とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)135 怒涛の日々6

 

 

 内藤ロンシャンがいなくなった後にも問題はさらに続いた。

 

「ねぇねぇ! そこの彼女! 俺とお茶でもしない?」

 

「ジュリー貴様! 性懲りもなく!」

 

 帽子と眼鏡をかけた青年が女の子をナンパしていた。それを見て黒髪の長身の女性が怒っていた。この2人はシモンファミリーの加藤ジュリーと鈴木アーデルハイトである。

 

「お、怒んなってアーデル! 嫉妬すんのはわかるけどさ!」

 

「誰が嫉妬などするか!」

 

 アーデルが登場してジュリーは体を慌てて弁明するが逆にアーデルを怒らせてしまってた。その間にジュリーにナンパされた女の子は逃げてしまう。

 

「あっ! ちょっと待って! まだ話は!」

 

「ジュリー貴様! 反省が足りないようだな! 今すぐここで貴様を粛清する!」

 

「ちょっ! 待ってて! アーデル!」

 

 逃げた女の子の方に手を伸ばしながらそう言うジュリーにアーデルは再び怒りを爆発させる。

 

「あそこです!」

 

「加藤ジュリーにアーデルハイト!?」

 

「おっ! ボンゴレじゃん!」

 

「もうつっこまないわよ……」

 

「私もですわ……」

 

 先程ジュリーがナンパされた女の子がツナたちと共にやって来る。ツナはまた知り合いだったことに驚いていた。美琴と黒子はもうツッコミをいれる気力もなかった。

 

「おっ! 誰だよ! その可愛い子ちゃんたち! 紹介してくれよボンゴレ!」

 

「「ひっ!?」」

 

 黒子と美琴を一目見た途端、ジュリーは紹介してくれと頼み込む。2人はジュリーの発言を聞いてシャマルのことを思い出したのか恐怖していた。

 

「ダイヤモンドキャッスル!!」

 

「うぎゃーーーーー!!」

 

「「なっ!?」」

 

 自分を無視してナンパを続けようとするジュリーに、アーデルは大地の7属性の1つ、氷河の炎の使って巨大な氷の城を作ってジュリーを城の中に閉じ込めた。アーデルのあまりの力にナンパされた女性は慌ててその場から逃げ出し、美琴と黒子は驚きを隠せないでいた。

 

「うちのジュリーが風紀を乱してすまない……後できつく言っておく」

 

「いや! あなたが一番、風紀を乱していますの! 早く溶かして下さい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらにトラブルは続く

 

「あらあなたたちも来たの」

 

「た、助けて……」

 

「こ、こんなところで……料理……しないで……下さいまし……」

 

 ビアンキが広場で炊き出しを行っていた。しかしビアンキのポイズンクッキングの匂いを嗅いだ人たちや動物たちは地面に倒れ瀕死状態になっていた。黒子はハンカチで手を押さえながらポイズンクッキングの匂いを緩和し注意するも、志半ばで倒れてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらにさらにトラブルは続く

 

「これがこうなって……凄いな学園都市は……ウチの知らない技術ばかりだ……」

 

「スパナ!」

 

「バラさないでしないで下さいまし!」

 

 ツナがXBURNER(イクスバーナー)を安定して撃てるようにコンタクトレンズとヘッドフォンを作ったメカニック、スパナが街に配備されている警備ロボをバラしていた。警備ロボをバラバラに分解するスパナに注意するもスパナは作業を止めなかった。というよりも未知の技術にワクワクし過ぎて黒子の声が聞こえない程、集中していると言った方が正しい。

 

「この技術を使えばボンゴレを倒すモスカが作れる」

 

「スパナ!?」

 

「何、物騒な物を作ろうとしてるのよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてスパナの件を終えたツナたち

 

「もう嫌ですわ……せっかく学生誘拐事件が解決して学園都市に平和が戻ったというのに……」

 

「私も頭が痛くなってきたわ……」

 

「なんか……ごめん……黒子……」

 

 心が折れかかっている黒子と美琴を見てツナは申し訳ない気持ちになっていた。今までも色んな事件を解決していたがツナたちの世界の仲間が起こした事件は今まで解決してきた事件とは格が違い、事件の起こした人物が全員、一癖も二癖もある人たち。風紀委員(ジャッジメント)であることに誇りを持っている黒子の心でさえ折るものだった。そして両者共に叫び過ぎて喉は痛くなり、頭痛が発生し精神は削れまくっていた。

 

「なんか……沢田さんが強い理由がわかった気がしましたわ……」

 

「あんな生活を毎日、送ってたら強くなるわよ……ていうかよく身が持つわねあんた……」

 

「いや……リボーンが来てから毎日あんな感じだからさ……多少は慣れてるっていうか……ハハハ……」

 

 黒子と美琴はツナがあんなににも強いのはリボーンが鍛えたからというだけでなく、普段からあんな日常を送っているからというのも関係しているということを理解する。2人の言葉を聞いてツナは苦笑いを浮かべ、今までの日常を思い浮かべながらそう答えた。すると黒子の携帯に着信が入る。

 

『白井さん! 大変です! 大事件です! 至急、向かって下さい!?』

 

 支部にいる初春から連絡が入る。その時、黒子と美琴は知らなかった。この事件が今までツナたちの仲間が起こした事件よりも遥かに大きな事件だということを。

 

 

 




次回でこのシリーズも終わります。最後はあのキャラの出番です!


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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
  • ツナと天草十字正教が協力して戦う

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