキの顔を見ただけで腹痛が起こるようになったんだ……」

 

「何ですかそれ!? 悲惨過ぎですわ!」

 

「というかあんたの仲間は何でこんな変な奴ばかっりなのよ!?」

 

 獄寺が倒れた原因を聞いて黒子と美琴は驚きの声を上げる。

 

 こうしてまた黒子と美琴はメンタルが削られるのであった。しかし2人はまだ知らなかった。こんなのはまだまだ序の口だということに。

 

 

 

 




書いてみると黒子とシャマル、獄寺と美琴が似てるということを理解できました。黒子は普段はまともなのでシャマルとは対になる存在と思ってたけど、書いてみて同類じゃん!と思いました。

次回はリボーンキャラからあのキャラ!そしてとあるキャラからはあのキャラが登場です!




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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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