ツナの世界の仲間たちが学園都市にて大暴れした次の日。沢田家。
「な、何これ!?」
佐天が起きて2階から降りて台所に向かうと衝撃の光景があった。そこには机にこれでもかというぐらいの料理がたくさん並べられていたからである。
「ランランラーン♪」
「しかもまだ続けてる!?」
「あー……もしかして……」
さらに驚くべきはこれだけの料理の作って起きながらまだ奈々が鼻歌を歌いながら料理を作り続けていることだった。ツナはなぜ朝から豪華な料理を作り続けているのか理解した。
「あっ! ツナ! 涙子ちゃん! おはよう!」
「お、おはようございます……あの……何かあったんですか……?」
「そうなのよ! あの人が……お父さんが帰って来るのよ!」
「え!? ツナさんのお父さんですが!?」
「やっぱりか……」
ツナの父である家光が帰って来ると知って佐天は驚きの声を上げる。ツナは自分の予想通りだった為、驚きを隠せないでいた。
「涙子ちゃんには話してなかったわね。私たちのお父さんは海外で石油を掘っている泥の男なの。だからあんまり帰って来ないのよ」
(ツナさんのお母さんは知らないんだ……ツナさんのお父さんがボンゴレファミリーのNO.2だって……それもそうか……)
奈々は佐天が夫である家光のこと知らないだろうと思い、佐天に家光のことを説明する。奈々の説明を聞いて佐天は家光がボンゴレ門外顧問のボスであることを知らないことを理解した。
「今日の昼には帰って来るって」
「ここって石油出るんですか!?」
(相変わらず変わってねぇ……あの親父……)
そう言うと奈々はエプロンのポケットから絵ハガキを取り出して2人に見せた。ハガキには雪山の写真が写っており、写真の上にもうすぐ帰るというメッセージが手書きで書いてあった。妻である奈々にボンゴレの人間であることを隠しておかないといけないのにあまりにもいい加減な誤魔化し方だった為、佐天はツッコミをいれた。ツナは家光が相変わらず変わっていないことを実感した。
場所は変わって
「へー。お父さんが帰って来るんですか」
「それはよかったですわね……」
ツナは支部にて家光が帰って来ると聞いて初春は普通に受け答えし、一方で黒子は顔色を悪くしながらそう答えた。
「だ、大丈夫……? 黒子……? 顔色悪いけど……帰った方がいいんじゃ……」
「この程度で根を上げられてなどいませんわ……」
ツナは顔色の悪い黒子を心配する。黒子は昨日はあまりのトラブルメーカーばかりで
「沢田さんのお父さんってどんな方なんですか?」
「ええっと……母さんには海外で石油を掘っている泥の男って言ってるけど、ボンゴレファミリーのNO.2で……」
「「NO.2!?」」
ツナが家光がボンゴレファミリーのNO.2だと説明すると初春と黒子は驚きを隠せないでいた。ボンゴレ門外顧問CEDEFは普段はボンゴレとは別の組織であるが非常時においてはボスに次ぐ権限を発動できる組織である。ボンゴレのボスを決める際にはボンゴレのボスと門外顧問のボスが決めるのである。
「す、凄いんですね……沢田さんのお父さんって……」
「いやー……ただのダメ親父だよ……それに俺が小さい頃に父さんに何の仕事してるのかって聞いたら世界中で交通整理したって言ったからな……」
「こ、交通整理って……」
「へ、へぇー……変わっていますのね……」
「後、2年ぶりに帰って来た時の俺への第1声が朝4時に俺の部屋に入ってきて、飯取りに行かないか? だからね……」
「ダ、ダメですわ……なぜか手足の震えが止まりませんの……」
「白井さん!?」
「黒子!?」
家光のエピソードを聞いて黒子の手足が震えてしまっていた。初春とツナは手足が震えてしまっている黒子を見て驚きの声を上げる。昨日の1件のせいで変わった性格の人がトラウマになってしまい体が拒絶反応を起こしてしまったのである。
「そ、そういえばみんなは親元から離れてるけど家族には会ってるの?」
「大覇星祭の時に会ってますの」
「大覇生祭?」
「大覇星祭は学園都市の全ての学校が集まり7日間かけて行われる運動会だと思って下さい。普段学園都市に外からの人が入るには手続きを踏まなければならないのですが、大覇生祭の時は手続きが普段より緩くなりますの」
「成る程……というか運動会を7日間もやるとか学園都市って凄いんだね……」
「学園都市の存在をアピールする為に行われるようなものですの。大覇星祭は世界中に中継されますから」
「世界中……凄い……」
7日間も運動会をやるだけでも驚きなのに、世界に向けて発信されると聞いてツナは驚いていた。
「でもよかったー。俺は学校に行ってないから大覇生祭に参加しなくていいし。俺、運動会って嫌いなんだよねー。どうせ出てもビリだし」
運動が苦手であるツナにとって運動会など一番、嫌な競技である。しかし今年はリボーンが学校を辞めさせた為、運動会に出なくてもいい。なのでツナは嬉しくてたまらなかった。ツナは死ぬ気状態では運動神経が抜群ではあるものの、ノーマル状態では運動神経が絶望的である為、体育でもいい成績が残せないのである。
(いや……沢田さんが大覇星祭に出たら……)
(どの競技でも1位を取れると思うのですが……)
大覇星祭は普通の運動会とは違い能力の仕様が認められている。死ぬ気の炎は能力ではないが、ツナが死ぬ気の炎を使えば相手が
「あっ! 俺、パトロール行って来るから」
ツナは2人にそう告げると支部を出てパトロールに出て行く。
いつものように巡回するツナ
「昨日は大変だったなー……」
ツナは背伸びしながらそう呟いた。昨日は仲間たちが次々にトラブルを起こした為、黒子や美琴程ではないがツナは疲れているのである。
「ん?」
ツナの視界にぴょこっとクセっ毛がついている少女が目に入った。少女は地図を持ちながらキョロキョロ辺りを見渡していた。
「迷ってるのかな?」
ツナは少女がおそらく迷っているのだと推測し、少女の方へと歩いていく。
しかしツナはこの時、知らなかった。この少女が意外な人物だということに。
ついに春上さんを登場させます!それと家光も!
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