とある科学の大空と超電磁砲(レールガン)   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)154 どうして

 

 アクセラレータを見事出し抜いたツナは御坂妹を連れて逃亡することに成功する。そしてツナがアクセラレータから逃げることができたのには理由がある。

 

「山……とミサカは……急に知らない場所に来たことに……困惑します……」

 

 御坂妹は路地にいたのにも関わらず急に自分たちが山に移動したことに驚きを隠せないでいた。今、ツナたちがいるのは並盛山。ツナの住んでいる世界である。アクセラレータがどんな能力を持っているかわからない以上、逃げ切ることはできない可能性を念頭に置いていた。煙幕が上がっている間に異世界転送装着を起動させてツナは御坂妹ごとこの世界に転送させたのである。いくらアクセラレータが強くともこの世界に来ることは絶対に不可能。この場所はツナがいつも修行の場であるが、基本的に人はやって来ない。それに加えてもう佐天も帰っている時間である為、佐天もいない。治療するのはうってつけの場所なのである。だからこそツナはこの場所を逃亡先に選んだ。

 

「死ぬ気の零地点突破初代(ファースト)エディション」

 

「氷……!?」

 

 ツナは御坂妹の傷口を凍らせて止血していく。御坂妹は1人1系統しか使えないはずなのに複数の能力を使えることに驚きを隠せないでいた。

 

(止血はしたがこのままじゃ……)

 

 止血はしたがこのまま放っておけば命に関わることをツナは理解した。するとツナは(ハイパー)化を解いて、27と書かれた手袋を外してポケットから携帯を取り出した電話をかける。

 

『ツナか? お前、どこで油売ってんだ? ママンと佐天が……』

 

「リボーン! 並盛山に来てくれ! 今すぐに! お前の力が必要なんだ!」

 

『っ!?』

 

 ツナか電話をかけた相手はリボーンだった。リボーンは晴属性の死ぬ気の炎の持っている上に、治療の心得がる為、ツナはリボーンに御坂妹の治療させようと考えていた。リボーンはツナの様子がおかしいことにすぐに気づいた。

 

「落ち着け。何があったの説明しろ』

 

「美琴の妹が襲われたんだ! 早く治療しないと命が!」

 

『わかった。今、行く』

 

 リボーンは美琴に妹がいるという点が気になったがリボーンは今からツナたちの所へ行くということだけを伝えると一方的に電話を切った。

 

「もう大丈夫だよ! すぐにリボーンが治療してくれるから!」

 

「どうしてミサカを……助けたのですか……? とミサカは……あなたの行動に……疑問を覚えます……」

 

 ツナは御坂妹に助かるということを伝えたが、御坂妹はなぜ自分を助けるのかわからず困惑してしまっていた。

 

「助けるよ!! だって友達じゃないか!!」

 

「ミサカは……殺される為だけの……存在……助けても何も意味はありません……とミサカは再びあなたに……自分の存在意義を……伝えます……」

 

「何でそんなこと言うんだよ!! 君は殺される為だけの存在じゃない!! まだ出会ってほんのちょっとしかないけど俺にとって君は大切な存在なんだ!! 君は俺の大切な誇りなんだ!!」

 

「誇り……?」

 

 ツナは素直に自分の想いを御坂妹に伝えた。御坂妹はツナの言う誇りが何なのかわからず困惑していた。

 

「誇りっていうのは譲れないもの……俺にとって君は譲れない存在なんだ!! 君がいなきゃダメなんだ!!」

 

「ミサカは殺される為だけにいる存在……それが自分の役割だと私は思っています……なのにどうしてあなたは私にそこまで……どうしてなのですか……?」

 

「俺は君を失いたくないんだ!! 嫌なんだ!! 辛いんだ!! 悲しいんだ!! 俺は……君に生きていて欲しいんだ!!」

 

「生きていて欲しい……?」

 

 ツナは大声で御坂妹に伝える。だが御坂妹はツナの言っている意味がわからず驚きを隠せないでいた。

 

(どうして……どうしてあなたのそんな顔を見ると……胸に痛みが走るのでしょう……)

 

 御坂妹は辛そうな表情(かお)をしているツナを見た途端に胸部に痛みが走るのを感じていた。

 

(どうして……どうしてあなたのそんな顔を見るのが嫌だと感じている自分がいるのでしょう……)

 

 御坂妹は辛そうな表情(かお)をしているツナを見たくないということを感じていた。

 

(どうして……どうしてあなたのそんな顔を見ると……こんなもの(・・・・・)が……)

 

 御坂妹の両目から涙が流れていた。しかしそれが何なのかわからず御坂妹は困惑してしまっていた。

 

「これは何なのでしょう……? とミサカは今まで自分自身に起こったことのない現象に……困惑します……」

 

「涙だよ」

 

「涙ですか……とミサカは尋ねます……?」

 

「うん。それは本当に辛い時に流れるものだよ。それが流れるってことは君にもちゃんと感情はあるんだよ。感情がなかったら涙なんて絶対に流れない」

 

「感情……本当にそんなものが……とミサカは自分の知られざる部分を知ってに驚きを隠せないでいます……」

 

 ツナの言葉を聞いて、御坂妹は自分の中に本当に感情というものがあったということに驚きを隠せないでいた。

 

「そいつが美琴の妹か?」

 

「リボーン!」

 

「あの方が……? とミサカは流暢に喋る謎の赤ん坊に戸惑いを隠せないでいます……」

 

 リボーンがやって来るとツナは表情(かお)を明るくさせる。御坂妹はリボーンの存在に驚きを隠せないでいた。

 

「こいつは酷ぇな……が今から治療すれば問題はねぇ」

 

「本当!? よかった……」

 

(にしてもいくら双子や姉妹だったとしても美琴とあまりに似すぎてやがる……考え過ぎか?)

 

 リボーンは御坂妹の怪我の具合から助けられると判断する。助けると知ってツナは安堵する。だがリボーンは御坂妹と美琴があまりにも似すぎていた為、違和感を覚えていた。

 

(私が治る知った途端、あんなに嬉しそうに……本当にあなたは私に生きていて欲しいのですね……とミサカはあなたの気持ちを理解します……)

 

 自分が助かると知って安堵しているツナを見て、御坂妹はツナの思いを理解する。

 

「ミサカは……今から独り言を呟きます……とミサカは宣言します……」

 

「え……?」

 

 急に御坂妹が訳のわからないことを言い始めた為、ツナは違和感を覚える。

 

「私は学園都市で七人しかいない超能力者(レベル5)……御坂美琴お姉様の量産軍用モデルとして製造された体細胞クローン……妹達(シスターズ)です……とミサカは自分の正体を明かします……」

 

「え……!?」

 

 御坂妹の発言を聞いてツナは驚きを隠せないでいた。

 

 

 

 今、明かされる御坂妹の正体! 

 

 

 

 

 




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ツナとアックアの戦い。どんな形がいい?

  • 1対1の一騎討ち
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